6月下旬から7月中旬にかけては国内外で様々なトレイルランニングレースが開催されました。当サイトはこの間、レポーティングに関する活動に携わることができなかったため、海外と国内の主なレースとリザルトを以下にまとめてみました。
こうしてみると、キリアン/Kilian Jornetの並外れた強さが目立つほか、アントン・クルピチカ/Anton Krupickaやローリー・ボジオ/Rory Bosio、ロブ・クラール/Rob Krarの活躍も印象に残ります。またそれぞれのレースでこれからの活躍が期待される新しい名前も挙がってきています。日本のランナーではHardrock 100で鏑木毅/Tsuyoshi Kaburakiが6位に。スイスのEiger Ultra Trailで奥宮俊祐/Shunsuke Okunomiya、相馬剛/Tsuyoshi Somaがそれぞれ6位と11位に入りました。
海外のレース
Lavaredo Ultra Trail(6月27日開催)
イタリアのドロミテ地方、コルティナで開催された119km/5850mD+のトレイルランニングレースで、UTWTのシリーズ戦の一つともなっています。深夜11時にスタートしたレースの男子優勝はアントン・クルピチカ/Anton Krupicka。2位には春のUTMFで3位のマイク・フート/Mike Footeが入りました。女子では昨年のUTMBを大会記録で優勝して注目を集めたアメリカのローリー・ボジオ/Rory Bosioが優勝。こちらもUTMFで来日していたフランチェスカ・カネパ/Francesca Canepaが2位で続きました。
Western States 100 (6月28日開催)
アメリカ・カリフォルニアで開催の伝統の100マイルレースは今年からUltra Trail World Tour / UTWTのシリーズ戦に加わって、上位選手の顔ぶれは一層国際的になりました。今年のレースで優勝したのはロブ・クラール/Rob Krarとステファニー・ホウ/Stephanie Howeでした。
男子のレースでは序盤にニック・クラーク/Nick Clark、次いで中盤にはマックス・キング/Max Kingがリードしましたが、後半に一気にペースを上げたロブ・クラールがリードを奪ってそのままフィニッシュ。2012年のティモシー・オルソン/Timothy Olsonによる大会記録に次ぐ歴代2位の好タイムでの優勝となりました。安定した走りで上位を維持して2位に入ったセス・スワンソン/Seth Swansonは地元モンタナのレースで活躍しているものの、全米規模のビッグレースではほとんど知られていないダークホース的な存在です。女子優勝のステファニー・ホウは昨年のSpeedgoat 50kで優勝、UROC 100kで2位、今年4月のLake Sonoma 50で2位、などの結果をもつ実力派ですが、初めての100マイルレースとなるこのレースで見事に優勝を飾りました。
日本からの参加で注目された原良和/Yoshikazu Haraは総合38位(19:49:03)でした(原さんのレースレポートはこちら。)
Ronda dels Cims / Andorra Ultra Trail(7月10日開催)
ピレネー山脈の合間にあるアンドラで開催されたAndorra Ultra Trailの170kmのレース、Ronda dels Cimsは、2012年のこのレースで11位という経験を持つフランセスク・ソレ/Francesc Soléが30時間20分で優勝。女子はUTMFで来日していたジュリア・ボテガー/Julia Böttger(ドイツ)が優勝し、2位にエミリー・ルコント/Emilie Lecomte(フランス)、3位にネレア・マルチネス/Nerea Martínez(スペイン)が続いています。
- 参考・ANDORRA ULTRA TRAIL 2014 ya en carrera: Fotos salida Ronda dels Cims 170km e info Mitic-112k Celestrail-83k y Maraton. | Carrerasdemontana.com
- 参考・Andorra