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DC Weekly 2019年7月24日 – Andorra, Eiger, DoloMyths, Gran Paradiso

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先週末も欧州では注目のレースが開催されました。今週末の金曜日は富士登山競走が開催されます。当サイトでは山頂から上位の結果をお伝えする予定です。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・今年のアンドラ・ウルトラトレイル・Ronda dels cimsのレース。Photo by © AUTV / Lluís Toll)

先週末のイベント

7月16日火曜日 – 21日日曜日:Andorra Ultra Trail

  • Andorra Ultra Trail (233k, 170k, 112k, 83k, 42.5k, 10k):ピレネー山脈のアンドラ公国で開催される大会は今年で11回目となりました。
    • 233km 20,000mD+を二人一組で走破するユーフォリア Eufòriaホセ・ロドリゲス José Manuel Rodríguezマリオ・ロドリゲス Mario Rodríguez(ともにスペイン)の従兄弟同士のペアが67時間29分で優勝。2番はアルベルト・ビラデル Albert Vilardellミケル・ペラ Miquel Pera(ともにカタルーニャ)で74時間17分。3番手はネレア・マルチネス Nerea Martínezサルバドール・ビラルタ Salvador Vilaltaの男女ペアで75時間8分。日本の丹羽薫 Kaori Niwaいいのわたる Wataru Iinoのペアが4組目のフィニッシュで75時間42分。当サイトのポッドキャスト、Run the Worldでフィニッシュ翌日の丹羽さん、いいのさんとのインタビューをお聴きいただけます。また野間陽子 Yoko Noma星野緑 Midori Hoshinoのペアが108時間28分でフィニッシュ。今回のフィニッシャー43組で唯一の女子ペアで、女子ペアの部の優勝者となりました。リザルトはこちら
    • 170km 13,500mD+のRonda dels Cimsはセルジオ・ルイス・テヘロ Sergio Luis Tejero(スペイン)が大会記録にあと20秒という30時間21分で優勝。一昨年のMitic(112km 9,700mD+)で2位、昨年のMarato(42km 3,000mD+)で優勝しています。女子はシルビア・トリゲロス Slivia Ainhoa Trigueros(バスク)が大会新記録となる34時間21分で優勝、男女総合で7位になっています。リザルトはこちら

7月19日金曜日 – 21日日曜日:Eiger Ultra Trail, DoloMyths Run Skyrace, Vermont 100

  • Eiger Ultra Trail (101k, 51k, 35k, 16k):スイス・グリンデルワルトを拠点に開催。Ultra Trail World Tourの第13戦となった101km 6,700mD+のE101ではジャンフィリップ・チュミ Jean-Philippe Tschumi(スイス)が11時間38分で優勝。昨年のTrail Verbier St. Bernard 113kで優勝、今年の同大会75kで2位となっています。6月のmozart 100で2位のアンドリス・ロニモイス Andris Ronimoiss(ラトビア)が9分半の差で2位に。三位はワルター・マンザー Walter Manser(スイス)で11時間52分。このほか注目選手では6位にトム・オーウェンス Tom Owens(イギリス)、7位にダミアン・ホール Damian Hall(イギリス)。E101女子は昨年優勝のキャサリン・ゲッツ Katharin Götz(スイス)が14時間5分で二連覇。2位にアイーダ・ラディーニャ Ajda Radinja(スロベニア)で14時間46分、3位にヘレン・オージ Helen Oji(スイス)で15時間18分でした。あわせて行われた51kmのE51では奥宮俊祐 Shunsuke Okunomiyaが5時間41分で3位になっています。リザルトはこちら。UTWTシリーズ戦は来月のTDS®︎(8日28日)、CCC®︎(8月30日)、UTMB®︎(8月30日)へと続きます。
  • DoloMyths Run Skyrace:イタリア北部・カナゼイで開催。22kmのレースがGolden Trail Seriesの第3戦で有力選手を集める注目の一戦となりました。その一戦を男子で制したのは21歳のダビデ・マニーニ Davide Magnini(イタリア)。昨年のこの大会で4位で、シリーズ第二戦のMarathon du Mont-Blancで優勝したマニーニが2時間0分、キリアンの大会記録までわずか17秒差に迫る好タイムでした。続いたのはナディル・マグエ Nadir Maguet(イタリア)とエラザーウィ・エルハウジン Elazzaoui Elhousine(モロッコ)で2時間2分のタイ。4位にジャン・マルガリト Jan Margarit(カタルーニャ)で2時間3分、5位にバルトロミ・プレゼドボジェスキ Bartromiej Przedwojewski(ポーランド)でマルガリトに11秒差の2時間3分、6位に2時間4分で昨年のこの大会の優勝のスティアン・アンゲルムント=ビク Stian Angermund=Vik(ノルウェー)。女子はモー・マシス Maude Mathys(スイス)がリードしていましたが、最終盤のダウンヒルで先頭に出たジュディス・ワイダー Judith Wyder(スイス)が2時間18分で勝利、大会新記録と好タイムでした。続いたのはルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)で2時間21分。モー・マシス Maude Mathysはクロフトに12秒差の3位でフィニッシュ。リザルトはこちら。Golden Trail Seriesは8月11日のSierra-Zinalへと続きます。
  • Vermont 100:アメリカ北東部、バーモント州で開催される100マイル、100kmのトレイルランニングレース。今年のグランドスラムに挑戦しているゲディミナス・グリニウス Gediminas Grinius(リトアニア)が16時間1分で優勝しています。グランドスラムは6月のWestern States、今回のVermont、8月のLeadville、9月のWasatchを完走することで達成となります。リザルトはこちら

7月20日土曜日:Speedgoat

  • Speedgoat (50k, 28k):アメリカ・ユタ州のスノーバード・スキーリゾートで開催。男子は27歳のミシェリーノ・サンセリ Michelino Sunseriが5時間14分で優勝。2位にベンジャミン・スタウト Benjamin Stout(5時間20分)、3位にアレックス・ニコルス Alex Nichols(5時間35分)。女子優勝はアナミー・フリン Anna Mae Flynnで6時間30分。テイラー・ノウリン Taylor Nowlin(6時間37分)、アレクシス・クレリン Alexis Crellin(7時間2分)が続きました。リザルトはこちら

7月20日土曜日 – 21日日曜日:Tahoe Rim Trail

  • Tahoe Rim Trail 100:アメリカのカリフォルニア州とネバダ州にまたがるタホ湖のネバダ州側のループ状のコースで開催されました。男子はクリス・プライス Chris Priceが19時間56分、女子はマディソン・ハート Madison Hartが23時間18分で優勝。リザルトはこちら

7月21日日曜日:Royal Ultra SkyMarathon Gran Paradiso, 霧島・えびの高原エクストリームトレイル

  • Royal Ultra SkyMarathon Gran Paradiso (55k):MIGU RUN Skyrunner World Seriesの第9戦。イタリアのグランパラディーソ国立公園で2年に一度開催されるテクニカルな山岳コースの55kmです。レース中盤からリードしたクリスティアン・ミノッジオ Cristian Minoggio(イタリア)が6時間50分で優勝、ゴーティエ・アリヨ Gautier Airiau(フランス)が57秒差の6時間51分で2位。前週にシリーズ戦のBuff®︎ Epic Trailで4位の上田瑠偉 Ruy Uedaは前半はトップから10分ほどの差でトップ10圏内といつもと違って落ち着いた序盤でしたが、後半に入って順位を上げていき一度はアリヨに先行して2番手に。フィニッシュでは6時間56分の3位となりました。このほか、5位にアンディ・サイモンズ Andy Symonds(イギリス)、6位にダニエル・ユング Daniel Jung(イタリア)、9位にペレ・オーレル Pere Aurell(スペイン)。女子ではラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ)が7時間52分で優勝、ミリアム・ギュイヨ・ボワセ Myriam Guillot Boisset(フランス)が8時間14分、オイハナ・アスコルベベイシア Oihana Azkorbebeitia(バスク)が8時間45分でトップ3に続きました。高村貴子 Takako Takamuraは8時間53分で7位でした。ワールドシリーズの年間ランキングの男子はオリオル・カルドナ Oriol Cardonaが首位で上田瑠偉が2位で変りありませんが二人の差は20ポイント差に縮まりました。女子はラグナ・デバッツが首位を守っています。リザルトはこちら
Royal Ultra SkyMarathon Gran Paradisoで3位の上田瑠偉。Photo by MRSWS

Royal Ultra SkyMarathon Gran Paradisoで3位の上田瑠偉。Photo by MRSWS

  • 霧島・えびの高原エクストリームトレイル(63k, 37k):宮崎県えびの市・鹿児島県霧島市、湧水町。台風接近の影響から63kmのロングコースは37.1kmのエイドまでのコースに短縮して開催することがスタート前日の土曜日に発表されました。これによりロングのコースはショートのコースと同じとなりました。雨の中で行われたレースのロング男子は中村卓也(3:59)、別府浩司(4:06)、栗原健誌(4:07)、ロング女子は岩村聖華(4:57)、白仁田理恵(5:00)、吉田広美(5:11)。ショート男子は冨高一成(3:39)、緒方卓思(3:45)、松園書幸(3:50)、ショート女子は立山沙綾佳(5:27)、井上美由紀(5:40)、吉田あゆみ(6:03)がそれぞれトップ3でした。リザルトはこちら

今週末開催のイベント

7月25日木曜日 – 28日日曜日:Trans D’Havet

  • Trans D’Havet (80k, 40k, 13k, VK):イタリア北部・バルダーニョをメイン会場にして開催。木曜日のVKに始まり、金曜日深夜に80k、土曜日朝に40kがスタート。いずれもトレイルランニング・イタリア選手権のレース。日曜日は13.4km 1,250mD+のシニアコース、6.3km 800mD+のジュニアコースでマウンテンランニングのイタリアグランプリが行われます。

7月26日金曜日 – 28日日曜日:Grossglockner, Lakeland, La 6000D, Swiss Alpine Irontrail

  • Grossglockner Ultra Trail (110k, 50k, 30k):オーストリアのカプルーン Kaprunを拠点にオーストリアの最高峰・グロースグロックナー(標高3798m)の山麓を周回するコースで開催されます。
  • Lakeland 100/50:イギリス・湖水地方のコニストン Conistonで開催される累積獲得高度6,300mD+の100マイルのトレイルランニングレース。合わせて50マイルのレースも行われます。
  • La 6000D (65k, 27k, 11k, VK):フランスのスキーリゾート、ラ・プラーニュで開催。65km 3500mD+のメインイベント「La 6000D」のほか27k, 11kなどのレース、1.5kmのボブスレーのコースを駆け上がるレースが行われます。
  • Swiss Alpine Irontrail (88k, 43k, 29k):スイス・ダボスで開催。200kmを超える長距離のレースで知られていたSwiss Irontrailは84.9km 3,640mD+の「T88」に引き継がれていますが今年は100kmを超えるレースは開催されません。かつてのDavos Alpine Marathonを引き継いだ42.9km 1,425mD+の「K43」は27日土曜日に開催。このほか、23km、10kmなどのレースも開催されます

7月26日金曜日:富士登山競走

7月27日土曜日:Burning River, White River

  • Burning River 100:オハイオ州クリーブランド郊外で開催のポイント・トゥ・ポイントの100マイルレース。
  • White River 50:ワシントン州シアトル郊外で開催の50マイル。シアトルのトレイルランニングコミュニティの重鎮、スコット・マコウブリー Scott McCoubreyさんがレースディレクターを務める大会。

7月28日日曜日:Tusher, Burning River, Idaho, White River

  • Mt.TAISETSU Trail Journey (70k、40k、10k、5k):北海道遠軽町白滝。昨年までの「大雪山ウルトラトレイル」から名称を改めての開催です。
  • SkyRace Comapedrosa (21k, 15k):ピレネー山脈のアンドラで開催。21kmの距離に対して累積獲得高度が2,280mD+、コース上の最高地点の標高が2,942mに達し、距離2kmで登りが1000mという区間があるかなり難度が高めのスカイレース。ミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ MIGU RUN Skyrunner World Seriesの第10戦。女子のレースには高村貴子 Takako Takamuraが参加。シェイラ・アビレス Sheila Avilés(スペイン)、サンナ・エルコット Sanna El Kott(スウェーデン)とともに女子の有力選手として注目されます。男子ではオスカー・カサル Oscar Casalマルク・カサル Marc Casal(ともにアンドラ)の兄弟、キリル・ニコロフ Kiril Nikolov(ブルガリア)などがエントリーしています。スタートは28日日曜日午前8時30分(日本時間午後3時30分)です。
  • Giir di Mont (32k):イタリア北部、プレマーナで開催される山岳レースはヨーロッパの山岳レースの中では長い歴史を持つ大会です。32km 2,400mD+のコースは崩落などのために変更することが発表されています。
  • Asia_Trail_MasterBogd Khan Mountain Trail (64k):モンゴル・ウランバートル近郊で開催される草原と森の中のトレイルランニングレースです。Asia Trail Masterの第17戦。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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富士登山競走 Fuji Mountain Race 2019 プレビュー

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当サイトでは7月26日(金)に開催の富士登山競走/Fuji Mountain Raceの上位の結果を富士山頂からライブでお伝えします。男女ともに現在二連覇中の五郎谷俊 Shun Gorotaniと吉住友里 Yuri Yoshizumiにとっては三連覇を目指すことになりますが、初挑戦の選手には強力な優勝候補もいます。72回目の栄冠を勝ち取るのは誰か。今年も7月最後の金曜日は富士山がひときわ熱く盛り上がります。

当サイトによるライブ速報はTwitterアカウント(@Dogsorcaravan)をフォローしてお楽しみください。

距離21kmで標高差3,000mを駆け上がる

富士登山競走のメインイベントとなる山頂コースは過去の直近3大会のいずれかでのスタートから五合目までのタイム(五合目コースの完走タイムまたは山頂コース五合目関門の通過タイム)による参加資格があります。合格ラインとなるタイムは69回大会(2016年)の分は2時間25分、70回大会(2017年)と71回大会(2018年)については2時間20分。

山頂コースのスタートは午前7時。富士吉田市役所から冨士浅間神社、馬返し、吉田口登山道を経て富士山頂(久須志神社)に至る21キロ、標高差3000mのコースで、フィニッシュ地点の山頂での制限時間は4時間30分です。コースはスタートから馬返しまでの11.4km(標高差680m)は概ね舗装路の上り坂となっており、スピードが求められる区間。馬返しから次第に木の階段の段差や石畳が現れて、いわゆるトレイルらしい雰囲気に。山小屋跡をつづら折りの急坂で辿った先に富士山五合目・佐藤小屋(15km地点、スタートから標高差1480m)に到着。ここから吉田口登山道で富士山頂を目指します。八合五勺・御来光館(20.0km、標高3,450m)からの最後の1kmは溶岩の間を手づかみで登る難所が待ち受けています。

Fuji Mountain Race Profile

富士登山競走の山頂コース高低図(大会ウェブサイトより)

合わせて行われる五号目コースは富士山吉田口五合目までの15キロがコース。スタートは午前8時半で制限時間3時間30分。

Skyrunner-Japan-Series-logo-768x744
今回も富士登山競走はスカイランナー・ジャパンシリーズ Skyrunner Japan Seriesのスカイシリーズの第3戦です。

富士登山競走の現在のコースレコードは山頂コース男子が2時間27分41秒(第64回大会<2011年>、宮原徹)、女子が2時間51分36秒(第39回大会<1986年>、中島和子)。五合目コースは男子が1時間17分05秒(第69回大会<2016年>、五郎谷俊)、女子が1時間32分12秒(第58回大会<2005年>、星野芳美)となっています。

有力選手紹介

今回の富士登山競走にエントリーしている有力選手をみてみましょう。

女子 Women

吉住友里 Yuri Yoshizumi

女子のレースをリードするのは2017年、2018年に富士登山競走を連覇している吉住友里 Yuri Yoshizumiでしょう。とりわけ2017年のタイムは3時間1分17秒で、30年振りの3時間切りまであと一歩に迫っていました。今回三連覇を達成する可能性は高いでしょう。今シーズンはバーティカルキロメーター・ワールドシリーズでの上位入りを目標にしていて、4月の粟ケ岳VKで2位、5月のTransvulcania VKで4位、6月のOlympus Marathon VKで2位となっています。VKのほかにも6月にはポルトガルで行われたトレイル世界選手権に日本代表として出場して16位になっています。

2011年、2012年、2015年に富士登山競走で優勝している小川ミーナ Mina Ogawaはその後も2017年、2018年とも吉住に続いて準優勝。吉住とともに女子選手の中では一段高い実力の持ち主です。この大会での自己ベストは3時間7分51秒(2012年)、2位の昨年は3時間23分53秒でした。荻原真紀 Maki Ogiwaraは2013年2位、2014年3位、2015年2位(自己ベストの3時間22分29秒)で昨年は3年ぶりの山頂コースでしたが3時間28分41秒で準優勝。サブ3.5で山頂へ行ける数少ない選手です。

この三人が上位を占めることは間違いないでしょうが、そこに割って入るとすれば立石ゆう子 Yuko Tateishiでしょう。トレイルランニングにデビューした昨シーズンは粟ケ岳VKで2位、上田VKで優勝。ハセツネCUPでは3位に。今シーズンは高層ビルを階段で駆け上がるバーティカルランの世界シリーズ戦に取り組み、現在年間ランキング2位につけています。初挑戦となる今回の富士登山競走でもトップ3に入る可能性は高そうです。

さらに女子の注目選手には次の皆さんが続きます。

  • 大石由美子 Yumiko Oishi: 2017年に3位(3:34:32)、2018年に4位(3:41:11)。
  • 大庭知子 Tomoko Oba: 2017年に4位(3:46:35)。
  • 浅原かおり Kaori Asahara: 2017年に4位(3:46:35)、2018年に5位(3:45:59)。2019年UTMFで3位。
  • 遠藤麻実 Mami Endo: 2017年五合目コース7位、2018年6位(3:49:30)
  • 仲田光穂 Mitsuho Nakata: 2018年8位(3:56:58)
  • 石川純子 Junko Ishikawa: 2011年9位(3:47:48)、昨年37位。
  • 長坂恵子 Keiko Nagasawa: 2012年3位(3:30:42)。2018年は15位。
  • 田中真紀 Maki Tanaka: 2018年上田スカイレース4位。
  • 星野由香理 Yukari Hoshino: UTMFで2018年4位、2019年7位。2019年美ヶ原80kで2位。
  • 福島舞 Mai Fukushima: 2018年スリーピークス八ヶ岳優勝、2019年平尾台17k優勝。

男子 Men

五郎谷俊 Shun Gorotani

男子のレースでは五郎谷俊 Shun Gorotaniの三連覇、そして大会新記録更新がなるかどうかに注目です。箱根駅伝5区で2016年に区間3位となり、現在は実業団(コモディイイダ)アスリートとして活動する五郎谷は2017年の富士登山競走で2時間31分34秒で優勝、宮原徹の大会記録に3分53秒差の歴代2位を記録しました。昨年は2:39:28で優勝。昨年はスカイランニング世界選手権(スコットランド)に日本代表選手として出場したほか、今年6月にはサロマ湖で100kmウルトラマラソンにデビューしています。

上田瑠偉 Ruy Ueda

しかし、今年の優勝争いはそうすんなりと決着しそうにありません。新チャンピオンの有力候補として挙げるべきは上田瑠偉 Ruy Ueda。ハセツネCUPの大会記録所持者で2016年のCCC®︎準優勝、最近はスカイランニングのワールドシリーズに参戦していて今シーズンは開幕戦の粟ケ岳スカイレースで優勝するなど世界のトップ選手の一人として注目を集めます。富士登山競走には満を持しての初挑戦となりますが、前々週(Buff Epic Trail、4位)、前週(Gran Paradiso、3位)の海外遠征から帰国直後でコンディション調整が気になるところ。実業団(愛知製鋼)アスリートとして今春まで活躍してきた大塚良軌 Yoshiki OtsukaはマラソンPRが2時間11分40秒(2014年福岡国際)という走力の持ち主。初めてのトレイルランニングのレースとなったスリーピークス八ヶ岳(ショート22km)で優勝したのちにサロマ湖100kmでは5位に。今回の富士山でも上位が見込まれます。さらに海外からはクリスティアン・マティス Christian Mathys(スイス)がエントリー。この32歳のスイス人は国際的なレースでは目立った成績は少ないですが、今年6月のポルトガルでのトレイル世界選手権では序盤から積極的にレースをリードして3位になったことが記憶に新しいところ。もしかしたら日本でまたサプライズを見せるかもしれません。2016年のMatterhorn Ultraks 45kで2位になった経験もあります。

今年も富士登山競走には実力伯仲の選手たちが集結。続いて紹介するみなさんも誰が表彰台に立つトップ6となってもおかしくない実力の持ち主です。

  • 加藤聡 Satoshi Kato: 2011年に2位(PR 2:41:11)、12年に3位、13年、14年、17年は2位、2018年4位。
  • 牛田美樹 Miki Ushida : 2018年2位(PR 2:53:30)。昨年のSTY優勝、志賀高原エクストリーム38k優勝。
  • 菊嶋啓 Kei Kikushima: 2015年2位(PR 2:49:31)。
  • 山田雄喜 Yuki Yamada: 2018年五合目コース優勝(1:18:38)。
  • 城武雅 Masashi Shirotake: 2018年五合目コース3位(1:23:02)、2018年ハセツネCUPで2位。
  • 江本英卓 Suguru Emoto: 2017年3位(PR 2:48:43)、2018年7位。
  • 高瀬裕行 Hiroyuki Takase : 2018年3位(PR 2:56:23)。
  • 宮川鉄也 Tetsuya Miyagawa : 2018年5位、2017年13位、2015年3位(PR 2:50:28)。
  • 宮川朋史 Tomofumi Miyagawa: 2017年4位(PR 2:52:59)、2018年8位。
  • 小川壮太 Sota Ogawa: 2012年2位(PR 2:50:58)、2017年5位(2:53:41)、2018年9位(2:59:38)。
  • 村田稔明 Toshiaki Murata: 2018年10位(3:00:25)。
  • 藤飛翔 Tsubasa Fuji: 2018年11位(3:02:41)。
  • 吉原稔 Minoru Yoshihara: 2017年10位(2:56:28)。
  • 岡嶋智己 Tomomi Okajima: 2018年15位、2017年14位(3:00:10)
  • 近藤敬仁 Yoshihito Kondo: 2011年3位(2:48:26)。
  • 三浦裕一 Yuichi Miura: 2018年ハセツネCUP優勝。2018年スカイランニング世界選手権・Ben Navis Ultraで10位。
  • 東徹 Toru Higashi: 2013年ハセツネCUP優勝。2018年スカイランニング世界選手権・Ben Navis Ultraで15位。

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富士登山競走 Fuji Mountain Race 2019 リザルト・五合目に短縮され山田雄喜と吉住友里が勝利

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山頂コースは悪天候のため大会当日の朝になって短縮と発表に。五合目でフィニッシュとなった第72回富士登山競走 Fuji Mountain Race山頂コースの女子は吉住友里 Yuri Yoshizumi (MEDIFOAM)が優勝して三連覇。男子では昨年の五合目コース優勝の21歳、山田雄喜 Yuki Yamada(東京農業大学)が制しました。初参戦で注目された上田瑠偉 Ruy Ueda(Columbia Montrail)は終盤のトレイルで順位を上げて2位、山頂コース二連覇の五郎谷俊 Shun Gorotani(コモディイイダ)は3位でした。

(写真・山頂コースで三連覇を果たした吉住友里。Photo by Koichi Iwasa)


大会前日夕方の富士吉田市は土砂降りの夕立の後もポツポツと雨が降っていましたが、深夜には雨は上がっていた様子。大会当日の7月26日金曜日は午後から雨という予報で、大会開催中は大きく天気が崩れることはなさそうでした。
午前5時時ごろ、七合目付近からは晴れ間も見えた。

午前5時時ごろ、七合目付近からは晴れ間も見えた。

しかし、早朝午前5時40分過ぎからはコースとなる富士山吉田口登山道を始め、富士吉田に強い雨が降りました。この雨はまもなく上がったものの、午前6時に大会は山頂コースの五合目打ち切りを発表。この後、結果としては富士山に強い雨が降ることはありませんでした。しかしこの日の富士山北麓の大気は不安定な状態が続いていたことや早朝の雨で濡れた七合目より上のコース上の溶岩は滑りやすくなっていたことを考えれば、五合目打ち切りはやむを得ない判断でした。

午前7時ごろの八合目付近からは雨雲のような黒い雲も。

午前7時ごろの八合目付近からは雨雲のような黒い雲も。

五合目打ち切りが発表された1時間後の午前7時に予定通り山頂コースはスタート。コースは富士吉田市役所前から馬返し(約11km)まで標高差600m強の舗装路の登りとここから五合目までの約5km、標高差800m強のトレイルの登りからなる16kmです。

女子のレースは吉住友里が馬返しを53分で通過、続いて立石ゆう子が3分差、さらに3分差で3番手に荻原真紀。トレイル区間に入って吉住友里 Yuri Yoshizumiがさらに差を広げて1時間37分23秒でフィニッシュ。一方の立石ゆう子 Yuko Tateishiは前週の海外レースの疲れが残ったかトレイルに入ってペースを落としましたが、吉住から8分半差で2位に。続いていた荻原真紀 Maki Ogiharaは立石に28秒差まで詰め寄って3位となりました。

優勝した吉住友里は初めて出場した2016年の五合目コースでの優勝も含めれば4年連続で富士登山競走の優勝を勝ち取る快挙。昨シーズンに続いて、今年も富士吉田を中心に富士山北麓に滞在してトレーニングに励んでおり、今シーズンはバーティカルキロメーターの世界シリーズ戦、Vertical Kilometer World Circuitで現在ランキング2位。続くシリーズ戦に加えて8月にはUTMB®︎の55kmのレース、OCCにも出場予定です。立石ゆう子は昨年のハセツネCUPで3位に。今シーズンは高層ビルを階段で駆け上がるバーティカルランの世界シリーズ戦、Vertical World Circuitに取り組んでいて、富士登山競走の前週にはロンドンでのレースで2位に。吉住と同じくOCCに出場予定です。荻原真紀は地元の山梨県のロード、トレイルのレースでは常に上位に入る選手で富士登山競走ではトップ3に常に入る実力の持ち主。突然に五合目打ち切りとなった今年のレースでも3位になりました。

富士山競走山頂コース女子表彰式。左から2位の立石ゆう子 Yuko Tateishi、優勝の吉住友里 Yuri Yoshizumi、3位の荻原真紀 Maki Ogihara。

富士山競走山頂コース女子表彰式。左から2位の立石ゆう子 Yuko Tateishi、優勝の吉住友里 Yuri Yoshizumi、3位の荻原真紀 Maki Ogihara。

一方男子のレースは山田雄喜 Yuki Yamadaが序盤からレースをリードし、馬返しを43分で通過。続く五郎谷俊は39秒差で続きますが、3番手のクリスティアン・マティスは山田から1分35秒差、4番手の上田瑠偉は同じく1分49秒差とやや差が開きました。山田は馬返しからのトレイル区間でもペースを落とすことなく、1時間17分26秒で優勝。昨年の自身の五合目コース優勝タイム(1時間18分38秒)を上回りました。続く選手の中ではスカイランニング、トレイルランニングの世界的な大会で上位に入る実力で知られる上田瑠偉 Ruy Uedaが馬返しからのトレイルで一気にペースを上げて先行する選手を抜き去って2位でフィニッシュ。優勝した山田との差は1分14秒差。しかし馬返しから五合目のタイムは33分40秒と山田の34分15秒を上回り、山の第一人者としての力を発揮しました。3位には五郎谷俊 Shun Gorotaniが入り、優勝の山田とは2分38秒差でした。

男子優勝の山田雄喜は現在21歳。千葉・流山南高からコモディイイダの実業団アスリートとなります。コモディイイダのチームメイトである五郎谷俊が山頂コースを連覇した昨年の富士登山競走の五合目コースで優勝。その後、10月の尾瀬岩鞍VKで男子総合6位に。今春、東京農業大学に進学して陸上部へ。箱根駅伝出場、とりわけ箱根の山登りの五区での出場を目指しています。今シーズンは8月2-4日にイタリアで開催されるスカイランニング・ユース世界選手権に日本代表選手として出場します。2位となった上田瑠偉はトレイルランニング、スカイランニングで日本を代表するトップアスリート。今シーズンはスカイランニングの世界シリーズ戦であるMIGU RUN Skyrunner World Seriesで現在ランキング2位。2014年にはハセツネCUPを大会新記録で優勝、2016年にUTMB®︎の101kmのレース、CCC®︎で準優勝した経歴も。今回のレース後には「五合目打ち切りでロードが中心のレースとなったとしても、日本の選手には負けたくなかった」と悔しさをにじませましたが、馬返しから五合目のタイムからもわかるように、日本のトップ選手としての強い決意のあふれる走りを見せました。3位の五郎谷俊は山頂コースで一昨年、昨年と二連覇。一昨年の2017年で2時間31分34秒は大会記録に3分53秒差まで迫る好タイムでした。今回の五合目のタイムは2017年の自身の五合目ラップと比べると4分のビハインドでベストのコンディションではありませんでしたが、「もう一度、富士山で記録に挑戦したい」と話しました。このほか、4位になったクリスティアン・マティス Christian Mathysはスイスから参加した32歳。今年6月のトレイル世界選手権(ポルトガル)では3位となっています。富士山に来るのは3回目で、今回は念願の富士登山競走への参加でした。この日は五合目打ち切りになったと知らずにコースを走っていたところ、突然レースが終わってしまうことに。実は五合目で打ち切りになったと聞いてからもそのまま山頂まで2時間33分で登ったとのこと。非凡な力の持ち主であることは間違いなさそうです。

富士山競走山頂コース男子表彰式。左から2位の上田瑠偉 Ruy Ueda、優勝の山田雄喜 Yuki Yamada、3位の五郎谷俊 Shun Gorotani。

富士山競走山頂コース男子表彰式。左から2位の上田瑠偉 Ruy Ueda、優勝の山田雄喜 Yuki Yamada、3位の五郎谷俊 Shun Gorotani。

富士登山競走・リザルト

(以下は大会会場で掲示された速報より。正式なリザルトが公表され次第リンク先として紹介します。)

山頂コース

男子

  • 1.山田雄喜 Yuki Yamada (東京農業大学) 1:17:26
山田雄喜 Yuki Yamada

山田雄喜 Yuki Yamada

  • 2.上田瑠偉 Ruy Ueda (Columbia Montrail) 1:18:40
上田瑠偉 Ruy Ueda

上田瑠偉 Ruy Ueda

  • 3.五郎谷俊 Shun Gorotani(コモディイイダ) 1:20:04
五郎谷俊 Shun Gorotani

五郎谷俊 Shun Gorotani

  • 4. クリスティアン・マティス Christian Mathys(スイス) 1:21:15
クリスティアン・マティス Christian Mathys

クリスティアン・マティス Christian Mathys

  • 5.江本英卓 Suguru Emoto 1:23:39
江本英卓 Suguru Emoto

江本英卓 Suguru Emoto

  • 6.牛田美樹 Miki Ushida(inov-8) 1:23:43
牛田美樹 Miki Ushida

牛田美樹 Miki Ushida

  • 7.加藤聡 Satoshi Kato 1:24:15
加藤聡 Satoshi Kato

加藤聡 Satoshi Kato

  • 8.三浦裕一 Yuichi Miura(Columbia Montrail) 1:25:44
三浦裕一 Yuichi Miura

三浦裕一 Yuichi Miura

  • 9.佐藤傑 Masaru Sato 1:26:17
佐藤傑 Masaru Sato

佐藤傑 Masaru Sato

  • 10.青木純 Jun Aoki 1:27:06
青木純 Jun Aoki

青木純 Jun Aoki

  • 11.東徹 Toru Higashi 1:28:07
  • 12.高瀬裕行 Hiroyuki Takase 1:28:17
  • 13.大塚良軌 Yoshiki Otsuka 1:28:29
  • 14.村田稔明 Toshiaki Murata 1:28:29
  • 15.柳原真人 Masato Yanagihara 1:28:59
  • 16.宮川朋史 Tomofumi Miyagawa 1:29:01
  • 17.大沢正和 Masakazu Osawa (inov-8) 1:29:15
  • 18.宮川鉄也 Tetsuya Miyagawa 1:29:20
  • 19.藤岡啓 Kei Fujioka 1:29:38
  • 20.藤飛翔 Tsubasa Fuji (Salomon)1:30:04

このほか、当サイトのプレビューで紹介した選手では菊嶋啓が23位、近藤敬仁が24位、岡嶋智己が32位、吉原稔が86位、城武雅がDNSでした。

女子

  • 1.吉住友里 Yuri Yoshizumi (MEDIFOAM)1:37:23
  • 2.立石ゆう子 Yuko Tateishi 1:45:49
立石ゆう子 Yuko Tateishi

立石ゆう子 Yuko Tateishi

  • 3.荻原真紀 Maki Ogihara 1:46:17
荻原真紀 Maki Ogihara

荻原真紀 Maki Ogihara

  • 4.廣瀬光子 Mitsuko Hirose 1:48:19
廣瀬光子 Mitsuko Hirose

廣瀬光子 Mitsuko Hirose

  • 5.長坂恵子 Keiko Nagasaka 1:49:34
長坂恵子 Keiko Nagasaka

長坂恵子 Keiko Nagasaka

  • 6.木下久美 Kumi Kinoshita 1:50:12
木下久美 Kumi Kinoshita

木下久美 Kumi Kinoshita

  • 7.星野由香理 Yukari Hoshino 1:52:14
  • 8.野本有紀子 Yukiko Nomoto 1:54:29
  • 9.三浦可奈美 Kanami Miura 1:56:45
  • 10.倉田優子 Yuko Kurata 1:57:10

このほか、遠藤麻美が12位、石川純子が13位、仲田光穂が14位、大庭知子が15位、浅原かおりが18位、田中真紀が46位、福島舞が63位、大石由美子がDNSでした。

五合目コース

男子

富士山競走五合目コース男子表彰式。左から2位の井下裕貴 Yuki Inoshita、優勝の齋藤拓也 Takuya Saito、3位の板垣辰矢 Tatsuya Itagaki。

富士山競走五合目コース男子表彰式。左から2位の井下裕貴 Yuki Inoshita、優勝の齋藤拓也 Takuya Saito、3位の板垣辰矢 Tatsuya Itagaki。

  • 1.齋藤拓也 Takuya Saito 1:22:10
  • 2.井下裕貴 Yuki Inoshita 1:25:26
  • 3.板垣辰也 Tatsuya Itagaki (TEAM RxL) 1:26:07
  • 4.加藤淳一 Junichi Kato 1:25:58
  • 5.須賀暁 Satoru Suga (GONTEX) 1:27:32
  • 6.薬師寺裕人 Yuto Yakushiji 1:29:56
  • 7.谷口公基 Koki Taniguchi 1:31:15
  • 8.加藤拓馬 Takuma Kato 1:31:45
  • 9.清水慎也 Shinya Shimizu 1:32:48
  • 10.佐々木跡武 Atomu Sasaki 1:33:04

女子

富士山競走五合目コース女子表彰式。左から2位の小林玲子 Reiko Kobayashi、優勝の吉田香織 Kaori Yoshida、3位の田中礼美 Yoshimi Tanaka。

富士山競走五合目コース女子表彰式。左から2位の小林玲子 Reiko Kobayashi、優勝の吉田香織 Kaori Yoshida、3位の田中礼美 Yoshimi Tanaka。

  • 1.吉田香織 Kaori Yoshida(TEAM RxL) 1:37:10
  • 2.小林玲子 Reiko Kobayashi 1:39:35
  • 3.田中礼美 Yoshimi Tanaka 1:42:19
  • 4.長谷川奈々 Nana Hasegawa 1:45:45
  • 5.川西美穂 Miho Kawanishi 1:46:41
  • 6.中村美香 Mika Nakamura 1:49:22
  • 7.リチ・クローパ Richi Kroupa(アメリカ) 1:49:29
  • 8.篠崎理沙 Risa Shinozaki 1:50:43
  • 9.藤本麻里 Mari Fujimoto 1:51:52
  • 10.松尾智子 Tomoko Matsuo 1:54:19

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立石ゆう子 Yuko Tateishi 富士登山競走 2019 レース後インタビュー

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i7月26日開催の第72回富士登山競走 Fuji Mountain Race・山頂コースで2位となった 立石ゆう子 Yuko Tateishiさんに大会会場でインタビューしました。


学生時代に陸上部の経験はあるものの、長いブランクを経て再び走り始めた立石さんは昨年の初めにトレイルランニングにデビュー。その春には粟ケ岳VKで2位、上田VKで優勝し、ハセツネCUPでは3位に。高層ビルを階段で駆け上がるバーティカルランの世界シリーズ戦では、現在年間ランキング2位。この富士登山競走の前週末にもロンドンでの大会で2位になったばかりです。

山から高層ビル、10時間近くかかるレースから10分で終わるレースまで幅広く取り組んでいますが、それぞれのレースに向けて特別な練習はしていないとのこと。登ることに強くなるようなトレーニングに取り組んでいるそうです。

今後はより距離の長いレース、中でもアメリカなどでは一つの競技としてよく開催されている50マイル(80km)のレースに取り組みたいと話してくれました。そしてこの夏はUTMB®︎の55kmのレース、OCCに参加を予定しています。富士登山競走については実はまだ一度も富士山に登ったことがなく、今回登れるのを楽しみにしていたので是非また参加したいとのことでした。

立石ゆう子さんとのインタビュー動画は以下からご覧いただけます。また今回の富士登山競走についての当サイトのリザルト記事はこちらからご覧ください。

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五郎谷俊 Shun Gorotani 富士登山競走 2019 レース後インタビュー

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7月26日開催の第72回富士登山競走 Fuji Mountain Race・山頂コースで3位となった 五郎谷俊 Shun Gorotaniさん(コモディイイダ)に大会会場でインタビューしました。


東洋大学で箱根駅伝に出場し、2016年に5区で区間3位となって山登りの才能に注目された五郎谷さんは卒業後、コモディイイダに入社して実業団アスリートとして活躍しています。トラック競技や駅伝に取り組むのと並行して、バーティカルキロメーターなどの山の競技にも挑戦。2017年の富士登山競走では2時間31分34秒で優勝して、宮原徹の大会記録に次ぐ歴代2位を記録しています。翌年の2018年にも富士登山競走で優勝し、今回は三連覇がなるかどうか注目されていました。しかし、今回は五合目打ち切りとなったこともあってか、今年春までチームメイトだった山田雄喜に優勝を譲ることとなりました。

6月末にはサロマ湖で100kmウルトラマラソンにデビュー。所属するコモディイイダの創業100周年を記念して100kmに挑戦。富士登山競走も含めて幅広く自身の強みを試していることについては「お客様や同僚が応援してくださることが励みになる」といいます。今シーズンのこれからの目標はチームでニューイヤー駅伝に出場すること。

五郎谷俊さんとのインタビュー動画は以下からご覧いただけます。また今回の富士登山競走についての当サイトのリザルト記事はこちらからご覧ください。

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上田瑠偉 Ruy Ueda 富士登山競走 2019 レース後インタビュー

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7月26日開催の第72回富士登山競走 Fuji Mountain Race・山頂コースで2位となった 上田瑠偉 Ruy Uedaさん(Columbia Montrail)に大会会場でインタビューしました。


日本の生んだトレイルランニング、スカイランニングのトップ・アスリートは世界のトップ選手が集まる中でも表彰台に立つ実力を持ちます。その上田瑠偉がついに日本を代表するクラシックな山岳レース、富士登山競走に参加するとあって、この大会でも注目の存在でした。しかし、レーススタート1時間前に発表された五合目打ち切りのアナウンスには驚かされることになります。15kmのコースの10kmがロードとなったことで、テクニカルで急な登りを得意とする上田にとっては不利な変更でした。それでも、「日本の山のレースで上田瑠偉は誰にも負けるわけにはいかない」と強い決意とともにスタート。

このインタビューでも、日本のトップ選手としての決意と責任感に溢れる上田さんのお話を聞くことができます。レース展開から見ても最後まで勝つことを諦めない気合の入った走りに何があったのか。しっかり聞いていただけます。

上田瑠偉さんとのインタビュー動画は以下からご覧いただけます。また今回の富士登山競走についての当サイトのリザルト記事はこちらからご覧ください。

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山田雄喜 Yuki Yamada 富士登山競走 2019 優勝インタビュー

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7月26日開催の第72回富士登山競走 Fuji Mountain Race・山頂コースで優勝した 山田雄喜 Yuki Yamadaさん(東京農業大学)に大会会場でインタビューしました。


昨年のこの大会では五合目コースで優勝していた山田さんは最近はバーティカルキロメーターのレースに出るなどしていましたが、山頂コースでどんな結果を出すかはまだ誰にも分からなかったかもしれません。しかし、山田さんの最近について知る人たちからは今回の山頂コースでの優勝候補として注目されていました。大会前日には山田さんから優勝宣言まで飛び出したそうです。

レースの結果は五合目打ち切りとはなりましたが山田さんが優勝。タイムはもともと山頂でフィニッシュする場合に通過予定タイムとしていた通りだと話してくれました。

3年間、実業団選手として仕事や競技に励んだコモディイイダを退社して、今春から東京農業大学に進学した山田さんが目指すのはやはり箱根駅伝出場。それも、自身が山登りの五区での出場を目指しています。今回の富士登山競走で見せてくれた山登りのパワーは箱根駅伝ではどんな結果に繋がるのか。これからの山田さんの活躍に注目です。

山田雄喜さんとのインタビュー動画は以下からご覧いただけます。また今回の富士登山競走についての当サイトのリザルト記事はこちらからご覧ください。

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吉住友里 Yuri Yoshizumi 富士登山競走 2019 優勝インタビュー

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7月26日開催の第72回富士登山競走 Fuji Mountain Race・山頂コースで優勝した 吉住友里 Yuri Yoshizumiさんに大会会場でインタビューしました。


今回は悪天候のため山頂コースは五合目打ち切りとなり、15km 1400mD+のレースとなりました。吉住さんは2017年、2018年と山頂コースで優勝しており、今回で三連覇を達成。2016年の五合目コースでの優勝も合わせると、この大会では4回目の優勝となりました。今回は1:37:23で優勝し、2位とは約8分半の大差をつけての優勝でした。

インタビューでは今回の富士登山競走で女子では30年ほど途絶えている3時間切りの記録を目指していたこと、そのために6月から山梨県の富士山北麓に滞在してトレーニングを積んできたことを話していただきました。この富士山エリアが気に入ってしまって大阪から移住することも考えているといいます。

この夏はヨーロッパで開催されるバーティカルキロメーターの世界シリーズ戦、Verical Kilometer World CircuitのレースやUTMB®︎の55kmのレース、OCCに参加を予定しています。

吉住友里さんとのインタビュー動画は以下からご覧いただけます。また今回の富士登山競走についての当サイトのリザルト記事はこちらからご覧ください。

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DC Weekly 2019年7月29日 –富士登山競走、Comapedrosa, Giir di Mont

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国内では7月末の金曜日のビッグイベント、富士登山競走が開催されました。ヨーロッパではピレネー山脈のアンドラでスカイランニングのシリーズ戦、Skyrace Comapedrosaが行われました。富士山では今週末も御殿場口で富士登山駅伝が開催されます。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・富士登山競走の朝7時ごろの八合目付近の眺め。Photo by Koichi Iwasa)

先週末のイベント

7月25日木曜日 – 28日日曜日:Trans D’Havet

  • Trans D’Havet (80k, 40k, 13k, VK):イタリア北部・バルダーニョをメイン会場にして開催。日程後半は悪天候のため40kmのコースを変更、13kmのレースは延期となりました。80kmではジョバンニ・タッキーニ Giovanni Tacchini(イタリア)が9時間58分、フランチェスカ・プレット Francesca Pretto(イタリア)が11時間16分でそれぞれ男女のレースを制しました。トレイルランニング・イタリア選手権のレースでした。リザルトはこちら

7月26日金曜日 – 28日日曜日:Grossglockner, Lakeland, La 6000D, Swiss Alpine Irontrail

  • Grossglockner Ultra Trail (110k, 50k, 30k):オーストリアのカプルーン Kaprunを拠点にオーストリアの最高峰・グロースグロックナー(標高3798m)の山麓を周回するコースで開催。男子はジョルディ・ガミト Jordi Gamito Baus(スペイン)、マルチン・ハラーズ Martin Halász(スロバキア)、マーカス・ストック Markus Stock(オーストリア)がトップ3という結果でした。女子はエバ・スペルガー Eva Sperger(ドイツ)が優勝。雷雨のためにレースは上位がフィニッシュ後に制限時間を待たず中止、コースは短縮となりました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)
  • Lakeland 100/50:イギリス・湖水地方のコニストン Conistonで開催。リザルトはこちら
  • La 6000D (65k, 27k, 11k, VK):フランスのスキーリゾート、ラ・プラーニュで開催。65km 3500mD+のメインイベント「La 6000D」の女子のレースではミンミ・コトカ Mimmi Kotka(スウェーデン)が男女総合5位の7時間1分で優勝しています。リザルトはこちら
  • Swiss Alpine Irontrail (88k, 43k, 29k):スイス・ダボスで開催。84.9km 3,640mD+の「T88」、42.9km 1,425mD+の「K43」などのリザルトはこちら

7月26日金曜日:富士登山競走

  • 富士登山競走(21k/15k):今年で72回目の開催。山頂コースは悪天候のためスタート直前に五合目打ち切りとなりました。女子は吉住友里 Yuri Yoshizumiが三連覇、2位に立石ゆう子 Yuko Tateishi、3位に荻原真紀 Maki Ogihara。男子は昨年の五合目コース優勝の山田雄喜 Yuki Yamadaが制し、上田瑠偉 Ruy Uedaが2位、前々回・前回優勝の五郎谷俊 Shun Gorotaniが3位という結果でした。当サイトでは今回の富士登山競走のリザルトを詳しく紹介しているほか、上位選手のビデオインタビューをお送りしています。スカイランナー・ジャパンシリーズのスカイシリーズの第3戦でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

7月27日土曜日:Burning River, White River, Cameron

  • Burning River 100:オハイオ州クリーブランド郊外で開催のポイント・トゥ・ポイントの100マイルレース。リザルトはこちら
  • White River 50:ワシントン州シアトル郊外で開催の50マイル。リザルトはこちら
  • Cameron Ultra-Trail(100km, 55km, 30km, 15km):マレーシアの高原リゾート地、キャメロンハイランドで開催。100kmのレースでは日本の村田諒 Ryo Murataが12時間52分で優勝。2位に喜多村久 Hisashi Kitamura(13時間32分)、3位にマレーシアのベンワン・オン Beng Wan Ong(14時間37分)が続きました。女子は19時間2分でシンディ・パトリシア・エリザベス Shindy Patricia Elisabeth(インドネシア)が優勝、ソンヒアン・ウン Song Hiang Ng(マレーシア)が19時間26分、ティラジット・ブンセアン Thirajit Boonsaen(タイ)が19時間55分で続きました。リザルトはこちら

7月28日日曜日:Taisetsu, Comapedrosa, Giir di Mont, Bogd Khan

  • Mt.TAISETSU Trail Journey (70k、40k、10k、5k):北海道遠軽町白滝。昨年までの「大雪山ウルトラトレイル」から名称を改めての開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • SkyRace Comapedrosa (21k, 15k):ピレネー山脈のアンドラで開催。21km 2,280mD+のレースはミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ MIGU RUN Skyrunner World Seriesの第10戦でした。男子のレースをリードしたのはカタルーニャの22歳、ジャン・マルガリト Jan Margarit。2017年にも優勝したこの大会で序盤からリード、最後の下りではエフゲニー・マルコフ Evgeny Markov(ロシア)の追撃を受けますが、2時間36分で優勝。2位のマルコフとの差は1分20秒でした。3位はロク・ブラティナ Rok Bratina(スロベニア)。スタート直後に転倒するアクシデントで10位まで交代しながらも徐々に追い上げて最後のダウンヒルでマルコフにあとわずかまで迫って3位でフィニッシュ。2時間39分でマルガリトから3分というタイトなレースでした。女子はこちらもカタルーニャのシェイラ・アビレス Sheila Avilesがレースを最初から最後までリード、3時間1分で後続を15分も引き離しての圧勝でした。2位にはエスター・カサフアナ Ester Casajuana(スペイン)が3時間16分、3位はクラウディア・サバタ Claudia Sabata(スペイン)が3時間19分という結果に。日本から参戦した高村貴子 Takako Takamuraは3時間27分で8位になっています。リザルトはこちら
  • Giir di Mont (32k):イタリア北部、プレマーナで開催される山岳レースはヨーロッパの山岳レースの中では長い歴史を持つ大会。男子はガブリエレ・バッキオン Gabriele Bacchionが2時間17分で優勝。女子はルース・クロフト Ruth Croftが2時間36分で優勝のほか、2位にデニサ・ドラゴミル Denisa Dragomir(2時間39分)、3位にオイアナ・コルタザ Oihana Kortazar(2時間41分)、4位にアサラ・ガルシア Azara Garcia De Los Salmones(2時間42分)と世界トップクラスのアスリートによるハイレベルなレースでした。リザルトはこちら
  • Asia_Trail_MasterBogd Khan Mountain Trail (64k):モンゴル・ウランバートル近郊で開催される草原と森の中のトレイルランニングレースです。Asia Trail Masterの第17戦でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

8月1日木曜日 – 3日土曜日:Tromsø

  • Tromsø SkyRace® (45km, 20k, VK):キリアン Kilian Jornetとエメリー・フォスバーグ Emelie Forsbergの二人がレースディレクターを務める大会は2014年にノルウェー・トロムソで初開催されて以来、今回で6回目となります。Hamperokken Skyrace(57km 4,700mD+)がミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ Migu Run Skyrunner World Seriesの第7戦に、Sea to Summit Blåmann VerticalがVertical Kilometer World Circuitの第6戦となっています。このほかTromsdalstinden Skyrace(32km)、Bønntuva Skyrace(15km)が合わせて行われます。Hamperokken Skyraceのエントリーリストをみると、女子ではヒラリー・アレン Hillary Allen (USA), オイアナ・アスコルベベイシア Oihana Azkorbebeitia (ESP), エミリー・ホーグッド Emily Hawgood (ZWE), エカテリーナ・ミチャエワ Ekaterina Mityaeva (RUS), ホーリー・ページ Holly Page (GBR), クリスティーナ・パティソン Kristina Pattison (USA), ブリタニー・ペーターソン Brittany Peterson (USA), イングビルド・カスペルセン Yngvild Kaspersen (NOR)といった有力選手の名前が。男子ではザイト・アイト・マレク Zaid Ait Marek (ESP), ダニエル・ユング Daniel Jung (ITA), コディ・リンド Cody Lind (USA), ドミトリ・ミチャエフ Dmitry Mityaev (RUS), ジョン・アルボン Jonathan Albon (GBR)がエントリーしています。

8月2日金曜日 – 3日土曜日:Elbrus

  • Elbrus Mountain Race (109k, 56k, 46k, 33k, 8k):ロシア、そしてヨーロッパの最高峰であるエルブルス山(5642m)で開催。標高1500mの麓の村から3600mを超える峠越えを繰り返す累積獲得高度5,400mD+のコースとなっています。

8月2日金曜日 – 4日日曜日:ユース世界選手権

  • スカイランニング・ユース世界選手権 Gran Sasso Skyrace: イタリア中部・ラクイラで開催。2日金曜日午後12時30分(日本時間同日午後7時30分)にスタートする3.5km 1,000mD+のバーティカル・キロメーター、4日日曜日午前8時30分(日本時間同日午後3時30分)スタートの21.6 km 2,226mD+の Gran Sasso Skyraceが昨年に続いて2019年の第4回スカイランニング・ユース世界選手権となります。バーティカルとスカイのそれぞれに年齢別のユースA(16-17歳)、ユースB(18-20歳)、U23(21-23歳)の3つのカテゴリーが設けられ、男女別に表彰が行われます。日本からも前週の富士登山競走で優勝した山田雄喜 Yuki Yamadaをはじめ、10人が日本代表選手として参加します

8月3日土曜日 – 4日日曜日:Ijen、Angeles Crest、Canadian Death Race、North Downs Way

  • Asia_Trail_MasterIjen Trail Running (100k, 70km, 42km, 21km, 10km):インドネシア・ジャワ島で今年で5回目の開催。火山のカルデラ湖や硫黄の採掘地といったエリアをつなぐコースで開催されます。Asia Trail Masterのシリーズ戦です。
  • Angeles Crest 100:カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で開催の100マイルレースで、アメリカの100マイルレースとしては最も古い大会の一つです。
  • Canadian Death Race (125k):カナダ・アルバータ州グランドキャッシュで開催の125kmのトレイルランニングレース。
  • North Downs Way 100m:イギリス・ロンドン南郊のノースダウンズウェイ・トレイルで開催。

8月3日土曜日:野沢

  • 野沢トレイルフェス(27k/12kなど):長野県・野沢温泉スキー場で開催。スタートがスキーゴンドラの山側でフィニッシュは谷側なので、下りが基調のダウンヒルが楽しいコースです。横内佑太朗、吉住友里、高村貴子が出場予定。

8月4日日曜日:天塩岳、富士登山駅伝、西原村

  • 天塩岳速登競争(6.3km 781mD+):北海道士別市。初開催となるはずだった昨年は登山道にアクセスする林道の通行止めにより中止された大会が、今年は開催されます。スカイランニング東日本選手権となっています。
  • 富士登山駅伝競走大会:静岡県御殿場市。今年で44回目の駅伝は御殿場駅前から山頂を折り返して御殿場市陸上競技場でフィニッシュする全11区。山頂折り返し以外は往復を同じランナーが走り、1チーム6人の大会となります。今年も8月4日日曜日午前8時に一般の部101チーム、自衛隊の部31チームの計132チームがスタートします。今年も大会の模様はコミュニティFM 富士山GoGoエフエムで生中継される他、記録速報もウェブ上で見ることができる模様です。
  • 西原村モーニングトレイル(16k, 5k):熊本県西原村。ASO ROUND TRAILの会場となっている「俵山交流館 萌の里」をメイン会場とする16kmなどのトレイルランニングレースです。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年7月29日 – 富士登山競走、Comapedrosa, Giir di MontDogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

さらに小さく軽く、ランナー待望の左右単独でも使用可に。Jaybirdの完全ワイヤレスイヤホンが大進化、「VISTA」

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ランナーのためのワイヤレスイヤホン・ブランドである「Jaybird」(ジェイバード)は8月8日(木)から順次、左右のイヤーピースが独立した完全ワイヤレスイヤホン、「Jaybird VISTA」を発売します。先行モデルからさらに小さく軽くなったほか、片耳でも使用可能に。フィット感も高くなりました。もちろん防汗・防水でIPX7を取得しています。

8月8日に発売される「Jaybird VISTA」のブラックモデル。

8月8日に発売される「Jaybird VISTA」のブラックモデル。

発売日に行われた発表会で製品を試してみたファーストインプレッションをお届けします。さらに、発表会に出席したJaybird所属の川内鮮輝、辻麻結子の両選手のトークセッションについてもご紹介します。

完全ワイヤレスイヤホンとして最先端の機能を備える

新発売の「VISTA」はイヤーチップを耳の穴に入れるインイヤー型のイヤホン。手に取った感じでも小さく軽くなったことを実感します。イヤピース本体は6g。同じJaybirdの完全ワイヤレスの先行モデルで今年2月発売の「RUN XT」が6.83gでした。ちなみにAppleのAirPodsは4g(ただしAirPodsは防汗防水ではありません)。

先行モデルからさらに小型、軽量になったVISTA。

先行モデルからさらに小型、軽量になったVISTA。

実際に耳に入れるとフィット感の高さを実感。耳に入れれば特にねじったりしなくてもフィットして、走っていてずれてくることもありません。もちろんつけているうちに耳が痛くなることもなし。「耳に触れるのはイヤーフィンとイヤーチップが一体になったイヤージェルのみで本体は耳に直接触れない」(ロジクール・Jaybird担当 黄佑仁 ファン・ユージンさん)ようになっているとのこと。加えて、イヤホン本体が小さく、軽くなったことも着用感の向上につながっているようです。もちろん、左右それぞれ3つのサイズのイヤージェルが付属していて、フィット感は耳の形状に応じて調整可能です。

VISTAの同梱品。イヤーチップとイヤーフィンが一体化されたイヤージェルは3サイズから最適なサイズに付け替え可能。

VISTAの同梱品。イヤーチップとイヤーフィンが一体化されたイヤージェルは3サイズから最適なサイズに付け替え可能。

機能面ではワイヤレスイヤホンの機能の中核として新たに「JBS1チップセット」が導入されたことにより、接続性が大幅に向上。これまでのモデルではスマートフォンと右側のイヤホンがBluetoothで接続され、左側のイヤホンが右側のイヤホンと接続されていました。この方式だと混雑した場所で音声が途切れたり、動画を見る場合に音声が遅延することがあります。今回の新製品「VISTA」では、新しいチップセットが導入されたことで左右のイヤホンがそれぞれスマートフォンとBluetooth接続されます。これにより音声がさらに途切れにくくなり遅延も少なくなるのですが、ランナーにとって目玉となるのは左右のイヤホンをそれぞれ単独で使用できるようになったこと。ランニング中は周囲の音が聞こえる方が安全に走れる場合は少なくないのでこれはかなり便利な機能です。

VISTAのイヤホン本体の主な機能。

VISTAのイヤホン本体の主な機能。

さらにイヤホンを収納して充電するケースも「RUN XT」より薄くコンパクトに。さらにストラップなどもつけられるようになったのでポケットやバックパックにも入れておきやすくなりました。

ケースの開け閉めも「RUN XT」では小さなボタンを押して開けるようになっていたのが、「VISTA」ではマグネットでパチンと閉まるように。ボタンがバッグやポケットの中で押されてケースが開いてしまうことがなくなります。イヤホンをケースにしまう時もマグネットですっと吸い込まれるようにしまえるようになり、これも気持ちよくなりました。

VISTAのケースは完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなりコンパクト。

VISTAのケースは完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなりコンパクト。

なお、「VISTA」のバッテリーの持ち時間は本体が6時間でケースで充電することで追加で10時間使うことができます。「RUN XT」では本体4時間+ケースで充電で8時間だったので小さく軽くなっても、バッテリーの持ちはよくなりました。それでもフル充電に2時間、5分の急速充電で1時間使用可能という点は変わりありません。

そして、ケースの充電端子はUSB-Cになりました。最近の新しいスマートフォンやラップトップPCはUSB-Cで充電するものが多いので、持ち歩く充電ケーブルが減らせる人も多いでしょう。

充電端子はUSB-Cとなったのもうれしい変更。

充電端子はUSB-Cとなったのもうれしい変更。

8月8日にブラックが発売開始、Amazonで10%オフクーポンがもらえる

「VISTA」はブラック、グレー、ブルーの3色で展開ですが、そのうちのブラックが8月8日木曜日に発売開始。グレーは8月22日木曜日、ブルーは10月25日金曜日にそれぞれJaybirdオンラインストアおよびAmazon.co.jpで発売予定です。

Jaybird VISTAのBLACK(左、8月8日発売)、NIMBUS GRAY(中、8月22日)、MINERAL BLUE(右、10月25日)。

Jaybird VISTAのBLACK(左、8月8日発売)、NIMBUS GRAY(中、8月22日)、MINERAL BLUE(右、10月25日)。

8月1日木曜日から8月31日土曜日まで、Amazon.co.jpで「Jaybird VISTA」の10%オフクーポンがもらえるキャンペーン「Jaybird RUN With VISTA情熱をもって走れ」が実施されます。

Jaybird所属アスリートの川内鮮輝、辻麻結子の二人は四万十川へ

「VISTA」の発表会ではJaybird所属の川内鮮輝 Yuki Kawauchi、辻麻結子 Mayuko Tsujiの両選手が登場。6月に両選手が出場したサロマ湖100kmウルトラマラソンのドキュメンタリービデオも会場で披露されました。

川内鮮輝 Yuki Kawauchiさん(中)、辻麻結子 Mayuko Tsujiさん(右)

川内鮮輝 Yuki Kawauchiさん(中)、辻麻結子 Mayuko Tsujiさん(右)

昨年の4位に続いて今年は6位となった川内鮮輝さんは「フルマラソンで実績のある選手がサロマ湖でも上位になることが増えていて、フルマラソンとウルトラマラソンの境目は薄れつつあると感じる。世界選手権の代表選考レースとなる来年に向けての課題がつかめた。」と話しました。辻麻結子さんは今回のサロマ湖で自己ベストを更新。「レース前にはケガ、当日は気温が上がって、今までで一番厳しいレースに。でもチームメイトと一緒に走り、励ましあいながらゴールすることができました。」と振り返りました。両選手とも次は10月20日日曜日の「四万十川ウルトラマラソン」に出場する予定です。

製品概要

  • Jaybird Vista
    • 参考価格:23,880円(税抜)
    • 発売日(予定):2019年8月8日(木)、8月22日(木)、10月25日(金)
    • イヤホンタイプ:インイヤー(カナル型)
    • 本体サイズ(幅 x 奥行 x 高さ):22 mm x 18 mm x 24 mm
    • 重量:6g
    • 電源:リチウムイオン電池
    • 充電方式:USB充電
    • フル充電時間:約2時間※ (急速充電5分=1時間)
    • 連続再生時間:最大16時間※ (本体6時間 + 付属充電ケース10時間)
    • ワイヤレス通信距離:10m※
    • ワイヤレステクノロジー :Bluetooth(R)5.0
    • ドライバーサイズ:6mm
    • 出力:最大 12mW RMS(with level limit)
    • 入力感度:103.5 +/- 1.5dB@1KHz
    • 周波数特性:20Hz – 20kHz
    • インピーダンス:23Ω ± 15% 1KHz時
    • マイク入力感度:-38dB +/- 3dB(測定条件:1KHz, 0dB=1V/Pa)
    • 内蔵マイク:MEMS、全指向性
    • システム要件/対応デバイス:
    • 対応デバイス~HFP、HSP、A2DP対応のBluetooth(R)デバイス
    • コーデック~Bluetooth SBC
    • プロファイル~Handsfree、Headset、A2DP、AVCRP、SPP
    • コントロール:電源ON/OFF、音量UP/DOWN、Siri/グーグルアシスタント起動、再生/一時停止、ペアリング、通話/終話、早送り/通話拒否など
    • 保証期間:1年間

※使用方法やデバイスによって異なる場合があります。

投稿 さらに小さく軽く、ランナー待望の左右単独でも使用可に。Jaybirdの完全ワイヤレスイヤホンが大進化、「VISTA」DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

DC Weekly 2019年8月5日 –富士登山駅伝、Tromsø、ユース世界選手権

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先週末の富士山では御殿場口登山道で恒例の富士登山駅伝が行われました。海外ではノルウェーのトロムソ Tromsøでスカイランニングのワールドシリーズ戦が、イタリアでは日本代表も参加したスカイランニングユース世界選手権が開催されました。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・今年の富士登山駅伝、自衛隊の部優勝の御殿場滝ケ原自衛隊の7区から8区へのリレー。Photo by Koichi Iwasa)

先週末のイベント

8月1日木曜日 – 3日土曜日:Tromsø

  • Tromsø SkyRace® (45km, 20k, VK):ノルウェー・トロムソで開催。1日木曜日にVertical Kilometer World Circuitの第6戦のSea to Summit Blåmann Verticalが行われ、3日土曜日にミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ Migu Run Skyrunner World Seriesの第11戦であるHamperokken Skyrace(57km 4,700mD+)が開催されました。このほか、土曜日にはTromsdalstinden Skyrace(32km)、Bønntuva Skyrace(15km)も行われました。
    • Blåmann Verticalは海沿いのスタート地点から2.7kmで標高1,044mを目指すコース。雪の残る岩場などを含むテクニカルなコースです。 女子ではジョアンナ・アストロム Johanna Åström(スウェーデン)が大会新記録の43分28秒で優勝(これまでの記録は43分41秒、2015年のエメリー・フォスバーグ Emelie Forsberg)。2位には2年前のこの大会の57kmのレース中に滑落して大ケガを負ったヒラリー・アレン Hillary Allen(アメリカ)が46分46秒、3位はオイアナ・アスコルベベイシア Oihana Azkorbebeitia(スペイン)で47分21秒でした。男子ではダミアン・アンベール Damien Humberが38分10秒で優勝、ヨアン・カリヨ Yoann Calliotが39分50秒、ベノワ・ガンドルフィ Benoît Gandolfiが40分12秒で続きました。男子はフランス勢がトップ3を独占。リザルトはこちら。VKWCの次のレースは9月21日開催のKM de Chando(スイス)となります。
    • Hamperokken Skyraceはザイト・アイト・マレク Zaid Ait Marek(スペイン)を先頭に、ジョン・アルボン Jonathan Albon(イギリス)、マヌエル・アンギータ Manuel Anguita(スペイン)がわずかな差で続く展開が続きましたが、最後のダウンヒルでジョン・アルボン Jonathan Albonが一気にリードを奪い、6時間54分でフィニッシュ。この大会で4度目の勝利を勝ち取りました。2位には7時間3分でマヌエル・アンギータ Manuel Anguita。3位にはダニエル・ユング Daniel Jung(イタリア)が7時間6分で入る一方、序盤をリードしたザイト・アイト・マレク Zaid Ait Marekは7時間17分で4位に。女子はVKで優勝したジョアンナ・アストロム Johanna Åström(スウェーデン) が終始レースをリード。8時間0分49秒で優勝、昨年のヒラリー・ジェラルディの大会記録を14分上回る新記録での勝利でした。2位にはホーリー・ページ Holly Page(イギリス)が8時間10分、3位には昨年優勝のHillary Gerardi(アメリカ)が8時間25分で続きました。この日のもう一つの話題はヒラリー・アレン Hillary Allen(アメリカ)のこの大会への再挑戦。2年前のこの大会でレース中に滑落したアレンは、その時救護した男子選手のマニュ・パー Manu Parと一緒にコースを進んで無事に完走を果たしました。リザルトはこちら。ワールドシリーズの次のレースは8月23日開催のMatterhorn Ultraks Extreme(スイス)です。

8月2日金曜日 – 3日土曜日:Elbrus

  • Elbrus Mountain Race (109k, 56k, 46k, 33k, 8k):ロシア、そしてヨーロッパの最高峰であるエルブルス山(5642m)で開催。リザルトはこちら

8月2日金曜日 – 4日日曜日:ユース世界選手権

  • スカイランニング・ユース世界選手権 Gran Sasso Skyrace: イタリア中部・ラクイラで開催のGran Sasso Skyraceにおいて今年のスカイランニング・ユース世界選手権が開催されました。16歳から23歳までのユース世代によるバーティカルキロメーターと21.6kmのスカイレースの二競技に二つのタイムを合算したコンバインドをあわせた計3部門、ユースA(16-17歳)、ユースB(18-20歳)、U23(21-23歳)の3つのカテゴリーのそれぞれ男女についてトップ3の表彰が行われました。男子ではU23男子のダニエル・オサンス Daniel Osanz Laborda(スペイン)がバーティカルキロメーターにおいて34分52秒で優勝、2位の山田雄喜 Yuki Yamada(日本)には2分46秒差をつけました。オサンスは日曜日のスカイレースでも2位となり、コンバインドで1位を獲得しています。今シーズンは5月のTransvulcania VKで優勝、マデイラ島で開催のSantana VKでもタイで優勝しています。一方、スカイレースではロベルト・デロレンジ Roberto Delorenzi(スイス)が2時間25分でU23男子優勝、2位のオサンスには2分差をつけました。コンバインドでは2位。山田雄喜はスカイレースでは2時間42分でU23男子の9位となり、コンバインドで3位に。日本代表メンバーはU23男子で山田雄喜がVKの銀、コンバインドの銅と計2つのメダルを獲得したほかは、U23男子で小寺啓允 Hiromasa KoderaがVK28位とスカイ23位、杉山暢 Itaru SugiyamaがVK36位とスカイ31位、U23女子で安ケ平萌子 Moeko YasugahiraがVK7位とスカイ10位、滝澤空良 Sora TakizawaがVK13位とスカイ16位、山岸夏希 Natsuki YamagishiがVK20位とスカイ21位。ユースB男子で服部一輝 Kazuki HattoriがVK15位とスカイ10位、加藤晟人 Akihito KatoがVK16位とスカイ11位。ユースA男子で大多和聖良 Seira OtawaがVK15位とスカイ20位でした。VKのリザルトはこちら、スカイレースのリザルトはこちら

8月3日土曜日 – 4日日曜日:Ijen、Angeles Crest、Canadian Death Race、North Downs Way

  • Asia_Trail_MasterIjen Trail Running (100km, 70km, 42km, 21km, 10km):インドネシア・ジャワ島で開催のAsia Trail Masterのシリーズ戦。100kmのレースでなかじま・あすか Asuka Nakajimaが男女総合3位で女子優勝した模様です。リザルトの速報は大会ウェブサイトに掲載されています。
  • Angeles Crest 100:カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で開催の100マイルレース。リザルトはこちら
  • Canadian Death Race (125k):カナダ・アルバータ州グランドキャッシュで開催の125kmのトレイルランニングレース。リザルトはこちら
  • North Downs Way 100m:イギリス・ロンドン南郊のノースダウンズウェイ・トレイルで開催。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。

8月3日土曜日:野沢

  • 野沢トレイルフェス(27k/12kなど):長野県・野沢温泉スキー場で開催。ロング27kmでは吉住友里 Yuri Yoshizumiが2時間20分で男女総合優勝となりました。女子2位は高村貴子 Takako Takamuraで吉住から11分強の差となる2時間32分、3位は南條愛 Ai Nanjoで2時間59分。27km男子は佐々木正志 Masashi Sasakiが2時間21分で優勝、2位に佐谷尚紀 Naoki Satani(2時間27分)、3位に小林大輔 Daisuke Kobayashi(2時間31分)。ショート12km男子は小田切将真 Shoma Odagiriが44分18秒で優勝、小林海仁 Kaito Kobayashi(48分30秒)、永原大樹 Daiki Eihara(49分29秒)、同女子は小林華蓮 Karen Kobayashiが57分45秒で優勝、高谷麻里 Mari Takaya(1時間2分36秒)、柿本恵理 Eri Kakimoto(1時間6分57秒)が続きました。リザルトはこちら

8月4日日曜日:天塩岳、富士登山駅伝、西原村

  • 天塩岳速登競争(6.3km 781mD+):北海道士別市。今年のスカイランニング東日本選手権でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • 富士登山駅伝競走大会:静岡県御殿場市。御殿場駅前から山頂を折り返して御殿場市陸上競技場でフィニッシュする全11区に一般の部101チーム、自衛隊の部31チームの計132チームが参加しました。自衛隊の部は御殿場滝ケ原自衛隊が3時間43分50秒で2位の第1空挺団に12分半の差をつける圧勝でした。滝ケ原自衛隊は山下伸一が1区で2位、11区で区間賞、佐竹一弘が2区区間賞、端慶覧伸哉が3区と9区ともに区間賞、新牛込崇史が4区区間賞、宮原徹が5区区間賞、川崎雄哉が6区で2位と、登り区間を中心に圧倒的な力を見せつける結果になりました。上位常連の第1空挺団も6区区間賞の秋元佑介をはじめハイレベルな選手が揃って9区で2位に浮上すると遠軽自衛隊を20秒差でかわして2位に、遠軽自衛隊が3位になりました。一般の部は清水ランニングクラブ(清水錘平、片山優人、枝村高輔、高瀬裕行、村田稔明、細野松宏)がトヨタスポーツマンクラブとの競り合いとなりましたが、最後の11区で区間賞獲得の清水ランニングクラブの清水錘平が17秒差を逆転。清水ランニングクラブが4時間2分5秒で優勝し、2位にトヨタスポーツマンクラブ(4時間2分29秒)、3位に見次クラブ(4時間15分18秒)が続きました。リザルトは大会のウェブサイトに掲載されています。
  • 西原村モーニングトレイル(16k, 5k):熊本県西原村。16kmのスタンダードコース男子は三池浩介が1時間56分で優勝、2位の駒井令が4分半の差で2時間0分。3位は山下慎一郎で2時間7分。女子は井上美由紀が2時間43分で優勝、2時間52分の同タイムで森なつみがで2位、山田真樹が3位でした。リザルトはこちら

今週末開催のイベント

8月7日水曜日:Mongolia

8月9日金曜日 – 13日火曜日:Bigfoot 200

  • Bigfoot 200 (200m):アメリカ・ワシントン州のカスケード山脈で開催の200マイルのシングルステージ、Point to Pointのコースで開催されるトレイルランニングレース。コースは206.5マイル(332km)、12,802mとなります。

8月10日土曜日 – 11日日曜日:Eastern States, Fat Dog

  • Eastern States 100:アメリカ・ペンシルベニア州北部のLittle Pine State Parkで開催。164km 6,116mD+のシングルループのトレイルランニングレース。
  • Fat Dog 120 (120m):カナダ・ブリティッシュコロンビア州で開催。193kmで累積獲得高度8,682mD+のシングルステージのトレイルランニングレース。

8月11日日曜日:Sierra-Zinal, 真昼産地

  • Sierra-Zinal(31km): スイス南部のシエラ Sierraからツィナル Zinalへの31km・2200mD+/1100mD-の山岳マラソン。今回で46回目となる伝統ある大会はテクニカルなセクションが少ないことと31kmという距離から、幅広く有力なアスリートを集める大会として注目されてきました。今年もGolden Trail Seriesの第4戦、そしてMountain Running World Cupの第5戦となります。男子ではキリアン・ジョネット Kilian Jornet(スペイン)が参戦。トレイルランニング界のスーパースターは昨年のこの大会で6度目の優勝を果たしています。今シーズンはGolden Trail Series開幕戦のZegamaで優勝しています。キリアンに挑む選手の中で最も注目したいのはジム・ウォームズレイ Jim Walmsley(アメリカ)で今年6月にWestern Statesで大会記録を更新して2度目の優勝をしたばかり。さらに今年のGolden Trail SeriesでMarathon du Mont-Blanc、Dolomyths Runで優勝している21歳のダビデ・マニーニ Davide Magnini(イタリア)、両レースでマニーニに続いて2位のナディル・マゲ Nadir Maguet(イタリア)。昨年のこの大会で2位のロビー・シンプソン Robbie Simpson(イギリス)、3位のロバート・スルム Robert Surum(ケニア)、2016年優勝のペトロ・マム Petro Mamu(エリトリア)、2013年優勝のマルク・ラウエンスタイン Marc Lauenstein(スイス)にも注目です。女子ではこの大会二連覇中のルーシー・ワンブイ Lucy Wambui Murigi(ケニア)が三連覇を目指します。さらに今年のMarathon du Mont-Blanc優勝、Dolomythsで2位のルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)、Dolomythsで優勝のジュディス・ワイダー Judith Wyder(スイス)、3位のモーデ・マシス Maude Mathys(スイス)もSierra-Zinalに参戦。さらに今シーズンのGolden Trail Seriesで活躍しているエリ・アン・ドベルグスダール Eli Anne Dvergsdal(ノルウェー)、アマンディーヌ・フェラート Amandine Ferrato(フランス)、シルビア・ランパッソ Silvia Rampazzo(イタリア)もエントリーしています。レースは8月11日日曜日午前10時(日本時間同日午後5時)にスタートします。
  • OSJ MAHIRUSANCHI TRAIL 50K:秋田県大仙市。秋田県と岩手県にまたがる真昼山地で今回が初開催となる大会です。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年8月5日 – 富士登山駅伝、Tromsø、ユース世界選手権DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

DC Weekly 2019年8月13日 – Sierra-Zinal、OSJ真昼山地

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国内では気温の高い日が続き、大会は少なめ。海外ではスイスの伝統ある山岳マラソン、シエラ・ツィナール Sierra-Zinalが開催され、男女ともに大会新記録が更新されました。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・Sierra-Zinalで7度目の優勝、大会新記録のキリアン Kilian Jornet。Photo by WMRA / Marco Gulberti)

先週末のイベント

8月7日水曜日:Mongolia

  • Asia_Trail_Master
  • Mongolia Sunrise to Sunset (100km、42km):モンゴル・フブスゴル国立公園で開催。100kmの累積獲得高度は3,365mD+というコースです。Asia Trail Masterのシリーズ戦でした。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。

8月9日金曜日 – 13日火曜日:Bigfoot 200

  • Bigfoot 200 (200m):アメリカ・ワシントン州のカスケード山脈で開催の200マイルのシングルステージ、Point to Pointのコースで開催されるトレイルランニングレース。コースは206.5マイル(332km)、12,802mとなります。本稿執筆時点ではレースは続いていますが、ライブトラッキングとリザルト速報はこちら

8月10日土曜日 – 11日日曜日:Eastern States, Fat Dog

  • Eastern States 100:アメリカ・ペンシルベニア州北部のLittle Pine State Parkで開催。164km 6,116mD+のシングルループのトレイルランニングレース。リザルトはこちら
  • Fat Dog 120 (120m):カナダ・ブリティッシュコロンビア州で開催。193kmで累積獲得高度8,682mD+のシングルステージのトレイルランニングレース。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。

8月11日日曜日:Sierra-Zinal, 真昼産地

  • Sierra-Zinal(31km): スイス南部のシエラ Sierraからツィナル Zinalへの31km・2200mD+/1100mD-。欧州の伝統ある山岳マラソンはMountain Running World Cupの第5戦、そしてGolden Trail Seriesの第4戦としてトップ選手を集めるレースとなり、男女ともに大会新記録を更新することになりました。男子のレースはキリアン・ジョネット Kilian Jornet(スペイン)が序盤からレースをリード。2時間25分でこの大会で7回目の優勝を果たしたうえ、2003年から破られることのなかったジョナサン・ワイアット Jonathan Wyatt(ニュージーランド)の大会記録(2時間29分)を上回る大会新記録を達成しました。31歳になったキリアンですが、テクニカルなセクションや下りが少ない、すなわち走れる登りが中心のこのレースでの記録更新はアスリートとしての力に全く陰りがないことを示したといえます。2位には2016年優勝のペトロ・マム Petro Mamu(エリトリア)が続きました。ペトロ・マムはキリアンに56秒差の2時間26分でワイアットの大会記録を上回る好タイムでした。3位にはこのレースに初挑戦のジム・ウォームズレイ Jim Walmsley(アメリカ)で2時間31分でした。昨年のこの大会で2位のロビー・シンプソン Robbie Simpson(イギリス)は5位、今年のGolden Trail SeriesのMarathon du Mont-Blanc、Dolomyths Runで優勝している21歳・ダビデ・マニーニ Davide Magnini(イタリア)は10位でした。女子は二連覇中のルーシー・ワンブイ Lucy Wambui Murigi(ケニア)がケガでリタイアするなか、モード・マシス Maude Mathys(スイス)が2時間49分で優勝、大会記録(2015年、アンナ・ピクロトワ Anna Pichrtová)を5分上回りました。2位のジュディス・ワイダー Judith Wyder(スイス)、もピクロトワの記録を上回る2時間54分でフィニッシュ、3位はシルビア・ランパッソ Silvia Rampazzo(イタリア)で2時間56分。今年のMarathon du Mont-Blanc優勝、Dolomythsで2位のルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)は4位でした。リザルトはこちら
  • OSJ MAHIRUSANCHI TRAIL 50K:秋田県大仙市。秋田県と岩手県にまたがる真昼山地で初開催の大会は原和也(6時間15分)、關利絵子(7時間46分)が男女それぞれのレースを制しました。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

8月15日木曜日 – 18日日曜日:Montcalm

  • Challenge du Montcalm (109k, 42k, 25k, 13k, VK):ピレネー山脈のフランス側、アリエージュで開催。VKから109kmまでの5つのレースが開催されます。

8月16日金曜日 – 17日土曜日:Swiss Alps 100

  • Swiss Alps 100 (160km, 100k, 50k):スイス・ヴァレー州の東端にあり、地中海に注ぐローヌ川の源流部で開催。2017年に始まった大会は100マイルのレースを含めた本格的な大会となっています。

8月17日土曜日:富士山山麓一周、Leadville、Waldo、Ultravasan

  • 世界文化遺産”富士山”山麓一周フットレース(100k): 山中湖をスタートし、時計回りで富士山山麓を一周する101.1km 2,150mD+のロードのウルトラマラソン。7回目の開催。
  • Leadville Trail 100:アメリカ・コロラド州レッドビル。1983年に始まった歴史ある100マイルのトレイルレースで、コース全体が標高3000mから4000mという高所にあります。
  • Waldo 100k:アメリカ・オレゴン州のウィラメット・スキーエリアで開催される100kmのトレイルランニングイベント。
  • Ultravasan (90k, 45k):スウェーデンで開催。クロスカントリースキーの長距離レースとして有名なVasaloppetのランニング版ともいえる大会で、コースはポイント・トゥ・ポイントの90kmとなっています。

8月18日日曜日:十勝岳、赤城の森

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年8月13日 – Sierra-Zinal、OSJ真昼山地DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

新木知範さん・草創期から日本のトレイルランニングを知る目から見たUTMBの魅力とは?・私とUTMB 第一回【PR by Columbia】

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今年も8月26日月曜日のPTL®︎のスタートともにUTMB®︎が開幕します。世界最高峰のトレイルランニング・イベントは世界各地から参加者を集め、今年も日本からはあわせて300人を超える選手の皆さんが参加します。

当サイトではコロンビアにご協賛いただいて、今年のUTMB®︎に出場する方を紹介する連載記事・「私とUTMB®︎」をお送りします。第一回として登場していただくのはコロンビアスポーツウェアジャパンの新木知範 Tomonori Arakiさんです。トレイルランニングに特化したシューズブランドとして現在のColumbia Montrailが生まれて以来、日本でその成長を支えてこられました。同時に自らトレイルランニングを楽しみ、ハセツネCUPでは17回の完走を果たしています。新木さんは今回のUTMB®︎ではTDS®︎にエントリーしています。

目の前で観て初めてわかったUTMB®︎のすごさ

新木知範さん:コロンビアスポーツウェアジャパン商品本部フットウェア商品課課長。コロンビア モントレイルをはじめコロンビアスポーツウェアのシューズ全般の商品を担当。モントレイルとは日本での展開をハセツネには19回出場、UTMB®︎には3回出場。仕事としても選手としても20年以上にわたってトレイルランニングに関わり続けている。

新木知範さん:コロンビアスポーツウェアジャパン商品本部フットウェア商品課課長。コロンビア モントレイルをはじめコロンビアスポーツウェアのシューズ全般の商品を担当。モントレイルとは日本での展開をハセツネには19回出場、UTMB®︎には3回出場。仕事としても選手としても20年以上にわたってトレイルランニングに関わり続けている。

アメリカ生まれのColumbia Montrailを日本に紹介することを仕事としてきた新木さんは海外のトレイルランニングの情報にはいち早く触れてきました。2003年に第一回大会が開催されたUTMB®︎についてもすぐにその評判は耳にしていました。

「第一回大会が開催された直後から噂をあちこちから聞きました。アメリカでは100マイルのトレイルランニングレースにはコアなファンがいましたが、それをモンブランの周りをフランス・イタリア・スイスにまたがるコースでやる。そう聞いただけですごい大会が始まったな、と思いましたね。」

とはいうものの当時は現在のようにインターネットやSNSで大会の様子をとらえた写真や映像がリアルタイムで見ることはできませんでした。「すごい大会なのは間違いないでしょうが、私自身についていえば当時はあまり実感できませんでしたね。日本からも海外のレースに積極的に挑戦していた人たちはいち早くUTMB®︎を経験していて、その話を聞くだけで十分満足でした。」

UTMB®︎と新木さんの距離がぐっと縮まったのは、コロンビアが新たにUTMB®︎のメインパートナーとなった2015年のこと。日本からCCC®︎に出場するサポートアスリートの上田瑠偉選手に同行することになり、そこでUTMB®︎を初めて目の前で見ることになります。

「スタートの盛り上がり、コース上の熱い応援、選手を讃えるゴールシーンを目の前で観て圧倒されました。シャモニーの街の高揚感がすごかった。選手だけでなく街の人や一般の観光客の皆さんもこの大会のことを知っていて、一緒になって応援している姿に驚きましたね。そんな大会はそれまで一度も観たことがありませんでしたから。」

不思議なめぐり合わせでトレイルランニングへ

新木さんがトレイルランニングに関わるようになったのはUTMB®︎が始まるよりもさらに前の1997年。現在のColumbia Montrailの日本での取り扱いが始まった時でした。

「当時はまだ日本ではトレイルランニングという言葉はなく、『オフロードランニング』とか『山岳マラソン』とか呼ばれてました。私は高校生の時に山岳部で地元の九州の山に登っていて、その後はファンランでホノルルマラソンを走ったこともありましたが、山を走ったことはありません。仕事で新しいスポーツのためのシューズを扱うなら自分がまず体験しよう、ということでトレイルを走り始めました。」

それ以来、今日までずっとColumbia Montrailとトレイルランニングランニングに関わる仕事を続け、トレイルランナーとしても走り続けています。2000年に初めて出たハセツネCUPは昨年まで19回連続で出場して17回完走。20回完走を目指して今年もエントリーしています。走っているときはキツくてもう止めようと思うのに、完走した後の達成感で走っている間の辛さが吹き飛ぶ。この達成感が魅力だといいます。

「仕事を通じて始めたのですが、トレイルランニングはこれまで自分が経験してきたことがちょうど一つになったようなもの。このスポーツに関わるようになったのは運命だったのかもしれないですね。」

走る度に別の姿を見せるUTMB®︎

初めてUTMB®︎を自分の目でみた翌年の2016年、新木さんはCCC®︎に挑戦して完走。2017年にはTDS®︎、そして昨年2018年にはついにUTMB®︎を完走します。

「最初の年のCCC®︎ではスタートして稜線を越えた先にフェレの谷が広がる壮大な景色に感激。そしてシャンペからの最後の50kmの大きな登りの三連発に打ちのめされました。CCC®︎を完走してもう十分だと思ったんですが、ついTDS®︎もUTMB®︎も走ってしまいました。これで卒業だな、と思っていたんです。ところが、TDS®︎は昨年からコースに新しいセクションが加わって、そこが結構面白いらしい。せっかくだから今年は新コースのTDS®︎を走ることにしました。」

「CCC®︎にせよTDS®︎にせよ、UTMB®︎のレースはスタートしてからも完走できないかもしれないという不安をどこかに感じています。そんな気持ちになることは他のレースではありません。コースは同じでも天気次第でどんな一日になるかわからない、だからこそシャモニーに無事完走できたときの達成感は大きいのだと思います。」

20年以上トレイルランニングをみてきた目にも特別な存在だというUTMB®︎に、新木さんは毎年挑戦することになるのでしょうか。

「いや、自分の役割はコロンビアの若手スタッフにそろそろ譲らないといけないですから。まずは今回のTDS®︎を楽しんでから考えるつもりです。」

新木知範さんが出場するTDS®︎は8月28日水曜日午前4時(日本時間同日午前11時)にスタートします。

(協力:コロンビアスポーツウェアジャパン

投稿 新木知範さん・草創期から日本のトレイルランニングを知る目から見たUTMBの魅力とは?・私とUTMB 第一回【PR by Columbia】DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

乙部晴佳さん・ウルトラディスタンスは大会の一体感が楽しい、CCC®︎は私流で完走を目指す・私とUTMB®︎ 第二回【PR by Columbia】

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いよいよ来週はUTMB®︎ウィークです!コロンビアのご協賛でお送りしている「私とUTMB®︎」は、今年のUTMB®︎に出場する方を紹介する連載記事。第二回はコロンビアスポーツウェアジャパンの 乙部晴佳 Haruka Otobeさんにお話を伺いました。コロンビアに入社して前回登場の新木知範さんに刺激を受けたのをきっかけにトレイルランニングを始めたのは5年前。「楽しんで走りたい」とフルマラソンを超える距離には興味がなかった乙部さんはある経験がきっかけで、100kmのトレイルランニングレースを目指すように。そして今回は満を持して、CCC®︎に挑戦します。

仕事のために始めたトレイルランニング

乙部晴佳さん:コロンビアスポーツウェアジャパン商品本部コロンビアアパレル商品部。山が好きでコロンビアに入社、そこでトレイルランニングと出会うことに。中学生の頃は陸上部だったものの「ロードを走るのは苦手、でも山を登るのは好き」。写真は八ヶ岳を登った時のもの。

乙部晴佳さん:コロンビアスポーツウェアジャパン商品本部コロンビアアパレル商品部。山が好きでコロンビアに入社、そこでトレイルランニングと出会うことに。中学生の頃は陸上部だったが「ロードを走るのは苦手、でも山を登るのは好き」。写真は八ヶ岳を登った時のもの。

元々はスノーボードが大好きで冬の間は週末になると雪山に通っていたという乙部さんは、やがてシーズンオフの夏もフェスやハイキングへ山に行くようになります。一年を通じて山を楽しむライフスタイルを楽しむうちに、やがてアウトドア業界に進むことに。5年前に入社したコロンビアスポーツウェアジャパンでは、前回登場の新木知範さんとともにコロンビアのシューズの商品担当となりました。

「入社したその日の職場の仲間とのランチで、自宅まで走って帰る『帰宅ラン』というものがあると聞いてびっくりしました。ランニングシューズの仕事をするならやっぱりそれくらいやらないといけないんだな、と。自分の言葉でシューズの魅力を伝えられるようになりたいと思って走り始めました。毎日ではありませんが、今はCCC®︎に向けた練習で今は週に二回くらいは通勤ランをしています。」

仕事がきっかけで走るようになった乙部さんですが、トレイルランニングを始めてからは山の楽しみ方の新しい世界が広がったといいます。

「トレッキングのスタイルだったら2日かかるコースでも、荷物の少ないトレイルランニングだったら1日で回れることもあります。それまでよりも週末の土日で行ける山域が広くなって、もっと自由に山を楽しめることに気づきました。もちろんずっと走り続けなくても気持ちよく走れるところだけ走ってもいい。今までとは違う山の楽しみ方の選択肢が増えてトレイルランニングにハマるようになりました。」

みんなでゴールを目指す一体感に引き寄せられて100kmへ

5年前にトレイルランニングを始めてからしばらくは、一回に走るのは15kmとか20kmくらい。乙部さんにとっては50kmや100kmのレースに出るランニング仲間の話を聞いても、そんなに長い距離を走るなんて自分には無理だし関係ない世界でした。しかし、4年前の信越五岳トレイルランニングレースに出る仲間のサポートをしたことが転機になります。

「トレイルランニングチーム『トレイル鳥羽ちゃん』のメンバーと一緒に信越五岳のサポートに行って、初めて100kmを超えるレースを目の前で見ました。苦しそうに身を削るような思いで走っている人たちばかりなんだろうな、と思っていたら全然違ったんです。エイドでサポートの仲間に支えられたり、ペーサーに励まされたり。選手だけじゃなくてみんなでお祭りを楽しむような雰囲気が新鮮でした。その中で一番楽しそうなのはやっぱりレースを走る選手です。」

それ以来、乙部さんは信越五岳の完走を目指します。50kmや70kmと少しずつより長い距離に挑戦して、ついに昨年9月に信越五岳で110kmを完走します。

「110kmを選手として走ってみると、自分一人で走ってるんじゃない、みんなに支えられて走っているんだ、と改めて感じました。それに苦しいだけじゃなく、走っている間も大きなお祭りに参加している楽しさがありましたね。お祭りでは出店で買い物をするのもお神輿を担ぐのもどっちも楽しい。そう気づきました。」

昨年の信越五岳で110kmを完走。

昨年の信越五岳で110kmを完走。

トレーニングも楽しみながら、私流でCCC®︎完走を目指す

乙部さんの今年の大きな目標はいよいよ来週に迫ったUTMB®︎の101kmのレース、CCC®︎。世界最高峰のトレイルランニングレースを控える乙部さんですが、いたって自然体です。

「私は山に登るのが好きだし、走ることよりも登ることが得意です。なので今回CCCにでるにあたっては、とにかく得意を伸ばそうと思い、できるだけ毎週末、CCCの舞台を想定した2000m以上の山にでかけて累積標高差をかせぐトレーニングをしました。速く走れなくても、最後まで楽しく走れたらいいなと思っています。」

CCC®︎のスタートは8月30日金曜日の午前9時(日本時間同日午後4時)。

「無事完走できたらいいですね。タイムは全く意識していません。ヨーロッパの山は初めてなのでワクワクしています。」

昨年1月にはハワイの100マイルレース、HURT 100へ。完走は成らなかったが、いつかもう一度挑戦したいとのこと。

昨年1月にはハワイの100マイルレース、HURT 100へ。完走は成らなかったが、いつかもう一度挑戦したいとのこと。

(協力:コロンビアスポーツウェアジャパン

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伊藤勇矢さん・日本から大会公式メディカルトレーナーとして3回目のUTMBへ・私とUTMB®︎ 第三回【PR by Columbia】

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今年は日本から例年より多い300人以上が参加するUTMB®︎。そのUTMB®︎の大会受付会場やエイドステーションで大会スタッフの一人として選手の身体のコンディショニングやケアに当たるのが伊藤勇矢 Yuya Itoさんです。神戸でいとう鍼灸整骨院の院長として日々の治療にたずさわる伊藤さんが、UTMB®︎のスタッフの中で日本から参加する唯一のメディカルトレーナーとして大会を支えるようになったのは2年前の2017年から。今年も3回目のUTMB®︎のためにまもなくシャモニーへ向かう伊藤さんにお話を聞きました。

日本からただ一人の大会公式メディカルトレーナーとして今回で3回目に

伊藤勇矢さん:いとう鍼灸整骨院院長。柔道の名門・報徳学園高で稽古中の大ケガから整骨院での治療で復活した経験を持つ。自身の整骨院の他にもスポーツトレーナーやセミナー講師としても活躍。柔道やサイクリングのほか、週末にはキャンプやトレイルランニングを楽しむアウトドア派。

DogsorCaravan(以下DC):UTMB®︎に選手として参加する日本人はたくさんいますが、大会スタッフとして参加する方は少ないと思います。UTMB®︎ではどんなお仕事をされるんですか?

伊藤勇矢さん:私は柔道整復師、はり師、きゅう師の国家資格を持っていて神戸で整骨院を開業しています。そうした知識と経験からUTMB®︎には大会メディカルトレーナーとして参加します。レース中はエイドステーションのメディカルサポートとしてプドゥロゲ(podoxygene、足裏の裂傷など足のトラブルを専門とする足病医)の方と協力しあいながら、フィジオセラピストとして完走を目指す選手の皆さんをサポートします。今年は170kmのUTMB®︎がスタートした翌日の土曜日は朝から深夜までぶっ続けでサポートする予定です。選手の皆さんは私を見かけたらぜひ気軽に相談していただけたら、と思います。

UTMB®︎のエイドステーションで選手のケアに当たる伊藤勇矢さん。

UTMB®︎のエイドステーションで選手のケアに当たる伊藤勇矢さん。

レース前やフィニッシュ後の会場にもフィジカルケアのブースが設けられていて、選手の皆さんはその場でコンディショニングを受けることができます。このほか、レース前や終わってからのオフの時間にも、予約していただければ日本で行なっているのと同様の施術を個別に行います。UTMB®︎の各レースに向けたコンディション作りやレース後の体のケアに効果的なので、遠慮なくご連絡いただけたらと思います。

選手の皆さんはせっかくの走力を生かせるように十分な準備を

DC:UTMB®︎で選手が経験するトラブルにはさまざまなものがあると思います。伊藤さんがメディカルトレーナーとしてサポートされる場合はどんな症状が多いですか?

伊藤さん:100kmを過ぎたあたりから、身体が思うように動かない、というランナーが相談に来られることが多いですね。走り続けて疲労がたまってきたところへ、降り続く雨や夜になって気温が下がることで身体が冷えてしまうんです。ひどくなると呼吸がしづらくなることもあります。そうした場合でもケアを受けることで筋肉の緊張がほぐれれば、復活して走れるようになることが少なくありません。

選手として出場される皆さんはリタイアするしかない、と思った場合でも一度、エイドステーションのメディカルトレーナーに相談することをお勧めします。十分な走力があるのに完走するチャンスを逃すのはもったいないですからね。

DC:一昨年、昨年とUTMB®︎のメディカルトレーナーを経験された中で、印象に残るランナーさんはいますか?

伊藤さん:初めて参加した2017年のUTMB®︎でシャンペ(約120km地点)にいらっしゃったスペインの選手のことは今も忘れられないですね。濡れた足で走り続けたことで両足の全面が水ぶくれ、それが破れてしまって歩くだけで激痛が走るという状態でした。それでも完走したいからと足の処置を受け、私が身体のケアをしてエイドから送り出しました。シャンペでの仕事を終えてシャモニーに戻って選手の皆さんのゴールを見守っていたら、そのスペインのランナーが見事にフィニッシュするところを観ることができました。強い気持ちを持った選手をメディカルトレーナーとして支えることができたのがうれしくて、感激しましたね。

DC:メディカルトレーナーの目から見て、UTMB®︎で自分の力を発揮するために大事なことは何だと思いますか?

伊藤さん:大会当日に目の前でたくさんの選手を見てきた経験からは、レース中に起こる自分の身体のトラブルに予め備えておけばもっと力を発揮できる選手が多いはず、と感じています。足のマメ、身体の冷え、運動中のエネルギー不足、などなどUTMB®︎のように過酷なレースではいろんなことが起こる可能性があります。そうしたトラブルが起こった時、さらには起こりそうな予兆を感じた時に自分自身でできることがいろいろあります。選手の皆さんには大会当日を想定してしっかり準備していただけたら、と思います。

大会当日のアドバイスとしては、今までのレースで失敗したことを思い出してエイドステーションでやることを予め決めておくことをお勧めします。エイドを出る前にストレッチをする、テーピングを貼り直す、エナジージェルを一個食べる、とか。レースのエイドでは考えたり、悩んだりして無駄なエネルギーを使わずに身体と脳を休めましょう。準備を一連の流れにしておけば、オンとオフの切り替えができてレースにより集中できる。そうすればトラブルを防げるし、実力を発揮できるようになると思います。

身体を酷使するトレイルランニングの頂点であるUTMBで信頼されるトレーナーに

DC:伊藤さんは学生時代は柔道で活躍されたと聞いています。そうした伊藤さんがUTMB®︎でメディカルトレーナーをすることになったきっかけは何ですか?

伊藤さん:私自身、高校生の時に柔道の稽古で膝の内側側副靭帯と後十字靭帯の断裂という大きなケガをして、柔道がいつできるかわからず不安で落ち込んだ日々を経験しました。その経験から、スポーツでケガをした選手の力になりたい、ケガをしないでスポーツに打ち込めるように選手を支えたい、と思うようになりました。

トレイルランニングを知ったのは国家資格を取得してトレーナーとなってからですが、これほど身体に長時間にわたって高い負荷がかかるスポーツはないのでは、と思います。私自身もトレイルランニングをやりますが、特に山を駆け下りる時に足にかかる衝撃は大きいと思います。

そのトレイルランニングで世界最高峰といわれるUTMB®︎のことを知って、ぜひそこでスタッフとして選手をサポートしたいという思いからメディカルトレーナーの一人として参加しています。最初は言葉の壁もありましたが、施術を通じて選手やトレーナー仲間から信頼されるようになりました。UTMB®︎で極限まで身体を追い込む選手の皆さんに接する経験は、日本での仕事にも活きています。

UTMB®︎で一緒にスポーツトレーナーを務めた仲間の皆さんと。

UTMB®︎で一緒にスポーツトレーナーを務めた仲間の皆さんと。

DC:いつかは選手としてUTMB®︎に出てみたいと思われますか?

伊藤さん:いいえ、私は大きな目標に挑戦する選手の皆さんをケアするのが自分の使命だと思っています。だからUTMB®︎ではこれからもメディカルトレーナーとしてサポートしていくつもりです。

伊藤勇矢さんには昨年のUTMBTVにも出演していただきました。

伊藤勇矢さんには昨年のUTMBTVにも出演していただきました。

(協力:コロンビアスポーツウェアジャパン

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長榮潔さん・社長は「世界一過酷なレース」を探して挑戦し続ける・私とUTMB®︎ 第四回【PR by Columbia】

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今年のUTMB®︎に参加する方にトレイルランニングとUTMB®︎への想いを聞くインタビュー連載記事・「私とUTMB®︎」の第四回は株式会社ゴキゲンファミリー代表取締役の長榮潔 Kiyoshi Nagaeさんを迎えてお話を聞きました。

焼き鳥家ゴキゲン鳥」をはじめ渋谷、恵比寿など都内に焼き鳥、焼肉の計5店を構える経営者である長榮さんは昨年、170kmのUTMB®︎を完走。続く今年もUTMB®︎にエントリーしています。7年前に走り始めた時は1kmのジョギングが精一杯だったといいますが、その後は「世界一過酷なレースを完走したい」とウルトラマラソン、トライアスロン、そしてトレイルランニングへと情熱を傾けていきます。一方、過酷なレースへの挑戦を通じて学んだ困難を乗り越える辛抱強さでビジネスを拡大。海外展開をねらうほか、飲食業界ではまだ珍しい残業ゼロの勤務環境を実現しています。

コロンビアのご協賛でお送りした「私とUTMB®︎」は今回が最終回です。

昨年のUTMB®︎で念願の100マイルをついに完走

長榮潔さん:株式会社ゴキゲンファミリー代表取締役。20代で起業して試行錯誤しながら飲食業の世界に。20代で東京・下北沢に「究極の焼き鳥家 ゴキゲン鳥」を開店し、38歳の現在では渋谷、恵比寿、五反田、成城、調布に焼き鳥、焼肉の5店舗を展開。31歳でランニングを始め、トライアスロンのIRONMAN、サハラ砂漠マラソン、UTMB®︎などを完走している。

長榮潔さん:株式会社ゴキゲンファミリー代表取締役。20代で起業して試行錯誤しながら飲食業の世界に。20代で東京・下北沢に「究極の焼き鳥家 ゴキゲン鳥」を開店し、38歳の現在では渋谷、恵比寿、五反田、成城、調布に焼き鳥、焼肉の5店舗を展開。31歳でランニングを始め、トライアスロンのIRONMAN、サハラ砂漠マラソン、UTMB®︎などを完走している。

DogsorCaravan(以下DC):昨年のUTMB®︎で初めて100マイルを完走されました。完走までの道のりは厳しかったですか?

長榮潔さん:2016年にトレイルランニングを始めて、2017年にはCCC®︎(UTMB®︎の姉妹レースで101km)を完走しました。でも100マイルはトレニックワールド100マイルin彩の国に挑戦したものの完走できずにいたので、UTMB®︎で絶対完走しようと思っていました。気合いが入り過ぎたのか、本番では靴ひもでシューズを締めすぎたみたいでクールマイユールを過ぎたあたりから足が痛みだして走れなくなってしまいました。それでシューズを脱いで裸足で走ったりしながらも、38時間53分で完走することができました。

トレイルランニングを始めたのはUTMB®︎を走りたい、と思ったのがきっかけです。世界で一番過酷なレースに挑戦してみたい、と考えてサハラ砂漠マラソン(Marathon des Sables)に出ました。テントに寝起きしながら砂漠の中を必要な装備を背負って7日間走るのは確かに過酷でしたが、思っていたよりあっさり完走できてしまいました。他の選手の人たちとそんな話をしていたら「長榮さん、それならトレイルですよ」、「やっぱりUTMB®︎、一番キツいけど素晴らしいレースですよ」と口を揃えていうんです。

DC:サハラを走ってからUTMB®︎を完走までわずか2年前ほどですよね。

長榮さん: UTMB®︎のことは何も知りませんでしたが、サハラ砂漠のど真ん中で次はUTMB®︎だ、と決心しましたね。帰国すると、まずはエントリーに必要なポイントを貯めようとトレイルランニングの大会に片っ端からエントリー。翌年にはCCC®︎、その勢いで昨年のUTMB®︎完走を果たした、というわけなんです。

昨年のUTMB®︎を完走した長榮潔さん(右端)と仲間の皆さん。

昨年のUTMB®︎を完走した長榮潔さん(右端)と仲間の皆さん。2016年のサハラ砂漠マラソンで7日間、同じテントで過ごした仲間が揃ってUTMB®︎を完走した。

100マイルを走る厳しさを思えば、ビジネスでは何でも乗り越えられる

DC:長榮さんの毎日は経営者として多忙だと思いますが、以前からスポーツをなさっていたんですか?

長榮さん:いえ、スポーツの経験は何もありません。少々荒れた学生時代でしたし、飲食業を始めてからもがむしゃらに仕事に打ち込む毎日で会社を大きくすることだけが生きがいでした。息抜きに飲みに出かければ翌朝は二日酔い、というような生活です。

走るようになったのは7年前。31歳で3店目をオープンして毎日大忙しだった頃です。飲食業の経営者にはトライアスロンをやっている人が多くて僕も経営者仲間から誘われましたが、「そんな暇があったら仕事をする」と断っていました。でも自分と同じ年ぐらいの焼き鳥屋さんの社長に「俺だって忙しいけど時間を作ってやってるよ」といわれた時は、なんだか悔しくなりました。

それでジョギングを始めましたが1kmも続けて走れません。悔しくて少しずつだけど必ず毎日走り始めました。1ヶ月経つと3km、翌月は5km走れるように。楽しくなってきて、ハーフマラソン、フルマラソン、そしてトライアスロンのレースにも出るようになりました。気付けば始めてから2年でアイアンマンを完走していました。

DC:トライアスロンを経験されたなら、トレイルランニングは苦もなく取り組めたのではないですか?

長榮さん:トレイルランニングのキツさは僕にとっては衝撃的でした。トライアスロンとは比べ物にならない、と思いました。アイアンマンやサハラ砂漠マラソンはケガさえしなければ必ず完走はできるだろう、と思えますが、トレイルランニングのレースは一つ間違えたら完走できない、というスリルを感じます。たとえ距離は短くても最後まで一生懸命やらないと完走はできない、という厳しさが僕にはピンと来たんです。

DC:トレイルランニングで100マイルを完走した経験はビジネスにも活きていますか?

長榮さん:人間には不可能なことなんてそうそうない、と思うようになりましたね。昨年のUTMB®︎の後、今年のアンドラ・ウルトラトレイルでも100マイルを完走した時も途中で何度ももう止めようと思いました。でもあきらめずに一歩一歩前に進むことで完走できました。こうした経験をすると、仕事で多少失敗があっても動じなくなります。100マイルレースのことを思えば、ビジネスでトラブルがあったって乗り越えられる。あきらめる、という選択肢を考えなくなりました。

今年7月にピレネー山脈で開催されたアンドラ・ウルトラトレイルにて。

今年7月にピレネー山脈で開催されたアンドラ・ウルトラトレイルにて。

DC:長榮さんが次々に過酷なレースに挑戦されているのを社員の皆さんはどんなふうに受け止めていますか?

長榮さん:社長は変態だと思ってるでしょうね(笑)。でも、仕事以外に打ち込めることを持つのが大事だ、というメッセージは社員に伝わっていると思います。会社の仲間とも一緒に走ったりフルマラソンに出たりしているんですよ。外食業界の企業が参加する外食駅伝という大会があるんですが、僕の会社は上場企業と肩を並べて3位になったこともあるんです。アイアンマンに出た社員もいるんですよ。でもこのくらいが限界みたいで、サハラや100マイルに一緒に出ようという社員はまだいません(笑)。

もちろん自分の趣味に社員を付き合わせているわけじゃありませんよ!一方では社員の勤務時間をどうやって短くするか知恵を絞っています。飲食業は勤務時間が長いといわれますが、3年前から残業時間ゼロをキープしています。社内ではそんなの無理だという社員もいましたがやってみればできるんです。100マイルを目指して限界に挑戦した経験がこんなときにも活きてきます。

仕事、家族、そして走ることが三つの柱

DC:するとトレイルランニングは長榮さんにとって生活の大事な一部ですね。

長榮さん:僕の生活の三つの柱は仕事、家族、そして走ること、です。この三つのバランスが取れているとハッピーだと感じられます。

家族については、4人の子どもたちにとって頼れる強い父親でありたい。先週、6歳の息子と富士山に登ってきました。僕が富士登山競走の練習のために富士山に登っているんだと話したら、息子が「僕もてっぺんまで行きたい」というんです。じゃあ一緒に行くかと計画を立てていて、ついに先週行くことができました。幼稚園児が浅間神社から佐藤小屋、そして山頂まで自分の足で登って下りてきたんです。もちろん無理をさせるつもりはなく調子が悪ければすぐに背負って下りるつもりでしたが、息子は最後まで弱音を吐きませんでした。がんばればできるんだ、と経験させることができてうれしかった。

その話に刺激を受けたのか、今度は妻が100kmのウルトラマラソンに出るといい始めました。妻はフルマラソンを歩いて完走したことがある程度なので100kmは大きな挑戦だと思いますが、完走できるまで応援するつもりです。

「世界一過酷なレース」への挑戦を続けていきたい

DC:来週はいよいよUTMB®︎ですが、長榮さんが今回のUTMB®︎、そしてさらにその先に見すえていらっしゃる目標を聞かせてください。

長榮さん:今回のUTMB®︎は35時間以内の完走が目標です。それから、最近また世界一過酷なレースってなんだろうと考えているんです。彩の国100マイルは三年連続でリタイアしているので、僕にとってはかなり過酷なレースですね。来年こそは必ず完走するつもりです。

仕事では、初めての海外進出として来年ロサンゼルスにお店を出すことを計画しています。しばらくは日本にいないことも多くなるし、仕事にもっと時間を割くことになるでしょうからレースに出ることは少なくなるかもしれません。

といいながらも、カリフォルニアにはどんなレースがあるかなと調べたりもしているんです。ウェスタンステイツは憧れのレースだし、バッドウォーターも過酷なレースですよね。仕事は大事ですが、世界で一番過酷なレースに挑戦したいという夢も頭から離れそうにないですね。


長榮潔さんが出場するUTMB®︎は8月30日金曜日午後6時(日本時間31日土曜日午前1時)にスタートします。

(協力:コロンビアスポーツウェアジャパン

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DC Weekly 2019年8月23日 – Montcalm、Leadville、Ultravasan

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遅くなりましたが先週末の国内外のリザルトをご紹介。今週末は上田瑠偉 Ruy Ueda、高村貴子 Takako Takamuraが出場するスカイランナー・ワールドシリーズのMatterhorn Ultraksや、好調のキリアン Kilian Jornetが大会記録にどこまで迫るか注目のPikes Peak Marathonが開催されます。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・今年のChallenge du Montcalmより。Photo by Montcalm2019-David Gonthier / Pixel en Cime)

先週末のイベント

8月15日木曜日 – 18日日曜日:Montcalm

  • Challenge du Montcalm (109k, 42k, 25k, 13k, VK):ピレネー山脈のフランス側、アリエージュで開催。VKから109kmまでの5つのレースが開催されます。109kmのレース「PICaPICA」ではフロリアン・ベッカー Florian Becker(フランス)とシルビア・トリゲロス Slivia Trigueros(スペイン)がそれぞれ25時間51分、29時間58分で男女それぞれで優勝。山本健一 Kenichi Yamamotoが28時間9分の5位でフィニッシュ。リザルトはこちら

8月16日金曜日 – 17日土曜日:Swiss Alps 100

  • Swiss Alps 100 (160km, 100k, 50k):スイス・ヴァレー州の東端にあり、地中海に注ぐローヌ川の源流部で開催。リザルトはこちら

8月17日土曜日:富士山山麓一周、Leadville、Waldo、Ultravasan

  • 世界文化遺産”富士山”山麓一周フットレース(100k): 山中湖をスタートし、時計回りのロードで富士山山麓を一周する101.1km。依田光央(9時間19分)、岩壁淳子(12時間6分)が男女それぞれの最初のフィニッシャーでした。リザルト(速報)はこちら
  • Leadville Trail 100:アメリカ・コロラド州レッドビル。1983年に始まった歴史ある100マイルのトレイルレースです。男子はライアン・スミス Ryan Smithが16時間33分で優勝、女子はマグダレナ・ブーレ Magdalena Bouletで20時間18分で優勝。グランドスラムに挑戦しているゲディミナス・グリニウス Gediminas Griniusはウェスタンステイツ、バーモントに続く三つ目の100マイルを19時間22分の7位でフィニッシュしました。リザルトはこちら
  • Waldo 100k:アメリカ・オレゴン州のウィラメット・スキーエリアで開催される100kmのトレイルランニングイベント。男子では10時間3分で優勝したドリュー・マコマー Drew Macomberと同タイムの2位で鬼塚智徳 Tomonori Onitsukaがフィニッシュ。女子はジャネッサ・テイラー Janessa Taylor が11時間22分で優勝。リザルトはこちら
  • Ultravasan (90k, 45k):スウェーデンで開催。クロスカントリースキーの名レースのランニング版のコースはポイント・トゥ・ポイントの90km。先週末のSierra-Zinalで2位のジム・ウォームズレー Jim Walmsleyが5時間47分で優勝。2位のヨアヒム・ランツ Joacim Lantz(スウェーデン)とは20分と大きな差をつけての勝利でした。女子はアレクサンドラ・モロゾワ Alexandra Morozova(ロシア)が昨年に続いて連覇、タイムは7時間11分でした。リザルトはこちら

8月18日日曜日:十勝岳、赤城の森

  • 十勝岳トレイル in かみふらの・びえい(55k, 15k): 北海道・上富良野町、美瑛町で開催。55kmのエキスパートコースは成田雄司(4時間12分)、伊東ありか(5時間29分)、15kmのチャレンジコースは大田喜日向(1時間16分)、上林可奈子(1時間46分)がそれぞれ男女の優勝者となっています。リザルトはこちら
  • SUBARU赤城の森トレイルラン(30k, 15k):群馬県赤城高原。30kmの部男子は山口純平が1時間44分で優勝、女子は石川奈都子 Natsuko Ishikawaが2時間19分で優勝でした。リザルトはこちら

今週末開催のイベント

8月22日木曜日 – 25日日曜日:Grand Raid des Pyrenees

  • Grand Raid des Pyrenees (220k, 120k, 80k, 40k): フランスのピレネー山脈で開催、メイン会場はヴィエル=オール Vielle-Aureの町。12回目の開催で220km 12,500mD+、制限時間72時間などの5つのレースに加えて三日間で4ステージ・計100kmのステージレースも行われます。

8月23日金曜日 – 25日日曜日:L’Echappee Belle

  • L’Echappee Belle (144k, 85k, 57k): フランス南東部のベルドンヌ山脈を、ヴィジーユ Vizilleからエーグベル Aiguebelleへと縦走するコースで開催。144kmにはフランソワ・デンヌ François D’Haeneセバスチャン・シェニョー Sebastien Chaigneauがエントリーしています。

8月23日金曜日 – 24日土曜日:Matterhorn Ultraks、The Magnificent Merapoh Trail

  • Matterhorn Ultraks (25k<Extreme>, 49k, 32k, 19k, VK): スイス・ツェルマットをメイン会場とする大会の25km 2,876mD+は昨年までよりもテクニカルな要素が増えた新コースとなります。ミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズのSky Classicシリーズの第12戦、ポイントが加算される最後のSuperSkyレースとなります。女子では8月3日のTromsoで大会新記録で優勝したジョアンナ・アストロム Johanna Åström(スウェーデン)のほか、ホーリー・ページ Holly Page(イギリス)、ヒラリー・ジェラルディ Hillary Gerardi(アメリカ)、エミリー・ホーグッド Emily Hawgood(ジンバブエ)、エレナ・ルキヤダ Elena Rukhlyada(ロシア)、高村貴子 Takako Takamura(日本)がエントリー。男子は現在年間ランキング2位の上田瑠偉 Ruy Ueda(日本)のほか、ザイド・アイト・マレク Zaid Ait Malek(スペイン)、ダニエル・ユング Daniel Jung(イタリア)、ロク・ブラティナ Rok Bratina(スロベニア)、マルク・ピンサチ Marc Pinsach(スペイン)、ダニエル・アントニオーリ Daniel Antonioli(イタリア)に注目。上田は翌週のOCC、翌々週のスカイランニング欧州選手権・Veia Skyrace(イタリア)とあわせて海外三連戦となります。25kmのレースのスタートは23日金曜日の午前8時30分(日本時間同日午後3時30分)です。
  • Asia_Trail_MasterThe Magnificent Merapoh Trail (100km, 70km, 35km):マレーシアの洞窟群で知られるメラポーを石灰岩採掘による破壊から守るためスタートした大会。現在の主催者チームによる大会は5回目となる今年が最後となります。今年もAsia Trail Masterのシリーズ戦となっており、アレッサンドロ・シェルパ Alessandro Sherpa(イタリア)、喜多村久 Hisashi Kitamura水越友洋 Tomohiro Mizukoshiスティーブン・オン Steven Ong(マレーシア)、キャリー・ジェーン・スタンダー Carrie Jane Stander(カナダ)が注目選手としてエントリーしています。

8月24日土曜日 – 25日日曜日:Pikes Peak、Cascade Crest

  • Pikes Peak Ascent & Marathon: アメリカ・コロラド州で開催される伝統ある山岳マラソンは今年で64回目。マニトウスプリングスからパイクス・ピークの山頂への約21kmのコースで、土曜日は登りのみで山頂でフィニッシュする”Ascent”、日曜日は山頂までの往復コースで開催の”Marathon”が行われます。日曜日のMarathonはGolden Trail Seriesの第5戦。男子はSierra-Zinalを大会新記録で優勝したばかりのキリアン・ジョネット Kilian Jornet(スペイン)が登場。2012年に続いて優勝を狙います。2017年にこのレースで優勝のレミ・ボネ Remi Bonnet(スイス)のほかティム・フレリクス Tim Freriks(アメリカ)、フランチェスコ・パピ Francesco Puppi(イタリア)など選手層は厚いレースになります。女子ではこちらもSierra-Zinalを大会新記録で優勝したモード・マシス Maude Mathys(スイス)やアマンディーヌ・フェラート Amandine Ferrato(フランス)に注目。レースのスタートは25日日曜日午前7時(日本時間同日午後10時)です。
  • Cascade Crest 100: アメリカ・ワシントン州のシアトル郊外で開催の100マイルのトレイルランニングレース。

8月24日土曜日:Adventure in Fujimi

  • Adventure in Fujimi (VK, MTB): 長野県・富士見町の富士見パノラマリゾートで開催。土曜日は山本健一のプロデュースする「バーティカルKm」、翌日日曜日にはプロMTBライダー・松本駿がプロデュースする45kmと24kmの「MTBロングライド」のレースが行われます。「バーティカルKm」は富士見パノラマスキー場の山麓から入笠山山頂までの6.4km、標高差1,000mを駆け上がるレースです。

8月25日日曜日:筑波連山天空

8月25日日曜日 – 31日土曜日:白山ジオトレイル

  • 白山ジオトレイル(6ステージ、250km): 石川県・白山で開催のステージレース。テント泊、行動中の食料はスタート時に背負ったものだけで途中の補給不可、というサハラマラソン Marathon des Sablesと同様のルールで行われる本格的な山岳レースです。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年8月23日 – Montcalm、Leadville、UltravasanDogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

2019年 TDS®︎、OCC、CCC®︎ プレビュー #UTMB19

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UTMB-2016-logo-Columbia
今年のUTMB®︎開幕まであとわずか。当サイトでも今年のUTMB®︎に参加する4人の皆さんのインタビューシリーズ「私とUTMB®︎」を4回にわたってお届けしました。

この記事では8月26日月曜日朝にシャモニーをスタートするPTL®︎から、同じ月曜日に行われるMCC、水曜日早朝にスタートするTDS®︎、木曜日のOCC、金曜日朝スタートのCCC®︎の各レースのみどころ、注目選手を紹介します。大会のメインイベント・170kmのUTMB®︎は8月30日金曜日午後6時(日本時間土曜日午前1時)にスタート。見どころは明日ご紹介する予定です。

大会期間中はインターネットのストリーミング番組「UTMB®︎TV」がリアルタイムでコース上の選手の様子をお伝えします。昨年から始まった日本語チャンネルのMCは今回も当サイトの岩佐幸一が務めます。各レースのスタートからレースの経過速報はもちろん、コース上での各選手の様子、印象的なシーンのプレイバックを日本語でご紹介するほか、途中でゲストをお迎えすることも予定しています。

ライブ配信はTDS®︎がスタートする直前、日本時間の8月28日水曜日の午前10時ごろから始まる予定です。

(Photo courtesy of UTMB®︎)

PTL®︎

PTL®︎は8月26日月曜日午前8時(日本時間同日午後3時)にスタートし、制限時間は152時間30分。昨年と比べてスタートが2時間早くなり、制限時間は1時間延びています。二人または三人一組でコースマークがないコースを自分でナビゲーションしながら進むというもので、順位などはつけない一種のアドベンチャーとして開催さレます。参加できるのはこれまでの山岳アクティビティの経験などを申告して大会に認められた最大300人です。今回が12回目の開催。

PTL®︎のコースは毎年異なっており、昨年はボーフォーテン山系などフランス側に多くのコースが取られていましたが、今回はスイス側のコースが後半に多く含まれる287km 24,000mD+となっています。

2019年のPTLのコース概要図。シャモニーを出発して反時計回りに進む。

2019年のPTLのコース概要図。シャモニーを出発して反時計回りに進む。

日本からは女性5人を含む19人がエントリーしています。

MCC

昨年からUTMB®︎のレースに加わったMCCはスイスのマルティニをスタートしてシャモニーでフィニッシュする40km 2,300mD+。8月26日月曜日午前10時(日本時間同日午後5時)スタートで、昨年からスタートは2時間繰り下がっています。制限時間は10時間。大会ボランティアとモンブラン山麓地域の住民の皆さんがエントリーできるほかは、大会公式ツアー会社などを通じてエントリーできます。定員は1000人で日本からは19人がエントリーしています。

2019年のMCCのコース概要図。

2019年のMCCのコース概要図。

TDS®︎

UTMB®︎ではCCC®︎に続いて三番目のレースとして2009年にスタートしたTDS® (Sur les Traces des Ducs de Savoie)。イタリア側のクールマイユール Courmayeurをスタートして時計回りでシャモニーに向かうコースは昨年までは約120km 7,300mD+となっていましたが、10回目となる今回は145km 9,100mD+のレースにレベルアップ。コース中盤の給水ポイント・La Gittaz(75km)からCol du Joly(113km)までの約40kmが新たに加わったコースとなります。冬にはPierra Mentaなどのスキーマウンテニアリングの有名な大会が開催されるボーフォーテン山系や途中にはチーズで有名なボーフォール Beaufort(91km)のエイドステーションを含んでいるのがこの新セクション。

コースの距離が長くなったことから、スタート時間は昨年までから2時間繰り上がって8月28日水曜日午前4時(日本時間同日午前11時)。制限時間も昨年の33時間から42時間へと大幅に延びています。トップ選手の完走予想タイムも昨年の14時間から19時間となっています。TDS®︎は今年もUltra-Trail®︎ World Tourの”Pro”レーベルのレースです。

2019年のTDS®︎のコース概要図。

2019年のTDS®︎のコース概要図。

TDS®︎ 女子

昨年のTDS®︎で優勝したオードレー・タンギィ Audrey Tanguy(フランス)が今年もTDS®︎にエントリー。むろん、TDS®︎は昨年とは距離も累積高度も増えていますが、タンギィは昨年10月のレユニオン・Diagonale des Fousで2位、4月のMIUT(マデイラ) 117kmで3位、6月のLavaredo Ultra Trail 120kmで2位と距離が長くなるほどその力を発揮しています。新コースでも優勝候補の筆頭ということになるでしょう。

キャスリン・ゲッツ Kathrin Götz(スイス)も昨年のTDS®︎で当サイトが注目選手として紹介した一人ですが、レースではDNFという結果。新コースとなった今年リベンジを果たせるか。今年はLavaredo Ultra Trail 120kmで2位のオードレー・タンギィに25分差で優勝。Eiger Ultra-Trail E101では昨年に続いて連覇しています。

アメリカのヒラリー・アレン Hillary Allenは2017年8月にTromsø Skyraceでレース中にコースから滑落して大ケガを負い、今年のTromsøで復活してコースを完走したというニュースがありました。アレンのケガは昨年の夏には癒えていた模様で、昨年6月のBroken Arrow Skyrace 52kでは6位、その翌週のLavaredo Ultra Trailの48kmのレースで優勝。今年は同じLavaredoの48kmで優勝しているほか、7月にRoyal Ultra Skymarathon 56kで11位に。アレンは2016年にスカイランニング世界選手権・Buff Epic Trail 105kmで7位、Ultra Pirineu 109kで2位になっていますが、145kmという距離は初挑戦です。

このほかの注目選手は次のとおり。日本の星野由香理 Yukari Hoshino、上宮逸子 Itsuko Uemiya、黒田清美 Kiyomi Kurodaにも期待したいところです。

  • リア・インリン Leah Yingling(アメリカ):2018年 Bear 100優勝。
  • キルステン・ヒンドハマー・アムンズガード Kirsten Hindhammer Amundsgaard(ノルウェー):今年のLavaredo Ultra Trail 120kmで4位。
  • エリザベッタ・マッツォコ Elisabetta Mazzocco(イタリア):2018年Ultra Trail Del Mugello 59kで優勝、TDS®︎で17位。
  • アンナ・カールソン Anna Carlsson(スウェーデン):今年のSwedish Alpine Ultra 106kで三連覇達成。
  • エリザベス・ボーガルセン Elisabeth Borgersen (スウェーデン):昨年のTDS®︎で7位。今年はMIUT 117kで8位、90km du Mont-Blancで6位。
  • 星野由香理 Yukari Hoshino(日本):UTMFで2018年4位、2019年7位。2018年ひろしま恐羅漢63kで2位。
  • 上宮逸子 Itsuko Uemiya (日本):Aso Round Trailで2018年2位、2019年優勝。昨年のTDS®︎で20位。OSJ山中温泉75kでは2018年、19年優勝。
  • 黒田清美 Kiyomi Kuroda (日本):2018年UTMFで6位。

TDS®︎ 男子

昨年のCCC®︎で優勝したトーマス・エバンス Thomas Evans(イギリス)が今年はTDS®︎にエントリー。イギリス空軍所属の現在27歳のエバンスがトレイルランニングの世界にデビューしたのは2017年のサハラ砂漠マラソン(3位)。以来昨年のトレイル世界選手権・Penyagolosa Trailsで3位、今年は1月のHK100ではリタイアしていますがアメリカのLake Sonoma 50、Western Statsで3位になっています。今回のTDS®︎男子の優勝候補の筆頭に挙げられます。

昨年のTDS®︎で優勝したマルチン・スビレチ Marcin Świerc(ポーランド)、2位のディラン・ボウマン Dylan Bowman(アメリカ)とともに最後まで緊迫した優勝争いを演じたのはドミトリ・ミチャエフ Dmitry Mityaev(ロシア)。今年は昨年に続いてスカイランナー・ワールドシリーズのHigh Trail Vanoiseで優勝、Tranvulcania 73kで2位という結果を残しています。

44歳のベテラン、ルドビック・ポムレ Ludovic Pommeret(フランス)は2016年のUTMB®︎チャンピオン。その後も2017年CCC®︎で3位。昨年はTDS®︎に出ていますがDNFになっています。今年はトレイル世界選手権・Abutresで7位のほか、ミチャエフが優勝したHigh Trail Vanoiseで13分差の2位になっています。

昨年のTDS®︎でパブロ・ビジャ Pablo Villa González(スペイン)はディラン・ボウマンとともに後半までレースをリードしていましたが、二人ともコースをロストした後にリタイアしています。そのビジャが今年もTDS®︎に挑戦します。今シーズンは2月にTransgrancanaria 127kで2位、4月には来日して粟ケ岳スカイレースで6位でした。

同じく昨年のTDS®︎でDNFの27歳のオーレリアン・デュナン・パラス Aurélien Dunand-Pallaz(フランス)。2017年のUltraSkymarathon Madeira 55k、High Trail Vanoise 68kでそれぞれ2位。2018年はMIUT®︎ 117kで2位でした。

日本のアスリートでは昨年のハセツネCUP優勝の三浦裕一 Yuichi Miura、昨年のTDS®︎で13位の杉本愉 Satoshi Sugimotoがエントリーしています。

  • ペレ・オーレル Pere Aurell(スペイン):2018年Trofeo Kimaで3位、2018年Olympus Marathonで3位。
  • トフォル・カスタニエール Tofol Castaner Bernat (スペイン):2018年TDS®︎で4位。
  • ジョルディ・ガミト Jordi Gamito (スペイン):2018年UTMB®︎で3位。
  • ジミー・エラム Jimmy Elam (アメリカ):2018年Broken Arrow Skyrace 52kで優勝。
  • エルネスト・オージロ Ernest Ausiro Subirats (スペイン):2018年Penyagolosa Trails CSPで優勝、2019年Buff Epic Trail 66kで優勝。
  • ユン・ヤンチャオ Yanqiao Yun (中国):2018年TDS®︎で10位。2017年HK100で優勝。
  • ウォルター・マンザー Walter Manser (スイス):2019年Eiger Ultra-Trail E101で3位。
  • ジウーリオ・オルナティ Giulio Ornati (イタリア):2016年UTMB®︎で9位。
  • アントワン・ギュイヨン Antoine Guillon (フランス):2017年TDS®︎で2位、2018年UTMFで4位。
  • ライアン・サンデス Ryan Sandes (南アフリカ):2017年ウェスタンステイツ優勝。2017年CCC®︎で21位、2019年Tarawera 102kで5位。
  • ハルバルド・ショーンベリ Hallvard Schjølberg (ノルウェー):2018年UTMB®︎で4位。
  • 三浦裕一 Yuichi Miura (日本):2018年ハセツネCUP優勝、MSIG Lantau 50kで3位。2019年北丹沢で2位。
  • 杉本愉 Satoshi Sugimoto (日本):2018年TDS®︎で13位、信越五岳100マイル3位。

OCC

今回で6回目の開催となる55km 3,500mD+のOCC (Orsières Champex Chamonix)。50km前後の距離を得意とする選手が集まるハイレベルなレースであると同時に、UTMB®︎への入門レースとしても人気を集めています。コースはスイスのオルシエール Orsièresをスタートして、ロードやダブルトラックのトレイルで約10kmの登りでシャンペ Champex-Lac(10km)へと登ります。以降のコースは概ねUTMB®︎と同じですが、コル・デ・モンテ(37.5km)から先のフレジエール Flégère(49km)まではUTMB®︎とは異なります。昨年との比較ではトリアン Trient(26km)の先のトレイルの登山口、フレジエール Flégère(49km)からシャモニーへと下りるトレイルとシャモニー市街に入るセクションが変更されています(昨年との変更点はUTMB®︎、CCC®︎でも共通です)。

スタートは8月29日木曜日午前8時15分(日本時間同日午後3時15分)。制限時間は14時間30分となっています。

2019年のOCCのコース概要図。

2019年のOCCのコース概要図。

OCC 女子

昨年のOCC優勝のルース・クロフト Ruth Charlotte Croft(ニュージーランド)は今年もOCCにエントリーしています。2015年CCC®︎では男女総合8位で優勝した経験を持つクロフトが出るなら優勝の可能性はかなり高いと言えます。今年はトレイル世界選手権・Abutresで2位、Marathon du Mont-Blancで優勝、Dolomyths Skyraceでは2位など安定した実力を発揮しています。

アサラ・ガルシア Azara García De Los Salmones(スペイン)はUTMBのレース初挑戦の昨年のCCC®︎ではDNFでした。しかしその直後の10月、Templiers 78kでは後続に20分差をつけて優勝。今年6月のトレイル世界選手権・Abutresで4位になっています。

26歳のシェイラ・アビレス Sheila Avilés Castaño(スペイン)はスカイランナー・ワールドシリーズで活躍するトップ選手ですが、今回がUTMB®︎のレースに初登場です。今シーズンは4月に来日した際の粟ケ岳は4位でいたが6月のトレイル世界選手権・Abutresで3位、Livigno Skymarathonで優勝、Comapedrosa Skyraceで優勝と勢いに乗っています。

中国のルー・ヤンチュン Yangchun Luも26歳。今年1月のHK100では男女総合8位で優勝、2位とは34分の差をつける圧勝でした。その後、トレイルのレースでのリザルトは見当たりませんが、OCCでも上位に入る可能性は高そう。

日本からは吉住友里 Yuri Yoshizumiが出場します。先月末には富士登山競走で三連覇している吉住は2017年のOCCで4位になった経験を持ちます。今回はむろんトップ3入りが目標となるでしょう。2018年にはSTYで優勝、今年のトレイル世界選手権・Abutresで16位となっています。

さらに日本からは立石ゆう子 Yuko Tateishi福島舞 Mai Fukushimaもエントリーしています。

  • アナミー・フリン Anna-Mae Flynn (アメリカ):2019年Lake Sonoma 50優勝。
  • ドミニカ・ステルマッチ Dominika Stelmach (ポーランド):2017年トレイル世界選手権・Trail Sacred Forestsで20位。
  • マリア・ダズロット Maria Dalzot (アメリカ):2017年Fragrance Lake 21k優勝。
  • 立石ゆう子 Yuko Tateishi (日本):2018年ハセツネCUPで2位、2019年北丹沢優勝。
  • 福島舞 Mai Fukushima (日本):2017年信越五岳110k(短縮されて52k)で優勝、今年のNew Caledonia Trail Festival 30kで優勝。

OCC 男子

2016年CCC®︎2位の上田瑠偉 Ruy Ueda(日本)は今シーズンのスカイランナー・ワールドシリーズで年間チャンピオンをねらう好調ぶりで、今回のOCCの優勝候補。UTMB®︎前週のレースのためにスイス・ツェルマットに入っていたものの、足の故障のため出場を見送りました。上田のSNSを見る限りでは今回エントリーしているOCCは見送りとなりそうです。

上田が不在であれば、同じくスカイランナー・ワールドシリーズでの活躍でおなじみのスティアン・アンゲルムンド-ビク Stian Angermund-Vik(ノルウェー)が優勝候補の最右翼となります。今シーズンはGolden Trail Seriesのレースに出ていてZegamaで4位、Marathon du Mont-Blancで4位、Dolomythsで6位になっています。

ニコラ・マルタン Nicolas Martin(フランス)は2014年の初開催のOCCで優勝して以来のOCCになります。この間2015年にはCCC®︎で3位、2018年OCCで7位。フランスの名レース、Templiers 78kでは2017年、2018年ともに2位。今シーズンもトレイル世界選手権・Abutresでは5位になっています。

昨年のOCCチャンピオン、中国の26歳、ジア・エレンジャ Erenjia Jiaは今年もOCCを選んでいます。昨年の中国勢の活躍を印象付けたジアは二連覇となるか。今シーズンはスカイランナー・ワールドシリーズのレース、Yading Skyrun 35kで5月に優勝しています。

フランスのティボー・バロニアン Thibaut Baronianは40kmくらいまでのトレイルを得意とするアスリートでOCCでは2016年に3位、2017年に2位となっています。今シーズンは6月のZegamaで3位、Marathon du Mont-Blancで6位となっています。

  • アンドレウ・サイモン Andreu Simon Aymerich (スペイン):2019年Lavaredo Ultra Trail 87k、Buff Epic Trail 66kで優勝。
  • ユーヘニ・ヒル Eugeni Gil (スペイン):2017年Matterhorn Ultraksで2位。
  • コール・ワトソン Cole Watson (アメリカ):2018年Chuckanut 50k優勝。
  • アドリアン・ミショー Adrien Michaud (フランス):2019年Maxi-Race 40kで優勝。
  • エドゥアルド・ヘルナンデス Eduard Hernandez (スペイン):Livigno Skymarathonで2017年3位、2019年6位。
  • パトリック・レーガン Patrick Reagan (アメリカ):Javelina Jundred 100で2017年、2018年優勝、2019年ウェスタンステイツで8位。
  • パブロ・ビジャロボス Pablo Villalobos (スペイン):2018年OCCで4位、2019年Transgrancanaria Maratonで優勝。
  • アレックス・バーナー Alexander Varner (アメリカ):2019年Marin Ultra Challenge 50Kで優勝。
  • ピエール・ユゴー・ロマン Pierre-Hugo Romain (フランス):2019年Marathon du Mont-Blancdで7位。
  • アンドレ・ロドリゲス Andre Rodrigues (ポルトガル):2018年Trail Do Zêzere 50kで優勝。
  • アルベルト・プジョル Albert Pujol Garcia (スペイン):2019年トレイル世界選手権・Abutresで22位。

CCC®︎

CCC®︎はUTMB®︎のコース後半をコースとする101km 6,100mD+のコースで行われます。2006年にスタートして今回で14回目の開催。170kmのUTMB®︎のスタートに先立って8月30日金曜日午前9時(日本時間同日午後4時)にクールマイユールをスタートします。コースは昨年との比較ではトリアン Trient(26km)の先のトレイルの登山口、フレジエール Flégère(49km)からシャモニーへと下りるトレイルとシャモニー市街に入るセクションが変更されています(昨年との変更点はUTMB®︎、OCC®︎でも共通です)。

CCC®︎はUltra-Trail®︎ World Tourの”Serie”レーベルとなっています。

2019年のCCC®︎のコース概要図。

2019年のCCC®︎のコース概要図。

CCC®︎ 女子

女子の優勝争いは混戦模様となりそうな予感。ブリタニー・ピーターソン Brittany Peterson(アメリカ)は昨年はTransvulcaniaで4位、Tromsøで3位、Glen Coe Skylineで3位とスカイランニングのレースで活躍していましたが、今年はBandera 100kで優勝、ウェスタンステイツで2位とアメリカのウルトラディスタンスで活躍。今年のCCC®︎をリードする展開となるでしょう。

オーストラリアの23歳、ルーシー・バーソロミュー Lucy Bartholomewは2016年の#YCC(優勝)、2017年のTDS®︎(5位)、2018年のOCC(11位)に続いて今回はCCC®︎にエントリー。昨年はウェスタンステイツで3位となったことでも注目されました。

ヘマ・アレナス Gemma Arenas Alcazar(スペイン)は昨年のトレイル世界選手権・Penyagolosaで4位、今年のAbtresで7位となっているスペインのエリートアスリート。UTMB®︎へは2017年に168kmのUTMB®︎でDNFとなって以来の参戦です。

アメリカからは2017年CCC®︎で4位のキーリー・ヘニンガー Keely Henningerにも注目。昨年はLake Sonoma 50で優勝のほか、UTWTのレースではLavaredo Ultra Trailで5位、Ultra-Trail Cape Townで5位となっています。

カナダのアイルサ・マクドナルド Ailsa Macdonaldは今回のCCC®︎ではダークホース的な存在でしょうか。ウェスタンステイツのGolden Ticket SeriesのレースであるBlack Canyon Ultras 100kで2017年に3位、2018年に優勝。その優勝で得た出場権で出たウェスタンステイツでは13位でした。欧州では今回が初レースとなります。

  • ステファニー・ヴィオレ Stephanie Violett(アメリカ):2014年ウェスタンステイツ優勝。2018年Fourmidable 50K優勝。
  • ケリー・ウルフ Kelly Wolf (アメリカ):2018年Lavaredo Ultra-Trail優勝、2017年CCC®︎5位。
  • ホーリー・ページ Holly Page (イギリス):2018年Yading Skyrun優勝、The Rut 28k優勝、2019年Sierra-Zinalで8位。
  • エメリー・フォスバーグ Emelie Forsberg (スウェーデン):2017年OCCで2位、2018年Zegama7位、2018年Ultra Skymarathon Madeira 55kで2位。
  • レイチェル・ドレイク Rachel Drake (アメリカ):2019年Fourmidable 50Kで2位。
  • ライア・カニェス Laia Canes (スペイン):2017年CCC®︎で3位、2018年トレイル世界選手権で2位。
  • ジャスミン・ニュニジ Jasmin Nunige (スイス):2016年Swissalpine Davos 78k優勝、Templiers 76kで優勝。
  • アマンダ・バシャム Amanda Basham (アメリカ):2018年Tarawera 102kで2位、ウェスタンステイツ4位。
  • カミラ・ブリュイアス Camille Bruyas (フランス):2019年Transvulcaniaで8位。
  • アロア・シオ Aroa Sio (スペイン):2019年MIUT 85kで優勝。
  • ミラ・ライ Mira Rai (ネパール):2018年Trofeo Kimaで3位、Lavaredo Ultra Trailで4位、HK100で2位。
  • マリリン・ナカシェ Maryline Nakache (フランス):2018年Templiers 78kで3位、2019年90km du Mont-Blancで3位。

CCC®︎ 男子

CCC®︎男子では2016-18年にトレイル世界選手権三連覇、2014-17年Transvulcania四連覇のスペイン・トレイルランニング界のスター、ルイス・アルベルト・ヘルナンド Luis Alberto Hernando Alzaga(スペイン)が今年はCCC®︎にエントリー。UTMB®︎では2015年に170kmのUTMB®︎で2位となっていますが昨年はDNF。今年は世界選手権では11位、Livigno Skymarathonでは4位と少々元気がないのが気がかりなところ。

スカイランニングのヒーロー、マルコ・デ・ガスペリ Marco De Gasperi(イタリア)は昨年CCC®︎に初めて出場して4位の好成績を残しました。今年もCCC®︎にエントリーしているということはさらに上位を狙うということでしょう。4月には来日して粟ケ岳スカイレースで4位になっています。

カナリア諸島ゴメラ島出身のクリストファー・クレメンテ Cristofer Clemente Mora(スペイン)は2017年、18年のトレイル世界選手権でいずれもルイス・アルベルト・ヘルナンドに次いで2位となっています。今年2月のTransgrancanariaでは3位に。今回の優勝候補の一人です。

中国の24歳、シェン・ジアシェン Jiasheng Shenは今年1月のHK100で終盤にリードを奪う展開で優勝。6月のLavaredo Ultra-Trailではティム・トレフソンに続いて12分差の2位に。昨年のOCCでは後半にペースを落として6位となりましたが、今回のCCC®︎では経験豊富な欧州の選手と互角に渡り合うことになるかもしれません。

このほか、次の選手の皆さんに注目。日本からは長田豪史 Goshi Osada松永紘明 Hiroaki Matsunagaが出場します。

  • ジリ・シパ Jiří Čípa (チェコ):2019年Grossglockner Ultra-Trail 48k優勝。
  • ティボー・ガリビエ Thibaut Garrivier (フランス):2019年Transvulcania優勝。
  • ボルジャ・フェルナンデス Borja Fernández Fernández (スペイン):2019年Riano Trail Run 45k優勝、Penyagolosa Trails 59k優勝。
  • ヤン・ロンフェイ Longfei Yan (中国):2019年Ultra-Trail Tai Mo Shan YTF 48k優勝。
  • クリストバル・アデル Cristobal Adell (スペイン):2019年Penyagolosa Trails 59kで3位。
  • マリオ・メンドーザ Mario Mendoza (アメリカ):2018年Bandera 100k優勝、トレイル世界選手権・Penyagolosaで6位。
  • ミシェル・ランヌ Michel Lanne (フランス):2016年CCC®︎優勝、2017年TDS®︎優勝、2019年Maxi-Race 82kで優勝。
  • コディ・リード Cody Reed (アメリカ):Tarawera 100kで2018年、2019年に2位。
  • サンティアゴ・メスキータ Santiago Mezquita (スペイン):2018年OCCで2位。2019年Penyagolosa Trails 59kで4位。
  • サム・マカケオン Sam Mccutcheon (ニュージーランド):2018年Tarawera 100kで3位。2019年Lavaredo Ultra-Trailで3位。
  • ベノワ・ジロンデル Benoit Girondel (フランス):レユニオン・Diagonale des Fousで2017年、2018年優勝。
  • フアン・ホセ・ソモハノ Juan Jose Somohano (スペイン):2018年Transgrancanaria 63kで3位。
  • イバン・カンプス Ivan Camps (スペイン):2017年OCCで3位、2018年CCC®︎で7位、2019年Transgrancanaria 63kで優勝。
  • ファビアン・アントリーノス Fabien Antolinos (フランス):2017年Lavaredo Ultra-Trailで優勝。
  • ステファノ・リナルディ Stefano Rinaldi (イタリア):2019年Lavaredo Ultra-Trail 87kで2位。
  • エリオ・フモ Helio Fumo (ポルトガル):2018年Transgrancanaria 63kで2位、2019年トレイル世界選手権・Abutresで10位。
  • ハンス・ナンベルガー Hannes Namberger (ドイツ):2019年Grossglockner Ultra-Trail 72k優勝、Royal Ultra Sky Marathonで4位。
  • マシュー・ブランシャール Mathieu Blanchard (フランス):2018年Québec Mega Trail 100kで優勝。
  • 長田豪史 Goshi Osada(日本):2019年Trail Del Marchesato 38kで9位、OSJ奥久慈50k3位。
  • 松永紘明 Hiroaki Matsunaga(日本):2017年Ultra-Trail Tai Mo Shan YTF 48kで2位、2019年TTF 110kで3位。2016年CCC®︎で18位。

今年のUTMB®︎観戦に役立つリンク

投稿 2019年 TDS®︎、OCC、CCC®︎ プレビュー #UTMB19DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

2019年 UTMB®︎ プレビュー #UTMB19

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UTMB-2016-logo-Columbia
コートニー・ドウォルター Courtney Dauwaterはどんな記録を出すのか。グザビエ・テベナール Xavier Thevenardは4回目の優勝を勝ち取るのか、テベナールに挑むことになるのは誰か。

UTMB®︎ウィークのクライマックスは8月30日金曜日午後6時(日本時間土曜日午前1時)にスタートする170km 10,000mD+のUTMB®。2003年にはじまった世界最高峰のトレイルランニング・レースは今年で17回目の開催。世界中から集まる2300人の選手が参加するUTMB®︎はUltra-Trail® World Tourの第16戦、”Serie Bonus”レーベルのレースです。今年のコースは例年から大きな変更はありませんが、昨年との比較ではトリアン Trient(26km)の先のトレイルの登山口、フレジエール Flégère(49km)からシャモニーへと下りるトレイルとシャモニー市街に入るセクションで変更されています。

2019年のUTMB®︎のコース概要図。

2019年のUTMB®︎のコース概要図。

大会期間中はインターネットのストリーミング番組「UTMB®︎TV」がリアルタイムでコース上の選手の様子をお伝えします。昨年から始まった日本語チャンネルのMCは今回も当サイトの岩佐幸一が務めます。各レースのスタートからレースの経過速報はもちろん、コース上での各選手の様子、印象的なシーンのプレイバックを日本語でご紹介するほか、途中でゲストをお迎えすることも予定しています。

ライブ配信はTDS®︎がスタートする直前、日本時間の8月28日水曜日の午前10時ごろから始まる予定です。UTMB®︎についてもスタートから上位選手のフィニッシュまで随時レースの模様を現地からの映像とともにお伝えしていく予定です。

(Photo courtesy of UTMB®︎)

グザビエは前人未到の4回目の優勝となるのか

今年4月のUTMFで日本のファンにその圧倒的な強さをみせてくれたグザビエ・テベナール Xavier Thevenard。UTMB®︎では2013年、2015年、2018年と3度優勝。さらに2010年にはCCC®︎、2014年にTDS®︎、2016年にOCCで優勝。2017年にUTMB®︎で4位となったほかは、UTMB®︎のレースには出れば優勝しているところからもUTMB®︎との相性の良さがわかります。4月に来日した際には7月のHardrock 100を予定していたので今年のUTMB®︎に出るかどうかは決めていないとのことでしたが、Hardrockは積雪のためキャンセルされたので早い時期にUTMB®︎にフォーカスし直していることでしょう。今年6月には90km du Mont-Blancで優勝しています。

アメリカの男子選手はUTMB®︎に向かないのでは、とかつては言われましたがここ数年のリザルトをみればそうは言えなくなりました。ティム・トレフソン Tim Tollefson(アメリカ)はその中でも最も優勝に近いアメリカ人選手に違いありません。2015年のCCC®︎で2位、2016年と2017年のUTMB®︎ではともに3位。昨年のUTMB®︎ではDNFとなりましたが、今年に入って4月のMIUTで3位、6月のLavaredoで優勝。

日本のトレイルランニングファンにとってはパウ・カペル Pau Capell(スペイン)といえば2018年UTMFでのディラン・ボウマンとのラスト3kmの逆転劇を思い出すことでしょう。カペルは2015年のCCC®︎で6位、2016年のTDS®︎で優勝、2017年UTMB®︎で6位、2018年CCC®︎で3位。今年も2月にTransgrancanariaで3連覇したほか、4月にPatagonia Run 100マイル、6月にMozart 100で優勝しています。今回のUTMBをリードする存在です。

以上の3人が今回の優勝候補トップ3というのが当サイトの見立てです。しかしポテンシャルをみれば優勝に手の届く選手がいます。ザック・ミラー Zach Miller(アメリカ)は2015年のCCC®︎優勝でUTMB®︎にデビュー、翌年からはUTMB®︎に出ていて2016年は6位、2017年に9位、2018年はDNF。序盤からむき出しのガッツで走る姿はスマートには見えませんがだからこそ応援したくなる存在です。昨年のUTMB®︎では早朝にラ・フーリー La Foulyにテベナールと並んで下りてきた時には、寒さに震える姿が痛々しかったですが、今年はどんな走りを見せるか。2017年のCCC®︎チャンピオンのヘイデン・ホークス Hayden Hawks(アメリカ)はトップクラスのスピードの持ち主ですが、距離が長くなると自分の走りができなくなる場面があるようです。昨年のTDS®︎ではトップを走りながらも中盤でリタイア。今年はUTMB®︎を選んだということは心に期するものがあるのかもしれません。今年のリザルトの中では6月のBroken Arrow Skyrace 52kでの優勝が印象的です。中国のチー・ミン Min Qiは中国勢の躍進を象徴するアスリート。昨年のHK100優勝、CCC®︎2位は話題になりました。今年に入ってからは中国国内のレースでの圧勝ぶりに比べると欧州のレースではふさわしい結果は出ていません。昨年のCCC®︎での経験をどう生かすかが今回の出来を分けるかもしれません。昨年のUTMB®︎で2位を勝ち取ったのは、それまで無名の存在だったロベルト・ハイナル Robert Hajnal(ルーマニア)。その後は今年の4月にMIUTで4位、6月のトレイル世界選手権・Abutresでは73位になっています。今年もサプライズがあるか。マルチン・スビレチ Marcin Świerc(ポーランド)が昨年のTDS®︎で優勝したのはサプライズというのは失礼かもしれません。2017年CCC®︎2位のスビレチは今年のUltra-Trail Australiaで優勝していて、今回170kmのUTMB®︎に初挑戦です。

さらに有力選手は次のように続きます。日本の選手では小原将寿 Masatoshi Obara、大瀬和文 Kazufumi Ose、土井陵 Takashi Doiに注目。三選手ともUTMB®︎ではトップ20に入れる実力の持ち主で、今回トップ10に入って表彰台に立てば大金星となります。このほか日本からは2013年UTMFチャンピオンの原良和 Yoshikazu Hara、2009年UTMB®︎でそれぞれ3位、6位の鏑木毅 Tsuyoshi Kaburaki横山峰弘 Minehiro Yokoyamaが出場。鏑木、横山は2012年以来のUTMB®︎でファンの注目を集めています。

  • ハビエ・ドミンゲス Javier Dominguez Ledo (スペイン):2013年UTMB®︎で3位。2019年Lavaredo Ultra-Trailで4位。
  • ジェイソン・シュラーブ Jason Schlarb (アメリカ):2014年UTMB®︎で4位。2019年Tushars Mountain Runs 100kで優勝。
  • トム・オーウェンス Tom Owens (イギリス):2017年CCC®︎で5位。2019年Eiger Ultra Trail E101で6位。
  • クリス・モッコ Chris Mocko (アメリカ):2019年Bandera 100kで2位、ウェスタンステイツで12位。
  • アレックス・ニコルス Alex Nichols (アメリカ):2017年Templiers 76kで3位、2018年HK100で2位。
  • アンドリス・ロニモイス Andris Ronimoiss (ラトビア):2018年CCC®︎で6位。2019年はMozart 100、Eiger Ultra Trail E101でそれぞれ2位。
  • ジェルマン・グランジエ Germain Grangier (フランス):2018年CCC®︎で5位。2019年90km du Mont-Blancで3位。
  • リャン・ジン Jing Liang (中国):2019年HK100で2位、UTMFで2位。
  • 小原将寿 Masatoshi Obara (日本):UTMFで2018年に9位、2019年に4位。UTMB®︎では2016年に16位。昨年のハセツネCUPで4位。
  • 大瀬和文 Kazufumi Ose (日本):2018年UTMFで6位。2014年UTMB®︎で22位、2018年TDS®︎で22位。2019年は9 Dragons Ultra 50/50、Translantau 100k、100 Miles of Istriaで優勝。
  • 土井陵 Takashi Doi (日本):2015年UTMB®︎で11位。UTMB®︎では2016年に39位、2017年に25位。UTMFでは2018年7位、2019年9位。

さらに、次の選手の皆さんも上位に入る可能性は高いでしょう。今年のUTMB®︎への有力選手の集まり具合を昨年と比較すると次のようになります。ITRA成績指数で850点以上(UTMB®︎でトップ20位以内に入るレベル)に27人(一昨年は23人で、昨年は17人)。800点以上まで含めると71人(一昨年は60人、昨年は48人)、750点以上まで含めると126人(一昨年は118人で今年は昨年85人)。トレイルランニングの競技者層の広がりとともに選手層は確実に厚くなっています。

なおディエゴ・パゾス Diego Pazos(スイス)、イアン・シャーマン Ian Sharman(イギリス、アメリカ在住)、山田琢也 Takuya Yamada(日本)はそれぞれケガや故障のため出場を見送る模様です。

  • アレクセイ・トルチェンコ Aleksei Tolstenko (ロシア)
  • ”ジェイ” ジャンタラブーン・キアンチャイパイファナ Jantaraboon Kiangchaipaiphana (タイ)
  • ヘス・ヘルナンデス Jessed Hernandez Gispert (スペイン)
  • ダニエル・ガルシア Daniel Garcia Gomez (スペイン)
  • シルバン・コー Sylvain Court (フランス)
  • シルバン・カミュ Sylvain Camus (フランス)
  • ジョン・アイスプル Jon Aizpuru Larrañaga (スペイン)
  • ハリー・ジョーンズ Harry Jones (イギリス)
  • ロー・カンファ Canhua Luo (中国)
  • アンディ・サイモンズ Andrew Symonds (イギリス)
  • マーク・ハモンド Mark Hammond (アメリカ)
  • パトリック・ブリンジャー Patrick Bringer (フランス)
  • イオン・アスピロス Ion Azpiroz (スペイン)
  • ベノワ・コリ Benoit Cori (フランス)
  • フランコ・コレ Franco Colle (イタリア)
  • デン・ゴーミン Guomin Deng (中国)
  • セバスチャン・カミュ Sébastien Camus (フランス)
  • アンドレア・マッキ Andrea Macchi (イタリア)
  • アンドリュー・ミラー Andrew Miller (アメリカ)
  • バンサン・ビエ Vincent Viet (フランス)
  • パディ・オレアリー Paddy O’leary (アイルランド)
  • ギヨーム・ボージス Guillaume Beauxis (フランス)
  • ヤノシュ・クウォルジック Janosch Kowalczyk (ドイツ)
  • ホセ・ルチャルド José David Lutzardo Barroso (スペイン)
  • ジュリアン・ショリエ Julien Chorier (フランス)
  • トールベルガー・ジョンソン Thorbergur Jonsson (アイスランド)
  • スコット・ホーカー Scott Hawker (ニュージーランド)
  • リー・クオ Kuo Li (中国)
  • ジェラルド・フィスター Gerald Fister (オーストリア)
  • ティモシー・オルソン Timothy Olson (アメリカ)
  • サンゲ・シェルパ Sangé Sherpa (ネパール)
  • フロリアン・グラーゼル Florian Grasel (オーストリア)
  • 奥宮俊祐 Shunsuke Okunomiya (日本)
  • 小島弘道 Hiromichi Kojima (日本)
  • 木幡帝珠 Kohata Teishu (日本)
  • 田中裕康 Hiroyasu Tanaka (日本)

コートニー・ドウォルターが強いが混戦となるかも

2019年夏の時点でコートニー・ドウォルター Courtney Dauwater(アメリカ)は世界最高の女性ウルトラトレイルランナーといって間違いないでしょう。昨年は春のUTMFで優勝したのち、ウェスタンステイツでは大会新記録で優勝。9月にはTahoe 200を男女総合2位で完走、年が明けて今年2月にTarawera 100k、4月にMIUTで優勝しています。ただ、6月のウェスタンステイツではレース中に筋肉を傷めてリタイアしています。今回のUTMB®︎ではこの故障からのリカバリーがどうなっているか気になるところです。

有力選手が次々と脱落していった昨年の女子のUTMB®︎のレースでトップ10に入った選手のうち7人が今年のレースに再びエントリーしています。昨年優勝のフランチェスカ・カネパ Francesca Canepa(イタリア)は今年のウェスタンステイツで17位。昨年2位のウシュエ・フライエ Uxue Fraile Azpeitia(スペイン)は7月のEhunmilak 91kで優勝。昨年4位のベス・パスコール Beth Pascall(イギリス)は今年のウェスタンステイツで4位に。昨年5位のカティア・フォリ Katia Fori(イタリア)はThe Abbots Way 125kで優勝。昨年6位のジュリエット・ブランシェ Juliette Blanchet(フランス)は昨年秋のレユニオン・Diagonale des Fousで2位。昨年7位のイルディコ・ベルミシャー Ildiko Wermescher(ハンガリー)はTransgrancanariaで5位。昨年10位のケイシー・リックタイ Kaci Lickteig(アメリカ)は今年のウェスタンステイツで3位に。

昨年のUTMB®︎ではDNFでしたがミンミ・コトカ Mimmi Kotka(スウェーデン)は2016年のCCC®︎、2017年のTDS®︎で優勝。ただ、昨年のUTMB®︎以後のリザルトをみるとまだその力強い走りは取り戻せていないように思えます。ヤオ・ミャオ Miao Yao(中国)は昨年のCCC®︎を男女総合11位で優勝して世界にその名をはせました。今年も中国国内でのレースでは勝利をおさめていますが、2月のTransgrancanaria、6月の90km du Mont-Blancではリタイア。初めての100マイルへの挑戦で昨年のような鮮やかな走りを見せることができるか。一方その昨年のCCC®︎でヤオに次いで2位だったケイティ・シード Katie Schide(アメリカ)。こちらは今年4月のMIUTでドウォルターに26分差で2位、6月の90km du Mont-Blancでは優勝と快調なシーズンを迎えています。

加えて、ファンにとってはUTMB®︎優勝経験者の二人に注目です。ヌリア・ピカス Núria Picas(スペイン)は2017年、ローリー・ボジオ Rory Bosio(アメリカ)は2014年にUTMB®︎で優勝。ボジオはその後も2017年のOCC(6位)、昨年のTDS®︎(2位)に出ています。

続く有力選手は次のとおり。日本からは今回UTMB®︎初挑戦の高島由佳子 Yukako Takashimaが出場。昨年9月の信越五岳100マイルチャンピオンで今年のUTMFでは6位となっています。

  • マイテ・マイオラ Maite Maiora Elizondo(スペイン):2017年CCC®︎で2位。
  • ケリー・エマーソン Kellie Emmerson (オーストラリア):2018年Ultra-Trail Australia 100kで優勝、TDS®︎で11位。
  • エカテリーナ・ミチャエワ Ekaterina Mityaeva (ロシア):2019年Transvulcaniaで4位。
  • マグダレナ・ラジャク Magdalena Laczak (ポーランド):2018年、2019年Transgrancanariaで優勝。2019年Zugspitz Ultratrail 63kで優勝。
  • シャン・フージャオ Fuzhao Xiang (中国):2019年UTMFで優勝、Livigno Skymarathonで11位。HK100では2017年4位、2018年3位、2019年2位。
  • クリスティン・ベルグルンド Kristin Berglund (スウェーデン):2019年Transvulcaniaで5位。2017年CCC®︎で11位。
  • ルチア・ビューラー Luzia Bühler (スイス):2019年Georgia Death Raceで優勝、Swissalpine Davos 85kで優勝。
  • エバマリア・スペルガー Eva-Maria Sperger (ドイツ):2019年Grossglockner Ultra-Trail 108kで優勝、Transvulcaniaで9位。
  • ジョー・ミーク Jo Meek (イギリス):2016年CCC®︎で2位、2018年UTMB®︎で19位。
  • サラ・キーズ Sarah Keyes (アメリカ):2018年Cayuga Trails 50で2位。
  • フェルナンダ・マシェール Fernanda Maciel (ブラジル):Transgrancanariaで2018年6位、2019年3位。2018年Penyagolosa CSPで優勝。2018年UTMB®︎で11位。2014年UTMB®︎で4位。
  • マリー・マクノートン Marie Mcnaughton (ニュージーランド、香港在住):2018年HK100で4位、2019年Ultra-Trail Australiaで9位。
  • 高島由佳子 Yukako Takashima(日本):2018年信越五岳100マイル優勝、2019年UTMFで6位。

なお、昨年のUTMB®︎3位・キャト・ブラドレー Catherine Bradley(アメリカ)はエントリーしていますが出場を見送る見込み。ケイトリン・ガービン Kaytlyn Gerbin(アメリカ)、アンドレア・ヒューザー Andrea Huser(スイス)もケガなどのため出場しない模様です。

今年のUTMB®︎観戦に役立つリンク

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DC Weekly 2019年8月26日 – Matterhorn Ultraks、Pikes Peak Marathon、TMMT

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先週末はスカイランナー・ワールドシリーズのMatterhorn Ultraksや、アメリカの伝統レースにキリアン Kilian Jornetが挑戦したPikes Peak Marathonが行われました。そして今週はUTMB®︎の開幕です。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・Matterhorn Ultraksで優勝したダニエル・アントニオーリ Daniel Antonioli ©MRSWS / Alexis Berg)

先週末のイベント

8月22日木曜日 – 25日日曜日:Grand Raid des Pyrenees

  • Grand Raid des Pyrenees (220k, 120k, 80k, 40k): フランスのピレネー山脈で開催、メイン会場はヴィエル=オール Vielle-Aureの町。220km 12,500mD+などの5つのレースと4ステージ・計100kmのステージレースが行われました。リザルトはこちら

8月23日金曜日 – 25日日曜日:L’Echappee Belle

  • L’Echappee Belle (144k, 85k, 57k): フランス南東部のベルドンヌ山脈を、ヴィジーユ Vizilleからエーグベル Aiguebelleへと縦走するコースで開催。144kmに出たフランソワ・デンヌ François D’Haeneは23時間55分で優勝。2位とは5時間以上の差でした。セバスチャン・シェニョー Sebastien Chaigneauは50kmの手前でDNFとなっています。リザルトはこちら

8月23日金曜日 – 24日土曜日:Matterhorn Ultraks、The Magnificent Merapoh Trail

  • Matterhorn Ultraks (25k<Extreme>, 49k, 32k, 19k, VK): スイス・ツェルマットで新コースのテクニカルな25km 2,876mD+で行われるレースがミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズのSky Classicシリーズの第12戦でした。男子は優勝候補として注目された上田瑠偉 Ruy Uedaが足の故障でレース出場を見送りました。優勝したのはイタリアのトライアスリートで最近山岳レースに挑戦しはじめたダニエル・アントニオーリ Daniel Antonioli(イタリア)。新コースで想定された優勝タイムを30分上回る3時間30分15秒でフィニッシュ。2位には先月の富士登山競走に来日していたクリスティアン・マシス Christian Mathys(スイス)がわずか20秒差の3時間30分35秒で続き、3位にザイド・アイト・マレク Zaid Ait Malek(スペイン)が3時間31分24秒で続くという接戦。4位になったマルタン・アンタマッテン Martin Anthamatten(スイス)は今回のコースを設定したコースディレクターでした。女子では8月3日のTromsoで大会新記録で優勝したジョアンナ・アストロム Johanna Åström(スウェーデン)がリード。ヒラリー・ジェラルディ Hillary Gerardi(アメリカ)が追いつこうとしますがリードを譲らず、4時間12分51分でアストロムが勝利を収めました。ジェラルディは後半の下りセクションでアストロムとの差を縮めて2分差の4時間14分48秒でフィニッシュ。3位は4時間27分でデニサ・ドラゴミル Denisa Dragomir(ルーマニア)。日本の高村貴子 Takako Takamuraは終盤に順位を上げて8位、4時間40分でフィニッシュしました。リザルトはこちら
  • Asia_Trail_MasterThe Magnificent Merapoh Trail (100km, 70km, 35km):マレーシアの洞窟群で知られるメラポーで開催のAsia Trail Masterのシリーズ戦。石灰岩採掘から自然環境を守るためスタートして5回目となり、主催者使命を終えたとして今年が最後の大会となりました。レースはマレーシア在住の日本人、喜多村久 Hisashi Kitamuraが昨年のこの大会で優勝のアレッサンドロ・シェルパ Alessandro Sherpa(イタリア)を制して優勝。年間ランキングでも首位になりました。2位には水越友洋 Tomohiro Mizukoshi、3位にもろふじ・せいじ Seiji Morofujiが続き、トップ3を日本人選手が占める結果となりました。女子はエッツァー・シラグ Estzer Csillag(ハンガリー、香港在住)が優勝しています。
The Magnificent Meraphor Trailの男子トップ5

The Magnificent Meraphor Trailの男子トップ5

8月24日土曜日 – 25日日曜日:Pikes Peak、Cascade Crest

  • Pikes Peak Ascent & Marathon: アメリカ・コロラド州で開催される伝統ある山岳マラソンは今年で64回目。マニトウスプリングスからパイクス・ピークの山頂への約21kmのコースを往復する”Marathon”はGolden Trail Seriesの第5戦で多くの有力選手が集まりました。注目されたのは2012年以来二度目の参戦となるキリアン・ジョネット Kilian Jornet(スペイン)。今月初めにSierra-Zinalを大会記録を更新したのに続いて、Pikes Peakでも1993年のマット・カーペンターによる大会記録、3:16:22を破るのではと期待を集めました。レースの結果はキリアンが3:27:18で優勝。歴代5位の好記録ですが新記録はなりませんでした。2位にはセイジ・カナディ Sage Canadyが3:39:03、3位はマルク・ラウエンスタイン Marc Lauenstein(スイス)で3:40:29でした。一方女子のレースでは大会新記録が生まれました。2週前のSierra-Zinalで新記録を出していたモード・マシス Maude Mathys(フランス)は4:02:41の大会新記録で優勝しました(これまでの記録は昨年2018年のMegan Kimmelによる4:15:04)。2位はイングビルド・カスペルセン Yngvild Kaspersen(スウェーデン)で4:27:26、3位にメグ・マッケンジー Meg Mackenzieが4:32:19で続きました。リザルトはこちら。Golden Trail Seriesは次のRing of Steall Skyrace(スコットランド、9月21日開催)が第6戦となり、その結果を踏まえて最終戦のAnnapluna Trail Marathonが10月26日に行われます。

コースを下るキリアン。Photo by Philipp Reiter/Salomon

  • Cascade Crest 100: アメリカ・ワシントン州のシアトル郊外で開催の100マイルのトレイルランニングレース。男子はタイラー・グリーン Tyler Greenが18時間4分、女子はイトカ・ウィン Yitka Winnが21時間16分で優勝。リザルトはこちら

8月24日土曜日:Adventure in Fujimi

  • Adventure in Fujimi (VK, MTB): 長野県・富士見町の富士見パノラマリゾートで開催。土曜日に行われた山本健一のプロデュースする「バーティカルKm」の男子は牛田美樹 Miki Ushidaが48:09で優勝、2位は加藤淳一 Junichi Katoで49:31、3位に村田稔明 Toshiaki Murataで49:51でした。女子は冨岡恵(1:12:49)、浅野円歌(1:14:27)、泉恵美(1:15:37)がトップ3でした。コースは富士見パノラマスキー場の山麓から入笠山山頂までの6.4km、標高差1,000m。リザルトはこちら

8月25日日曜日:筑波連山天空

8月25日日曜日 – 31日土曜日:白山ジオトレイル

  • 白山ジオトレイル(6ステージ、250km): 石川県・白山で開催のステージレース。テント泊、行動中の食料はスタート時に背負ったものだけで途中の補給不可、というスタイルのレースは本稿執筆時点で2日目に入りました。大会の模様はFacebookページでアップデートされていて、GPSによるライブトラッキングも見ることができます。

今週末開催のイベント

8月26日月曜日 – 9月1日日曜日:UTMB

  • UTMB®︎(300km, 171km, 121km, 101km, 56km, 40km): フランス・シャモニーをメイン会場に、モンブラン山麓のフランス、イタリア、スイスにまたがるエリアで開催される世界最高峰のトレイルランニングレース。TDS®︎、CCC®︎、UTMB®︎がそれぞれUltra-Trail World Tourのシリーズ戦。当サイトでは、昨年に続いて大会公式のライブストリーミング番組、UTMB®︎TV日本語チャンネルのMCを務めます。当サイトのプレビュー記事はこちらから(TDS®︎、OCC、CCC®︎UTMB®︎)。

8月30日金曜日 – 9月1日日曜日:The Rut

  • The Rut(VK、28k、50k):アメリカ・モンタナ州のBig Sky Resortで開催。昨年までと違い、今年はスカイランニングのシリーズ戦には加わっていません。30日金曜日にLone Peak Vertical Kilometer、31日土曜日に28kmのThe Rut 28k、1日日曜日にThe Rut 50k、11kが開催されます。

8月31日土曜日 – 9月1日日曜日:安達太良、チェンマイ、

  • OSJ安達太良山トレイル(10k50k):福島県二本松市の岳温泉、あだたら高原スキー場で開催。土曜日に10K、日曜日に50Kのレースが行われます。
  • Asia_Trail_Master
  • Ultra Trail Chiang Mai (104k, 65k): タイ・チェンマイで開催。Asia Trail Masterの一戦。

8月31日土曜日:須坂米子

  • 須坂米子大瀑布スカイレース SUZAKA YONAKO-falls Skyrace(30k、13k): 長野県須坂市の峰の原高原で開催。30kのコースは峰の原高原スキー場から小根子岳を経て米子大瀑布へと下り、そこから小根子岳北肩へ登り返して峰の原高原に戻る、というコースです。

9月1日日曜日:水上村

  • Mizukami Mountain Party(60km, 25km): 熊本県水上村。宮崎県と県境を接する水上村の山間地で今年で2回目の開催。

8月25日日曜日 – 31日土曜日:白山ジオトレイル

  • 白山ジオトレイル(6ステージ、250km): 石川県・白山で開催のステージレース。テント泊、行動中の食料はスタート時に背負ったものだけで途中の補給不可、というサハラマラソン Marathon des Sablesと同様のルールで行われる本格的な山岳レースです。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年8月26日 – Matterhorn Ultraks、Pikes Peak Marathon、TMMTDogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

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