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Garmin Connectでアクティビティをアップロードできない障害が発生中、社内システムを含む全サービスがダウン。ランサムウェア攻撃によるものとの情報も。

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Garminデバイスのユーザーの方は、昨夜からスマートフォンのGarmin Connectアプリをみて、「メンテナンス中」となっていることにお気づきでしょう。今朝になっても同じ状態で2020年7月24日(金)18時30分現在でも、Garminのウオッチからランニングの後は自動的にログがアップロードされるはずなのに、いつまで経ってもアップロードされません。これはGarmin Connect側のシステムダウンによるもので、ユーザー側の端末故障や操作の間違いによるものではありません。ただ、システムダウンの状況は大規模な模様で復旧には少なくとも数日はかかりそうです。

Garmin Outage 2020

Garmin ConnectのiOSアプリにはサーバーのメンテナンス中との表示が続いている。

システムダウンの影響、復旧の見通しが明らかになるには少し時間がかかりそう

GarminのTwitterアカウントによれば障害は日本時間の7月23日(木)正午には発生していた模様。当初はシステムメンテナンスによるものとしていましたが、やがてGarmin Connectなどのユーザー向けサービスだけでなく、台湾の生産拠点や社内のコールセンターやEメールといった大規模なシステムダウンが発生している、と発表。

影響はGarminのウェアラブルデバイスを愛用しているアスリートだけでなく、航空機向けデータベースにも及んでいるとのこと。Garminは航空機向けナビゲーションシステムでも大手。こうしたナビシステムは航空機の出発前に毎回データベースのアップデートをかけることが航空当局により義務付けられているものの、このアップデートもできない状態となっているそうです。

ZDnetによればこのシステムダウンの原因は今年発見されたWastedLockerというランサムウェアが原因である可能性があるとのこと。Garmin本社から台湾の生産拠点に対しては24日、25日の二日間はメンテナンスに充てるとの指示があったと言います。

Garminのシステムダウンの影響や復旧の目処について明らかになるには、少し時間がかかりそうです。

PCに接続すればGarminデバイスから第三者のサービスにアクティビティのログをアップロード可能

Garminのウォッチを愛用しているユーザーにとっては、日々記録しているランニングなどのアクティビティは一体どうなるのか、が気になるところです。

幸いにもGarminの場合は製品の付属のUSBケーブルをPCに接続すればドライブとしてPCに認識されます(音楽機能があるデバイスでMacの場合は少々面倒でAndroid File Transferというユーティリティーソフトをインストールすることでマウントできるようになります)。マウントされたらフォルダ「Garmin」の中のフォルダ「Activities」を開くと、アクティビティのログが”.fit”ファイルでそれぞれ保存されているのを見ることができます。このファイルをStravaやTrainingPeaksのようなサードバーティのサービスにアップロードすれば、アクティビティは無事というわけです。詳しいやり方はDC Rainmakerが解説しています。

とはいえ、PCが手元にない方、Garmin Connect以外のサードバーティのサービスは使っていない方にとっては、Garmin Connectの復旧を待つほかありません。復旧すればたまっていたログは無事アップロードできるでしょう。ただ、場合によってはGarmin Connectに蓄積してきた汗と涙の成果である貴重なデータがランサムウェアで犠牲になることもあるのかも。。今は無事の復旧を祈りたいと思います。

(Source: ZDnetiThomeDC Rainmaker


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