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[DC] 松本大が優勝、日本選手が活躍・2015年スカイランニングアジア選手権/ 2015 Skyrunning Continental Championships – Asia・2015 MSIG Sai Kung 50 #MSIGSK50 #ISF

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日本における山岳レース、スカイランニングの第一人者がついに世界の舞台を制しました。昨日2月7日(土)に香港で開催されたMSIG Sai Kung 50の結果をお伝えします。

NEWhk50series_logo今年から世界各地で開催されるスカイランニングのアジア選手権として開催されたこの大会の28km(Skyrace)で日本の松本大/Dai Matsumoto当サイトのレース前インタビュー)が優勝。世界からトップレベルのランナーが集まる国際的な大会での優勝を果たしました。続く二位には近藤敬仁/Yoshihito Kondoが入りました。28kmの女子では、イタリアのエリサ・デスコ/Elisa Desco当サイトのレース前インタビュー)が優勝、日本の長谷川香奈子/Kanako Hasegawaが3位に。

MSIG Sai Kung 50- Dai and Yoshihito

MSIG Sai Kung 50の28kmで優勝した松本大/Dai Matsumoto(右)と近藤敬仁/Yoshihito Kondo(左)。All Photos are by Koichi Iwasa of DogsorCaravan.com

skyrunning-continental-logo-ctl1-180x18050km(Ultra SkyMarathon)ではネパールのサミル・タマン/Samir Tamangミラ・ライ/Mira Rai当サイトのレース前インタビュー)がそれぞれ男女で優勝。男子5位に牛田美樹/Miki Ushida、女子5位に岩楯志帆/Shiho Iwadateと日本のランナーが多数活躍しました。

MSIG Sai Kung 50- Start

28kmと50kmのレースが同時にスタート。

標高は最高でも400mと少しというエリアながら、足の置き場が見つけにくいほどのテクニカルな箇所もあるトレイルでは、上位選手が複数の箇所でコースを見失ってロストするなどのトラブルもありました。

当サイトのプレビュー記事でもご紹介したように、今回のMSIG Sai Kung 50はアジアだけでなく世界のトップ選手が集まる国際的なイベントとなりました。そこでの優勝、準優勝を果たした松本大、近藤敬仁の二人はこれからより世界のスカイランニング、トレイルランニングのトップ選手として注目を集めていくことになるでしょう。そのほかにも今回の大会では日本のランナーの活躍が目立ち、改めて日本のスカイランニング、トレイルランニングのレベルの高さを示しました。

以下ではレース当日に現地で速報を行った当サイトによるレースの展開をご覧いただけるほか、写真やレースレポートなどへのリンクを随時追記します。またレース後のインタビューの動画も公開予定です。

28km(Skyrace)

午前7時に始まったレースをリードしたのは、スカイランニングではすでにキリアンとともに伝説的な存在ともいえるマルコ・デ・ガスペリ/Marco De Gasperi当サイトのレース前インタビュー )でした。香港に来たのは初めてで、コースは前日に少し見ただけというガスペリですが、松本大を初めとする後続ランナーからは姿が見えなくなり独走態勢に入ります。しかし、10–11km地点にあるループ状のコースへと向かう分岐の付近で痛恨のコースミス。約4分のロストでミスに気づいてコースに戻ると、先に進む日本のランナー二人の姿が目に入ります。

ランナーの間ではテクニカルだという話が聞かれたSai Kung 50のコースを疾走するマルコ・デ・ガスペリ/Marco De Gasperi。Photo courtesy of Lloyd Belcher Visuals

ランナーの間ではテクニカルだという話が聞かれたSai Kung 50のコースを疾走するマルコ・デ・ガスペリ/Marco De Gasperi。Photo courtesy of Lloyd Belcher Visuals

ガスペリに先行することとなったのは松本大/Dai Matsumoto近藤敬仁/Yoshihito Kondoでした。近藤は初めて走る香港でのロストを恐れて、このレースの下見のために先月香港に来ていた松本に付いていこうとしたとのこと。しかし近藤は「松本のテクニカルな下りのスピードについていけなかった」といい、少しずつ差が開き始めます。

レースをリードする松本大/Dai Matsumoto。Photo courtesy by Lloyd Belcher Visuals

レースをリードする松本大/Dai Matsumoto。Photo courtesy by Lloyd Belcher Visuals

松本大を追う近藤敬仁/Yoshihito Kondo。Photo courtesy by Lloyd Belcher Visuals

松本大を追う近藤敬仁/Yoshihito Kondo。Photo courtesy by Lloyd Belcher Visuals

世界のレジェンド・ガスペリと身近な仲間でありライバルでもある近藤からリードを奪った松本大がそのまま2:49:23でスカイランニングアジア選手権の初代チャンピオンの座を手にしました。続く2位には2分差で近藤敬仁、3位にガスペリがフィニッシュしました。4位に入ったトム・オーウェンス/Tom Owens当サイトのレース前インタビュー )は欧州でのスカイランニングの実績豊富で優勝候補でしたが、この日は想像以上の暑さに苦しんだと言います。5位はオーストラリアの陸上での実績をもつデイビット・ビーン/David Byrne

MSIG Sai Kung 50- Tom Owens

脱水症状で胃の具合に悩みながら進むトム・オーウェンス/Tom Owens。

このほか、28kmの男子では6位に星野和昭/Kazuaki Hoshino、8位に工藤祐輔/Yusuke Kudoが入るなど、トップ10の4人を日本のランナーが占めました。

一方女子の28kmではイタリアのエリサ・デスコ/Elisa Descoステファニー・ジメネス/Stephanie Jimenezが接戦を繰り広げました。二人はCP3 / 22km地点でもほぼ同時に通過する僅差でしたが、勝ったのはデスコで僅か43秒差でジメネスが続きました。二人に続いて日本の長谷川香奈子/Kanako Hasegawa、香港在住の日本人であるちあき・フィエルド/Chiaki Fjelddahlが3位、4位となるなど女子でも日本の選手の活躍が光りました。

女子のレースをリードしたエリサ・デスコ/Elisa Desco。Photo courtesy of Lloyd Belcher Visuals

女子のレースをリードしたエリサ・デスコ/Elisa Desco。Photo courtesy of Lloyd Belcher Visuals

28kリザルト

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男子/Men

  1. 松本大/Dai Matsumoto (Salomon, Japan) 2:49:23
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