Quantcast
Channel: DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア
Viewing all 3055 articles
Browse latest View live

DC Weekly 2019年10月28日 – Annapurna、24時間走世界選手権、Javelina

$
0
0

世界最強のマウンテンランナー、キリアンがネパールでその健在ぶりを示した週末。フランスでは2年に一度開催の24時間走の世界選手権が開催され、女子の世界記録が更新されました。日本代表選手の皆さんの結果もまとめています。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年、2020年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・Annapurna Trail Marathonで優勝したキリアン・ジョルネ Kilian Jornet。Photo by © Martina Valmassoi/Salomon)

イベント紹介

  • あのプロデューサーが語る『走って、撮る。〜トレイルランニングの映像制作〜』が11月3日に開催:【先週も同じ内容をお伝えしましたが、まだわずかに席が残っているとのことです。】2009年にNHKで放送されたドキュメンタリー「激走!モンブラン」は日本にトレイルランニング・ブームをもたらした記念碑的な作品。この番組のプロデューサーで、トレイルランニングの映像制作の世界を切り拓いてきた中尾益巳さんがその経験を語るイベントが青山学院大学の青山祭で11月3日日曜日に開催されます。詳しくはFacebookのイベントページからご覧ください。

先週末のイベント

10月26日土曜日 – 27日日曜日:24時間走世界選手権

  • 24時間走世界選手権・IAU 24H World Championships 2019:2年に一度のIAU24時間走世界選手権は南フランスのアルビ Albiの1,500mの周回コースで行われました。
    • 女子ではレースを終始リードしたアメリカのカミラ・ヘロン Camille Herronが270.116kmを記録して世界チャンピオンに。続く女子のレースは後半に入ると大きく順位が入れ替わり、昨年の100km世界選手権で2位のネーレ・アルダー・バーレンス Nele Alder-Baerens(ドイツ)が254.288kmで準優勝。3位には前回の24時間世界選手権チャンピオンのパトリシア・ベレズノウスカ Patrycja Bereznowska(ポーランド)が247.724 kmで入りました。今回優勝したヘロンの記録は昨年12月のDessert Solstice 24Hで自身が記録した世界記録、262.192kmを上回り、女子24時間走の世界新記録となりました。ヘロンは100マイルの女子世界記録ホルダーでもあります(2017年Tunnel Hill 100、12:42:40)。今年は2月にニュージーランドで行われたTarawera Ultramarathon 100マイルで男女総合2位で女子優勝となっています。リザルトはこちら
    • 男子ではエリック・クラバリー Eric Clavery(フランス)が先頭集団をリードしていましたが、9時間経過後にはアレクサンドル・ソロキン Aleksandr Sorokin(リトアニア)が先頭に立ち、そのまま24時間までリードをキープ。278.973kmを記録して今年の世界チャンピオンとなりました。ソロキンは2017年のSpartathlonの優勝者で、昨年の24時間走欧州選手権では自己ベストの260.991kmで3位。今回の278kmはこれまでの世界選手権の優勝タイムを上回る歴代1位の好タイムでした。2位には残り4時間となったところで2位に浮上したタマス・ボディス Tamas Bodis(ハンガリー)が276.222km、3位にはオリビエ・レブロンド Olivier(アメリカ)が275.485kmで続きました。クラバリーは4位でした。リザルトはこちら
    • 各国代表メンバーの上位3人のタイム合計による国別団体では男女ともにアメリカが金メダルを獲得。日本代表女子は兼松藍子 Aiko Kanematsuが6位(242.440km)、楠瀬祐子 Yuko Kusunoseが15位(228.289km)、松本ゆり Yuri Matsumotoが71位(183.717km)、青谷瑞紀 Mizuki Aotaniが74位(183.248km)。日本代表男子は楢木十士郎 Toshiro Narakiが16位(250.866km)。前回4位の高橋伸幸 Nobuyuki Takahashiが18位(248.788km)、2010年世界選手権優勝の井上真悟 Shingo Inoueが33位(236.217km)、安孫子亮 Ryo Abikoが69位(210.609km)でした。

10月26日土曜日:Annapurna, Javelina, Funchal, HK50

  • Annapurna Trail Marathon (42k):ネパールで開催される大会「Annapurna 100」は100kmのトレイルランニングレースが行われていますが、今年はこの大会の中に42km 3,560mD+のレースが設けられ、これがGolden Trail Series全7戦の最終戦となりました。このレースを制したのはキリアン・ジョルネ Kilian Jornet(スペイン)で4時間46分5秒でフィニッシュ。2位のダビデ・マニーニ Davide Magnini(イタリア)に14分の大差をつけて圧勝。マニーニのタイムは4時間59分59秒。3位にスティアン・アンゲルムンド・ビク Stian Angermund-Vik(ノルウェー)が5時間8分18秒で続きました。キリアンはシリーズ戦では5月のZegama、7月のSierra-Zinal、8月のPikes Peak Marathon、そして今回の最終戦と出場したレースではいずれも優勝。シリーズ戦の年間チャンピオンの座も手にしました。シリーズ戦の年間第二位にはマニーニ、3位にはアンゲルムンド-ビクが続く結果となりました。女子はジュディス・ワイダー Judith Wyder(スイス)が5時間42分3秒でこのレースでの優勝と年間チャンピオンの座を獲得。ワイダーはDolomyths Run優勝、Sierra-Zinalで2位、Rings of Steallで優勝しています。シルビア・ランパッソ Silvia Rampazzo(イタリア)が6時間13分で最終戦2位と年間ランキング2位に。最終戦3位はメグ・マッケンジー Meg Mackenzie(南アフリカ)で6時間33分。年間ランキング3位は最終戦9位のルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)に決まりました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。シリーズ戦の結果はこちらから。
  • Javelina Jundred (100m, 100k): アメリカ・アリゾナ州。砂漠地帯の周回コースを5周する100マイルはUltra-Trail World Tourの第19戦でした。ハロウィンの週末のレースは様々なコスチュームの選手が参加したましたが、男子優勝はパトリック・レーガン Patrick Reaganで13時間11分、今回で三連覇となりました。女子はケーシー・リックタイグ Kaci Lickteigが15時間32分の男女総合4位で優勝。リザルト速報はこちら
  • Eco Trail Funchal – Madeira Island (80k, 40k, 25k, 15k): マデイラ島フンシャルで開催。リザルトはこちら
  • MSIG HK50 Series – Hong Kong Island (24km, 50km): 香港の香港島で開催の50kmのレースで、ビクトリアピークをスタートするコースで行われます。50kは女子でインスエ・レオン Ying-Suet Leungが5時間33分で、男子がティム・マーチャント Tim Marchantが5時間10分でそれぞれ優勝しています。リザルトは大会ウェブサイトから。

10月27日日曜日:宇都宮、高尾山、氷ノ山、龍馬脱藩、西米良

  • 宇都宮トレイルラン(21k, 8k): 栃木県宇都宮市。ミドル21kmは高橋恒平が2時間14分、森法子が3時間32分でそれぞれ優勝しています。リザルトはこちら
  • 高尾山森林マラソン(15k, 8k): 八王子市恩方中学校をメイン会場にして行われる15km、8kmのマラソンのほか、トレッキングやノルディックウォーキングなどのイベント。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • OSJ氷ノ山山系トレイルレース(70k): 兵庫県香美町ほか。男子は中谷亮太が8時間46分で優勝。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • 龍馬脱藩トレイルレース(70km, 35km): 高知県須崎市、津野町。四万十川の源流点となる四国カルストをスタートして須崎市を目指します。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • 西米良スカイトレイル(38k): 宮崎県の西米良村。熊本県との県境となる市房山まで駆け上がるコース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

11月1日金曜日 – 2日土曜日:Siguniang、BTS

  • Ultra Tour Mt Siguniang 四姑娘山超级越野跑 (110k, 75k, 50k, 35k): 中国・四川省の四姑娘山(スーグーニャンシャン)で開催。標高3000mを下回ることはない高地で開催の大会。Ultra-Trail World TourのDiscovery Raceの一つとなっています。
  • Bromo Tengger Semeru Ultra (170k, 102k, 70k): インドネシア・ジャワ島の東ジャワのテンガー山脈で開催。スメル山(3637m)、ブロモ山(2329m)という活発な活動を続けている火山がコース。170kの累積獲得高度は10,000mD+に達するという本格的な山岳レースです。

11月2日土曜日 – 3日日曜日:Pinhoti

  • Pinhoti 100: アメリカ南部、アラバマ州で開催のPoint to Pointの100マイルトレイルランニングレース。

11月2日土曜日:Rio Del Lago, Moab Trail Marathon, Mogan Ultra

  • Rio Del Lago 100: アメリカ・カリフォルニア州サクラメント郊外で開催。ウェスタンステイツ・トレイルを含む、アメリカン川、フォルサム湖沿いの100マイルのコースで開催されます。
  • Moab Trail Marathon (42k, 21k, 5k):アメリカ・ユタ州モアブで開催。今年も42kmのレースはUSAFTのトレイル・マラソン全米選手権となっています。
  • Mogan Ultra 凯乐石莫干山越野赛 (70k, 30k, 8k): 中国・杭州市郊外のMogan Shan 莫干山で開催。70kmのコースの累積獲得高度は4,228mD+、制限時間は18時間となっています。

11月3日日曜日 – 4日月曜日:烏帽子

  • 烏帽子スカイラン(VK): 長野県上田市。烏帽子岳(標高2,066m)山頂まで7.5km、標高差1,200mのEBOSHIバーティカルキロメーターが3日日曜日に開催されます。このレースはスカイランナー・ジャパンシリーズのVKシリーズの第4戦となります。翌日の4日にはテストレースとして山頂まで往復する22km 1,400mD+のスカイレースも開催。

11月3日日曜日:杓子山、甲州アルプス、中能登、忍者、可部連山

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年10月28日 – Annapurna、24時間走世界選手権、JavelinaDogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。


「カルドラドIII」を見ながら振り返る、トレイルランニングシューズの思い出【PR】

$
0
0

【編者より・今年の夏、当サイト・DogsorCaravanではコロンビア モントレイルにご協力いただいてトレイルランニングやスカイランニングについての話題を皆様にお届けしました。秋も深まった今、手元に送っていただいたトレイルランニングシューズ「カルドラドIII」を前に、当サイトの中の人・岩佐が自分自身のトレイルランニングシューズにまつわるエピソードを振り返りました。】

コロンビア モントレイル / カルドラドIII

初めて履いたトレイルランニングシューズって何だっただろうか。山を走る新しい冒険のためにワクワクしながら最初の一足をどこかで買ったはずだけれど、思い出せない。

ただ、トレイルランニングを始めて、シューズに感じた最初の不満ははっきり覚えている。それは、石に足がぶつかって痛い、ということ。特に長いレースでは親指のつま先が痛くて、レースの後は爪が内出血で真っ黒になってしまって腫れ上がってしまう。今思えばトレイルの走り方が上手でなく、特に疲れてくると足の置き方が雑になっていたんだろう。

そんな経験をしていた私が信越五岳で初めての100kmのトレイルランニングレースに挑戦するために選んだのがモントレイルの「ハードロック」というシューズだった。これはプラスティックの突き上げ防止のプレートが入っていて、ソールがとにかく頑丈。つま先やかかとも樹脂製のしっかりしたパネルで守られている。まさに「ボム・プルーフ」(爆弾にも耐えられる)といった感じで信頼感は抜群。そしてこの「ハードロック」で私は信越五岳を完走(足の爪はやっぱり失うことになってしまったが)。「ハードロック」を大いに気に入った私は、ゴア・テックスを使ったミッドカットのモデルも買い足した。これはつい最近まで私のお気に入りの秋冬のハイキング用シューズだった。

信越五岳の完走に気をよくした私は、100マイル、それもアメリカの100マイルトレイルランニングレースの元祖であるウェスタンステイツの完走を目指すことになる。

この頃、流行し始めたのがトレイルのコンディションを直に足裏に感じられる薄底で軽量なシューズだった。そして私はトレイルランニングの流行に目がないヒップスターだったから、そうしたミニマルなトレイルランニングシューズに飛びついた。そうして2012年6月、「234」のナンバーカードを着けた私はお気に入りの薄底シューズ(これはモントレイルではなかった)を履いてウェスタンステイツのスタートラインに立つ。そしてその14時間後、コース上で私は自分のシューズの選択に悪態を吐いていた。100km地点にあるフォレストヒルのエイドにたどり着いたとき、私の足の裏とふくらはぎの筋肉はパンパンに腫れ上がっていた。そこで念のため用意していた普通のシューズに履き替えたが後の祭り。走る辛さから歩きに切り替え、ペーサーに励まされてまた少しだけ走ることの繰り返し。なんとか完走はしたものの、目標の24時間は大幅にオーバーしてしまった。

「バハダ」を履いて2013年のウェスタンステイツを走る筆者。

しかし、天は私を見放さなかった。まず、幸運にもその翌年、2013年に再びウェスタンステイツにチャレンジするチャンスを手にしたのだ(例年、400人あまりの出場枠に何倍もの参加申込みがあり、抽選で出場者が選ばれる)。もう一つの幸運は、モントレイルの「バハダ」と出会ったこと。実は初代の「バハダ」が発売されたのは2012年の春のこと。ロード用のランニングシューズのようなソールの反発力とクッション性に、適度なトラクションがあるアウトソールやつま先やかかとのプロテクションを組み合わせた「バハダ」は、すでに私が苦杯を舐めた初めてのウェスタンステイツでも使っているランナーが少なくなかった。ウルトラディスタンスを快適に走れる画期的なトレイルランニングシューズとして、「バハダ」は注目の存在だったのだ。

前年と同じ「234」のナンバーカードを着けた私が再びフォレストヒルにたどり着くと、エイドのボランティアが私の足元を見て声をかけてくれた。「モントレイルのバハダだろ?俺もそのシューズがお気に入りなんだ。」今度はシューズを履き替えずに「バハダ」を履いたままレースを続行。念願の24時間切りを達成することができた。

ウェスタンステイツで24時間以内完走を果たしてからは、選手として走るよりも取材のためにレースに行くことが多くなった。

2015年のUTMB®︎の前にシャモニーで石川弘樹さんにインタビューした時、石川さんはバハダに似ているけどちょっと違う新しいシューズを履いていた。そのシューズは翌年春「カルドラド」として発売される。ウェスタンステイツの行われるカリフォルニアと、コース中盤の難所・エルドラドクリークからその名を取られた「カルドラド」はウェスタンステイツ攻略のために作られたトレイルランニング・シューズだという。

トレイルランニング初心者の私の足をがっちり守ってくれた「ハードロック」。ウェスタンステイツでランナーとしての夢を叶えてくれた「バハダ」。そしてその夢のレースを攻略するために新たに生まれた「カルドラド」。コロンビア モントレイルはこれからも私の夢への挑戦(それは選手としてだったり、取材者としてだったりするが)を後押ししてくれるに違いない。

現在、最新モデルの「カルドラドIII」が発売されていて私の手元にもある。またいつかこのシューズで100マイルを(できればウェスタンステイツを)走ってみたい。その時は「カルドラド・フォー」、あるいは「カルドラド・ファイブ」を履くことになるのかもしれない。

コロンビア モントレイル / カルドラドIII

「カルドラドIII」はアッパーのメッシュが新しくなった人気モデルの3代目

コロンビア モントレイルの「カルドラドIII」はグリップ性、クッション性、サポート性、履き心地といったトレイルランニングシューズに求められる要素のバランスに優れたモデルの3代目。ダブルトラックの林道からシングルトラックの登山道まで幅広い場面で快適なトレイルランニングを楽しむことができるでしょう。

前モデルからはアッパーのメッシュ素材の網目の密度が高くなったのが大きな変更点。伸縮性や通気性を備えながらも足のホールド感は高くなり、多少テクニカルなトレイルでも安心感が増しました。

同じくコロンビア モントレイルから発売されている「バハダIII」と比べると、ミッドソールに衝撃吸収性に優れた「フリューイッドフォーム」を採用している点は共通しています。「カルドラドIII」では、加えてミッドソールに足裏の部分ごとに密度の異なる素材を配置することで土踏まずのアーチを支える「フリューイッドガイド」を導入していることから、走る足の動きをサポートすることに重きをおいているといえます。これに対して「バハダIII」はグリップ性や長時間走った時の足の安定感にやや重きを置いた印象。重量はメンズの目安で「カルドラドIII」が296g、「バハダIII」が290gとなっています。

  • カルドラドIII Caldorado III
    • サイズ:メンズ 25-29、30cm ウィメンズ 22.5-26cm
    • 重量:メンズ 296g ウィメンズ 248g
    • ドロップ:8mm(19mm – 11mm)

コロンビア モントレイル / カルドラドIIIを甲の外側から見たところ。

甲の内側から見たコロンビア モントレイル / カルドラドIII。

足の入れ口。ヒールカップはシンプルにみえるがしっかりと足首を守る。

アッパーのメッシュ素材は編み目が細かくなったが通気性や柔軟性は損なわれていない。

(協力:コロンビアスポーツウェアジャパン

投稿 「カルドラドIII」を見ながら振り返る、トレイルランニングシューズの思い出【PR】DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

東京の誇る高尾山で気持ちよくトレイルランニングを楽しめるように。「高尾マナーズ」が発足、公開イベントを開催。

$
0
0

たくさんの人が訪れる人気の山ですから、気配りしながら楽しみたいですね。

新宿から40分、東京から一番近い山でミシュランで3つ星となっているのが高尾山。ハイキングや観光地としてたくさんの人が四季を通じて集まりますが、ランナーにとっても人気のフィールドです。この高尾山でのトレイルランニングのマナー向上を呼びかけるため、有志の3人が「高尾トレイルマナー向上委員会」(通称・高尾マナーズ)を発足させました。

発起人の一人、内坂庸夫さんからは次のようなメッセージが。

多くのランナーは歩く人への配慮、また自然環境に対するマナーを理解し、実践していますが、どのスポーツにもあるように、必ず何も知らない初心者が存在します。

歩く人と走る人が互いに気持ちよく、楽しく高尾の山で遊べるように、常にマナーを啓蒙することが大切だと考え、高尾マナーズが生まれました。

われわれはマナーガイド《高尾山、歩いてすれ違いましょう》を作りました。出会うとき、すれ違うとき、追い越すとき、ランナーが走ることをやめ、歩く人になれば差異は減ります,安全も増します。

「高尾マナーズ」で作成したマナーガイドは高尾山の主なスポットで配布されるほか、今後は東京都内のアウトドアショップなどでも入手することができるようになります。

11月17日日曜日には発足第一弾のイベントとして高尾山口駅にできたばかりのMt. TAKAO BASE CAMPで「高尾トレイルマナー・ラン&トーク」が開催されます。ゲストには上田瑠偉、大瀬和文、小原将寿、三浦務の皆さん。実際に高尾山のトレイルを走るほか、ゲストによるトークセッションも行われます。

高尾マナーズからの情報発信は「TARZAN TRAILS」のFacebookページで行われます。公開イベントの詳細と参加申し込みは下のリンクからどうぞ。

投稿 東京の誇る高尾山で気持ちよくトレイルランニングを楽しめるように。「高尾マナーズ」が発足、公開イベントを開催。DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

DC Weekly 2019年11月4日 – Siguniang、烏帽子スカイラン、杓子山パノラマ、甲州アルプス、中能登、忍者、可部連山

$
0
0

秋が深まる中、各地で大会が開催されました。日本は4日月曜日まで三連休の週末ですが、今週末の結果を紹介します。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2020年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・甲州アルプスオートルートチャレンジのスタート前に記念撮影。 Photo by © 甲州アルプスオートルートチャレンジ)

先週末のイベント

11月1日金曜日 – 2日土曜日:Siguniang、BTS

11月2日土曜日 – 3日日曜日:Pinhoti

  • Pinhoti 100: アメリカ南部、アラバマ州で開催のPoint to Pointの100マイルトレイルランニングレース。リザルトはこちら

11月2日土曜日:Rio Del Lago, Moab Trail Marathon, Mogan Ultra

  • Rio Del Lago 100: アメリカ・カリフォルニア州サクラメント郊外で開催。リザルトはこちら
  • Moab Trail Marathon (42k, 21k, 5k):アメリカ・ユタ州モアブで開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • Mogan Ultra 凯乐石莫干山越野赛 (70k, 30k, 8k): 中国・杭州市郊外のMogan Shan 莫干山で開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

11月3日日曜日 – 4日月曜日:烏帽子

  • 烏帽子スカイラン(VK): 長野県上田市。烏帽子岳(標高2,066m)山頂まで7.5km、標高差1,200mのEBOSHIバーティカルキロメーターがスカイランナー・ジャパンシリーズのVKシリーズの第4戦でした。速報によれば優勝は宮原徹 Toru Miyahara吉住友里 Yuri Yoshizumi。男子では新牛込崇史 Takashi Shiushigome牛田美樹 Miki Ushida、女子では高村貴子 Takako Takamura高橋友理奈 Yurina Takahashiがそれぞれ二位、三位で続きました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

11月3日日曜日:杓子山、甲州アルプス、中能登、忍者、可部連山

  • 富士吉田杓子山パノラマトレイルラン(19k, 13k): 山梨県富士吉田市。杓子山山頂などを含むコースで開催。UTMFのフレンドシップ・レースでした。ロング19kでは村田稔明が1時間49分で男子優勝。男子は2位に嶋崎功一(1時間52分)、3位に重原政幸(1時間55分)。同じく女子は徳永美奈子が2時間37分で優勝、長田実花(2時間41分)と朝守双葉(2時間44分)が続きました。ショート13kは秋葉悠(1時間21分)と坂本美香(2時間1分)がそれぞれ男女で優勝。リザルト(速報)はこちらから。
  • 甲州アルプスオートルートチャレンジ(67km, 50km, 30km): 山梨県甲州市。小川壮太さんがプロデュースする大会は今年で3回目の開催。67kmのオートルートの女子は大石由美子が10時間37分で優勝、星野由香理(11時間8分)、浅原かおり(11時間28分)がトップ3に。男子は序盤からリードした近藤敬仁が8時間30分で優勝。続く2位争いは後半まで一緒に走った結果、終盤に先行した土井陵が8時間37分で準優勝。3位に矢嶋信が8時間46分となりました。50kのリリールートでは上宮逸子(7時間53分)、藤岡学(6時間38分)、30kのマロニエルートでは齊藤香織(4時間49分)、反中祐介(3時間30分)がそれぞれ男女のレースで優勝しています。リザルト(速報)はこちらから。
  • 中能登トレジャートレイルラン(50k, 25k, 10k): 石川県中能登町。ブナ林や宿場町を通るコースで鏑木毅さんがプロデュースする大会です。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • 忍者トレイルランニングレース(48k、18k, 3k): 三重県伊賀市。48kのロングの男子は大杉哲也(4時間52分)、谷口公基(4時間52分)、辻友寛(5時間2分)、女子は楠田涼葉(5時間40分)、斎藤綾乃(6時間7分)、丹羽薫(6時間15分)がトップ3となりました。18kショートは古川裕一(1時間33分)、山野典子(2時間0分)がそれぞれ優勝しています。リザルト(速報)はこちらから。
  • 可部連山トレイルランinあさきた(22k/16k): 広島市安佐北区。広島市の北部に連なる標高700mの可部連山で7回目の開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

11月9日土曜日 – 10日日曜日:OMM Japan、Saigō Trail、V Trail

  • OMM Japan Race: イギリス生まれの山岳レースは今年は車山高原(長野県)へ。二日間に渡るオリエンテーリング形式の”Straight”(28km+22kmなど)とロゲイニング形式の”Score”(7時間+6時間など)のレースが行われます。
  • SAIGŌ Trail 1877(2ステージ、63k): 宮崎県延岡市、日之影町、高千穂町。38kmと25kmの二つのステージからなる計63kmのステージレース。西郷隆盛の西南戦争での敗走路をたどることをコンセプトとするイベントです。宿泊は屋内に場所が用意されるものの、食事や装備はスタート時に用意したもののみでまかなうというルールのもとで行われる本格的なステージレースです。
  • Asia_Trail_MasterThe V Trail (85k): ラオスの観光地、ヴァンヴィエンで開催。古きよき人々の暮らしが残る町を拠点に開催される85km 5,200mD+がAsia Trail Masterのシリーズ戦です。このほか52kmのレースも開催。

11月9日土曜日:TransNT

  • TransNT (52k):香港・新界 New Territoryで今回が3回目の開催。Translantauを開催する「Asia Trail」のチームがプロデュースする大会のコースはタイモーシャン Tai Mo Shanをコース後半で通過するニューテリトリー(New Territory)を東から西に横断します。大会当日はLivetrailでライブトラッキングをみることができます。

11月10日日曜日:日光マウンテンランニング、神流(中止)、扇山〜百蔵山、陣馬山、黒井城、Harukas

  • 日光国立公園マウンテンランニング Nikko National Park Mountain Running (30k):栃木県日光市。4回目の開催。紅葉の霧降高原、天空回廊と呼ばれる1445段の階段などがコースとなっています。
  • 神流マウンテンラン&ウォーク(50k/40k/27k): 群馬県神流町。今年で11回目となる人気大会ですが、先月の台風19号は神流町の道路、林道、登山道に大きな爪痕を残したことから、今年の大会は中止と発表されています。
  • 大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン(25km, 13km,):山梨県大月市。桂川ウェルネスパークを会場にして開催。
  • 陣馬山トレイルレース(23.5k):神奈川県相模原市。コースとなる陣馬山エリアも9月の台風15号、10月の19号と相次ぐ台風による被害のためコースは一部変更して開催されます。
  • 黒井城トレイルランニングレース(20k):兵庫県丹波市。戦国時代の山城であった黒井城址をコースとする大会。昨年は20km, 10kmの他にもリレーやファミリー、キッズなどのレースが設けられていましたが、来年の大河ドラマの舞台となることから第4回となる今年は20kとキッズの部に絞っての開催となります。
  • Harukas Skyrun:大阪・あべのハルカスで開催される高層ビルの「階段垂直マラソン」。今年はバーティカルランの世界シリーズ戦、Vertical World Circuitの最終戦です。男子ではバーティカルランの帝王で今年の年間ランキングで現在首位のポーランドのピョートル・ロボジンスキー Piotr Lobodzinskiに、同二位の渡辺良治 Ryoji Watanabeが挑むほか、ランキング四位のマーク・ボーン Mark Bourne(オーストラリア)も上位を狙います。女子では現在ランキング首位のスージー・ウォルシャム Suzy Walsham(オーストラリア)が来阪しません。同二位のラウラ・マンニネン Laura Manninen(フィンランド)は今回のハルカスで優勝すれば世界チャンピオンに手が届きます。日本勢は渡辺のほか、ハルカススカイラン女子三連覇中の吉住友里 Yuri Yoshizumiや世界ランキングで現在五位の立石ゆう子 Yuko Tateishiなどが参戦します。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年11月4日 – Siguniang、烏帽子スカイラン、杓子山パノラマ、甲州アルプス、中能登、忍者、可部連山DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

2020年マウンテンランニング世界選手権はスペイン・カナリア諸島で10月23−25日に開催

$
0
0

WMRA(World Mountain Running Association、世界マウンテンランニング協会)は来年2020年のマウンテンランニング世界選手権をスペイン・カナリア諸島ランサローテ島で行われる大会、Haría Extreme Lanzaroteの中で10月23−25日に開催すると発表しました。世界選手権は距離約6kmのジュニア・クラシック、10-12kmのシニア・クラシック、42-44kmのロングディスタンスの3種目において開催される予定です。

(写真・2020年マウンテンランニング世界選手権が開催されるランサローテ島。Photo © WMRA)

ランサローテ島での会見に臨むWMRA会長のジョナサン・ワイアット(右) Photo © WMRA

ランサローテ島での会見に臨むWMRA会長のジョナサン・ワイアット(右) Photo © WMRA

マウンテンランニング世界選手権は1985年から毎年開催。2004年からは45km以下、累積1600mD+以上のコースで行うロングディスタンスマウンテンランニング世界選手権も開催されるようになりました。今年2019年は6.6km、13.5kmのクラシックディスタンスと38kmのロングディスタンスの両方の世界選手権が11月15−17日にアルゼンチンのビジャ・ラ・アンゴストゥーラ Villa La Angosturaで開催のK42 Adventure Marathonの中で開催されます。このほか、マウンテンランニングでは年間シリーズ戦としてマウンテンランニング・ワールドカップを開催しており、2019年は欧州とアメリカの7つのレースから構成されました。

このほか、トレイルランニングでは2007年にIAU(国際ウルトラランナーズ連盟)によって最初のトレイル世界選手権が開催されました。2015年までは2年に一度の開催でしたが、ITRA(国際トレイルランニング協会)が開催協力に加わった2016年からは毎年の開催となり、今年2019年はポルトガルのミランダ・ド・コルヴォ Miranda do Corvoで開催のTrilhos dos Abutresで世界選手権が開催されました。なお、IAAF(国際陸連)、ITRA、WMRA、IAUはこれまでのトレイルランニング、マウンテンランニングの世界選手権を統合して2021年に「IAAF World Trail and Mountain Running Championships」を開催することが決まっており、IAAFでは統合後初の世界選手権のホスト大会の公募を始めています。この世界選手権では12km前後の「クラシック」、4−7kmの「バーティカル」、80km前後の「ロングトレイル」、40km前後の「ショートトレイル」の4種目が開催される予定。以後、統合後の世界選手権は隔年開催となる予定で、来年2020年は「トレイル世界選手権」は開催されません。

スカイランニングでは1998年にスカイランニング世界選手権、2004年から国際シリーズ戦のスカイランナー・ワールドシリーズ、2017年からバーティカルキロメーター競技のバーティカルキロメーター・ワールドサーキット、2009年から高層ビルを駆け上るバーティカルラン競技のバーティカル・ワールドサーキットが開催されています。スカイランニング世界選手権は現在2年に一度の開催で次回はスペインのバル・デ・ボイ Vall de Boíで開催のBUFF® Mountain Festivalの中で行われます。このスカイランニング世界選手権では約5kmの「バーティカル」、42kmの「スカイ」、65kmの「ウルトラ」の3種目が設けられます。

このほかの国際的なシリーズ戦では100km超のウルトラ・トレイルのシリーズ戦であるUltra-Trail World Tourが2014年から、40km前後のレースから構成されるGolden Trail Seriesが2018年から開催されています。

投稿 2020年マウンテンランニング世界選手権はスペイン・カナリア諸島で10月23−25日に開催DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

レジェンド、クリッシー・モールにノウハウとスピリットを学ぶ一冊『はじめてのウルトラ&トレイルランニング』

$
0
0

トレイルランニングの中でも50km以上の距離、さらには100kmや100マイルといった長い距離を走るウルトラ・トレイルランニングは経験のないランナーにとってはハードルの高いアクティビティです。しかし、一度でも経験すればその魅力を知り、少なからぬランナーがどっぷりとその「沼」にはまってしまう。その理由の一つについて、クリッシー・モールは著書『はじめてのウルトラ&トレイルランニング』(ベースボール・マガジン社)の中で次のようにふれています。

ウルトラランニングには、己の本当の姿をさらけ出す力があります。(中略)つまり、思っていた以上にできる自分、力のある自分に出会えるということ。トレーニングをしていると、進化の糸口がつかめる飛躍のときが、何度かあります。そしてレースの日、試練が課されれば、困難を乗り越え目標を達成する自分がいる。

「はじめてのウルトラ&トレイルランニング」195ページ

著者のクリッシー・モール Krissy Moehlはアメリカのウルトラランナー。2000年代の初めにシアトルのトレイルランニング・コミュニティの中からアスリートとしてその才能を発揮し、2003年には第一回のUTMB®︎で優勝、2005年にグランドスラム(アメリカの伝統ある4つの100マイルレースを同じ年に完走するというチャレンジ)を達成。その後も2009年にはUTMB®︎で2度目の優勝、ウェスタンステイツで2位に。日本でも2003年のハセツネCUPで3位に始まり、2010年の信越五岳、2013年のUTMFで優勝しています。この本はクリッシーのアスリートとしての活躍に加えて、コーチやレースディレクター、各地での講演活動といった経験から積み上げた結果の集大成といえるでしょう。翻訳はランニングについての本の翻訳経験が豊富な篠原美穂さん、監修にはアメリカのトレイルランニング事情についても詳しいトレイルランナー、西城克俊さんが当たっています。

その内容はウルトラランニング、トレイルランニングの経験がない人に向けた入門書、という形をとっています。しかし、トレーニングの内容や装備の準備、ペーサーやサポートクルーとのコミュニケーション、身体のケアといった幅広いトピックについて、かなり掘り下げて紹介されています。クリッシー自身の体験談や仲間から学んだことも豊富に盛り込まれていて、経験豊富なウルトラ・トレイルランナーにとっても学ぶことの多い内容となっています。

まずは現状にあわせた目標を設定する

クリッシーによるウルトラ・トレイル入門はどんな言葉で始まるのだろうとページをめくると、第一章の冒頭にはライフスタイルと現在の走力を確認する質問で始まっていました。100マイルのトレイルランニングレースを目指すなら、ある程度毎週コンスタントに走ることができるようになってから、というわけです。最初にどのくらいの期間でどんな目標を達成するのか、考えてみることから始まります。

続く第二章から第四章では目標とするレースの選び方や、ウルトラ・トレイルのティップスといった話題へと続きます。まだ、ウルトラ・トレイルを走ったことがないランナーであれば、水分や食事の補給の問題、足のケアの問題、睡眠の問題といったウルトラ・トレイル特有の話題にきっとワクワクするに違いありません。経験者であれば、自分が苦労して切り抜けた課題やトラブルについて、クリッシーがどんな経験をしたか、気になるところでしょう。

トレーニングはメリハリとバラエティをつけて

第五章が本書の中心となるトレーニングプランについての解説です。ここではコースの距離などの目標に応じて週単位、そして日単位のトレーニングプランに落とし込まれている、という懇切丁寧な内容。もし目標としているレースがあるのなら、その達成に向けて具体的にどんな毎日を過ごしたらいいのか、イメージできるようになるでしょう。

クリッシーがトレーニングプランについて強調しているポイントは、トレーニングの内容にメリハリとバラエティをつけるということ。ロング走を繰り返すだけでなく、体幹トレーニングやインターバル、そして休養を日替わりで組み合わせる他、週単位でも内容を変え、4週間のうち1週間は休養を目的に練習のボリュームを控える、といった具合です。このあたりのノウハウは説明されて頭では理解しても、日々の忙しさや予定通りいかなかった場合にどう修正して軌道に乗せ直したらいいかが分からなくなったりしがちなところ。こんな場合にアドバイスしてくれるパーソナルコーチがいると安心でしょう。

クリッシーの経験を織り込んだアドバイス

トレーニングについて解説する第五章に続いては、身体のケアやサポートクルーに何をお願いすればいいか、ウェアやシューズ、バックパックといったギアについての考え方についても解説。いずれもクリッシー自身がこれまで経験してきたことに基づいての説明となっています。ところどころ、具体的な製品のブランド名が出てくるので、ギアマニアにとってはここも興味深いところ(日本では販売されていないブランドや製品もあります)。第九章「ウルトラ女子の皆さんへ」は女性ランナーの皆さんのためのアドバイスやティップス、そして励ましに当てられていますが、男性ランナーにとっても気づきの多い一章です。

入門書として最初の一ページから順に読んでいくのもよし、気になるトピックについてクリッシーのアドバイスを求めて拾い読みしていくのもよし。目標とするレースに向けたワークブックとしても活用できそうです。

評者としては、本書のテキストや本書の美しい写真の中に登場する人物についてのクリッシーの描写も注目しました。これは本書の楽しみ方としてはちょっとマニアックすぎるかもしれませんね。

投稿 レジェンド、クリッシー・モールにノウハウとスピリットを学ぶ一冊『はじめてのウルトラ&トレイルランニング』DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

DC Weekly 2019年11月12日 – OMM Japan、V Trail、日光、陣馬山、黒井城、Harukas

$
0
0

先週末の国内外での大会の結果をお伝えするほか、今週末にアルゼンチンで開催され、シーズン最終盤にトップ選手が集まるWMRAマウンテンランニング世界選手権の注目選手を紹介します。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2020年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真 大阪・あべのハルカスで開催されたHarukas Skyrunにて。 Photo by © Sporting Republic)

先週末のイベント

11月9日土曜日 – 10日日曜日:OMM Japan、Saigō Trail、V Trail

  • OMM Japan Race: イギリス生まれの山岳レースで、今年は車山高原(長野県)で開催されました。オリエンテーリング形式の”Straight”(28km+22kmなど)は木村隼人・円井基史が総合1位に。ロゲイニング形式の”Score”(7時間+6時間など)は同点ながらタイムで上回った西川雅浩・森嵜稔が総合1位となりました。リザルト(速報)はこちら
  • SAIGŌ Trail 1877(2ステージ、63k): 宮崎県延岡市、日之影町、高千穂町。38kmと25kmの二つのステージからなる計63kmのステージレース。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。
  • Asia_Trail_MasterThe V Trail (85k): ラオスの観光地、ヴァンヴィエンで開催。85km 5,200mD+がAsia Trail Masterのシリーズ戦でした。男子はミルトン・アマト Milton Amat(マレーシア)、女子はモンサ・サントーンウィット Montha Suntornwit(タイ、シンガポール在住)がそれぞれ優勝しています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

11月9日土曜日:TransNT

  • TransNT (52k):香港・新界 New Territoryで今回が3回目の開催。男子ではサロモン・ベトスタイン Salomon Wettstein(スイス、香港在住)が終始レースをリードして6時間28分で優勝。女子はマリー・マクノートン Marie McNaughton(ニュージーランド、香港在住)が男女総合7位となる7時間10分で優勝しています。リザルトはこちら

11月10日日曜日:日光マウンテンランニング、神流(中止)、扇山〜百蔵山、陣馬山、黒井城、Harukas

  • 日光国立公園マウンテンランニング Nikko National Park Mountain Running (30k):栃木県日光市で4回目の開催でした。男子ではスカイランナー・ワールドシリーズチャンピオンの上田瑠偉 Ruy Uedaが3時間35分で優勝、後続に15分の大差で圧勝となりました。2位には近藤敬仁 Yoshihito Kondo(3時間50分)、3位に小原将寿 Masatoshi Obara(3時間51分)。女子は高村貴子 Takako Takamuraが4時間28分で優勝、上田絢加 Ayaka Ueda(4時間44分)、宮﨑喜美乃 Kimino Miyazaki(4時間54分)が続くトップ3に。今回は男子のレースの選手層が厚く、4位に小川壮太、5位に澤田幸治、6位に奥山聡、7位に横内佑太朗、8位に谷允弥、9位に平賀太智、10位に田中裕康が続きました。リザルトはこちら
  • 大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン(25km, 13km,):山梨県大月市。桂川ウェルネスパークを会場にして開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • 陣馬山トレイルレース(23.5k):神奈川県相模原市。台風による被害のため一部変更されたコースで開催されました。男子総合では石川勝敏が1時間51分で優勝。坂本照晃(1時間57分)、柳澤隼人(1時間58分)が続きました。女子優勝は松本菜穂で2時間26分。2位に池神悠希(2時間36分)、3位に鈴木紗穂(2時間40分)となりました。リザルトはこちら
  • 黒井城トレイルランニングレース(20k):兵庫県丹波市。戦国時代の山城であった黒井城址をコースとする大会。男子では千代勝博が3時間21分で優勝。15秒差で続いた吉田岳生が2位、3位は伊藤朋一で3時間26分でした。女子は斎藤綾乃が3時間58分で優勝。篠原由紀子が5時間6分、本田さわ子が5時間21分でトップ3となりました。リザルトは大会ウェブサイトから。
  • Harukas Skyrun:大阪・あべのハルカスで開催の「階段垂直マラソン」。Vertical World Circuitの最終戦でした。男子はマーク・ボーン Mark Bourne(オーストラリア)が大会新記録の8分29秒で優勝。大会記録ホルダーのピーター・ロボジンスキー Piotr Lobodzinski(ポーランド)は8分43秒で2位に。日本の第一人者、渡辺良治 Ryoji Watanabeが9分2秒で3位で続きました。さらに加藤聡 Satoshi Katoが9分19秒で4位になっています。女子はここまでランキング首位の女王、スージー・ウォルシャム Suzy Walsham(オーストラリア)が10分18秒で制しました。49秒差の2位にラウラ・マンニネン Laura Manninen(フィンランド)、立石ゆう子 Yuko Tateishiが3位(11分30秒)。ハルカススカイラン女子三連覇中の吉住友里 Yuri YoshizumiはケガのためDNSでした。このハルカスをもって今年のVWCも閉幕。年間ランキングではピーター・ロボジンスキー、スージー・ウォルシャム Suzy Walshamが年間チャンピオンに。ロボジンスキーは2014年から、ウォルシャムは2012年からの王者の地位を今年も守りました。男子ではボーンが2位、渡辺が3位、女子ではマンニネンが2位、立石が3位という結果になりました。

今週末開催のイベント

11月14日木曜日 – 16日土曜日:Haría Extreme

11月15日金曜日 – 16日土曜日:マウンテンランニング世界選手権、Oxfam Trail Walker Hong Kong

  • WMRA Mountain Running Championships 2019: アルゼンチンのビジャ・ラ・アンゴストゥーラ Villa La Angosturaで2003年から開催されているK42 Adventure Marathonが今年のマウンテンランニング世界選手権のホスト大会です。WMRA(世界マウンテンランニング協会)が主管する世界選手権は6km前後と12km前後のコースからなる「マウンテンランニング世界選手権」と42km前後の「マウンテンランニングロングディスタンス世界選手権」がそれぞれ別々に開催されることが多かったですが、今年は同じ大会の同じ週末に開催されることとなりました。
    • 15日金曜日には6.6km 393mD+、14.7km 754mD+のクラシックディスタンスが開催されます。距離が長い方のシニアレースの女子には今年のWMRAワールドカップチャンピオンのサラ・マコーミック Sarah McCormack(アイルランド)のほか、2016年と17年のW杯チャンピオンで今季2位のルーシー・ムリギ Lucy Murigi(ケニア)や2017年世界選手権3位のサラ・タンストール Sarah Tunstall(イギリス)がエントリーしています。男子では今年のW杯チャンピオンのアンドリュー・ダグラス Andrew Douglas(イギリス)に2016年世界選手権優勝のジョー・グレイ Joe Gray(アメリカ)の対決に注目。ケニアのロバート・スルム Robert Panin Surum、ティモシー・キルイ Timothy Kimutai Kirui、フランスのジュリアン・ランコン Julien Ranconも優勝候補といえるでしょう。シニアレースのスタートは男子が15日金曜日午前11時45分(日本時間同日午後11時45分)、女子が15日金曜日午後12時15分(日本時間16日土曜日午前12時15分)。
    • 16日土曜日は41.5km 2,184mD+のロングディスタンスのレース。男女ともに今シーズンのトレイルランニング、スカイランニングなどの大会で活躍してきた選手たちが世界チャンピオンの座を争います。女子はトレイル世界選手権優勝のブランディーヌ・リロンデル Blandine L’hirondel(フランス)、スカイランナー・ワールドシリーズチャンピオンのシェイラ・アビレス Sheila Avilés(スペイン)、Golden Trail Seriesチャンピオンのジュディス・ワイダー Judith Wyder (スイス)。さらにシルビア・ランパッソ Silvia Rampazzo(イタリア)、モード・マシス Maude Mathys(スイス)、アサラ・ガルシア Azara Garcia(スペイン)が加わります。ドイツのラウラ・ダルマイヤー Laura Dahlmeierはバイアスロンの選手で2018年平昌五輪の金メダリスト。世界選手権で7つの金メダルを獲得しているトップ選手ですが、今年春に引退を表明。その後、今年夏に走ったZugspitz Trail 39kでマウンテンランニングのドイツ代表となった26歳に注目が集まっています。一方男子も今年のトレイル世界選手権チャンピオンのジョン・アルボン Jonathan Albon(イギリス)に2017年WMRAロングディスタンス世界選手権チャンピオンのフランチェスコ・パピ Francesco Puppi(イタリア)、スペインからはスカイランニングで活躍するジャン・マルガリト Jan Margarit、オリオル・カルドナ Oriol Cardonaがエントリー。そこにアメリカからはジム・ウォルムズレー Jim Walmsley、ヘイデン・ホークス Hayden Hawks、マリオ・メンドーサ Mario Mendozaというメンバーが参戦。シーズン最終盤の注目イベントとなります。出場予定だったルイス・アルベルト・ヘルナンド Luis Alberto Hernando(スペイン)、トム・エバンス Tom Evans(イギリス)はDNSとなります。ロングディスタンスのスタートは16日土曜日午前8時40分(日本時間同日午後8時40分)です。
  • Oxfam Trail Walker Hong Kong: 4人のチームでマクレホーズトレイル100kmのコースを制限時間48時間で踏破するOxfam Trail Walkerのイベント。チャリティのためのファンドレイジング・イベントですが香港大会の上位チームはトップクラスのアスリートが競い合うレースとなります。

11月16日土曜日:科野の国、FunTrails、TNF 50、Chimera、Wendover

  • 科野の国ラウンドトレイル(32k, 9k):長野県千曲市。古墳、城址、古道をめぐる里山のコースで開催。10月の台風19号による影響はなく、予定通りの開催となります。ロング32kmには柴田幸生、駒村俊介、須賀暁、町田知宏、岩井竜太、菊嶋啓、上野朋子、枝元香菜子、高村貴子、小林華蓮がエントリーしています。
  • FunTrails 100k / 25k: 埼玉県秩父市、飯能市。奥宮俊祐さんのプロデュースする100km、25kmのトレイルランニングレースは先月の台風19号により被害が発生した林道の復旧見込みが立たないことから中止と発表されています
  • The North Face 50 mile Championship: アメリカ・サンフランシスコ郊外のマリン・ヘッドランズで開催。全米からトップレベルのトレイルランナー、ウルトラマラソンランナーが集まるビッグ・イベントです。昨年は大規模な山火事による大気汚染などを受けて大会は中止でした。男子ではジャレド・ヘイゼン Jared Hazen、マット・ダニエルス Matt Daniels、セバスチャン・スペーラー Sébastien Spehler(フランス)、女子はクレア・ギャラハー Clare Gallagher、ブリタニー・ピーターソン Brittany Peterson、アナミー・フリン Anna Mae Flynn、イオウ・ワン YiOu Wangが有力選手として注目されています。
  • Chimera 100: カリフォルニア州南部、クリーブランド国立森林公園で開催されている100マイルのレース。山火事の影響からオリジナルのコースから変更しての開催です。
  • Wendover Woods 50m: ロンドン郊外のウェンドーバーの森の中の10マイルの周回コースを5周する80kmの大会です。

11月17日土曜日:上毛町

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年11月12日 – OMM Japan、V Trail、日光、陣馬山、黒井城、HarukasDogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

UTMB®︎の新しい大会、「Panda Trail by UTMB®︎」は中国・四川省で2020年9月25-27日に開催

$
0
0

Panda Trail by UTMB®︎世界最高峰のトレイルランニング大会、UTMB®︎が展開する「by UTMB®︎」の5つ目の大会となります。

UTMB®︎のスピリットを共有する大会を世界に展開するUTMB International「Panda Trail by UTMB®︎」の第一回大会を来年2020年9月25-27日に中国・四川省の青城山(キンチェンシャン)で開催することを発表しました。

青城山は四川省の省都・成都の郊外に位置し、道教の聖地として知られる名勝地。2000年には世界遺産(文化遺産)にも登録されています。四川省はこちらも世界遺産(自然遺産)となっているジャイアントパンダの自然保護区でも知られています。

Photo by UTMB International

「Panda Trail by UTMB®︎」は120km、60km、30kmの三つのレースが開催され、コースの詳細やエントリーの手順にについては来年2020年1月20日に発表予定。同日からエントリー受付もスタートします。

大会を運営するのは同じく中国・雲南省の「Gaoligong by UTMB®︎」を開催するXingzhi Exploring Group。「Panda Trail」についてもすでに65人の参加者によるテスト大会を行うなど、準備を進めています。

他の「by UTMB®︎」の大会と同様に「Panda Trail by UTMB®︎」の完走者はランニングストーンの導入で大きく変わる2021年のUTMB®︎ Mont-Blancのエントリーで優遇されます。

ちなみにモンブランのUTMB®︎とこれまでに発表されている「by UTMB®︎」の大会は次のとおりです。

  • Oman by UTMB®(オマーン、アクダル山地) – 2019年11月28-30日、170km/130km/50km、エントリー受付中(170kmは締切済み)
  • Gaoligong by UTMB®(中国・雲南省、高黎贡山) – 2020年3月21-23日、165km/130km/55km/35km、エントリー受付中
  • Val d’Aran by UTMB®(スペイン・カタルーニャ州アラン谷) – 2020年7月3-5日、160km/101km/55km、エントリー受付中
  • UTMB Mont-Blanc®(フランス、イタリア、スイス) – 2020年8月24-30日、170km/145km/101km/55kmほか、2019年12月17日プレエントリー受付開始
  • Panda Trail by UTMB®︎(中国・四川省、青城山) – 2020年9月25-27日、120km/60km/30km、2020年1月20日エントリー受付開始
  • Ushuaia by UTMB®︎(アルゼンチン、ティエラ・デル・フエゴ州ウシュアイア) – 前回は2019年4月5-7日、130km/70km/50km/35km、次回開催日程についてはまもなく発表予定

投稿 UTMB®︎の新しい大会、「Panda Trail by UTMB®︎」は中国・四川省で2020年9月25-27日に開催DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。


完全にリサイクル可能なシューズも。サロモンがサスティナブルプログラム「Play Minded Program」を発表

$
0
0

自然を直接楽しむアウトドア・アクティビティではサスティナブル(持続可能性)であるかどうかを気にせずにはいられなくなりつつあります。

サロモンはその事業において持続可能性を考慮すること、短期から中長期にわたる目標を設定することを含む独自のサスティナブル・プログラムである「Play Minded Program」を発表しました。

具体的な目標の一つとして2030年を目処に同社の事業活動におけるCO2排出量を30%削減すること、2023年までに有機フッ素化合物類(PFCs)使用の全廃を掲げています(従来、PFCsは繊維などの撥水加工で用いられることが多いようです)。

気になる製品づくりにおいては2025年までに自社で発生した廃棄物の70%をリサイクルまたは再利用するという目標を設定。その第一歩として「100%完全にスキーブーツへとリサイクル可能なシューズ」の開発を発表しています。サロモン本社のアネシー・デザインセンター(フランス)で開発されているのはロード・ランニング向けのパフォーマンスモデル。独自の技術によりアッパーもソールも全てがTPU(熱可塑性ポリウレタン)でできているというコンセプトシューズです。このシューズは寿命を迎えると裁断して新しい素材を配合した後に、アルパインスキー用のスキーブーツのシェルへと生まれ変わることになります。このシューズは2021年を目標に製品として発売することが予定されています。

レースを想定したパフォーマンス用途のランニングシューズといえば、ミッドソールはEVA樹脂といった具合にパーツごとに異なる素材を用いることが多く、リサイクルは難しいんだとか。全てTPU素材で作られるサロモンのランニングシューズは画期的な存在となります。そしてサロモンはスキーブーツでは世界最大のトップメーカー。ランニングからスキーへのリサイクルは、サロモンらしいサスティナブルの追求のやり方だといえそうです。

投稿 完全にリサイクル可能なシューズも。サロモンがサスティナブルプログラム「Play Minded Program」を発表DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

HOKA ONE ONEがウェスタンステイツ Western States 100の公式メインスポンサーに

$
0
0

HOKA ONE ONEがアメリカの伝統ある100マイルレースとタッグを組むことになりました。

アメリカ・カリフォルニア州で毎年6月に開催されるウェスタンステイツ Western States 100-Mile Endurance RunHOKA ONE ONE® ホカ オネオネ™️ を大会公式メインスポンサー(presenting sponsor)とすることを発表しました。これにともない、各レースの男女それぞれ2選手がウェスタンステイツへの出場権を獲得できるゴールデンチケット・シリーズも「ホカ オネオネ ゴールデンチケットレース HOKA ONE ONE Golden Ticket Races」へと名称を変えることになります。このシリーズは来年1月から4月にアメリカで開催される4つの大会から構成されます。

もともと開催されていた100マイルのトレイルを乗馬で踏破するという大会で、乗る予定の馬が直前に故障してしまったために馬なしで参加すると言い出した若者がいました。1974年、人間の足で24時間以内に100マイルを走破できるはずがないと誰もが思っていた中でその若者、ゴーディ・アインズレーは23時間42分で100マイルを完走。これがアメリカにおける100マイルトレイルランニングレースの始まりとなりました。

以来、ウェスタンステイツはアメリカを代表するウルトラマラソン、トレイルランニングのレースとして注目を集めるようになり、この大会での活躍を通じてこのスポーツのスターとして知られる選手たちを輩出してきました毎年6月の最終週の金曜日にカリフォルニア州スコーバレーをスタートするレースには全米だけでなく世界中から応募して抽選などを経て出場権を得た369人の選手が参加。フィニッシュとなるオーバーンのプレーサー・ハイスクールのスタジアムに向けて完走を目指します。

来年2020年のウェスタンステイツは6月27-28日に開催。出場申し込みは今年11月9日から16日(土曜日)となっており、抽選は12月7日に行われます。

なお、「ホカ オネオネ ゴールデンチケットレース HOKA ONE ONE Golden Ticket Races」の日程は次のとおりです。

  • 2020年1月11日 HOKA ONE ONE Bandera 100k(テキサス州バンデラ)
  • 2020年2月15日 Black Canyon 100k(アリゾナ州スプリングバレー)
  • 2020年3月28日 Georgia Death Race 74m(ジョージア州ドーソンビル)
  • 2020年4月11日 Lake Sonoma 50 miler(カリフォルニア州ソノマ湖)
  • 2020年4月25日 The Canyons 100k(カリフォルニア州フォレストヒル)
Unbreakable: The Western States 100 Unbreakable: The Western States 100

投稿 HOKA ONE ONEがウェスタンステイツ Western States 100の公式メインスポンサーにDogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

#006 宮地藤雄、マウンテンランニング世界選手権を終えて 【ポッドキャスト・Run the World】

$
0
0
Run the Worldはチャンネル登録しておくことができます。iTunesはこちらからAndroidはこちらから

ポッドキャスト番組・”Run the World”の今回のエピソードは今年2019年のマウンテンランニング世界選手権に日本代表として出場した宮地藤雄 Fujio Miyachiさんがゲストです。今年は11月15ー17日の日程でアルゼンチンのビジャ・ラ・アンゴストゥーラで開催されました。

日本ではまだ競技としてのマウンテンランニングの存在を知る人も少ないと思うのですが、宮地さんは2013年から毎年このマウンテンランニング世界選手権に出場しています。今回はレースを終えてアルゼンチンにいらっしゃる宮地さんに、マウンテンランニングとはどんな競技なのか、どんな思いで取り組んでいるのか、お話を聞きました。12-15kmの距離を陸上競技と同じスタイルで走るというスタイルのマウンテンランニングの生々しいお話、腰近くまである川をわたるコースの様子などをお聞きいただけます。

トレイルランニングという言葉の方が知られている日本では、競技としてのマウンテンランニングは「距離の短いトレイルランニング」という説明がわかりやすいように思います。ただ、歴史を遡ればトレイルランニングという言葉が生まれる前からマウンテンランニングという競技は存在していて独自のカルチャーもある。一方で新しい挑戦も始まっている。宮地さんはそうしたマウンテンランニングの存在を日本に伝えていくためにも世界選手権への参加を続けているということでした。

今年の世界選手権にはトレイルランニングで活躍するトップ選手も上位に入って活躍していましたので、二つの競技はもっと近い存在になっていくのかもしれません。

インタビューの中でお話しいただいたジュニアトレイルランのシリーズや神奈川県逗子でのトレイル整備活動については宮地藤雄さんのFacebookページで最新の情報をご覧いただけます。

ポッドキャスト番組・”Run the World”の今回のエピソードはこの記事の下の再生ボタンを押すとお聞きいただけます。このほか、iTunesAndroidでチャンネル登録しておけば、新しいエピソードも既に公開済みのエピソードも見逃すことがありません。ぜひチャンネル登録してみてください。

  • 表題写真・© 宮地藤雄
  • 音楽・未来向きトライアド / Audiostock、da ta 3 / Audiostock
パタゴニア、アンデス、アマゾン 大自然ガイド パタゴニア、アンデス、アマゾン 大自然ガイド

投稿 #006 宮地藤雄、マウンテンランニング世界選手権を終えて 【ポッドキャスト・Run the World】DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

DC Weekly 2019年11月19日 –マウンテンランニング世界選手権、TNF50、科野の国、四国中央、Everest Trail Race

$
0
0

先週末はアルゼンチンで開催されたWMRAマウンテンランニング世界選手権がハイレベルなレースとなりました。レースの結果のほか、来月に東京で開催のTokyo Verical Raceや来年のGolden Trail Raceについても紹介します。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2020年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・WMRAマウンテンランニング世界選手権で優勝したジム・ウォルムズレイのフィニッシュ。Photo by © WMRA)

大会についての情報

12月14日、東京・大岳山で「Tokyo Vertical Race」開催

12月の東京で新レースが開催されます。「Tokyo Vertical Race」は奥多摩の大岳山に南側の檜原村・大嶽神社から登って山頂でフィニッシュする3.5km 950mD+のレース。ハセツネCUPでもおなじみの大岳山はケーブルカーで登る北側の御岳山を経由するのが一般的ですが、今回のコースはケーブルカーなどができる前の古道をたどるというのがコンセプト。現在エントリー受付中です。

来年2020年のGolden Trail Seriesが発表に

Salomonがサポートするトレイルランニングのレースシリーズ「Golden Trail Series」は3年目となる2020年のシリーズ日程を発表しました。シリーズを構成するのは40km前後の豊かな自然の景観と背後のストーリーを持つレースで、いずれも世界トップクラスの選手によるハイレベルなレースとなることで注目されています。2020年のレースは今年2019年と同じ6つのレースがラインナップされていますが、最終戦はアルゼンチン・パタゴニアで開催のK42 Adventure Marathonとなります。このレースは先週末WMRAマウンテンランニング世界選手権が開催されたばかりで、来年も世界のトップ選手が集まる熱いレースとなりそうです。

  • 5月24日 Zegama – Aizkorri(スペイン・セガーマ、42km 2736mD+)
  • 6月28日 Marathon du Mont-Blanc(フランス・シャモニー、42km 2780m+)
  • 7月19日 Dolomyths Run(イタリア・カナゼイ、22km 1700mD+)
  • 8月9日 Sierre – Zinal(スイス・シエーラおよびツィナール、31km 2200mD+)
  • 8月23日 Pikes Peak Marathon(アメリカ・マニトウスプリングス、42km 2382mD+)
  • 9月19日 Ring of Steall(スコットランド・キンロックリーベン、29km 2382mD+)
  • 11月7日 Final: K42 Patagonia(アルゼンチン・ビジャ・ラ・アンゴストゥーラ、42km 2184mD+)

先週末のイベント

11月14日木曜日 – 16日土曜日:Haría Extreme

Haría Extreme Lanzarote (94k, 44k, 19.5k, 13k)

スペイン・カナリア諸島のランサローテ島で開催。94kmは男子がクリストファー・クレメンテ Cristfer Clemente、女子はアナ・クリスティナ・コンスタンティン Ana Cristina Constantinが優勝。来年2020年はWMRAマウンテンランニング世界選手権がこの大会で開催されます。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

11月15日金曜日 – 16日土曜日:マウンテンランニング世界選手権、Oxfam Trail Walker Hong Kong

WMRA Mountain Running Championships 2019

アルゼンチンのビジャ・ラ・アンゴストゥーラ Villa La Angosturaで開催の大会、K42 Adventure Marathonにおいて今年のマウンテンランニング世界選手権が開催されました。これまでは6km前後のジュニアレースと12km前後のシニアレースからなる「マウンテンランニング世界選手権」と42km前後の「マウンテンランニングロングディスタンス世界選手権」は別々に開催されていましたが、今年は初めて同じ週末に同じ場所で開催されました。先週ご紹介していた有力選手にはケニアの選手が含まれていましたが、ケニアおよびウガンダの代表選手がビザに関する理由で今回の世界選手権には参加しませんでした。大会全体のリザルトはこちら

15日金曜日には14.7km 754mD+のクラシックディスタンスが開催されました。前夜からの雨で、選手はコース上の渡渉セクションでは腰近くまで水に使って川を渡ることに。女子はアメリカの24歳、グレイソン・マーフィ Grayson Murphyが1時間15分で優勝。21秒差でフランスのエリス・ポンセ Elise Poncetが2位、3位はフィリパ・ウィリアムズ Phillipa Williams(イギリス)。男子は2016年にこの世界選手権で優勝しているアメリカのジョー・グレイ Joe Grayが1時間5分で優勝して2度目の世界チャンピオンに。チェーザレ・マエストリ Cesare Maestri(イタリア)が8秒差の2位、3位のマレク・キャラシナ Marek Chrascina(チェコ)はグレイから44秒差でした。日本から参加の宮地藤雄 Fujio Miyachiは男子73位(1時間28分)。当サイトではレースを終えた宮地さんとのインタビューをポッドキャストで公開しています。上位3人の順位によるポイントの合計による国別ランキングは女子でフランスが金、チェコが銀、イギリスが銅、男子でチェコが金、アメリカが銀、イタリアが銅となりました。

翌日の土曜日は41.5km 2184mD+のロングディスタンスが行われました。女子は下馬評には上っていなかったルーマニアのクリスティナ・シミオン Cristina Simionが3時間49分で優勝。続いたのはともにフランスのアデリーヌ・ロシュ Adeline Roche(3時間51分)、ブランディーヌ・リロンデル Blandine L’Hirondel(3時間52分)。リロンデルは今年のトレイル世界選手権(ポルトガル)のチャンピオンです。男子はアメリカのスター選手、ジム・ウォルムズレイ Jim Walmsleyが終始リードを守って3時間12分で優勝して世界チャンピオンのタイトルを手にしました。48秒差の2位でフランチェスコ・パピ Francesco Puppi(イタリア)が続き、3位には今年のスカイランナー・ワールドシリーズで上田瑠偉に続く年間2位となったオリオル・カルドナ Oriol Cardona(スペイン)がウォルムズレイに8分差の3時間20分で3位でした。国別団体女子は前日に続いてフランスが金、スペインが銀でルーマニアが銅。男子はスペインが金でアメリカが銀、イタリアが銅でした。

(中止)Oxfam Trail Walker Hong Kong

香港・マクレホーズトレイルで開催。4人のチームで100kmのコースを制限時間48時間で踏破するOxfam Trail Walkerのイベントです。しかし民主派による抗議デモが続く中で、この週からは交通網の機能が失われる事態となり、大会は中止と発表されました。こうした中でも一部の参加者は自主的にコースを進んでいた模様です。

11月16日土曜日:科野の国、TNF 50、Chimera、Wendover

科野の国ラウンドトレイル(32k, 9k)

長野県千曲市。ロング32km男子では加藤晟人 Akihito Katoが3時間8分で優勝、50秒差で須賀暁 Satoru Sugaが2位に。やや開いて岩井竜太 Ryuta Iwaiが3時間15分で3位になりました。女子は枝元香菜子 Kanako Edamotoが3時間55分で優勝、2位の小林華蓮 Karen Kobayashiとは12分半の大差をつけました。3位は棚田のぞみ Nozomi Tanadaで4時間32分でした。リザルトはこちら

The North Face 50 mile Championship

アメリカ・サンフランシスコ郊外のマリン・ヘッドランズで開催。大規模な山火事による大気汚染などを受けて昨年は中止だったので、2年ぶりの開催でした。アメリカのトップ選手によるハイレベルなレースが展開されるこの大会ですが、今年は例年に比べると控えめなレースとなりました。女子はイオウ・ワン YiOu Wangが後半にリードして7時間21分で優勝。2位は7時間38分でアン・マリー・マッデン Anne-Marie Madden(カナダ)、3位は7時間39分でアディ・ブラシー Addie Bracy。男子ではセバスチャン・スペーラー Sébastien Spehler(フランス)が6時間27分で優勝。2位はダレン・トーマス Darren Thomas(6時間32分)、3位はティボー・ガリビエ Thibaut Garrivier(フランス)で6時間35分。昨年のUTMF優勝のディラン・ボウマン Dylan Bowmanは6時間55分で6位でした。リザルトはこちら

Chimera 100

カリフォルニア州南部、クリーブランド国立森林公園で開催の100マイルのレース。リザルトはこちら

Wendover Woods 50m

ロンドン郊外のウェンドーバーの森の中の10マイルの周回コースを5周する80km。リザルト速報はこちら

11月17日土曜日:上毛町

修験道トレイルin上毛町(31k, 9k)

福岡県上毛町。9kmのショートコースが今年から加わりました。リザルトはこちらに掲載される見込みです。

四国中央スカイラン (4.8km/+850m)

愛媛県四国中央市。「霧の森」を会場とする秋のバーティカルレースとして今年初開催でした。今年のスカイランニング西日本選手権・VKのレースでした。女子は吉住友里 Yuri Yoshizumiが43分14秒で優勝、2位に山本愛 Megumi Yamamoto(45分16秒)、3位に若林綾 Aya Wakabayashi(46分33秒)。男子は近江竜之介 Ryunosuke Ohmiで32分36秒。2位に薬師寺裕人 Yuto Yakushiji Yuto(34分59秒)、3位に高橋学 Manabu Takahashi(35分35秒)という結果になりました。リザルトはこちら

11月7日木曜日-19日火曜日:Everest Trail Race

Everest Trail Race by the ELEMENTS

ネパールのヒマラヤ山脈の麓で開催される6日間のステージレースは今年で9回目の開催でした。コースとなるのはソルクーンブ Solukhumbu郡の標高2000-4100mのエルアで1日のコースは30km前後で合計約170km、26,000mD+をカバーすることになります。食事やテントを除く個人装備を携行するスタイルとなります。6ステージ総合ではスマン・クルン Suman Kulung(ネパール)、アンナ・コメット Anna Comet(スペイン)がそれぞれ男女の優勝者となりました。このほか男子ではヘラルド・モラレス Gerard Morales(スペイン)、ハンス・スメズロド Hans Smedsrod(ノルウェー)、女子ではマヌエラ・ビラセカ Manuela Vilaseca(ブラジル) 、ヌリア・ドミンゲス Nuria Dominguez(スペイン)がそれぞれ2位、3位に続きました。来年2020年は11月6日から18日の日程で開催されることが既に決まっています。

Photo by © Ian Corless

Photo by © Ian Corless

今週末開催のイベント

11月23日土曜日 – 24日日曜日:びわ湖バレイ

びわ湖バレイスカイラン/Biwako Valley SkyRun(13.5km, VK)

滋賀県・びわ湖バレイを会場に開催。昨年は6月に開催されていた「びわ湖バレイスカイレース」がリニューアルした形で11月に開催。土曜日のバーティカル(4.3km 900mD+)、日曜日のスカイレース(13.5km 1300mD+)はともにスカイランナー・ジャパンシリーズのそれぞれVKシリーズ、スカイシリーズの最終戦となっています。さらにバーティカルについては10月に中止となった尾瀬岩鞍VKに代わってスカイランニング日本選手権(VKおよびユース)ともなっています。日本選手権は来年2020年のスカイランニング世界選手権(スペイン)の日本代表選考レースともなっています。

土曜日のバーティカルには女子では吉住友里、高村貴子、立石ゆう子、須藤吉仕子、秋山穂乃果、上田絢加などがエントリー。男子では皇帝・宮原徹新牛込崇史、藤飛翔、横山忠男といった上位常連に加えて今年のワールドシリーズ王者の上田瑠偉が参戦。

日曜日のスカイレース女子は高村貴子のほか、上田絢加、須藤吉仕子、枝元香菜子に注目。男子は上田瑠偉を中心としたレースとなるでしょうが、10月の志賀高原32k(スカイランニング日本選手権)優勝の上正原真人、同二位の近藤敬仁がどこまで迫るか。今回は前日のVKに続いて宮原徹、新牛込崇史もエントリーしています。

11月23日土曜日:100kmアジア・オセアニア選手権、バルセロナ、JFK50

Barcelona Trail Races (76k)

カタルーニャのバルセロナ市内をスタート・フィニッシュ地点とする都市型のトレイルランニング大会。76kmのコースはバルセロナ近郊のコルセローラ自然公園の二つのループコースから構成されています。

IAU 100kmアジア・オセアニア選手権

100kmのロード・ウルトラマラソンのアジア・オセアニア選手権は今年は中東のヨルダン南部、紅海に面したリゾート地であるアカバ Aqabaで開催されます。二つのループをそれぞれ4周、5週するというコース。日本からは6月のサロマ湖100kで上位に入った板垣辰矢、山内英昭、藤澤舞、太田美紀子、安曇樹香が日本代表選手として参戦します。

JFK 50

アメリカ・バージニア州で開催。ジョン・F・ケネディ大統領が軍人に体力の鍛錬を求めたことをきっかけに1963年に始まった伝統ある人気の大会で、コースは前半のアパラチアン・トレイルを通るテクニカルなトレイル、後半のスピードが求められる川沿いの未舗装路という構成。今年は57回目の開催。

11月24日日曜日:生駒、石和・春日居、錦江町、CM50

(中止)上野原秋山トレイルレース(20k)

山梨県上野原市。今年の第7回大会は先月の台風19号のコースへの影響から中止とすることが発表されています。

生駒チャレンジ登山大会

大阪府交野市の私市水辺プラザを会場に大阪府山岳連盟が開催する大会。トレイルランの上級の部は私市から高安山までの生駒山脈を縦走する32kmのコースとなります。

石和・春日居温泉郷 富士山眺望トレイルラン&ウォーク(30km/11km)

山梨県笛吹市の春日居スポーツ広場を拠点に開催される大会は今年で6回目となります。

錦江町でんしろうトレイル(30k)

鹿児島県錦江町で開催。花瀬でんしろう館を拠点に30kmと18kmのレースが開催されます。

Clark-Myamit Falls Trail Ultra (82k, 60k)

フィリピン、ルソン島のマニラ郊外で開催される50マイルレース。米軍クラーク基地跡地を繋ぎ、ピナツボ火山のカルデラ火口を通るというコースです。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年11月19日 – マウンテンランニング世界選手権、TNF50、科野の国、四国中央、Everest Trail RaceDogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

【映像作品】「Nuits Blanches 〜眠れない夜〜」

$
0
0

自ら体験していること、目の前で起こっていることを、一歩間をおいて見つめ直してみるととんでもない美しさに驚くことがあります。

Stravaでは今年開催されたUTMB®︎ の「夜」をテーマにした約7分のショートムービー「Nuits Blanches 〜眠れない夜〜」を公開しました。実際にレースを走ったアスリートや大会関係者の体験談を神秘的な夜のモンブランの風景とともにまとめた作品で、日本の田中”JR”裕康 Hiroyasu Tanakaも登場します。

制作に当たったのはトレイルランニング、スカイランニングなどの分野で活躍するフランスのフォトグラファー、アレクシス・バーグ Alexis Berg。この4年間、UTMB®︎ではStravaのフォトグラファーとして撮影にあたっており、その経験が今回の映像に結実することになりました。

アレクシス・バーグは今回の作品について次のコメントを添えています。

「 “Nuits Blanches” は眠れない夜への言及であり、モンブランに焦点を当てた作品です。今年のUTMBは18時スタートだったので、ランナーたちは夜から走り始めることになります。トップランナーは長い夜を走り抜けますが、殆どのランナーは二夜レースの中で過ごします。二晩も走り続けるんですよ。人によっては夜のほうが昼の時間よりも長いレースです。今回は純粋なスポーツやパフォーマンスという切り口から敢えて外して、その様子を伝えています。

作品の中では、誰がレースを優勝したかなどではなく、アスリートの体験について触れています。長年このスポーツの写真を撮っているので、こういったテーマは描写するのが難しくもあり、でも最もおもしろい部分の一つでもあることを知っています。

静寂の中にも、風景の移り変わりがあるからです。ランナーが放つ数千もの光が、山の美しさを別の角度から物語ってくれます。」

「Nuits Blanches 〜眠れない夜〜」はYouTubeで無料配信中。YouTubeの機能を使った日本語字幕と一緒に観ることもできます。

Grand Trail: A Magnificent Journey to the Heart of Ultrarunning and Racing Grand Trail: A Magnificent Journey to the Heart of Ultrarunning and Racing

投稿 【映像作品】「Nuits Blanches 〜眠れない夜〜」DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

DC Weekly 2019年11月25日 –びわ湖バレイスカイラン・ジャパンシリーズ最終戦、100kmアジアオセアニア選手権、JFK50

$
0
0

今シーズンの日本のスカイランニング・シーズンを締めくくるびわ湖バレイスカイランが開催されました。海外ではヨルダンで開催された100kmアジアオセアニア選手権で日本代表選手が男女ともに優勝。今週末はOman by UTMB®︎や台湾のFormosa Trailに日本から多くの選手が参加します。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2020年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・びわ湖スカイレースのスタート。Photo by © 計測工房)

先週末のイベント

11月23日土曜日 – 24日日曜日

びわ湖バレイスカイラン/Biwako Valley SkyRun(13.5km, VK)

滋賀県・びわ湖バレイを会場に開催。土曜日にバーティカル(4.3km 900mD+)、日曜日にスカイレース(22.0km 2200mD+)が開催され、いずれもスカイランナー・ジャパンシリーズのそれぞれVKシリーズ、スカイシリーズの最終戦で、今年のシリーズ戦に参加している選手から資格を満たしたエリート選手のみが最終戦に参加することができました。バーティカルについてはスカイランニング日本選手権(VKおよびユース)ともなっていました。リザルトは大会ウェブサイトに掲載される見込みです。

土曜日のバーティカル女子は今シーズンの世界シリーズ戦、VKWCで2位となった世界の吉住友里 Yuri Yoshizumiが42分21秒で圧勝。ケガからの復帰戦でしたが、シーズン最後の最終戦を笑顔で締めくくりました。2位には高橋友理奈 Yurina Takahashiが44分0秒。今シーズンからVKシリーズに参戦して先日の烏帽子VKでは3位となっている新鋭です。3位には45分58秒で高村貴子 Takako Takamuraが続きました。男子は今年のワールドシリーズチャンピオン、上田瑠偉 Ruy Uedaが32分45秒でバーティカルの皇帝・宮原徹 Toru Miyahara(33分1秒)を16秒差で破って優勝。上田と宮原のVKのレースでの直接対決では昨年4月の粟ケ岳に続いて上田に軍配が上がる結果でした。3位には新牛込崇史 Takashi Shinushigomeが34分37秒で続きました。ジャパンシリーズ年間チャンピオンは今回の最終戦の結果により、女子は吉住友里、男子は宮原徹と決まりました。またユース日本選手権については女子総合2位の高橋友理奈 Yurina Takahashi、男子総合4位の山口大河 Taiga Yamaguchiが優勝しています。

びわ湖バーティカルのスタート。Photo by © 計測工房

びわ湖バーティカルのスタート。Photo by © 計測工房

日曜日のスカイレース女子は高村貴子 Takako Takamuraが後続に10分近い差をつけて2時間53分で優勝。上田絢加 Ayaka Uedaが3時間3分で2位、楠田涼葉 Suzuha Kusudaが3時間5分で3位となりました。男子は前日のVKに続いて上田と宮原の直接対決ですが、珍しいVK以外のレースでの直接対決となりました。上田瑠偉 Ruy Uedaが宮原を前半の上りからリードしましたが、終盤の下りでさらにリードを広げて宮原に7分20秒の大差をつける2時間13分で優勝。宮原徹 Toru Miyaharaは2時間20分、2位でフィニッシュ。3位には近藤敬仁 Yoshihito Kondoが宮原に18秒差の2時間21分で続きました。ジャパンシリーズ年間チャンピオンは女子が高村貴子(粟ケ岳3位、上田優勝、びわ湖優勝)、男子が上田瑠偉(粟ケ岳優勝、富士登山2位、琵琶湖優勝)となりました。

前日のバーティカルに続いてびわ湖スカイレースで優勝した上田瑠偉。Photo by © 計測工房

前日のバーティカルに続いてびわ湖スカイレースで優勝した上田瑠偉。Photo by © 計測工房

なお、日曜日に13.5km 1300mD+のコースでオープンレースとして開催されたスカイレースでは板垣渚 Nagisa Itagaki(1時間28分)、稲毛日菜子 Hinako Inage(1時間49分)がそれぞれ優勝しました。

11月23日土曜日

Barcelona Trail Races (76k)

カタルーニャのバルセロナ市内をスタート・フィニッシュ地点とする都市型のトレイルランニング大会。リザルトはこちら

IAU 100kmアジア・オセアニア選手権

ヨルダン南部、アカバ Aqabaで100kmのロード・ウルトラマラソンのアジア・オセアニア選手権が開催されました。参加したのは日本、オーストラリア、インド、ヨルダン、レバノンの5カ国、男女合わせて24人。レースは男女ともに日本勢がリードし、山内英昭 Hideaki Yamauchi、藤澤舞 Mai Fujisawaが優勝を勝ち取りました。男子のレースは板垣辰矢 Tatsuya Itagakiがスタート直後からリードしましたが、90kmを過ぎたあたりから失速。続いていた山内が7時間11分42秒で優勝。36分と差が開いて2位にブレンダン・デイビス Brendan Davies(オーストラリア)が7時間49分16秒。3位はディーパク・バスデフ・バンベ Deepak Vasudev Bandbe(インド)で8時間4分16秒。女子では藤澤舞が終始レースをリードして8時間20分44秒で優勝。2番手は安曇樹香 Konoka Azumi(日本)が続いていましたが、終盤にアメリア・グリフィス Amelia Griffith(オーストラリア)に先を譲ることになります。2位はグリフィスで8時間57分2秒、3位に安曇が9時間3分22秒、という結果でした。リザルトはこちら

IAU 100kmアジア・オセアニア選手権で優勝した藤澤舞。Photo courtesy of IAU

IAU 100kmアジア・オセアニア選手権で優勝した藤澤舞。Photo courtesy of IAU

IAU 100kmアジア・オセアニア選手権で優勝した山内英昭(中央)。Photo courtesy of IAU

IAU 100kmアジア・オセアニア選手権で優勝した山内英昭(中央)。Photo courtesy of IAU

JFK 50

アメリカ・バージニア州で開催。1963年に始まった伝統ある50マイルのウルトラマラソン。男子は25歳のセス・ルーリング Seth Ruhlingが5時間38分で優勝。女子はセシリア・フローリ Cecilia Flori(イタリア)が6時間46分で優勝でした。リザルトはこちら

11月24日日曜日

生駒チャレンジ登山大会

大阪府交野市の私市水辺プラザを会場に大阪府山岳連盟が開催する大会。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

石和・春日居温泉郷 富士山眺望トレイルラン&ウォーク(30km/11km)

山梨県笛吹市の春日居スポーツ広場を拠点に開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

錦江町でんしろうトレイル(30k)

鹿児島県錦江町で開催。花瀬でんしろう館を拠点に30kmと18kmのレースが開催されます。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Clark-Myamit Falls Trail Ultra (82k, 60k)

フィリピン、ルソン島のマニラ郊外で開催される50マイルレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

11月28日木曜日 – 30日土曜日

Oman by UTMB®︎ (170k, 130k, 50k)

アラビア半島の東端、オマーン Omanで開催。UTMB®︎とのタイアップで開催される「by UTMB®︎」の大会として2回目の開催で、今年はさらに距離を延ばした170km、そして50kmが加わり三つのレースが開催される大会となります。130kmのレースにはフランスからセバスチャン・シェニョー Sebastien Chaigneauジュリアン・ショリエ Julien Chorier、50kmにフェルナンダ・マシェール Fernanda Maciel(ブラジル)がエントリーしています。日本からは170kmに宮﨑喜美乃 Kimino Miyazaki、130kmに城武雅 Masashi Shirotakeなどあわせて28人がエントリーしています。170kmは28日木曜日午後1時(日本時間同日午後6時)、130kmは28日木曜日午後7時30分(日本時間29日金曜日午前12時30分)にスタート。ライブ速報はLiveTrailのウェブサイトから。

11月29日金曜日 – 12月7日土曜日

Cambodia – The Ancient Khmer Path (220km 6 stages)

カンボジアで開催されるステージレースで、プノンペン近郊からアンコールまでの220kmを6つのステージで完走するというイベント。コースは大きな登り下りはあまりありませんが、森や湿地帯などの自然のままの環境が待ち受けます。

11月29日金曜日 – 12月1日日曜日

HK168 (Full 168, 84k, 55k, 20k)

香港のニューテリトリーのTai Mei Tuk 大美督をスタート・フィニッシュ地点とする100マイル。168kmのコースの累積獲得高度は11,000mD+を超えるといいます。デモ活動に端を発する社会不安が続き、道路や地下鉄の運行にも支障が出ている香港ですが、この大会は先週末に予定通り開催することを表明しています。

11月30日土曜日

Ultra-Trail Cape Town (100k, 65k, 20k)


南アフリカ・ケープタウンをスタート・フィニッシュ地点とするレース。30日土曜日午前4時(日本時間同日午前11時)にスタートする100km 4300mD+のレースは今年のUltra-Trail World Tourの最終戦となります。男子ではフランソワ・デンヌ François D’Haene(フランス)、ニコラ・マルタン Nicolas Martin(フランス)、アンドレ・ジョンソン Andre Jonsson(スウェーデン)、グレゴワール・クルメール Gregoire Curmer(フランス)、セス・スワンソン Seth Swanson(アメリカ)、パディ・オレアリー Paddy O’Leary(アイルランド)、そして日本の松永紘明 Hiroaki Matsunaga。女子ではルーシー・バーソロミュー Lucy Bertholomewアマンダ・バシャム Amanda Bashamマグダレナ・ラジャック Magdalena Laczak(ポーランド)など、シーズン最後を飾るにふさわしい見どころあるレースとなりそうです。LiveTrailのウェブサイトはこちら。

La SaintéLyon (76k, 44k, 23k, リレー)

フランスで開催。サン=テティエンヌ Saint-Étienneからリヨン Lyonをつなぐ76kmの林道や舗装路のコースで開催される大会で、夜間に開催されるのが特徴です。LiveTrailのウェブサイトはこちら。

The Punisher (80km, 50km, 25km)

Asia_Trail_Master

フィリピン南部、ダバオ近郊で開催。80kの累積獲得高度は2257mD+。コースは砂浜、滝、山とバラエティに富んだ構成となっています。Asia Trail Masterの大会です。

Formosa Trail (104k, 75k, 40k, 16k,8k)

台湾中部、埔里 Puliで開催の104km 5650mD+など4つのレースが開催される大会。2006年から始まる大会は今年で4回目の開催。全体で約1500人がエントリーする中で日本からのエントリーは約150人となっています。エントリーリストはこちら

奥武蔵伊豆ヶ岳クイーンズトレイルラン (17km)

埼玉県。西武秩父線正丸駅付近を拠点に開催される大会は女子ソロと男女ペアで参加するというユニークな大会。

天領日田トレイル駅伝

大分県日田市・萩尾公園で開催。一周3kmのコース+丸太切りを4人がリレーでつなぐ、というイベントです。

12月1日日曜日

MSIG Lantau 50 (16km, 27km, 50km)

香港・ランタオ島で開催。今年2019年のスカイランニングアジア選手権がこの大会で予定されていましたが、最近の香港の情勢を受けてISFはアジア選手権の中止を発表しています。Lantau 50の大会自体の開催については本稿執筆時点では主催者による特段のアナウンスはなく、予定通り開催される可能性があります。

身延山七面山修行走(36k/13k)

山梨県身延町。日蓮宗総本山として有名な身延山で開催される人気大会。昨年は台風の影響で発生した土砂崩れで中止に。今年も七面山へ向かう道路が通行止めのため、例年からコースは変更され、身延山の周回コースで開催されます。

熊野古道トレイルランニングレース(50k, 30k, 10k)

三重県熊野市。世界遺産・熊野古道の北山道を含むトレイルで開催される、50km、30km、10kmのレース。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年11月25日 – びわ湖バレイスカイラン・ジャパンシリーズ最終戦、100kmアジアオセアニア選手権、JFK50DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

【イベント告知】ゲディミナス・グリニウス Gediminas Griniusと松永紘明によるUTMF完走対策キャンプ・1月11-13日開催

$
0
0

好評の前回に続いて、来年1月に開催。UTMFの試走も兼ねた充実したトレーニングキャンプです。

2015年のUTMFチャンピオン、翌年2016年にはUltra-Trail World Tourの年間シリーズチャンピオンとなっているゲディミナス・グリニウス Gediminas Grinius(リトアニア)が来年1月に来日。松永紘明 Hiroaki Matsunagaとコンビを組んで富士山麓で「UTMF完走対策キャンプ」を開催します。

三日間のトレーニングキャンプではUTMFのコースをグリニウス・松永の両選手と走り、続いて室内でのレクチャーやQ&Aのセッションが続くという内容。三日間続けて参加すれば、UTMFのコースのうち試走できるセクションの100km以上をカバーできるのも魅力です。

松永紘明さんからのメッセージは次の通り。

2020年も公私共に交流がある世界チャンピオンGediminas選手とトレーニングキャンプを開催することになりました。彼の強さは、どんな時も家族や仲間を大切にし思いやる深く大きな心と、軍人としてイラク派遣で生き死にを見てPTSDを患い、そこから復活した精神的な経験です。そんな背景を持つ魅力的なGediminas選手を日本の一人でも多くの方に知っていただきたいとの想いから、2019年にもGediminas選手をお招きさせて頂きましたが、大変好評頂いた為、2020年も日本へ来日してくれる事となりました。

2020年は、実際にUTMFコースを使って実践的な3日間の大ボリュームです!

ぜひともこの機会に心を揺さぶられるような【人生が変わるきっかけ】をご提供出来ればと思います。

1月の富士山麓は厳しいコンディションですが、このトレーニングキャンプを経験すればUTMFの完走に向けて自信が持てそうです。

  • 開催日:2020/01/11 – 2020/01/13(土~月祝)
  • 集合場所:レイクホテル西湖 ロビー
  • 定員 :【3日コース】20名、【1日コース】各日5名

詳細と参加申し込みは下のリンク先からご覧ください。

≪救急トイレ(QQトイレ)迷彩柄(高品質)3個セット≫世界最小の折り畳み携帯・簡易トイレ(第1回UTMF(ウルトラ・トレイル・マウント富士)大会公認携帯トイレ) ≪救急トイレ(QQトイレ)迷彩柄(高品質)3個セット≫世界最小の折り畳み携帯・簡易トイレ(第1回UTMF(ウルトラ・トレイル・マウント富士)大会公認携帯トイレ) “2019年”「UTMFオリジナルやまつみ」1/150,000 “2019年”「UTMFオリジナルやまつみ」1/150,000

投稿 【イベント告知】ゲディミナス・グリニウス Gediminas Griniusと松永紘明によるUTMF完走対策キャンプ・1月11-13日開催DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。


今年一番がんばった人たち。11人がSTRAVA JAPAN AWARD 2019を受賞

$
0
0

コツコツ積み上げていく努力は尊い。STRAVAを通じて改めてそんな気がしました。

STRAVAでは過去1年間にメンバーが投稿した日本国内のランおよびサイクルのアクティビティ記録をもとに、最も優れた記録を残したアスリートを「STRAVA JAPAN AWARD」として表彰することを発表。あわせて第一回となる2019年の受賞者を発表しました。

受賞者はランおよびサイクル(ライド)のそれぞれで、アクティビティの距離(ディスタンス)、移動時間(ムービングタイム)、累積獲得高度(エレベーション)のそれぞれについて1年間の合計が最も多かった、男女それぞれのアスリートについて計12部門を選出。加えて特別賞としてStrava Japan Clubで毎月行っているすべてのラン、サイクルのチャレンジを達成したアスリート、およびこの1年で最も多くのKudos(すごい)を得たアクティビティをシェアしたアスリートの2部門が選出されました。

  • 最長合計ディスタンス
  • 最長合計ムービングタイム
    • ウィメンズ・ライド:佐藤恵莉奈さん(1001時間45分7秒)
    • メンズ・ライド:熊谷貢さん(1523時間40分26秒)
    • ウィメンズ・ラン:渥美ゆかさん(601時間19分53秒)
    • メンズ・ラン:大貫裕輔さん(877時間26分31秒)
  • 最大合計エレベーション
  • Strava Japan Club Challenge Finisher
    • 筒井宏祐さん(ラン、ライドについてStrava Japan Clubで設定された全てのチャレンジを達成)
  • アクティビティ・オブザイヤー
    • 上山光広さん(最も多くのKudosを得たアクティビティをシェア)

東京で行わた授賞式では受賞者の皆さんがコメント。メンズ・ランのディスタンスとムービングタイムの両部門で受賞の大貫裕輔さんは仕事柄土日に開催するマラソン大会に出ることはなく、専ら健康維持のために走っているとのこと。「こうした形で表彰されて驚きました。走る以外ではあまり外出しないインドア派です。」と笑顔を見せました。

大貫裕輔さん

大貫裕輔さん

メンズ・ランのエレベーション部門で受賞した田中”JR”裕康さんは100マイルのようなウルトラディスタンスのトレイルランニングで好成績を上げているアスリート。当サイトでもインタビューしたことがあります。トレイルランニングのトレーニングでは「獲得標高が大きな要素」。表彰式の後は高尾山エリアで夜間のトレーニングの後、今週末に台湾で開催の104kmのトレイルランニングレースに出場するため、慌ただしく会場を後にしました。

田中裕康さん

田中裕康さん

ウィメンズ・ランのムービングタイム部門は渥美ゆかさんが受賞。今回エレベーション部門で受賞の田中裕康さんがコーチを務めるランニングチームで練習するうちにStravaを知るようになります。「走ることは食事をしたり、寝たりするのと同じくらい自分が生きていく上でかかせない日々のルーティーン」だといいます。

渥美ゆかさん

渥美ゆかさん

特別賞受賞の上山光広さんは100日間、毎日欠かさず42.195kmを走る「100日連続マラソン」に挑戦して見事達成。その最終日のランが日本で今年一番多くのKudosを集めることになりました。「次は100日間、毎日100kmを走ることに挑戦します」とさらに大きな目標に取り組むことを宣言しました。

上山光広さん

上山光広さん

このほか、会場では世界中で4800万人以上のStravaに登録しているアスリートが記録した日々のアクティビティを集計、分析した結果についてもプレゼンテーションが行われました。その内容については、後日当サイトでご紹介する予定です。

投稿 今年一番がんばった人たち。11人がSTRAVA JAPAN AWARD 2019を受賞DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

何が変わった?アスリート注目の全部入りスポーツ・スマートウォッチ、Garmin fēnix 6 シリーズ・レビュー(前編)

$
0
0

今年8月、UTMB®︎が開催されていたシャモニーでGarminのfēnix 6シリーズが発表されました。トレイルランニング・ファンの間ではGarminのスポーツウォッチは定番のアイテム。アウトドアスポーツに必要な機能をフル装備するfēnixの新シリーズのお披露目の場として、世界で最も有名なトレイルランニングレースを選んだところからは、Garminの本気が伝わってきます。

当サイトにもGaminからfēnix 6シリーズのウォッチを提供していただき、2週間の間に数回の充電した以外はずっと左腕につけ続けてその機能を試しています。結論からいえば、fēnix 6シリーズは機能満載で柔軟にカスタマイズ可能な最強のスポーツウォッチ、スマートウォッチ。特に日常的にスポーツをしている人、自分の身体のフィットネス(健康さ)という点から生活の質をキープしたいという人なら、文字通り24時間肌身離さず活用したいアイテムだ、という結論に至りました。

Garmin fēnix 6X Sapphire Black DLC

Garmin fēnix 6X Sapphire Black DLC

この記事では外観・機能編としてfēnix 6の概要を紹介します。別途、続編として実際に当サイトの中の人が活用している様子を紹介する予定です。

fēnix 6シリーズの中でもサイズが大きく、バッテリー稼働時間が長い「6X」ではディスプレイのサイズ、解像度が向上してさらに見やすくなった。

fēnix 6シリーズの中でもサイズが大きく、バッテリー稼働時間が長い「6X」ではディスプレイのサイズ、解像度が向上してさらに見やすくなった。

スマートウォッチは場合に応じて使い分ける、でもできるなら一つにまとめたい

トレイルランニングを始めてから、走る時にはGPS機能の付いたランニングウォッチが手放せません。トレーニングのビルドアップ走では手元でラップタイムを確認、後で振り返ることができるので独りでも質の高い練習に。リアルタイムで心拍数をモニターすると、どれくらい追い込めているかが客観的に分かるので充実感があります。トレイルを走った後にウォッチで取ったGPSログを見るのはランニングの後の楽しみ。登りや下りでどれくらい自分が頑張ったか確かめます。地図上で自分が走ったコースを見直しているうちに、あの分岐をこっちに進めばあの山に行けるといった具合に新しいコースのアイデアも浮かんできます。

一方、最近ではスマートフォンと連携したり、運動量や健康状態をトラッキングできる「スマートウォッチ」が人気で、各社からさまざまな製品が発売されています。最近の私もランニングウォッチとしてはSuunto 9 BaroとGarmin fēnix 5 Plusを使っていて、さらに最近発売されたApple Watch Series 5も使うようになりました。Suuntoはバッテリーの持ちやGPSログを補正する独自機能、Garminはスマートフォンとの連携の良さやアプリ機能によるカスタム性の高さがそれぞれ魅力。一方Apple Watchは小さくて軽く、iPhoneなどAppleの製品との連携が魅力ですが、1日に一度は充電することになります。いろいろ試行錯誤した結果、こうしたスマートウォッチはそれぞれ強みとする機能や用途があるので場合に応じて使い分けるほかない、というのがとりあえずの結論です。というわけで私の腕には左右それぞれにスマートウォッチが常に装着されている次第。

筆者の手元にあるスポーツウォッチ、スマートウォッチ。左からSuunto 9 Baro、fēnix 5 Plus、fēnix 6X、Apple Watch Series 5 (40mm)。

筆者の手元にあるスポーツウォッチ、スマートウォッチ。左からSuunto 9 Baro、fēnix 5 Plus、fēnix 6X、Apple Watch Series 5 (40mm)。

そんな私のもとにやってきたfēnix 6を、とりあえず先行モデルのfēnix 5 Plusと入れ替わりで使い始めました。しかし歴代のGarminウォッチの長所にさらに磨きがかかったこの新モデルを使い始めたら、もうこれだけ左腕につけておけばいいのかもしれないとも思うようになりました。

6X、6、6Sの三つのライン、太陽光を利用する注目の「Pro Dual Power」もまもなく発売

fēnix 6シリーズは主に「サイズ・バッテリー稼働時間」と「プラスアルファのプレミアムなスペック」の二つの軸で製品が展開されています。「サイズ・バッテリー稼働時間」では次の三つに大きく分かれます。

  • 「6X」:直径51mm・厚み14.9mm、バッテリー稼働時間がスマートウォッチモードで最大21日間、GPS+光学心拍計モードで最大60時間
  • 「6」:直径47mm・厚み14.7mm、バッテリー稼働時間がスマートウォッチモードで最大13日間、GPS+光学心拍計モードで最大36時間
  • 「6S」:直径42mm・厚み13.8mm、バッテリー稼働時間がスマートウォッチモードで最大9日間、GPS+光学心拍計モードで最大25時間

一方、「プラスアルファのプレミアムなスペック」には次のような点があります。ただ、これらのスペック違いのモデルが6X、6、6Sの全てに展開されているわけではなく、例えばディスプレイにサファイアレンズを使わないエントリーモデルは6と6Sのみとなります。

  • ディスプレイ:耐スクラッチ性に優れたサファイアレンズを用いた「サファイアエディション」
  • バンド:シリコンに替えてナイロンやレザー、チタニウムを使ったモデル
  • ベゼル:ステンレスに替えてDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングステンレス、チタニウムを使ったモデル

これらに加えて、今回のfēnix 6シリーズの目玉としてシャモニーでの発表会でも注目を集めたのがディスプレイに太陽光充電機能を持つパワーグラスを使用した「fēnix 6X Pro Dual Power」の各モデル。太陽エネルギーを利用することでバッテリーがさらに長く持つといい、バッテリー稼働時間はスマートウォッチモードで最大24日間、GPS+光学心拍計モードで最大66時間に。一方、サイズは6Xと同じですが重量は6Xのサファイアモデルが93gであるのに対して82gと軽量化されています。「fēnix 6X Pro Dual Power」は「今冬発売予定」となっています。

太陽光による充電でバッテリー稼働時間をのばすことができるfēnix 6X Pro Dual Powerはまもなく発売予定。

太陽光による充電でバッテリー稼働時間をのばすことができるfēnix 6X Pro Dual Powerはまもなく発売予定。(Garminのウェブサイトより)

前シリーズと外径は同じでより薄く、ディスプレイはより大きく、バッテリー関連の機能が向上

筆者のようにすでにfēnixシリーズを愛用している人たちにとっては、fēnix 6シリーズの新しくなった点が気になるところです。ここではfēnix 5 Plusシリーズからの変更点を紹介します。

まず細かいところでは、ウォッチの外径は同じですがケースからバンドを留めるために伸びている突起が短くなりました。例えば「fēnix 5X Plus」各モデルと「fēnix 6X」各モデルのサイズは直径51mmなのですが、そこから伸びている突起は前者の11mm(筆者の手元にある、「fēnix 5X Plus」よりひと回り小さい「fēnix 5 Plus」を測りました)に対して後者は9mm。わずかな差ですがフィット感が高まっています。特に外径が小さい「fēnix 6S」ではさらにメリットが大きいはずで腕の細い人にとっては大きな改善点でしょう。

上が「6X」、下が「5 Plus」でバンドを取り外してある。「6X」の方がバンド取り付け部の突起が小さく、ケースにくぼみを持たせることでケースからの出っ張りが小さくなっている。

上が「6X」、下が「5 Plus」でバンドを取り外してある。「6X」の方がバンド取り付け部の突起が小さく、ケースにくぼみを持たせることでケースからの出っ張りが小さくなっている。

ケースの厚みはfēnix 5 Plusシリーズの各モデルと比べてfēnix 6シリーズは薄くなりました。例えば「fēnix 5X Plus」各モデルの17.5mmに対して「fēnix 6X」各モデルは14.9mm。外径の小さい「5S Plus」は15.4mmから「6S」で13.8mmとなっているのですが、これは同じGarminの「ForeAthlete 945」の13.7mmに迫る薄さ。fēnixシリーズのケースの厚みが気になってForeAthleteシリーズを選んでいた人には朗報です。

fēnix 5 Plusシリーズでは「5X Plus」、「5 Plus」、「5S Plus」で外径の大きさが異なるものの、ディスプレイは直径30.5mm(240×240ピクセル)で同じでした。しかし、fēnix 6シリーズでは最も外径の小さい「6S」は「5S Plus」と同じですが、「6」は直径33.02mm(260×260ピクセル)、「6X」では直径35.56 mm(280×280ピクセル)とディスプレイのサイズが大きく、解像度が高くなっています。手元の「6X」は解像度が高くなったことでスクリーンの情報が見やすくなりました。日本語フォントがさらに滑らかで見やすくなったことにも気づきます。

トレイルランニングやウルトラマラソンを走る人、数日にわたるステージレースやバックパッキングを予定している人にとっては、fēnix 6シリーズで強化されたバッテリー関連の機能に注目です。fēnix 5 Plusシリーズと比べて、同じ使い方でバッテリー稼働時間が延びているのに加えて、機能を制限することで数週間から数ヶ月にわたって充電が不要な「Expeditionモード」、「バッテリー節約ウォッチモード」が新たに加わったほか、バッテリーに関係する機能の設定を細かく確認してカスタマイズが可能な「パワー管理」機能が設けられています。それぞれのバッテリー稼働時間をまとめると次の通り。

6S 6 6X 5S Plus 5 Plus 5X Plus
スマートウォッチモード 最大9日間 最大13日間 最大21日間 最大6日間 最大10日間 最大18日間
GPS+光学心拍計 最大25時間 最大36時間 最大60時間 最大10時間 最大18時間 最大30時間
GPS+音楽再生+光学心拍計 最大7時間 最大11時間 最大16時間 最大4時間 最大7時間 最大11時間
UltraTracモード 最大30時間 最大42時間 最大70時間 最大22時間 最大38時間 最大64時間
Expedition モード 最大16日間 最大22日間 最大36日間
バッテリー節約ウォッチモード 最大27日間 最大38日間 最大64日間

従来からある「UltraTracモード」はGPSデータの取得頻度を減らすことでバッテリー稼働時間を延長するGPSモードで、ウルトラマラソンやトレイルランニングに適したモードです。

これに対して新たに加わった「Expedition モード」はスマートフォンとの Bluetooth接続や光学心拍計などの機能をシャットダウンしてGPSデータの取得を1時間に一回(頻度は設定で15分から90分まで変更可能)に減らすことでGPSログを取り続ける、というもの。例えばアメリカのロングトレイルをスルーハイクするというような、途中で充電できないところを何週間もかけて行動する、というシーンを想定しているようです。

アクティビティの選択メニューの中に「エクスペディション」というアクティビティがある。

アクティビティの選択メニューの中に「エクスペディション」というアクティビティがある。

「エクスペディション」を起動したところ。メイン画面はバッテリー消費を減らすためシンプル。デフォルトでは1時間に1回、GPS信号を取得。写真のfēnix 6Xなら満充電から最大36日間、充電なしで稼働する。

「エクスペディション」を起動したところ。メイン画面はバッテリー消費を減らすためシンプル。デフォルトでは1時間に1回、GPS信号を取得。写真のfēnix 6Xなら満充電から最大36日間、充電なしで稼働する。

「エクスペディション」のデータ画面の二枚目。これらの表示項目や、省電力のための機能を絞り込む設定はカスタマイズできる。

「エクスペディション」のデータ画面の二枚目。これらの表示項目や、省電力のための機能を絞り込む設定はカスタマイズできる。

一方、「バッテリー節約ウォッチモード」はアクティビティをしていない間にウォッチの各種機能をシャットダウンするというもの。スマートフォンとの接続、光学心拍計などのセンサー類がオフになるので、歩数などのトラッキング機能がオフとなり、ディスプレイには時刻(秒表示はなし)と日付、バッテリー残量のみが表示されます。ただし、ランニングなどのアクティビティ中はフルに機能します。これは日常的に使っていて充電するタイミングがなくてバッテリー残量がわずかなことに気付いた時に使えそう。他にも、レースのスタート直前までバッテリー消費を抑えたいという場面でも使えるかもしれません。

左上ボタンを押すと表れる「コントロール」の中で「バッテリー節約ウォッチモード」のオン・オフを切り替えることができ、現在のバッテリー残量でそれぞれの場合に何日間稼働するかの目安も表示される。

左上ボタンを押すと表れる「コントロール」の中で「バッテリー節約ウォッチモード」のオン・オフを切り替えることができ、現在のバッテリー残量でそれぞれの場合に何日間稼働するかの目安も表示される。

左中ボタンを長押しすると合わられるメニューの中にある「パワー管理」の中で「バッテリー節約ウォッチモード」をカスタマイズできる。

左中ボタンを長押しすると合わられるメニューの中にある「パワー管理」の中で「バッテリー節約ウォッチモード」をカスタマイズできる。

「バッテリー節約ウォッチモード」の設定画面。デフォルトの設定からシャットダウンする機能を選び直すことができる。

「バッテリー節約ウォッチモード」の設定画面。デフォルトの設定からシャットダウンする機能を選び直すことができる。

「パワーマネージャー」機能はバッテリーの稼働時間に影響する機能を細かく設定できる、という機能。他社製品のSuunto 9にあるのと同じような機能です。「バッテリー節約ウォッチモード」について音楽、スマートフォン接続、WiFi接続、ライフログ取得、光学式心拍計、バックライトのそれぞれについてオン・オフを設定可能。さらにランニングなどのアクティビティ中の「パワーモード」をカスタマイズして設定を保存しておくことが可能です。次の設定項目があり、それぞれバッテリー稼働時間に何時間のプラスまたはマイナスとなるか確認しながら設定ができるようになっています。

  • GPS:「標準」、「Ultrac」、「GPS+GLONASS」、「GPS+GALILEO」
  • 音楽機能:有効、無効
  • スマートフォン:接続、未接続
  • 光学式心拍計:オン、オフ
  • 地図機能:オン・オフ
  • ディスプレイ:オン・オフ
  • バックライト:オン・オフ
  • 外部センサーなどのアクセサリー:接続、未接続
それぞれのアクティビティを起動(写真)。アクティビティを右上ボタンでスタートさせる前に左下ボタンを押すとオプション画面が開く。

それぞれのアクティビティを起動(写真)。アクティビティを右上ボタンでスタートさせる前に左下ボタンを押すとオプション画面が開く。

オプション画面を開いたところ。メニューからパワーモードを選ぶとバッテリー稼働時間に影響する機能のオンオフの設定を選択できる。

オプション画面を開いたところ。メニューからパワーモードを選ぶとバッテリー稼働時間に影響する機能のオンオフの設定を選択できる。

パワーモードの設定はデフォルトではそのスポーツに適した設定となっている。それを上の「バッテリー最長モード」を選択するとGPS取得をUltracモードにして、光学心拍計、スマートフォン接続、音楽機能がオフとなり、満充電時にはバッテリー時間が120時間となる(6Xの場合)。

パワーモードの設定はデフォルトではそのスポーツに適した設定となっている。それを上の「バッテリー最長モード」に変更するとGPS取得をUltracモードにして、光学心拍計、スマートフォン接続、音楽機能がオフとなり、満充電時にはバッテリー時間が120時間となる(6Xの場合)。

レース戦略を組み立てて、本番で進捗を確認できる新機能「PacePro」

もう一つ、fēnix 6シリーズに新たに登場した注目の新機能が目標タイムに対してペース展開を予め算出して、本番ではその進捗状況を確認しながら走ることができるという「PacePro」という機能。

例えばロードのフルマラソンを走る場合にサブフォー(4時間以内の完走)を目標とするなら、レースを通してキロ5分41秒のペースをキープすることが目標になります。しかし、レース中にはいわゆるネガティブスプリット(レースの前半に比べて後半でより速いペースで走る)のがよい、といわれることがあります。「PacePro」では「ペース戦略」というスライダーをネガティブスプリットとポジティブスプリット(レースの前半により速いペースで走る)の間で調整することで、レース中のラップごとのスプリット・タイムを算出。そのデータをfēnixに同期することで、レース中には設定したペースと実際の自分のペースを比較しながら走ることができます。

スマートフォンアプリ「Garmin Connect」でPacePro機能の設定をするところ。ここでは「レース距離を選択」を選んでみる。

スマートフォンアプリ「Garmin Connect」でPacePro機能の設定をするところ。ここでは「レース距離を選択」を選んでみる。

マラソンのPacePro戦略の設定画面。初期状態ではスタートからフィニッシュまで5分41秒/キロのイーブンペースでサブフォーとなる。

マラソンのPacePro戦略の設定画面。初期状態ではスタートからフィニッシュまで5分41秒/キロのイーブンペースでサブフォーとなる。

「ペース戦略」のスライダーを右のマイナス側に動かすと、レース後半でペースを上げる「ネガティブスプリット」に。スタートは6分2秒/キロだが、最後は5分22秒/キロまで上げることになる。

「ペース戦略」のスライダーを右のマイナス側に動かすと、レース後半でペースを上げる「ネガティブスプリット」に。スタートは6分2秒/キロだが、最後は5分22秒/キロまで上げることになる。

ただ、トレイルランニングの場合はコースに高低差の変化があってロードのマラソンのようにはいきません。でもご心配なく。Garmin Connect(PCのブラウザ上のウェブアプリまたはスマートフォンアプリ)で作成したコースについて「PacePro」機能を使うこともでき、この場合は最初に高低差を考慮して調整したそれぞれのラップのスプリット・タイムがいわばイーブンペースとして算出されます。そしてこれに対して「ペース戦略」を適用することができます。さらに高低差のあるコースに対してはもう一つ「上り坂の運動量」というスライダーもアプリに現れます。これは登りをハードに攻めるか、イージーにこなすかという選択。短めのレースならスライダーをハードの方に調整する人もいるでしょう。長いレースではイージーにしておいた方が後半でペースが維持できるかもしれません。

Garmin Connectにはコースを保存しておく機能がある。コースは過去のアクティビティからやGarmin Connectのコース作成機能を使って作るが、GPX形式などのファイルをインポートして作ることもできる。ここでは今年2019年のUTMFのコースをインポートして作ったコース(最上段)を選んでみる。

Garmin Connectにはコースを保存しておく機能がある。コースは過去のアクティビティからやGarmin Connectのコース作成機能を使って作るが、GPX形式などのファイルをインポートして作ることもできる。ここでは今年2019年のUTMFのコースをインポートして作ったコース(最上段)を選んでみる。

目標時間を設定。19時間36分26秒は今年男子優勝のグザビエ・テベナール選手のタイム。

目標時間を設定。19時間36分26秒は今年男子優勝のグザビエ・テベナール選手のタイム。

UTMFのコースをPaceProの戦略作成機能に読み込んだところ。

UTMFのコースをPaceProの戦略作成機能に読み込んだところ。

UTMFのコースの高低差を考慮して「イーブンペース」が算出されている。下りではスプリットタイムが短く設定されている。

UTMFのコースの高低差を考慮して「イーブンペース」が算出されている。下りではスプリットタイムが短く設定されている。

グザビエ・テベナール選手の優勝タイムを目標に「ペース戦略」、「上り坂の運動量」のスライダーを動かしてスタートからフィニッシュまでのラップタイムを調整する。実際のエイド通過タイムを参考にテベナール選手の戦略をシミュレーションすると、「極端にポシティブスプリット」で「登りはイージー」ということになった。前半はレース展開をみながら進むが後半にリードを確保したら無理をしない、という戦略なのかもしれない。このPacePro戦略をfēnix 6に取り込んで、手元で進捗をみながら走ることができる。

グザビエ・テベナール選手の優勝タイムを目標に「ペース戦略」、「上り坂の運動量」のスライダーを動かしてスタートからフィニッシュまでのラップタイムを調整してみた。実際のエイド通過タイムを参考にテベナール選手の戦略をシミュレーションすると、「極端にポシティブスプリット」で「登りはイージー」ということに。

ストイックに自己ベスト更新や目標タイムの達成を目指すシリアスなランナーには、「PacePro」は気になる機能でしょう。ただ、トレイルランナーの場合は細かくペースを意識して走ることに興味がない人も多いかもしれません。でも、トレイルの登りでどれくらいゆっくりしていてもいいかの目安になるとすれば、結構役に立つ機能に思えませんか?

まとめ:一つのウォッチに全てが集約されている魅力

Garminの製品の中では「プレミアムマルチスポーツGPSウォッチ」と位置付けられるのがfēnixシリーズ。ランニングやバイク(自転車)、スイム、ハイキング、ローイング(ボート)、スキー、ゴルフなどなど様々なスポーツに適した機能に、ライフトラッキングによる健康管理や音楽機能、スマートフォンと連携した通知などのスマートウォッチ機能を備えたいわば「全部入り」の製品です。

その最新モデルのfēnix 6シリーズは紹介し切れないほど多機能。これほど多機能だと、どのボタンを押して機能を呼び出したらいいか迷うことがあるのも正直なところ。あと、筆者が使用している「fēnix 6X Sapphire Black DLC」は重さが93g。並行して使っているApple Watch Series 5の40mmアルミニウムケースモデルと比べるとかなり大振りでずっしりと感じるのは確かです。Apple WatchやGaminの他のモデル、あるいは他社のスポーツウォッチでも、fēnix 6シリーズの持つ機能の多くはカバーされています。

でも実際にfēnix 6シリーズを使ってみると、やっぱりこの一つのウォッチに全てが集約されているのが魅力です。日々の近くでのランニングから、トレイルを走る計画を立てて無事に走る終えるまで、どんなアクティビティも安全で実りあるものにできる。日々ほどほどに体を動かして「整った」状態を保つ。いつも腕に着けたウォッチで最新の情報を確認して、音楽を聞いたり、電子マネーを使ったりすることで、スマートフォンからちょっと自由になれる。それを一つに詰め込んだ究極の形がfēnix 6シリーズです。

このレビュー記事では前編としてfēnix 6シリーズのスペックや注目の新機能を紹介しました。追って公開予定の後編では実際に筆者がランニングや日々の生活の中で便利で気に入っている機能を具体的に紹介したいと思います。

GARMIN(ガーミン) fenix 6X Sapphire Black DLC 音楽再生機能 マルチスポーツ型GPSウォッチ 最大21日間稼働 【日本正規品】 GARMIN(ガーミン) fenix 6X Sapphire Black DLC 音楽再生機能 マルチスポーツ型GPSウォッチ 最大21日間稼働 【日本正規品】

投稿 何が変わった?アスリート注目の全部入りスポーツ・スマートウォッチ、Garmin fēnix 6 シリーズ・レビュー(前編)DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

今年も世界最高レベルのテクニカルなコースは健在!Oman by UTMB®︎ 2019 リザルト

$
0
0

今年も世界のトレイルランニング界を驚かせるタフな大会となったみたいです。

先週末、中東のオマーンで三日間にわたって行われたOman by UTMB®︎は昨年に続いて2回目の開催。昨年の第一回大会で世界各地から集まった熟練のトレイルランナーたちの間で「今まで経験した中で一番テクニカルなコース」だと評判だった130kmのレースに、今年は170kmと50km、10km・5km・2kmのレースが加わりました。あわせて69カ国から2000人が集まり、6歳から87歳までの参加者がオマーンのトレイルを楽しんだそうです。

(写真・今年のOman by UTMB®︎のコースより。All photos by ©︎ Lloyd Images / Vincent Curutchet)

大会の開幕となったのは木曜日の午後1時にスタートした170kmのレース。オマーン内陸部の古都、ニズワの近郊にあるビルカット・アル・マウズ Birkat Al Mawzの町をスタートして、ワディ(涸れ川)沿いに徐々に標高を上げていき、アクダル山地の山と谷をいつも登ったり下りたり。後半にはオマーン最高峰、標高3,000mのシャムス山にも登るというコースで累積獲得高度は10,388mD+。厳しい出場資格を満たした56人(うち女性は7人)による少数精鋭のレースとなりました。初開催の170kmの最初のフィニッシャーとなったのはアイルランドのイオン・キース Eoin Keithで36時間4分29秒。「今までに経験した中で間違いなく最もテクニカルなレース。標高差1000mの長い下りはいつもなら時間が稼げるところだけれど、すごくゆっくりとしか進めなかった。でも、ずっとコースの状況に意識を集中させていなくてはいけなかったから、結果としてはレースに集中できたかもしれない。オマーンは美しい国で山が素晴らしい」とコメントしていました。

170kmで2位になったハムデン・アル・カートリ Hamden Al Khatri

170kmで2位になったハムデン・アル・カートリ Hamden Al Khatri

この大会ができるまでトレイルランニングはオマーンではほとんど知られていないスポーツでしたが、地元の選手も健闘しました。170kmの男子2位はハムデン・アル・カートリ Hamden Al Khatri(オマーン)でキースに2時間53分差でした。2回目の夜明けが近い午前3時57分にアル・ハムラ Al Hamraにフィニッシュしました。

170kmで優勝のイオン・キース Eoin Keith(右)と2位のハムデン・アル・カートリ Hamden Al Khatri

170kmで優勝のイオン・キース Eoin Keith(右)と2位のハムデン・アル・カートリ Hamden Al Khatri

男子2選手に続いて総合3位、女子優勝は日本のウルトラトレイルの第一人者、丹羽薫 Kaori Niwa。後半に着実に順位を上げていく鮮やかなレース展開で41時間29分13秒でフィニッシュ。走れるレースよりもテクニカルで長いレースに強い丹羽が本領を発揮して世界にその存在をアピールすることになりました。このほか、日本からは宮﨑喜美乃 Kimino Miyazakiが52時間50分でフィニッシュして女子3位になりました。ちなみに170kmのレースの完走者は31人で完走率は55%でした。

130kmのレースでは昨年2018年のUTMB®︎で優勝のフランチェスカ・カネパ Francesca Canepa(イタリア)が女子のレースをリードして26時間11分43秒で優勝。メレディス・エドワーズ Meredith Edwards(アメリカ)が6分半差の2位でした。男子では他の有力選手を抑える形でロマン・オリビエ Romain Olivier(フランス)がリードを守り、後続に2時間以上の差をつける18時間18分46秒で優勝。今年はTransgrancanaria 127kで8位、MIUT 117kで8位となっていますが、今回のオマーンは大金星です。2位にはジュリアン・ショリエ Julien Chorier(フランス)、3位にセバスチャン・シェニョー Sebastien Chaigneau(フランス)が続きました。

最終日に行われた50kmのレースではネパール勢が活躍。男子はビム・グルン Bhim Bahadur Gurungが5時間26分22秒、女子はスンマヤ・ブッダ Sunmaya Budhaが6時間12分26秒で優勝。この他、女子では2位にホーリー・ページ Holly Page(イギリス)、3位にミラ・ライ Mira Rai(ネパール)。男子はモリッツ・アウフ・デル・ハイデ Moritz Auf Der Heide(ドイツ)、ジャマル・アル・ハトミ Jamal Al Hatmi(オマーン)が2位、3位でした。

この他、大会の結果はこちらに掲載されています

今回のOman by UTMB®︎は10km、5km、2kmのレースに参加した537人もあわせると2000人以上が参加。約半分はオマーン国内からの参加だったそうで、トレイルランニングへの関心がオマーンでも広がりつつあるようです。ちなみに日本からの参加は27人。来年はさらに多くのランナーがOman by UTMB®︎に挑戦することになるかもしれません。来年2021年の大会は早くも1月に始まる予定です。

投稿 今年も世界最高レベルのテクニカルなコースは健在!Oman by UTMB®︎ 2019 リザルトDogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

DC Weekly 2019年12月4日 – Oman by UTMB, Ultra-Trail Cape Town, La SaintéLyon, Punisher, Formosa, 身延山七面山修行走、熊野古道

$
0
0

海外ではシーズンを締めくくるように大きな大会が各地で開催されました。日本の選手も海外で活躍しました。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2020年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・身延山七面山修行走のスタート。Photo by © 計測工房)

先週末のイベント

11月28日木曜日 – 30日土曜日

Oman by UTMB®︎ (170k, 130k, 50k)

アラビア半島の東端、オマーンで開催。昨年に続く2回目の開催で170km、130km、50kmのほか、10km、5km、2kmのレースも行われました。当サイトではリザルト紹介記事を掲載しました。170kmのレースで丹羽薫 Kaori Niwaが男女総合3位となる41時間29分で女子優勝。後半に苦しいレースとなった宮﨑喜美乃 Kimino Miyazakiは52時間50分で女子3位でした。130kmのレースではフランチェスカ・カネパ Francesca Canepa(イタリア)が26時間11分43秒で女子優勝。男子ではロマン・オリビエ Romain Olivier(フランス)がリードを守り、後続に2時間以上の差をつける18時間18分46秒で優勝。2位にはジュリアン・ショリエ Julien Chorier(フランス)、3位にセバスチャン・シェニョー Sebastien Chaigneau(フランス)とオリビエは実力ある有力選手を抑えての勝利でした。リザルトはこちら

11月29日金曜日 – 12月7日土曜日

Cambodia – The Ancient Khmer Path (220km 6 stages)

カンボジアで開催されるステージレースで、プノンペン近郊からアンコールまでの220kmを6つのステージで完走するというイベント。大会の模様についてはウェブサイトとFacebookで毎日レポートが掲載されています。途中経過とリザルトはこちらから

11月29日金曜日 – 12月1日日曜日

HK168 (Full 168, 84k, 55k, 20k)

香港のニューテリトリーのTai Mei Tuk 大美督をスタート・フィニッシュ地点とする100マイル。リザルトはこちら

11月30日土曜日

Ultra-Trail Cape Town (100k, 65k, 20k)

南アフリカ・ケープタウン。テーブルマウンテンをコースにする100km 4300mD+のレースをもって2019年のUltra-Trail World Tourは閉幕となりました。女子は今年のウェスタンステイツで4位、UTMB®︎で5位のベス・パスカル Beth Pascall(イギリス)が大会記録(2017年、ルーシー・バーソロミュー Lucy Bertholomew)を更新する10時間55分で優勝。1時間以上の差を開けてエミリー・ホーグッド Emily Hawgood (ジンバブエ)が12時間3分で2位、ドミニカ・ステルマッハ Dominika Stelmach(ポーランド)が12時間15分で三位でした。男子のレースはニコラ・マルタン Nicolas Martin(フランス)が後半までリードしますが、ラスト10kmのダウンヒルに勝負をかけたコディ・リード Cody Reed(アメリカ)が10時間4分でこの日の勝利を勝ち取りました。マルタンとコディに続いていたフランソワ・デンヌ François D’haene(フランス)はマルタンをとらえて13分差の2位でフィニッシュ。マルタンはデンヌから3分で3位でした。松永紘明 Hiroaki Matsunaga は12時間59分で男子28位でした。リザルトはこちら

La SaintéLyon (76k, 44k, 23k, リレー)

フランスで開催。サン=テティエンヌ Saint-Étienneからリヨン Lyonをつなぐ76kmの林道や舗装路のコースで開催される夜のトレイルランニングレース。男子はセドリック・フルールトン Cédric Fleureton(フランス)が5時間54分で優勝。フルールトンは今年10月のXTERRAトライアスロン世界選手権で5位になっている選手。2位はエマヌエル・メイサ Emmanuel Meyssat(フランス)で6時間2分、3位はロマン・メイラール Romain Mailllard(フランス)で6時間4分。女子は今年CCC3位のカミーユ・ブリュイアス Camille Bruyas(フランス)が6時間54分で優勝。2位はサンドリーヌ・フレシェ Sandrine Flechet(フランス)が7時間27分、3位にルーシー・ジャムサン Lucie Jamsin(フランス)が7時間33分でした。リザルトはこちら

The Punisher (80km, 50km, 25km)

Asia_Trail_Masterフィリピン南部、ダバオ近郊で開催。80kの累積獲得高度は2257mD+。Asia Trail Masterで現在ランキング2位の喜多村久 Hisashi Kitamura(日本、マレーシア在住)が8時間49分でこのレースで優勝。シリーズではVietnam Jungle Marathon 70k(ベトナム)、TMMT(マレーシア)に続く三勝目。シリーズ首位のジョン・エリス John Ellis(オーストラリア、香港在住)は10時間35分で3位。しかし年間首位の座はキープしています。2位は9時間35分でアーニー・マカネラス Arnie Macaneras(フィリピン)でした。女子はジェシー・ホー Jcy Ho(香港)が優勝、シェリル・ビハン Cheryl Bihagマニリン・マムゲイ Manilyn Mamugayがトップ3に入りました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Punisher 50で優勝の喜多村久(右)とジェシー・ホー(左)。Photo by ATM

Punisher 50で優勝の喜多村久(右)とジェシー・ホー(左)。Photo by ATM

Formosa Trail (104k, 75k, 40k, 16k,8k)

台湾中部、埔里 Puliで開催。104km 5650mD+のレース、男子は長田豪史 Goshi Osadaが大会新記録の13:33で優勝、2位のいいのわたる Wataru Iino、3位の大瀬和文 Kazufumi Oseを破りました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Formosa Ultra Trail 104kで優勝した長田豪史(中)。Photo by Beast Runners

Formosa Ultra Trail 104kで優勝した長田豪史(中)。Photo by Beast Runners

奥武蔵伊豆ヶ岳クイーンズトレイルラン (17km)

埼玉県。西武秩父線正丸駅付近を拠点に開催される大会は女子ソロと男女ペアで参加するというユニークな大会。女子ソロでは1:58で小沼興、ペアは1:49で仲田光穂と宮本護がトップでフィニッシュ。リザルトはこちら

天領日田トレイル駅伝

大分県日田市・萩尾公園で開催。一周3kmのコース+丸太切りを4人がリレーでつなぐ、というイベントです。リザルトはこちら

12月1日日曜日

MSIG Lantau 50 (16km, 27km, 50km)

香港・ランタオ島で開催。今年2019年のスカイランニングアジア選手権が予定されていましたが、最近の香港の情勢を受けてISFはアジア選手権の中止を発表。オープンレースとして大会は開催されリザルトは大会ウェブサイトに掲載されています。

身延山七面山修行走(36k/13k)

山梨県身延町。七面山へ向かう道路が通行止めのため、身延山の周回コースで開催されました。3周の38kmのレースは男子では川崎雄哉 Yuya Kawasakiが後続に30分の大差となる3時間29分で優勝。2位は加藤淳一 Jinichi Katoで3時間54分、3位は木幡帝珠 Teishu Kohataで3時間55分でした。女子は高村貴子 Takako Takamuraが4時間17分で優勝、2分20秒差で大石由美子 Yumiko Oishi が2位。浅原かおり Kaori Asaharaが4時間36分で3位でした。リザルトはこちら

熊野古道トレイルランニングレース(50k, 30k, 10k)

三重県熊野市。世界遺産・熊野古道の北山道を含むトレイルで開催される、50km、30km、10kmのレース。50km男子は太刀川晋平、30km男子は中江優介が優勝を勝ち取りました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

11月29日金曜日 – 12月7日土曜日

Cambodia – The Ancient Khmer Path (220km 6 stages)

カンボジアで開催されるステージレースで、プノンペン近郊からアンコールまでの220kmを6つのステージで完走するというイベント。

12月6日金曜日 – 7日土曜日

The Panoramic Trail (100m, 100k, 50k)

Asia_Trail_Masterタイ北部のメーホンソーン県で開催される100マイルのトレイルランニングレース。Asia Trail Masterのレースです。

12月7日土曜日

(中止)ふれあいの道(高尾―檜原村)トレイルラン大会(36k、26k)

東京都。高尾から数馬のコースで開催予定でしたが、昨年と同じく最少催行人数に満たず中止と発表されています。

Maxi-Race China Yangshuo (115k, 50k, 25k, 10k)

中国・広西チワン族自治区桂林市に位置する陽朔(ヤンシュオ)で開催。フランスのトレイルランニングレース、MaXi Raceの姉妹大会です。カルスト地形や塔状の山が林立する景観で知られる観光地をコースとしています。

12月8日日曜日

Izu Trail Journey (68.3k)

Asia_Trail_Master伊豆半島を松崎町をスタートして修善寺までのコースで今回が7回目の大会。台風の影響を受けて前半部のコースは大きく変更されて68.3kmとなっています。今年もAsia Trail Masterのシリーズ戦となっています。当サイトでは昨年に続いて大会Facebookページから現地の模様をライブ動画配信でお伝えする予定です。後ほど当サイトのプレビューも掲載します。

みたけ山トレイルラン(15k)

東京都青梅市。東京のトレイルランナーにはおなじみの御岳山の15kmのコースで開催されます。

武田の杜トレイルランニングレース(30k)

山梨県甲府市。武田神社をスタートする30kmのコースで開催される大会は今回が9回目。石川弘樹さんのプロデュースする大会です。

東山三十六峰トレイルラン(33k)

京都市。宝ヶ池をスタートして大文字山などを経て伏見稲荷大社にフィニッシュするコースは京都の観光名所をトレイルランでたどる人気大会。昨年は台風の影響でレースは開催されなかったため2年ぶりの開催となります。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

投稿 DC Weekly 2019年12月4日 – Oman by UTMB, Ultra-Trail Cape Town, La SaintéLyon, Punisher, Formosa, 身延山七面山修行走、熊野古道DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

「過去最高の走りで締めくくれた」上田瑠偉・スカイランナーワールドシリーズ優勝報告会レポート

$
0
0

夢を実らせたプリンスの次の目標も語られました。

今年2019年のスカイランナー・ワールドシリーズ MIGU RUN Skyrunner World Seriesで年間シリーズチャンピオンとなった上田瑠偉 Ruy Ueda 選手。12月4日にはメディア等の関係者を対象にした優勝報告会が行われました。

報告会では今年一年間のシリーズ戦を上田さんが振り返りました。オリオル・カルドナ Oriol Cardonaを相手に9秒差で優勝した粟ケ岳スカイレースに始まった今年のシリーズ戦の途中では、現地入りしてレース直前に感じた脚の違和感でレースを見送ったことも。

カルドナとの間で年間チャンピオンの座を争うことになった10月のシリーズ最終戦、スカイマスターズでは一度はカルドナにリードを奪われながらもわずか12秒差でレースを制することに。このドラマチックな勝利について上田さんは「オリオルと競い合うことで過去最高の走りができた。勝ったレースで号泣してしまったのは初めてだった」と振り返りました。

来年にはフランスのアルプスの麓に移り住んで、さらに競技に打ち込むという上田さん。報告会の最後には今後の目標も語られました。それは来年のスカイランニング世界選手権(7月、スペイン)でのトップ3入りに始まり、2023年にはウルトラトレイルに再挑戦して2026年にUTMB®︎で優勝する、というもの。

トレイルランニング、スカイランニングのプリンスとして日本から世界に挑戦して結果を出した上田さんには、これからも注目が集まることになりそうです。

ESS CROSSBLADE NARO 上田瑠偉モデル ESS CROSSBLADE NARO 上田瑠偉モデル 極限力 ~Beyond Self~ 極限力 ~Beyond Self~

投稿 「過去最高の走りで締めくくれた」上田瑠偉・スカイランナーワールドシリーズ優勝報告会レポートDogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア に最初に表示されました。

Viewing all 3055 articles
Browse latest View live