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DC Weekly 2020年8月25日 – L’Echappee Belle、Matterhorn Ultraks、富士山山麓一周フットレース、Pikes Peak Marathon

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国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

動画でお送りするDC Weeklyはこちらから。

白馬国際トレイルラン、バーチャルの「予選」とリアルの「本戦」からなる今年の大会開催を発表

長野県白馬村で開催される白馬国際トレイルランは今年の大会についてバーチャルとリアルの二つの形式による開催を発表しました。バーチャル形式の予選は9月1日から10月4日に開催。事前申込は不要で、参加したい選手は期間中の都合のよい日時に白馬村の指定されたコース(約12km 700-800mD+)を走り、「YAMAP」などのスマートフォンアプリでログをとって大会に提出。10月18日に白馬村のコースでリアルなレースとして開催される本戦には予選参加者から抽選で数百人が参加できる他、予選のタイム上位選手数十名が参加できるという仕組み。これまでの大会ではロング(50km)、ミドル(35km)、ショート(20km)、ファミリー&トライアル(5km)が開催されていましたが、今年の本戦は15-30kmのレースとなる見込みです。白馬国際トレイルランはAsia Trail Masterのシリーズ戦ともなっています。

新型コロナウィルスが世界に広がってからはスマートフォンアプリを使ったバーチャル大会を代替として開催することが増えていますが、バーチャルを予選、リアルを本戦とするのはGolden Trail World Championshipが取り入れているものの、国内の大会では珍しい取り組みです。これからのランニングイベントの新しいあり方の一つとして注目を集めることになりそうです。

先週末開催のイベント

8月21日金曜日 – 23日日曜日

L’Echappee Belle (149k, 87k, 57k)

フランス南東部のベルドンヌ山脈を、ヴィジーユ Vizilleからエーグベル Aiguebelleへと縦走するコースで開催。149kmの男子のレースではグザビエ・テベナールの兄、ジャンマリ・テベナール Jean Marie Thevenardが120kmまでリードしますが、残り僅か10kmあまりとなったところでリタイア。続いていたセドリック・シャヴェ Cédric Chavetが27時間23分で勝利を収めました。11分差の2位にルノー・ロアネ Renaud Rouanet(27時間35分)、さらに17分の差でステファン・エバク・モロー Stéphane Eveque-Mourroux(27時間52分)が3位に。その他、サンゲ・シェルパ Sange Sherpaが6位、セバスチャン・シェニョー Sebastien Chaigneauは途中棄権。女子ではジュリエット・ブランシェ Juliette Blanchetが35時間5分で優勝。セリーヌ・フィナ Céline Finasが2位(35時間36分)、ダフネ・アルグラーブ・ギベール Daphné Alglave Guibertが3位(36時間18分)でした。87Kmはヒラリー・アレン Hillary Allen(アメリカ)が15時間39分で後続を46分引き離して優勝、男子はエドアルド・ローディエ Edouard Laudierが13時間16分で優勝。57Km男子はベンジャミン・ロビオル Benjamin Roubiol(6時間49分)で勝ち、ルイソン・コワフェ Louison Coiffet(7時間11分)、シルバン・コー Sylvain Court(7時間22分)がトップ3。ジョルディ・ガミト Jordi Gamito(スペイン)は7時間44分で4位でした。女子はジュリー・ルー Julie Roux(8時間9分)、アンナ・コメット Anna Comet(スペイン、8時間20分)、マリー・クウィンタール Marine Quintard(8時間30分)が表彰台に立ちました。リザルトはこちら

8月21日金曜日 – 22日土曜日

Matterhorn Ultraks (2.3k Vertical, 19.5k, 25k, 49k, 32k)

スイス・ツェルマットを拠点にする大会。25kmのレース「Extreme」の女子はマルセラ・バシノワ Marcela Vasinova(チェコ)が3時間49分で勝ち、ヒラリー・ジェラルディ Hillary Gerardi(アメリカ)が4時間2分、アメリエ・ベルチー Amélie Bertchy(スイス)が4時間15分で続きました。ルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)は4時間29分で4位でした。男子はウィリアム・ボッフェーリ William Boffelli(イタリア)が大会新記録の3時間5分で優勝し、ダニエル・アントニオーリ Daniel Antonioli(イタリア)が3時間13分、パスカル・エグリ Pascal Egli(スイス)が3時間12分で2位、3位に。マルタン・アンタマッテン Martin Anthamatten(スイス)は4位でした。リザルトはこちら

世界文化遺産“富士山”山麓一周フットレース(101km)

山中湖をスタートし、時計回りで富士山山麓を一周する101.1km 2,150mD+のロードのウルトラマラソン。参加者を予定の半分の150人に絞り、新型コロナ対策をとった上で開催されました。女子は中澤重美(12時間29分)が1位で小山田江美(12時間47分)、播磨幸代(14時間42分)が続きました。男子は太刀川晋平(9時間8分)、稲垣吉正(10時間25分)、伊藤健一(11時間0分)がトップ3に。リザルトはこちら

8月22日土曜日 – 23日日曜日

Pikes Peak Ascent & Marathon

アメリカ・コロラド州で開催される伝統ある山岳マラソン。今年はパイクス・ピーク山頂への約21kmを往復するPikes Peak Marathonのみが開催されました。男子は登りで後続に7分以上の差をつけたセス・デムーア Seth DeMoor が3時間36分で優勝。下り区間トップのデビッド・シンクレア David Sinclair が3時間38分で2位、3位はアンディ・ワッカー Andy Wacker で3時間44分。女子は登り区間2位のブリタニー・チャボノー Brittany Charboneau が下りでリードを奪って4時間25分で優勝。下り区間トップのアシュレー・ブラソバン Ashley Brasovan が4時間34分で2位、登りトップのアリー・マクローリン Allie McLaughlin が4時間38分で3位となりました。リザルトはこちら

8月23日日曜日

赤城の森トレイルラン(30k, 15k)

群馬県赤城高原の横浜市少年自然の家「赤城林間学園」を拠点に開催。30km男子は山口純平が1時間44分でフィニッシュ、半田佑之介(1時間47分)、宗石和久(1時間48分)を抑えて優勝を勝ち取りました。女子では大渕芽亜里が2時間24分で優勝、吉澤早紀(2時間31分)、小林萌(2時間47分)がトップ3に。15kmの部男子は56分42秒で栗原孝浩が優勝、女子は澤畠朋美が男女総合3位となる58分27秒で優勝という結果でした。リザルトはこちら

世界ジオパークトレイルラン(60km、42km、10km)

兵庫県豊岡市。神鍋高原をコースとする大会で9回目の大会が開催されました。60km男子では6時間24分で板垣渚が優勝して三連覇となりました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

8月24日月曜日 – 30日日曜日

(中止)UTMB®︎ Mont-Blanc

モンブラン山麓に広がり、フランス・イタリア・スイスの3カ国にまたがるコースで行われるトレイルランニング界の頂点となる大会も今年は新型コロナウィルスのため、中止となりました。当サイトでもご紹介した通り、世界のどこからでも身近な場所を走って参加できるバーチャルイベントとしてUTMB®︎ for the Planetが7月20日から8月30日まで開催中です。

8月29日土曜日 – 30日日曜日

野沢トレイルフェス (33k, 19.5kなど)

長野県・野沢温泉スキー場で開催。8月1日に予定されていた大会ですが、今週末に時期を移して開催されます。例年の山側からスタートして谷側でフィニッシュするコースとは異なり、登って下るコースとなります。上田瑠偉、小川壮太、吉住友里、杉野綾乃、高村貴子をはじめ、33kmのロング、20kmのショートともに有力選手が集まるレースとなりそうです。

立山登山マラニック(65k)

富山県。浜黒埼海岸をスタートして、弥陀ヶ原、室堂、一ノ越を経て標高3003mの北アルプス立山・雄山山頂でフィニッシュする65kmのコースで開催。新型コロナ対策を行った上で27kmの部とあわせて開催されます。

(中止)Cascade Crest 100

アメリカ・ワシントン州のシアトル郊外で開催の100マイルのトレイルランニングレースは中止になりました。

8月30日日曜日

(中止)Trofeo Kima (52k)

イタリア北部・バルマジーノ Val Masinoで開催される52km 4,200mD+のコースは鎖や固定ロープのある岩稜帯など、非常にテクニカルな山岳コースで知られる大会。環境保護のため、開催は2年に一度で280人の限られた選手が参加するレースは毎年、スカイランニングの注目の一戦でしたが、今年は中止に。

(中止)筑波連山天空ロード&トレイルランinいしおか大会(70k、48k、25k)

茨城県石岡市。ロードとトレイルが組み合わされたコースで開催され、70kmのレースではコース上の35kmのロード区間を走るためのシューズの履き替えが可能、というユニークな大会です。今年は中止になっています。

9月1日月曜日 – 9月6日日曜日

Swiss Peaks (360k, 170, 90k, Marathon, Half marathon)

スイス・ヴァレー州で開催される360kmから21kmまで、レマン湖畔のフィニッシュを目指す5つのレースが開催される大会は今年で4回目です。こちらの大会は開催が予定されています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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【追記あり】パウ・カペル Pau Capell、UTMBコースでのタイム・トライアルを21時間17分でフィニッシュ

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【今回のパウ・カペルの完走タイムを追記し、Instagramへの投稿を追加しました。2020.08.29】昨年のUTMB®︎のチャンピオンが、UTMB®︎が開催されない今年のモンブランで自身の記録に挑戦しました。

昨年2019年のUTMB®︎で優勝したパウ・カペル Pau Capell(スペイン)がUTMBの170kmのコースで、20時間の壁を破ることを目標としたタイムトライアルに挑戦しました。シャモニーを8月27日木曜日午後6時(日本時間28日金曜日午前1時)にスタートしたパウ・カペルは昨年、自身が20時間19分7秒で優勝した時とほぼ同じラップタイムを刻みながらコースを進みましたが、後半に入ると少しずつビハインドの幅が広がりました。8月28日金曜日午後3時17分(日本時間同日午後10時17分)にシャモニーに到着、スタートから21時間17分18秒でのフィニッシュとなりました。UTMB®︎のコースはコースの見直しや天候による変更がしばしばあるものの、現在のコースとなってからは、カペルが昨年記録した20時間19分がコースレコードとなっています(注・2017年にフランソワ・デンヌ François D’Haeneが19時間1分で優勝した際のコースは悪天候によりコースが変更され、本来のコースから約5km短縮されています)。

今年は新型コロナウィルスのために世界中の多くのアスリートがトレイルに出かけられず、パウ・カペルも自宅でトレッドミルを走るなどの限られたトレーニングしかできなかった時期が続いた様子。目標としていた20時間切りには及びませんでしたが、厳しい条件の中で高い目標を掲げたパウ・カペルの挑戦は多くのトレイルランニング・ファンに刺激を与えたのではないでしょうか。

今回のタイムトライアルのライブ・トラッキングはこちらのページから見ることができます。以下、カペルのInstagramアカウントから、今回のタイムトライアルの様子を見ることができ、ストーリーズにもタイムトライアル中の様子を動画で投稿されています。これを見ると、コースではUTMB®︎の大会本番を思い起こさせるほどの盛り上がりがうかがえます。パウ・カペルのアカウントも感染防止のために応援はデジタルで、と呼びかけていました。

 

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Last update from Pau: I have done it. I have completed the iconic Tour du Mont-Blanc (TMB) course, running solo with a time of 21:17:18. Running without the presence of competitors, I felt compelled to take on the course and inspire all those who continue to face challenges in this difficult year, including all those runners who were unable to take part. Considered as one of the most challenging and prestigious trails in the world, the trail consists of a gruelling 171km and 10,000 metres of elevation gain, taking in some of the most breathtaking parts of the Alps and crossing France, Italy and Switzerland in the process. Competing alone, with just a tiny support crew of my close team ensured the health and safety of others, but also made this run as much a mental as physical challenge and required all of my strength. To read more about my run, hit the link in our bio or watch our Story Highlights. #Breaking20

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DC Weekly 2020年9月1日 –日本、アメリカ、欧州のFKTの話題、ミンミ・コトカが「RED-S」を告白、先週末のリザルトは野沢トレイルフェス

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(写真・野沢トレイルフェスのスタート。Photo by © 計測工房)

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Wonderland TrailでFKTが次々更新される

アメリカ・ワシントン州のワンダーランド・トレイル Wonderland Trailはレーニア山の周りをぐるりと一周する93マイル・累積獲得高度24,000フィート(150km 6,700mD+)のロングトレイル。コースはすべてマウントレーニア国立公園のエリア内にあります。このワンダーランド・トレイルでもFKTに挑戦するアスリートが相次いでいます。ディラン・ボウマン Dylan Bowmanは8月19日に16時間58分でこのコースを完走して約1時間半と大幅に記録を更新しました(それまでのFKTは2018年9月のライアン・ゲルフィ Ryan Ghelfiによる18時間27分)。そしてその翌週、8月24日にはタイラー・グリーン Tyler Greenが16時間40分でこの記録を破って新しいFKTホルダーとなりました。その同じ週の26日にはケイトリン・ガービン Kaytlyn Gerbinが18時間41分で女子のFKTを更新。ジェン・シェルトン Jenn Sheltonによる2015年8月の記録(22時間4分)を3時間半近く短縮という大幅な記録更新となりました。

フェルナンダ・マシェール、1日のうちにグラン・パラディーゾとマッターホルンの登頂に成功

ヨーロッパでもFKTに挑戦するアスリートのニュースがありました。ブラジル出身のフェルナンダ・マシェール Fernanda MacielはUTMFでも活躍してきたウルトラトレイルランナーですが、8月20日にヨーロッパアルプスの二峰、グラン・パラディーゾとマッターホルンを同日中に登頂することに成功しました。グラン・パラディーゾはロープを使わないソロ・スタイルで2時間40分で4,061mの山頂に登頂。下山まではあわせて4時間3分で自らが持つこのルートでのFKTを40分短縮して更新。そこからイタリアのチェルビニアに移動してマッターホルンの4,478mの山頂に登頂しました。マッターホルンでは昨年マシェールのルームメイトが亡くなる事故があったとのこと。マシェールはこれまでにUTMBなどのレース以外にも、女性として初めてトレイルランニングでアコンカグア山頂まで往復したほか、キリマンジャロのFKTホルダーでもあります。

星野由香理、日光国立公園縦断チャレンジに挑戦

日本でも自ら設定したテーマに挑戦するアスリートのニュースが続いています。星野由香理 Hoshino Yukariは「日光国立公園縦断チャレンジ」を8月28日金曜日の朝にスタート。福島県西郷村の甲子温泉をスタートして南に進み、奥日光から日光世界遺産エリアを目指す231km 13,500mD+のコースを4日目の31日月曜日の夕方に完走することを目指す、というチャレンジでした。今回の挑戦は体調や天候を考慮して、4日目の午後に予定よりも15kmほど手前でフィニッシュとなりました。コースやGPSトラッキングはIBUKIから、行動中のアップデートは星野由香理さんのInstagramアカウントから見ることができます。

ミンミ・コトカ、「スポーツによる相対的なエネルギー不足(RED-S)」と告白

ミンミ・コトカ Mimmi Kotka(スウェーデン)は2016年のCCC®︎、2017年のTDS®︎で優勝するなど、トレイルランニングにおける世界のトップアスリートとして認められる存在です。そのミンミ・コトカが8月24日に自身のFacebookページに「スポーツによる相対的なエネルギー不足(RED-S)」の状態にあることを告白し、しばらくスポーツから離れることを明らかにしました。

レースにおける彼女のパフォーマンスは2018年のUTMB®︎を途中で棄権した頃から陰りが見え始めていましたが、先々週末のL’Echappee Bellでもリタイア。「体の免疫が働かず、貧血、疲労、胃腸の不具合、といった症状は『RED-S』によるものだとついにわかりました」、「長時間のトレーニングで体に負荷をかけてきたものの、それに見合うカロリーをとることはなく、疲労もやり過ごしてきました。肉体の欲求を無視することで強い選手になることができるのですが、その結果として私は挫折することになりました。」と振り返りました。これまでの経緯について「体を飢餓状態のままにした時間が長すぎたのです。自分で意図してそうしたのではなく、しっかり食べたいと思っているのに実際には食べていない。何年もの間、週に何千カロリーも不足していたことに気がつきました。筋肉量が多いので体重はノーマルでしたが、実際には体脂肪率が低すぎました。」としています。

トレイルランニング界も、これまでも失ったパフォーマンスを長期間にわたって取り戻すことができない選手を少なからず見てきました。その原因はこの「RED-S」、あるいはオーバートレーニング症候群であったというケースが少なくないように思われます。女性アスリートに多いといわれますが男性でも当てはまるケースがあるようです。

コトカは「専門家の助けを借りてRED-Sを治し、私自身のトレーニングとレースに対する考え方を変えていこうと思っています」としています。

It’s time to take a break. I’ve poured my soul into ultratrail for the last years. But I don’t race ultra well right…

Posted by Mimmi Kotka on Monday, August 24, 2020

ITRA、新型コロナ対策の三密回避のために大会参加選手を走力順にウェーブスタートさせるのに活用できるサービスを主催者向けに提供開始

トレイルランニング大会においても、新型コロナウィルスの感染予防策としてスタート時の選手の混雑を避けることが求められています。そのために一斉スタートではなく各選手にスタート時刻をあらかじめ指定するウェーブスタートとする大会が現れています。

ITRA(国際トレイルランニング協会)ではこうした大会主催者のニーズに応える新サービスとして、「ITRA Start List」の提供を開始しました。これは大会の参加選手のリストとITRAのデータベースにある各選手の成績指数のデータを結びつけるというサービス。これにより、参加選手を走力別にグループ分けしたり、走力順にリスト化することが可能となり、ウェーブスタートが円滑にできるようになります。詳しくはITRAのウェブサイトで説明されています。

カリフォルニアのスコー・バレーが名称を変更へ

アメリカ・カリフォルニア州のスコー・バレー Squaw Valleyはかつて1960年に冬季オリンピックが開催されたシエラネバダ山脈の中にあるスキーリゾートで、トレイルランニングではウェスタンステイツ Western Statesのスタート地点としても知られます。このスコー・バレーが「スコー」という言葉には北米のネイティブアメリカン女性への侮蔑的な意味が含まれるという理由から、名称を改めることを発表しました。新名称は2021年初めに発表し、2021年中に改称を終えるとしています。

先週末開催のイベント

8月29日土曜日 – 30日日曜日

野沢トレイルフェス (33k, 19.5kなど)

当初予定されていた8月1日から時期を移して長野県・野沢温泉スキー場で開催されました。今年は開催される大会が少ないこともあってか、多くの有力選手も集まったレースとなりました。33km女子は吉住友里が3時間28分で優勝。2位以下を16分近く引き離しての圧勝で男女総合7位という好記録でした。2位には高村貴子(3時間44分)、3位に枝元香菜子(4時間0分)。男子は上田瑠偉が3時間2分でフィニッシュして優勝し、16分差で2位に上正原真人(3時間18分)、3位に馬場直人(3時間23分)が続きました。19.5kmは近江仁之介(2時間1分)、田中真紀(2時間21分)がそれぞれ男女のレースを制しました。リザルトはこちら

33km男子のスタート(Photo by © 計測工房)

33km男子のスタート(Photo by © 計測工房)

33km男子優勝の上田瑠偉(Photo by © 計測工房)

33km男子優勝の上田瑠偉(Photo by © 計測工房)

33km女子優勝の吉住友里(Photo by © 計測工房)

33km女子優勝の吉住友里(Photo by © 計測工房)

立山登山マラニック(65k)

富山県。浜黒埼海岸をスタートして、弥陀ヶ原、室堂、一ノ越を経て標高3003mの北アルプス立山・雄山山頂でフィニッシュする65kmのコースで開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

9月1日月曜日 – 9月6日日曜日

Swiss Peaks (360k, 170, 90k, Marathon, Half marathon)

スイス・ヴァレー州で開催される360kmから21kmまでの5つのレースはレマン湖畔のフィニッシュを目指します。予定通り開催予定で、大会は寒さに備えた指定必携品(コールドキット)の参加者は携行するようにアナウンスしています。

9月2日水曜日 – 5日土曜日

(中止)Ultra Tour Monte Rosa(170km – one stage / multi-stage, 100km, 23km)

マッターホルン、モンテローザの麓、スイス・ヴァレー州のグレヘン Grächenを拠点に開催。170kmのコース(13,000mD+)と100kmのコース(6,420mD+)があり、170kmのコースでは4日・4ステージのステージレースも合わせて開催されるほか、最終日には23kmのレースも予定されていました。大会は新型コロナウィルスのため中止に。昨年の大会は初日に170kmがスタートしてから悪天候のためレースが中止、翌日に予定されていた100kmもキャンセルされました。

9月4日金曜日 – 6日日曜日

(中止)BUFF Mountain Festival (65k, 42k, 26k, 11k)

スペイン・ピレネー山脈のバル・デ・ボイ Vall de Boíで開催。今年7月9-12日に予定されていた大会ではスカイランニング世界選手権 Skyrunning World Championshipsが予定されていました。コロナ禍により世界選手権は中止となりましたが、大会は9月に延期して開催を予定していたもののその後キャンセルされました。スカイランニング世界選手権は来年2021年7月に開催予定のこの大会で行われる予定となっています。

(中止)The Rut Mountain Runs(Lone Peak VK, 28k, 50k, 11kなど)

アメリカ・モンタナ州のBig Sky Resortで開催。アメリカの本格的な山岳レースの一つですが、大会は中止に。今週を通してバーチャルレースが開催されています。

9月5日土曜日 – 6日日曜日

OSJ安達太良山トレイル10KOSJ安達太良山トレイル50K

福島県二本松市の岳温泉、あだたら高原スキー場で開催。コロナ禍の中でいち早く開催することを発表して注目されました。土曜日に10K、日曜日に50Kのレースが行われます。

Thames Path 100

イギリスのロンドンからオックスフォードまで、川沿いの道を遡る100マイルのランニングレース。5月2-3日から延期されて、コロナ対策を行った上で予定通り開催される模様です。

9月5日土曜日

京都一周トレイルグランドトラバース (60km)

京都一周トレイルの北山コース、東山コースを走るイベントで制限時間は12時間。約200人が参加して開催予定です。

Eco Trail Brussels (80k, 42k, 18k, 9k)

都市と近郊をつなぐトレイルをコースとする「Eco Trail」シリーズのイベントで、ベルギーの首都・ブリュッセルで開催。新型コロナ対策を行った上で開催予定です。

(中止)Ben Nevis Race

イギリス・湖水地方で1951年から続くフェル・ランニングの代表的なイベント。今年は中止となりました。

9月6日日曜日

(中止)多摩川源流トレイルラン(25k)

奥多摩の西隣となる山梨県小菅村で開催される多摩川の源流を育む美しい水源林や高原を走る大会。今年は中止に。

(延期)Mizukami Mountain Party(60km, 25km)

3月14日に

熊本県水上村。宮崎県と県境を接する水上村の山間地で開催される4回目の大会は来年3月14日に延期して開催することがアナウンスされています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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#024 中尾益巳・来年開催を目指す「ステージレース三陸311」とは【ポッドキャスト・Run the World】

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宮古市浄土ヶ浜(岩手県)から三陸海岸に沿って南三陸町(宮城県)まで311kmを6日間で踏破するステージレース。今年夏にプレ大会開催を発表した「ステージレース三陸311」はCOVID-19によりスケジュールを見直すこととなりました。大会を主催する「特定非営利活動法人ディスカバー・リアス」の代表理事、中尾益巳 Nakao Masumiさんは東京から三陸に住まいを移し、東日本大震災から10年となる来年2021年の第一回大会の開催に向けて準備を加速するといいます。

NHKのプロデューサーとして制作した2009年の番組『激走モンブラン!』は多くの人をトレイルランニングの世界に引き込んだ、伝説的なドキュメンタリーです。さらに中尾さんはウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)の実行委員として大会を実現にこぎつけたほか、様々な大会や競技団体などの立ち上げに関わってきた日本のトレイルランニング界のレジェンドの一人です。

「ディスカバー・リアス」のウェブサイトを立ち上げ、賛助会員「三陸でぃすかば部」の募集も始まった先月末、中尾さんにお話をうかがいました。ステージレースのコースや宿泊などについて現時点のイメージをお話しいただいたほか、中尾さんが三陸に関わりを持つようになったきっかけ、とりわけそこでステージレースを開催しようと考えたきっかけについて詳しく伺いました。東京からきた自分がここで6日間のステージレースをやりたいというのを地元の人たちがどう受け止めているか、と不安だったときに背中を押してくれたというエピソードも話してくださいました。

大会を主催するNPO法人は昨年秋に設立されたばかり。一方、今年に入ってからのコロナ禍は大規模なスポーツイベントを開催するには強い逆風、という状況です。大会を通じて、三陸の風景や人々にふれることでより多くの人たちにその魅力を伝えていくという「ディスカバー・リアス」の使命を果たすため、寄付金や賛助会員「三陸でぃすかば部」の受付も始まっています。選手としてステージレースに参加しようとしう選手の皆さんはもちろん、「これからいろいろ苦労して大会を開催するまでの過程を一緒に楽しんでいただける方がいらっしゃったら」、と中尾さんは話してくれました。

インタビューの最後では自ら動画を制作して人気を集めるYouTuberの人たちがますます話題になる今、中尾さんが考える今どきの映像作りについて思うことを岩佐が質問しています。

今回のエピソードはリカバリーサンダル「rig」の提供でお送りします。

(2020年8月31日収録)

ポッドキャスト番組・”Run the World”の今回のエピソードはこの記事の下の再生ボタンを押すとお聞きいただけます。このほか、AnchorやSpotify、Apple Podcastなどで配信しています。チャンネル登録しておけば、新しいエピソードも既に公開済みのエピソードも見逃すことがありません。ぜひチャンネル登録してみてください。

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  • 写真・中尾益巳さん
  • 音楽・未来向きトライアド / Audiostock、da ta 3 / Audiostock

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DC Weekly 2020年9月8日 –各地で大会開催のニュース

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今年開催予定だったマウンテンランニング世界選手権もキャンセルに

トレイルランニング関連の様々な国際大会が中止になる中で、10月23-25日にスペイン・カナリア諸島ランサローテ島の「Haría Extreme Lanzarote」で開催されることとなっていたマウンテンランニング世界選手権も中止となることが9月3日に発表されました。来年2021年にはトレイルランニング・マウンテンランニング世界選手権として、トレイルとマウンテンで別々に開催されていた世界選手権が一つの大会として開催されることが決まっています。

マウンテンランニングに関連しては今年のW杯(すでに中止)となるはずだったCanfranc Canfranc(スペイン)が今週末の12日に、Trofeo NasegoとVartical Nasego(イタリア)が10月3-4日に、Smarna Gora(スロベニア)が10月9-10日にそれぞれ開催予定です。

UTMB®︎ for the Planetが閉幕

コロナ禍のため開催されなかったUTMB®︎ Mont-Blancに代わって、7月20日から8月30日まで行われたオンラインイベントがUTMB®︎ for the Planet。4つのバーチャルレースと9つのパートナー各社によるチャレンジに世界中から17,385人が参加。WWFへの寄付金は4万5千ユーロに達し、今年のリアル大会に伴って参加者から寄付された約5万ユーロと合わせて、全部で約10万ユーロとなったそうです。

Transgrancanaria、来年2月の大会でも262kmの「Trans 360°」を開催

来年は2021年2月24-28日の日程で開催を予定しているTransgrancanariaは129km、65km、42kmなどのレースについてエントリーを受付中ですが、グラン・カナリア島をぐるりと一周する262km 11,007mD+の「Trans 360°」についての大会パートナーであるWAAのサポートにより開催することを発表しました。参加受付は9月16日から。現在、グラン・カナリア島では昨年の360°のチャンピオン、ルカ・パピ Luca Papiが2週間かけて島を4周する”GranCanaria1000K”に挑戦中で、その模様はTransgrancanariaのFacebookページで見ることができます。

先週末開催のイベント

9月1日月曜日 – 9月6日日曜日

Swiss Peaks (360k, 170, 90k, Marathon)

スイス・ヴァレー州で開催される360kmから42kmまでの4つのレースはいずれも予定通り開催されました。大会の模様はFacebookページに掲載された写真で見ることができます。リザルトは大会ウェブサイトに掲載されています。

9月5日土曜日 – 6日日曜日

OSJ安達太良山トレイル10KOSJ安達太良山トレイル50K

福島県二本松市の岳温泉、あだたら高原スキー場で開催。土曜日に10K、日曜日に50Kのレースが行われました。リザルトはこちら(10k50k)に掲載される見込みです。

Thames Path 100

イギリスのロンドンからオックスフォードまで、川沿いの道を遡る100マイルのランニングレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

9月5日土曜日

京都一周トレイルグランドトラバース (60km)

京都一周トレイルの北山コース、東山コースを走るイベント。女子は野田寿恵(9時間32分)、男子は前本基希(7時間14分)がそれぞれトップでフィニッシュ。リザルトは大会ウェブサイトから。

Eco Trail Brussels (80k, 42k, 18k, 9k)

都市と近郊をつなぐトレイルをコースとする「Eco Trail」シリーズのイベントで、ベルギーの首都・ブリュッセルで開催。リザルトはこちら

9月6日日曜日

(中止)霧島・えびの高原 エクストリームトレイル(63km、36km)

宮崎県えびの市・鹿児島県霧島市、湧水町。コロナ禍で大会のキャンセルが続く中で久々に九州で開催されるウルトラディスタンスのトレイルランニングレースとして注目されましたが、台風10号が週末に九州へ接近することから金曜日に大会は中止と発表されました。

今週末開催のイベント

9月11日金曜日 – 20日日曜日

(中止)Tor des Geants (450k, 330k, 130k, 30k)

イタリア・ヴァッレダオスタ自治州のクールマイユールを拠点に開催され、二つのロングトレイルを繋ぐ330km・制限時間は150時間のシングルステージの山岳レースは世界のトレイルランニングファンを引き付ける人気イベント。さらに「TOR 130 – TOR DRET」(130km 12,000mD+)に加え、10回大会を記念して昨年初開催の450km 32,000mD+、制限時間190時間の「TOR des Glaciers」、30km 2,300mD+の「TOR30」は今年も開催予定でした。しかし、いずれのレースも今年はCOVID-19により中止。11日から13日にはトレイルランニングをはじめとするアウトドアアクティビティの各種セミナーや協賛各社が出店するエキスポが現地で開催される予定です。

9月11日金曜日 – 19日土曜日

Albania – The Hidden Treasure (220km 6 stages)

東欧・アルバニアで開催されるステージレースで、世界遺産となっている史跡をたどりながら進む合計220kmの累積獲得高度は8,800mD+というコース。感染予防策をとった上で開催されます。

9月11日金曜日 – 13日日曜日

Ultra-Trail Harricana (125k, 80k, 65k, 28k, 20k, 10k, 5k)

カナダ・ケベック州のラ・マルベー La Malbaieで開催。新型コロナの中ですが、UTWTのシリーズ戦となっていた125km 4000mD+のレースのほか、80kmと65kmのレースは開催。残りの距離の短いレースはバーチャル大会が用意されています。

(中止)Olympus Marathon(42k)

ギリシャ神話における神々が住む山・オリンポス山を登る登山レース。例年6月末に開催される大会はコロナ禍で9月に延期されましたが結局中止に。

古代遺跡で知られるディオンをスタート、標高2760mまで登ってリトホロへと下りる44km 3,200mD+のコースです。

(中止)Superior 100

ミネソタ州のスペリオル湖に沿って設けられているロングトレイルをコースとした100マイルなどのトレイルランニングレース。

(中止)Pirin Ultra Skyrace (66km)

東欧のスキーリゾートとして知られるブルガリア・バンスコを拠点に開催。コースはユネスコの世界遺産に登録されているピリン国立公園に設けられた66km 4,400mD+のレースがスカイランナー・ワールドシリーズの一線となっていましたが、大会は中止となっています。

9月11日金曜日 – 12日土曜日

Südtirol Drei Zinnen Alpine Run (15.2km)

南チロルの町、イタリアのセスト Sesto(イタリア語)/ゼクステン Sexten(ドイツ語)で開催される15.2km 1,333mD+は山を登ったところでフィニッシュするアップヒルのコース。昨年はマウンテンランニングの世界シリーズ戦、WMRA World Cupの一戦となったこの大会はキッズ部門のレースは中止されましたが、メインとなるレースはコロナ対策を取った上で開催される予定です。

(中止)Lost Soul Ultra (100m, 100k, 50k)

カナダ・アルバータ州レスブリッジ Lethbridgeで開催の100マイルなどのレースは中止となりました。

(中止)Wasatch Front 100

ユタ州で開催される伝統ある100マイルのトレイルランニングレース。今年は中止となっています。

9月12日土曜日 – 13日日曜日

(中止)蔵王スカイラン (24k, 15k, 10k, vertical, speed)

山形市。蔵王にスカイランニングのレースが復活し、2020年のスカイランナー・ジャパンシリーズとなる予定でしたが、大会は中止となっています。

IMTUF (Idaho) 100

アメリカ・アイダホ州のテクニカルな100マイルトレイルランニングレース。累積獲得高度が約5400mD+、制限時間は36時間となっているこの大会は新型コロナ対策を取った上で開催される予定です。

Tahoe 200 Ultra

カリフォルニア州ホームウッドをスタートし、カリフォルニア、ネバダの両州にまたがるタホ湖をトレイルをつないで一周する200マイルのトレイルランニングイベント。こちらも予定通りに11日金曜日午前9時にスタートする予定です。

9月12日土曜日

Chiltern Wonderland 50m

イギリス、イングランドのロンドン北西郊外のチルターン丘陵で開催される50マイルのトレイルランニングレース。開催されます。

Canfranc Canfranc(100k, 75k, 45k, 16k)

スペインのピレネー山脈の麓のカンフランクで開催。今年の大会はW杯(WMRA World Cup)のシリーズ戦にラインナップされていました。W杯はキャンセルされましたが、大会は開催されます。

(中止)IAU 100km World Championships

2年に一度開催の100kmウルトラマラソンの世界選手権はウィンスホーテン Winschoten(オランダ)で予定されていましたが中止に。2020年に予定されていたIAUの世界選手権、コンチネンタル選手権はいずれも中止が決まっており、来年は5月22日に24時間走世界選手権(ティミショアラ・ルーマニア)、9月に100kmアジア・オセアニア選手権(ベンガルール・インド)、10月31日に50km世界選手権(台北)が予定されています。

(中止)La Skyrhune (21km)

フランス領バスク(ペイ・バスク・フランセ)にあるアスカン Ascainで開催。距離は21kmで累積獲得高度は1700mD+のレースはフランスのGolden Trail National Seriesのレースとなっていましたが中止と発表されています。

(中止)Pine to Palm 100

オレゴン州南部。東方向に進むコースでアシュランドの街にフィニッシュするポイント・トゥ・ポイントの100マイルで累積獲得高度は6228mD+のレースは中止となりました。

9月13日日曜日

L’Infernal Trail des Vosges (72k, 30k)

フランス北東部のヴォージュ山脈で開催される大会。今年は200kmのレースはキャンセルされましたが、72km、30kmなどのレースは開催される予定です。

サッポロ★テイネ・オータム2020(33km, 17km)

北海道札幌市。手稲山エリアで6月に予定されていたものの中止となった「SAPPORO★テイネトレイル」に代わる形で秋に33km、17kmのレースが開催されます。

(中止)白山白川郷ウルトラマラソン(100km / 70km)

岐阜県白川村をスタート、石川県白山市でフィニッシュする100kmのロードのウルトラマラソンもキャンセルされています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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【本日プレミア公開】成長するスポーツとコミュニティ。ロッククライミングの神髄を再発見する『Stone Locals(ストーン・ローカルズ)』が9月11日より公開

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アウトドアスポーツに引きつけられながらも、その人気の高まりゆえに最近時々複雑な気分になるなら、この映画は何かヒントを与えてくれるかも。

パタゴニアは、ロッククライミングのドキュメンタリー映画『Stone Locals(ストーン・ ローカルズ)』を9月11日(金)より、YouTube(パタゴニアチャンネル)にて公開します。

公開日(本記事公開当日)は午後7時からYouTubeでのプレミア公開とトークセッションが予定されています。このイベントでは約70分の作品上映、その後45分の事前収録のトークセッションが続きます。トークセッションには映画に出演する横山「ジャンボ」勝丘さんが、倉上慶大さんとともに登壇。そして、作品の本編上映中には横山「ジャンボ」勝丘さんがYouTubeのチャットに登場する予定で、視聴者の皆さんからの質問に答える、とのこと。

YouTubeでのプレミア公開はこちらからみることができます。

パタゴニアによる作品紹介は次のようになっています。

クライミングはつねにたんなるスポーツ以上のものでした。それは、その強い衝動に同じように惹かれるはみ出し者たちに、ある種の生き方や即興の家族を授けてきました。しかし最近、このスポーツは主流化への道へと踏み出しました。最先端のクライミングジムが世界中の主要都市に出没し、岩場はこれまで以上に混雑し、クライミング映画はアカデミー賞を受賞しました。クライミングというスポーツがその人気の高まりと立ち向かうなかで、その核心とコミュニティをしっかりと固定するアンカーとなる人たちの責任は、これまで以上に重要です。彼らは他者を導き、支え、ひらめきを与えると同時に、人に教えるのと同じくらい耳を傾け、自身も学びつづける人たちです。この映画はそんな頼みの綱ともいえる5 人、クライミングの神髄を保ちながら、スポーツとしてのその発展を育む、地元の岩に住む「ストーン・ローカルズ」についての話です。

  • 『Stone Locals(ストーン・ローカルズ)』
    • 監督:マイキー・シェーファー、シェイン・レンプ
    • 編集:シェイン・レンプ、ジュリエット・ウリバリ
    • オリジナルスコア:タイラー・ストリックランド
    • 製作者:モニカ・マクルーア、アレックス・ローサ―
    • 制作総責任者:ジョシュ・ニールセン、ジャスティン・ロス
    • 出演:ダニエル・ポール、ケースレー・ファミリー、ダリオ・ベンチュラ、キャシー・カールレ、横山「ジャンボ」勝丘

この作品の予告編はこちら。

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DC Weekly 2020年9月15日 –テイネ、Serre Che、Canfrancの結果、ITJ、九州の16山をつなぐQ17、海外のFKT

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国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真はグランカナリア島で850kmを走破して挑戦を終えるルカ・パピ Luca Papi。Photo by Transgrancanaria)

動画でお送りするDC Weeklyはこちらから。

Izu Trail Journeyが12月開催の大会概要を発表

今年は12月13日に開催予定のIzu Trail Journeyが大会の開催概要を発表しました。松崎町から伊豆市修善寺へと向かう70kmのレースが行われることには変わりありませんが、フィニッシュ地点が変更となる他、仁科峠あまぎの森をスタートし、途中でエイドステーションなどでの補給を受けずに約26kmの完走を目指す「Around Alone 26k」が新レースとして加わります。新型コロナウィルスの感染防止対策により、スタートは時差を設けてのスタートでグロスタイムで順位をつける、エイドでの私的サポートは禁止となるなどレース運営が変更されているだけでなく、大会2週間前からの検温や前日の受付を三島市で行うなど、レース前後の受付や移動も例年から変更となります。詳しくは大会ウェブサイトのほか、大会YouTubeチャンネルでのライブ説明会のアーカイブなどで確認することができます。エントリー受付は9月23日(水)正午から先着順となります。70kのレースは来年に予定されているトレイルランニング・マウンテンランニング世界選手権の日本代表選考レースとなっている他、Asia Trail Masterのシリーズ戦となっています。Asia Trail Masterはシリーズを構成する大会の中止が相次ぎ、6月19日にベトナムでDalat Ultra-Trailが開催されたのち、次に予定されている大会は10月10日のUltimate Trails of Penang(マレーシア)となっていて、今年の年間ランキングは来シーズンと合算することが発表されています。

フィールズがオリジナル小冊子「トレイルランニング みんなで守ろうコロナエチケット」を公開

新型コロナウィルス感染症を防ぎつつもスポーツイベントの再開が模索されている中、先週末にサッポロ★テイネ・オータム2020を開催するなど、再開に取り組んでいるフィールズが「トレイルランニング みんなで守ろうコロナエチケット」を公開しています。イラスト入りで大会前の過ごし方から、レース中に新型コロナ対策として新たに気をつけたいことを説明する15ページの冊子となっています。

UTMB®︎ for the Planet、バーチャルレースで日本からの参加者も大健闘

すでにお伝えしている通り、UTMB®︎ Mont-Blancが中止となった今年、7月20にちから8月30日にかけてUTMB®︎ for the Planetというバーチャルイベントが開催されました。このうち、170km 10,000mD+(またはキロメーターエフォート換算で270km)を期間中に走るUTMB® Virtual 170には2,164人が参加し、950人が完走。タイムによるランキングをみるといいのわたる Iino Wataruが20時間46分、丹羽薫 Niwa Kaoriさんが39時間14分でそれぞれ男女別の首位となりました。丹羽さんは男女を通じて6位に。この他、実際のUTMB®︎ Mont-Blancのコースをタイムトライアル形式で走った昨年のUTMB®︎優勝者のパウ・カペル Pau Capellが21時間17分で2位、土井陵 Doi Takashiが32時間0分で4位になっています。

今週末の4連休に「Q17」=九州の16の山を繋ぐ270km 15,000mD+の旅に4人が挑戦

レースに代わるクリエイティブなトレイルランニングの楽しみ方を試みる話題が今年は相次いでいます。今週末の9月18日から22日までの予定で熊本健志さんをはじめとする4人のランナーが九州の九重連山からえびの高原まで16の山を繋ぎながら約270kmを走破する旅に挑戦します。スタートは9月18日(金)の午前3時。計画の詳細や行動中のアップデートはFacebookのイベントページ、およびIBUKIで見ることができる予定です。

ルカ・パピ、グランカナリア島で13日間で距離850km、累積高度4万メートルを走破して挑戦を終了

先週の本コラムでお伝えしていた昨年と今年の262kmの「Trans 360°」のチャンピオン、ルカ・パピ Luca Papiがその挑戦を終えました。ルカは2017年に始まった「Trans 360°」の各年で異なるコースを一度に通して2週間で完走するという”GranCanaria1000K”に挑戦していました。8月31日に2020年のコーススタート地点のヌブロ岩へと向かう46kmの「ウォームアップ」から始めたルカは2020年のコース、そして2018年のコースを完走。続いて2019年のコースへと踏み出しましたが、大腿四頭筋の故障と日中は40℃、夜間でも30℃という暑さの中、850kmを踏破したところで挑戦を終了。102時間10分で今回の旅を終えました。

850kmを走破して挑戦を終えるルカ・パピ Luca Papi(中央)。Photo by Transgrancanaria

850kmを走破して挑戦を終えるルカ・パピ Luca Papi(中央)。Photo by Transgrancanaria

24時間の累積獲得高度・喪失高度で17,218mの世界新記録が生まれる

24時間でどれだけの高さを登ることができるか、という挑戦にはこれまでもキリアンをはじめとするトップ選手が驚きの記録を残してきました。コロナ禍の今年、フランスでは8月末にバトリック・ボハート Patrick Bohardが56歳で17,130.3mを記録して話題となっていました。しかしその翌週には早くも28歳のオーレリアン・デュナン=パラス Aurélien Dunand-Pallazが17,281,2mを記録して世界記録を更新しました。今回のコースは標高1,191mの地点を拠点とする往復1.7km(獲得高度は±212.57m)のコースで、オーレリアンは23時間40分51秒で81往復、距離にして139kmを記録しました。今回の挑戦はコースの事前の測定や挑戦中のトラッキング、前後の血液検査を行うなど、厳密なプロトコルに従って行われました。詳しくは仏Trails Endurance誌でレポートされています。

アメリカのNolan’s 14でメーガン・ヒックスが女子のFKTを奪還

アメリカ・コロラド州の14,000フィート以上の14のピークをつなぐチャレンジNolan’s 14は今年の夏の間中、FKTの更新ラッシュが続いています。iRunFarメーガン・ヒックス Meghan Hicksは2016年9月に59時間36分で女子・サポーテッドのFKTを記録していました。この記録は今年8月10日にサブリナ・スタンレー Sabrina Stanleyが51時間15分を記録して更新されていましたが、それから4週間足らずの9月5日にメーガン・ヒックスが50時間32分を記録してFKTホルダーに返り咲きました。その後のインタビューでは綿密な検討の上で最適なタイミングを選んだことや、近年多くの人がNolan’sのコースを走るようになる中で倫理的にトレイルを利用したい、といった話題に触れています。

先週末開催のイベント

9月11日金曜日 – 19日土曜日

Albania – The Hidden Treasure (220km 6 stages)

東欧・アルバニアの世界遺産の史跡をたどるステージレース。19人が参加してスタートしています。感染予防策をとった上で開催されます。途中経過・リザルトはこちらから。

9月11日金曜日 – 13日日曜日

Ultra-Trail Harricana (125k, 80k, 65k, 28k, 20k, 10k, 5k)

カナダ・ケベック州のラ・マルベー La Malbaieで開催。UTWTのシリーズ戦となっていた125km 4000mD+のレースのほか、80kmと65kmのレースが行われました。リザルトはこちら

9月11日金曜日 – 12日土曜日

Südtirol Drei Zinnen Alpine Run (15.2km)

南チロルので開催の15.2km 1,333mDのアップヒルのレース。昨年はマウンテンランニングの世界シリーズ戦、WMRA World Cupの一戦となった大会でコロナ対策を取った上で開催されました。リザルトはこちら

9月12日土曜日 – 13日日曜日

IMTUF (Idaho) 100

アメリカ・アイダホ州のテクニカルな100マイルトレイルランニングレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

(中止)Tahoe 200 Ultra

カリフォルニア州ホームウッドをスタートし、カリフォルニア、ネバダの両州にまたがるタホ湖をトレイルをつないで一周する200マイルのトレイルランニングイベント。先週の本コラムでは予定通り開催とお伝えしていましたが、実際は中止されていました。

Serre Che Trail Salomon (56k, 26k, 12k)

フランス南東部、セール・シュバリエ Serre Chevalierのスキーリゾートで約1300人が参加して開催されました。有力選手も顔を揃えたレースとなり、56kの女子では昨年3位のジュリア・レッシ Julia Rezziが8時間34分で優勝、男子は先日のUbayeで2位だったジュリアン・ミシェロン Julien Michelonが6時間20分で優勝しています。26kmではルシーユ・ジェルマン Lucille Germain(2時間59分)、アントニー・フェルベール Anthony Felber(2時間31分)、12kmでは26kmで2位だったイリス・パッセー Iris Pessey(59分16秒)、シルバン・カショー Sylvain Cachard(47分13秒)がそれぞれ女子、男子のレースを制しました。リザルトはこちら

9月12日土曜日

Chiltern Wonderland 50m

イギリス、イングランドのロンドン北西郊外のチルターン丘陵で開催される50マイルのトレイルランニングレース。男子は大会レコードホルダーのジョン・エリス Jon Ellisが自らの記録を上回る新記録の6時間22分で優勝、女子はローラ・スワントン=ルーベリン Laura Swanton Rouvelinが7時間37分でこちらも大会新記録、男女総合5位で優勝しています。リザルトはこちら

Canfranc Canfranc(100k, 75k, 45k, 16k)

スペインのピレネー山脈の麓のカンフランクで開催。スペイン、フランスの有力選手が集まりました。45kmのレース男子はティボー・バロニアン Thibaut Baronianが大会新記録の5時間15分で優勝。2位のサミュエル・ダビラ Samuel Davilaに続く3位にはミゲル・ヘラス Miguel Herasが入りました。45km女子はオイアナ・コルタザ Oihana Kortazarが6時間37分で優勝。100k男子はマルコス・ラモス Marcos Ramos(18時間15分)。75k女子はシルビア・トリゲロス Silvia Triguerosで15時間17分。16kのレースではわずか2秒差でアントニオ・マルチネスAntoñico Martínezルイス・アルベルト・ヘルナンド Luis Alberto Hernandoを制して男子優勝を勝ち取りました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

9月13日日曜日

L’Infernal Trail des Vosges (72k, 30k)

フランス北東部のヴォージュ山脈で開催される大会。200kmのレースは開催されず、72km、30kmのレースが行われました。75k男子はバンジャミン・ポリン Benjamin Polinが6時間34分で優勝、女子はサンドリーヌ・マルテル Sandrine Martelで8時間55分で優勝という結果でした。リザルトはこちら

サッポロ★テイネ・オータム2020(33km, 17km)

北海道札幌市で6月に予定されていたものの中止となった「SAPPORO★テイネトレイル」に代わる形で33kmと17kmのレースが行われました。大会Facebookページによれば男子33kmでは佐藤祐徳 Sato Yutokuが3時間28分で優勝、太刀川晋平 Tachikawa Shinpeiが3時間29分、小竹純平 Kotake Junpeiがその13秒差で続いてトップ3に入った模様です。

今週末開催のイベント

9月11日金曜日 – 19日土曜日

Albania – The Hidden Treasure (220km 6 stages)

東欧・アルバニアの世界遺産の史跡をたどるステージレース。途中経過・リザルトはこちらから。

9月18日金曜日 – 28日月曜日

(中止)Marathon des Sables (240km/5days)

モロッコ南部のサハラ砂漠で開催される6つのステージからなる合計250kmのステージレース。4月に予定されていた大会は今年9月に延期とされていましたが、その後の新型コロナウィルスに関する状況を受けて、7月に来年4月2-12日に延期とすることが発表されました。

9月18日金曜日 – 20日日曜日

(中止)Black Spur Ultra (54k, 108k)

カナダ・ブリティッシュコロンビア州のKimberley Alpine Resortで開催。今年の大会は中止に。

9月18日金曜日 – 19日土曜日

(中止)Run Rabbit Run (100m / 50m)

コロラド州スチームボートスプリングスで開催。ユニークな賞金システムでも知られる大会です。大会ウェブサイトには大会開催を目指したものの、中止とすることに至った経緯が記されています。

9月19日土曜日 – 21日月曜日

(中止)信越五岳トレイルランニングレース(100mile, 110k)

新潟県妙高市、長野県長野市、信濃町、飯綱町、飯山市にまたがる信越高原で開催。110kmと100マイルのレースが行われる秋の人気大会ですが、今年は中止となりました。

9月19日土曜日 – 20日日曜日

(中止)Transylvania 100 (100k, 50k, 30k, 20k)

ルーマニアで開催。「ドラキュラ」の城のモデルとされるブラン城をスタート・フィニッシュとするコースで行われる大会は、5月16–17日に予定されていましたがコロナ禍で9月19日に延期して開催を目指していました。しかし、8月に入って感染の拡大を受けて今年の大会を中止とすることが発表されています。

(中止)Skyline Scotland (VK, 52k/4000mD+, 52k/4750mD+, 29k, 18k, 10k, 5k)

イギリス・スコットランドのキンロックリーバン Kinlochlevenで開催。今年も29kmのRing of Steall SkyraceがGolden Trail Seriesに加わっていましたが、大会は2021年9月に延期となりました。

(延期)Vietnam Mountain Marathon (100k, 72k)

ベトナム・サパで開催されるトレイルランニングレースで、大会は現時点では11月21-22日に延期して開催される予定です。Asia Trail Masterのシリーズ戦となっています。

9月19日土曜日

青鳩トレイル大磯〜大山大会(30k, 12k)

神奈川県大磯から大山まで駆け上がるコースで、新型コロナ対策を行った上で第5回大会が開催されます。NPO野外活動(自然体験)推進事業団がプロデュース。

9月20日日曜日 – 26日土曜日

(中止)Grand to Grand Ultra (273 km, 6 stages)

アメリカ・アリゾナ州とユタ州にまたがるエリアで開催されるステージレース。2021年9月に延期されました。

9月20日日曜日 – 22日火曜日

(中止)上州武尊山スカイビュートレイル(140k/70k/30k)

群馬県川場村、片品村、みなかみ町で開催。昨年から140kmへと距離が延びてスケールアップした大会ですが、今年の大会は中止となりました。

(中止)広島湾岸TRAILRUN(125k)

広島県呉市の呉ポートピアパークをスタートして広島市・ハノーバー庭園でフィニッシュする125km 8,600mD+の大会は今年初開催となる予定でしたが、新型コロナウィルスのため中止に。

9月20日日曜日

(中止)歴史街道丹後100km ウルトラマラソン(100km、60km)

京丹後市で開催される日本海沿いのコースを走るロードのウルトラマラソン。こちらも大会は中止に。

(中止)Zacup Skyrace (27km)

イタリア北部・パストゥーロ Pasturoで開催。27kmで累積獲得高度が2,650mのテクニカルでバーティカル要素に満ちた山岳レースで、今年のスカイランナー・ワールドシリーズにも加わっていた大会ですが、この大会およびシリーズ戦はキャンセルされています。来年2021年は同じエリアで新レースの42kmのGrigne Skymarathonが開催予定でZacup Skyraceは2022年開催と発表されています。

9月21日月曜日

(中止)OSJ王滝ダートマラソン42km&20km

長野県王滝村。通常は開放されない国有林道を使ったトレイルランニングレースで、前日にはクロスマウンテンバイクの大会も開催されるイベント。今年は中止となっています。

9月22日火曜日

(中止)北海道アウトドアフェスティバル(60k, 30k, 15k, 5k)

北海道・ルスツリゾートで開催。フェスティバルの中で開催のトレイルランニング大会は中止となりました。20日、21日にはトレイルランニングのタイムトライアルイベント、翌週の27日にはロゲイニング大会が予定されており、これらは開催予定です。詳しくはこちらから。

9月22日火曜日 – 28日月曜日

(中止)Ultra Trail Gold Coast (100k, 50k)

オーストラリアの有名なリゾート地、ゴールドコーストの近郊で開催される大会で、一周25kmのトレイルの周回コースで1周の25kmから始まって、50km、100km、100マイル、200マイル、そして500kmのレースが行われる予定でした。今年の大会は中止となっています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

The post DC Weekly 2020年9月15日 - テイネ、Serre Che、Canfrancの結果、ITJ、九州の16山をつなぐQ17、海外のFKT first appeared on DogsorCaravan トレイルランニング・スカイランニングのオンラインメディア.

DC Weekly 2020年9月22日 –上田瑠偉が日本全国に記録を残すプロジェクトをスタート、Sierra-Zinalが閉幕、九州の16山をつなぐQ17

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(写真は丸沼高原 日光白根山アセントの「スカイロック」(4km)で女子トップの吉住友里 Yoshizumi Yuriのフィニッシュ。Photo by © 計測工房)

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トレイルランニング関連ニュース

「Q17」=九州の16の山を繋ぐ270km 15,000mD+の旅はまもなく完結

先週もお伝えした熊本健志さんをはじめとする4人のランナーが9月18日(金)にスタートした「Q17」は九重連山からえびの高原までの16の山を繋ぐ約270kmの旅。9月21日(月)にはえびの高原に到達して挑戦は完結しました。行動中のアップデートはFacebookのイベントページ、およびIBUKIから。

上田瑠偉、日本全国に記録を残すプロジェクト「Japan F.K.T. Journey」をスタート

昨年のスカイランナー・ワールドシリーズの王者である上田瑠偉 Ueda Ruy選手がプロジェクト「Japan F.K.T. Journey」をスタートさせることを発表しました。これは上田選手が日本国内の全ての都道府県を訪れ、コースを走ってその記録を公開。Stravaと連携することで、他の人がGPXファイルをダウンロードして同じ人が走ったり、そのタイムをリーダボードで閲覧したり、といったことができるというもの。身近な山のトレイルで上田選手のスピードを間接的に体感できるほか、足に自信がある人であれば上田選手のタイムに挑戦することもできることになります。上田選手はTwitterで雪が降る前に北海道、東北、北陸からプロジェクトを始めていくとしています。

フリーフォーム形式で開催されたスイスのSierra-Zinalが閉幕

新型コロナウィルスのために大会の中止が相次ぐ中で、スイスの伝統ある山岳ランニングレース、Sierra-Zinalは8月17日から9月18日の一カ月間に「フリーフォーム」形式で大会を開催しました。期間中の1日を選んでタイムトライアル形式で31kmのコースを走り、そのタイムを集計して順位を決めるというスタイルで今年の大会が開催されました。最終日の9月18日には昨年の大会の男女それぞれのチャンピオンで大会記録を更新したキリアン・ジョネット Kilian Jornetモード・マシーズ Maude Mathysが登場。キリアンは2時間33分15秒、マシーズは2時間48分48秒でフィニッシュし、リーダーボードの首位に。2人が昨年に続いてSierra-Zinalのチャンピオンとなり、マシーズは昨年の自身の大会記録(2時間49分20秒)を更新しました。ちなみにキリアンによる昨年の大会記録は2時間25分35秒でした。

先週末開催のイベント

9月11日金曜日 – 19日土曜日

Albania – The Hidden Treasure (220km 6 stages)

東欧・アルバニアの世界遺産の史跡をたどるステージレース。19人が6つのステージ、計220kmを完走して大会は幕を閉じました。リザルトはこちらから。

9月19日土曜日

青鳩トレイル大磯〜大山大会(30k, 12k)

神奈川県大磯から大山まで駆け上がるコースで第5回大会が開催されました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

9月20日日曜日

丸沼高原 日光白根山アセント

群馬県片品村。様々なアウトドアスポーツイベントが開催される丸沼高原スキー場をスタートしてゲレンデを登っていく距離4km 600mD+のほか、小学生が参加する1.2km 60mD+のレースを開催。4kmのレースは今年のスカイランニング特別交流戦の中でクラブチーム交流戦となっていて、各選手は3人または2人の合計タイムやソロなどそれぞれの種目で順位を競いました。各選手それぞれのタイム順をみると男子では鈴木龍弥(25分8秒)、高村純太(25分11秒)、青木純(25分23秒)がトップ3。女子のトップ3は吉住友里(28分26秒)、楠田涼葉(29分30秒)、上田絢加(31分26秒)という結果でした。リザルトは大会ウェブサイトに掲載されています。

今週末開催のイベント

9月25日金曜日 – 27日日曜日

(中止)Spartathlon (246k)

ギリシャで開催されるウルトラマラソンでアテネからスパルタまでをコースとする大会は日本からも毎年多くの選手が参加しています。1984年に始まった伝統ある大会も今年は新型コロナウィルスのために中止となりました。

9月25日金曜日 – 26日土曜日

Bear 100

アメリカのユタ州とアイダホ州にまたがるエリアで開催される100マイルのトレイルランニングレース。350人が参加する大会は6つのグループに分かれたウェーブスタートをはじめとする感染防止のプロトコルに従って開催されます。

9月26日土曜日 – 27日日曜日

Birkie Trail Run Festival(58マイル、26.2マイル、13.1マイル)

アメリカ・ウィスコンシン州。こちらの大会も例年とは一部コースを変更、新型コロナ対策を行った上で開催が予定されています。今年も21kmのレースが米国陸連のトレイル・ハーフマラソン全米選手権となります。

(中止)Korea 50k (80k, 50k, 25k, 10k)

韓国・ソウル近郊の東豆川(Dongucheon)市で開催される大会は日本のトレイルランナーの間でも年々注目度が高まっており、Asia Trail Masterのシリーズ戦ともなっています。例年4月下旬に開催される大会は今年は6月27-28日に開催予定でしたが、新型コロナウィルスのため9月に延期となったのち、中止となりました。

9月26日土曜日

(中止)Three Peaks Race(37.4km)

イングランド北部、ヨークシャーデールズ国立公園の中にある三つの山をコースにしたフェル・ランニングのレース。例年通り4月に予定されていた大会は9月に延期とされたのちに中止に。

(中止)飛騨位山トレイル(6k, 12k, 32k, 42k)

岐阜県高山市。モンデウス飛騨位山スノーパークを会場に42km 2,100mD+などのレースが行われる大会は今年で5回目となる予定でしたが、中止となっています。

(中止)Ice Age 50m

アメリカ・ウィスコンシン州のアイス・エイジ・トレイルで開催。1982年から続く歴史ある大会です。こちらも5月に開催予定だった大会が9月に延期とされていましたが中止に。

9月27日日曜日

仙台泉ヶ岳トレイルラン(25k、12km)

仙台市のスプリングバレー泉高原スキー場を会場に開催。コロナ禍の中で開催するために参加者は宮城県在住者に限るほか、コースも一部変更することとなりましたが、開催されます。

(中止)トレニックワールド in 外秩父 50km & 45km

埼玉県寄居町など。こちらも大会は中止となりました。

(中止)三河高原トレイルランニングレース(24k/9k)

愛知県新城市の鬼久保ふれあい広場が会場。今年は中止に。

(中止)信州戸隠トレイルランレース(60k, 50k, 5k)

長野県の戸隠・飯綱エリアで開催される大会は当初7月5日開催予定でしたが、新型コロナにより一旦9月に延期、その後中止となりました。

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DC Weekly 2020年9月30日 –たかやしろや泉ヶ岳のリザルト、第三回木ぐるぐる、キリアン基金、24時間累積高度の女子新記録

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(写真はたかやしろトレイルランニングレースで優勝した小林華蓮 Kobayashi Karenのスタート。Photo by © 計測工房)

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トレイルランニング関連ニュース

長田豪史がプロデュースする「第三回木ぐるぐる2時間耐久レース360°」

今年春から新型コロナウィルスのためにランニングイベントが相次いで中止となる中で、身近な場所に挑戦の場を見つけてきた長田豪史さんがプロデュースする「ぐるぐる」シリーズの耐久イベントの第3回目が先週末の9月27日に開催されました。今回は一周800kmのテクニカルなセクションを含むコースを2時間で何周できるか、というイベントに約20人が参加しました。結果は男子は酢谷耕太が31周、女子は鶴田雅代が22周してそれぞれチャンピオンとなりました。

女子優勝の鶴田雅代さん

女子優勝の鶴田雅代さん

男子優勝の酢谷耕太さん

男子優勝の酢谷耕太さん

第三回木ぐるぐる2時間耐久レース360°に参加した皆さん

第三回木ぐるぐる2時間耐久レース360°に参加した皆さん

キリアンが自然環境保護に取り組む「キリアン・ジョネット基金」が設立される

トレイルランニングの世界のみならず、山岳スキーをはじめとする山岳スポーツで世界的なトップアスリートであるキリアン・ジョネット Kilian Jornetが山岳と自然環境の保全、保護にむけた新たな取り組みとして「キリアン・ジョネット基金」を設立したことを発表しました。この基金の最初の取り組みとしてチューリヒ大学の「世界氷河モニタリング・サービス」による氷河の後退状況の調査、研究を支援するといいます。山岳アスリートとして高山の環境が変化していく様子を身近に感じてきたキリアンが、アスリートという活動の枠を超えて問題に取り組もうとする第一歩を踏み出しました。キリアンはコロナ禍となる前から今シーズンは自然環境へのインパクトを小さくするため、飛行機を使った移動はできるだけ少なくすることをアナウンスしていました。

24時間の累積獲得高度・喪失高度で16,513mの女子世界新記録が生まれる

先々週のDC weeklyでオーレリアン・デュナン=パラス Aurélien Dunand-Pallaz(フランス)が24時間の累積獲得・喪失高度として世界新記録となる17,281,2mを記録したことをお伝えしましたが、今度は女子の新記録が生まれました。昨年のUTMB®︎で7位のエリーゼ・デラノイ Elise Delannoy(フランス)は往復520mで高度差59.4mの舗装路のコースを278回往復(144.20km)して16,513.20mの累積高度差を記録し、女子世界記録を打ち立てました。これまでの24時間累積獲得高度へのチャレンジでは不整地をコースとすることが多かったですが、今回は舗装路を使い、短めのコースで往復回数を多くしたのが目新しい点です。 詳しくは仏Trails Endurance誌でレポートされています。

先週末開催のイベント

9月25日金曜日 – 26日土曜日

Bear 100

アメリカのユタ州とアイダホ州にまたがるエリアで開催される100マイルのトレイルランニングレース。感染防止のプロトコルに従って開催され、約330人の参加選手のうち、207人が完走した模様です。リザルトはこちら

9月26日土曜日 – 27日日曜日

たかやしろトレイルランニングレース (12km)

長野県の木島平スキー場でインサイドアウトスキークラブが主催する大会。今年5月31日に予定されていた大会が延期して開催されました。スポーツハイムアルプをスタートして高社山に登って戻ってくる12km 990mD+のレースが行われ、小林華蓮 Kobayashi Karenが1時間28分で優勝、2位には3分差で笠原ひな Kasahara Hinaが1時間31分、3位は山﨑優風 Yamazaki Yukaが1時間31分でした。男子は小田切将真 Odagiri Shomaが1時間7分で優勝、2位に金澤拓則 Kanazawa Hironori(1時間9分)、3位は近江仁之介 Jinnosuke Ohmi(1時間10分)でした。リザルトはこちら

優勝した小田切将真 Odagiri Shomaのフィニッシュ。Photo by © 計測工房

優勝した小田切将真 Odagiri Shomaのフィニッシュ。Photo by © 計測工房

Birkie Trail Run Festival(58マイル、26.2マイル、13.1マイル)

アメリカ・ウィスコンシン州。米国陸連のトレイル・ハーフマラソン全米選手権となったハーフマラソンのレースはアンディ・ワッカー Andy Wacker(1時間13分)、ダニ・モレノ Dani Moreno(1時間21分)が男女それぞれのチャンピオンとなりました。リザルトはこちら

9月27日日曜日

仙台泉ヶ岳トレイルラン(25k、12km)

仙台市のスプリングバレー泉高原スキー場を会場に開催。新型コロナ対策のため参加者は宮城県在住者に限られました。25km女子は安藤智美 Ando Tomomi (3時間36分)、男子は須賀暁 Suga Satoru (2時間26分)が優勝。17kmでは及川由佳 Oikawa Yuka (2時間30分)、手嶋真紀 Teshima Masaki (1時間53分)、12kmは高橋ひなの Takahashi Hinano (2時間2分)、我妻嘉仁 Agatsuma Yoshihito (1時間13分)がそれぞれ女子、男子の優勝者に。この他にもペアや3km、1kmのジュニア世代のレースも行われました。リザルトはこちら

マウンテンランニング・フランス選手権(12km)

フランスでは南東部のル・デボリュイ Le Dévoluyのスキーリゾートに設けられた12km 800mD+のコースでマウンテンランニングの国内選手権大会が開催されました。前日の土曜日には雪が降り、コースには10cmの積雪というコンディションの中で行われたレースで、女子は昨年のポルトガルで開催されたトレイル世界選手権チャンピオンのブランディーヌ・リロンデル Blandine L’Hirondelが1時間5分1秒でレースを制しました。2位にはクレマンティーヌ・ジョフレイ Clémentine Geoffray(1時間5分53秒)、3位はクリステル・デワル Christel Dewalle(1時間6分40秒)。男子は昨年に続いてシルバン・カショー Sylvain Cachardが56分8秒で優勝。2位はトマス・カルダン Thomas Cardin(56分44秒)、3位はジュリアン・ナバーロ Julien Navarro(57分13秒)という結果でした。仏Trails Endurance誌がFacebookページ上で本格的なライブ配信を行い、オンライン上でも熱い声援が送られた大会となったようです。

今週末開催のイベント

10月2日金曜日 – 4日日曜日

100 Miles Sud de France (164k)

ピレネー山脈のフランス側、Font-Romeuを出発して地中海の海岸までの170km 8,700mD+のレースは新型コロナ対策を行った上で開催されます。ライブトラッキングも用意されています。

(中止)Grindstone 100

アメリカのバージニア州で開催。100マイルで7100mD+のトレイルランニングレースは今年は中止に。

(中止)Ultra Pirineu (94k, 56k, 36k, 19k, VK)

スペイン、ピレネー山脈のカディ・モイセロ国立公園で開催。シーズン最終盤での開催となるレースにスペインのトップ選手が集まる名レースですが今年は中止となりました。

10月3日土曜日 – 4日日曜日

(中止)Arkansas Traveler (100m)

アメリカ・アーカンソー州で1991年から続く100マイルレースは中止に。

(中止)Flagstaff Sky Peaks Mountain Runs (50m, 50k, 25k, 10k, 5k)

アメリカ・アリゾナ州のアリゾナ・スノーボール・リゾートで開催。以前はFlagstaff Skyraceの名で開催されていた大会です。

10月3日土曜日

(中止)富士山麓トレイルラン(18k/9.5k)

福田六花さんのプロデュースする18kmのレースは富士河口湖町、鳴沢村で開催。足和田山、紅葉台を通るコースを往復するコースで開催される大会は来年のトレイルランニング・マウンテンランニング世界選手権の日本代表選考レースに指定されていましたが、コロナ禍のため中止に。

(中止)Eco Trail Paris 80k

フランス・パリの公園や森をつなぐコースで開催される大規模な都市型トレイルランニングイベント。3月14-15日に開催予定だった大会が10月に一旦延期されましたが、その後中止となっています。

(中止)Cuyamaca 100k

アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ郊外で開催。三つのループコースからなる100kmのレース。

10月4日日曜日

土佐塩の道トレイルランニングレース(25k, 60k)

高知県香南市。「土佐塩の道」をたどるコースで開催される大会は予定通り開催されます。

(中止)トレイルランカムイシリ(25k, 10k)

北海道石狩郡、当別町道民の森を会場に開催される大会ですが今年は中止です。

(中止)Madarao Forest Trails 50k(50k/16k)

2007年から続く斑尾高原で開催される大会。今年は中止となっています。

(中止)水見色トレラン(3時間 3kループ)

高山・市民の森(静岡市)で開催。一周3.5kmの周回コースを3時間で何周できるかを競うエンデューロ形式の大会は中止に。代わりに9月から12月の間に試走会が開催されます。

Lantau 2 Peaks (23k)

香港・ランタオ島で開催。二つのピークをつなぐ23kmのレースは例年通りの開催は見送られ、10月1日から11日までの期間中にコースを各自で走ってタイムを計測するバーチャル形式の大会として開催されます。

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7日間で100マイルのチャレンジ、「Virtual UTMF」が10月19日にスタート

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さすが、UTMFはバーチャルでもかなりハードな目標を掲げてきましたね。

ウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. Fuji(UTMF)はStravaのプラットフォームで「Virtual UTMF」を開催することを発表しました。10月19日月曜日から7日間の期間内に走った距離の合計でUTMFと同じ100マイル(160km)を目指すこのチャレンジには、中止となった今年の大会にエントリーしていなくても誰でも参加可能です。

この「Virtual UTMF」に参加するには、Stravaの会員(無料会員でもOK)となって10月12日月曜日に公開予定の「チャレンジページ」からエントリー。期間中にランニングウォッチなどのGPSデバイスやスマートフォンのアプリを使ってランニングを記録してStravaに投稿します。期間中のランニングの距離の累計が160kmに達したら、「Virtual UTMF」の完走というわけです。

完走者全員にStravaのプロフィールにオリジナルのデジタルバッジが表示されるほか、国内の完走者には同じデザインのリアルな記念ワッペンに申し込み可能。さらにUTMFのスペシャルスポンサーであるThe North FaceおよびCitroënが提供する特別賞品の抽選に応募できます。

今年4月に予定されていたUTMFは新型コロナウィルスのために中止となりました。未だ以前と同じように様々なトレイルランニングイベントが開催されるような状況にはなっていない中で、「Virtual UTMF」はリアルな大会に代わる挑戦とインターネット上の交流の機会となりそうです。

THE NORTH FACEアスリートの鬼塚智徳選手(Stravaアカウントへのリンク)もVirtual UTMFに参加予定。「バーチャルレースでしか味わえない想像力とアスリートらしいチャレンジをして、特別な7日間にしたい」といいます。

THE NORTH FACEアスリートの鬼塚智徳選手(Stravaアカウントへのリンク)もVirtual UTMFに参加予定。「バーチャルレースでしか味わえない想像力とアスリートらしいチャレンジをして、特別な7日間にしたい」といいます。

同じくTHE NORTH FACEアスリートの宮﨑喜美乃選手(Stravaアカウントへのリンク)は「今だからこそ価値ある100マイルに挑みたい」と話しています。

同じくTHE NORTH FACEアスリートの宮﨑喜美乃選手(Stravaアカウントへのリンク)は「今だからこそ価値ある100マイルに挑みたい」と話しています。

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DC Weekly 2020年10月7日 –週末は尾瀬VK、OSJ KOUMI100

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先週末開催のイベント

10月2日金曜日 – 4日日曜日

100 Miles Sud de France (170k、120k、80k)

ピレネー山脈のフランス側、Font-Romeuを拠点に開催された今年の大会には三つのレースとリレーをあわせて約1000人がエントリーしていた模様です。170km 8,700mD+のレースの男子はアントワーヌ・ギュイヨン Antoine Guillonベヌワ・ジロンデル Benoit Girondelの2人が24時間28分で一緒にフィニッシュしてタイの優勝。女子はクラウディア・トランプス Claudia Tremps(スペイン)が28時間47分で優勝しています。リザルトはライブトラッキングから。

10月4日日曜日

土佐塩の道トレイルランニングレース(38k)

高知県香南市。「土佐塩の道」をたどるコースで開催される大会は、感染対策から38kmのレースのみにして開催されました。女子は福原千帆海(4時間52分)、男子は那須勇太(3時間51分)がレースを制しました。リザルトはこちらから。

Lantau 2 Peaks (23k, 15k)

香港・ランタオ島で開催。二つのピークをつなぐ23km、15kmのレースは10月1日から11日までの期間中にコースを各自で走ってタイムを計測するバーチャル形式の大会として現在開催中。ランキングも大会ウェブサイトで毎日更新されています。

今週末開催のイベント

10月9日金曜日 – 11日日曜日

(中止)Täby Extreme Challenge (200m、100m、50m)

スウェーデンのストックホルム近郊で開催される200マイル、100マイルなどのトレイルランニングレース。4月開催予定だった大会が今週末に延期されていましたが、その後中止となりました。

10月10日土曜日 – 11日日曜日

OSJ KOUMI100

八ヶ岳の東麓、松原湖高原スケートセンターを会場に、32kmの周回コースを5周する100マイルレース。休憩エリアやエイドの運営を新型コロナ対策で大幅に見直した上で開催されます。今シーズンでは数少ない100マイルレースには有力選手も多数参加する予定です。

尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター

群馬県の尾瀬岩倉ホワイトワールドで開催。10日にスカイスピード(270m 160mD+)、11日にバーティカルキロメーターのレースが行われます。この大会がスカイランニング日本選手権・ユース日本選手権、マウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権日本代表選考レースとなっていて、ハイレベルな大会となりそうです。バーティカルキロメーターのレースでは標高差1000mを5kmで登るエキスパートコースのほか、距離3kmで累積獲得高度700mD+のチャレンジコースやキッズスカイレースも開催されます

Autumn 100

イギリス・ロンドンから西に行ったテムズ川に面したGoringとStreatleyの二つの村を拠点にした100マイルのレース。累積獲得高度は1,170mD。新型コロナ対策を行った上で開催されます。

(中止)ハセツネカップ・日本山岳耐久レース(71k)

東京の奥多摩、あきる野で開催される日本の代表的なトレイルランニングレースの一つ。昨年は台風のため中止でしたが、今年は新型コロナウィルスのため中止となりました。

(中止)Trans Jeju (111k, 56k)

韓国の最南端に位置する火山の島、済州島(チェジュ島)で開催。今年からUltra-Trail World Tourのシリーズ戦に加わりましたが、大会はキャンセルされました。

(中止)Indiana 100

アメリカ・インディアナ州アルビオンのChain O’ Lakes State Parkで開催される20マイル×5周の100マイル。今年の大会はキャンセルされています。

(中止)Oil Creek 100

ペンシルベニア州のオイルクリーク州立公園。クリーク(川)の両岸のトレイルを一周する約50kmの周回コースを3周する100マイルです。今年の大会は中止となりました。

10月11日日曜日

スカイライントレイル菅平(43k、22k)

長野県菅平高原。昨年までの6月から秋に時期を移して開催されます。

常陸國トレイルラン(15.7km, 9.3km)

茨城県石岡市。コロナ禍により開催中止となる大会が多い中で新たに企画された大会で、ミドルの部とショートの部のレースが予定されています。

(中止)世界遺産 五箇山・道宗道トレイルラン大会(45k, 37k, 16k, 8k)

富山県南砺市。古道「道宗道(どうしゅうみち)」をベースとするコースで開催され、昨年からは45kmの「エキスパートコース」も加わった大会です。今年は開催が見送られました。

(中止)霧島登山マラソン(9k)

宮崎県高原町。標高1,574mの高千穂峰の山頂まで往復の9.0km 1,200mD+のレースは中止となっています。

(中止)Quebec Mega Trail (Canadian Championships)

7月2日に予定されていたが中止、10月11日に延期という形でトレイルランニングのカナダ選手権の48kmを開催。これも中止に。

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オーストリアのmozart 100がIRONMANの傘下へ

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モーツァルトを生んだ都市として知られるオーストリア・ザルツブルクで開催されるmozart 100®︎が、トライアスロンをはじめとするスポーツイベント企業であるIRONMAN Groupの傘下に入ることが発表されました。IRONMAN Groupはトレイルランニングでは2018年5月にUltra-Trail Australiaを、2019年1月にTarawera Ultramarathonを傘下に入れています。IRONMAN Groupは今回のmozart 100®︎の獲得で欧州のトレイルランニング市場に進出したことになります。3つの大会はいずれもUltra-Trail World Tour(UTWT)のシリーズ戦となっています。

2012年以来、毎年6月に開催されているmozart 100®︎はUTWTのシリーズ戦となっている108kmのレースのほか、78kmなどあわせて6つのコースでソロやリレーのレースが行われています。大会のファウンダーであるジョセフ・マイヤーホーファー Josef Mayerhoferさんや大会主催者チームの皆さんは、IRONMAN Groupに入ったのちも引き続き大会の運営に当たります。

中世以来の旧市街をメイン会場にザルツカンマーグート Salzkammergutと呼ばれる、風光明媚な山と湖、温泉で知られる保養地が点在するエリアをコースとしているmozart 100®︎。当サイトでも2018年6月の大会を現地で取材しました。mozart 100は新型コロナウィルスのため今年の大会は中止となりましたが、来年2021年は6月19日に開催予定。エントリー受付は10月15日開始となっています。

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高尾山口駅徒歩3分、「SALOMON RUNNING BASE TAKAO」が10月17日にグランドオープン

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サロモンのギアのレンタルもあるそうです。

サロモンは高尾山の「Mt. TAKAO BASE CAMP」(通称:高尾ベース)内にトレイルランニングの情報発信拠点「SALOMON RUNNING BASE TAKAO」を10月17日土曜日にオープン。

サロモンではオープン記念キャンペーンとして、「SALOMON RUNNING BASE TAKAO」を利用した方にサロモン特製シューズケース(非売品)をプレゼント。Mt.TAKAO BASE CAMPをスタートまたはゴールに、そしてサロモントレイルランニングシューズorバックパックをレンタルして、高尾マナーズが推奨する全8コースのいずれか(コースの紹介とGPSデータはこちらから)を走った先着100名がプレゼントをゲットできます。

昨年オープンした「Mt. TAKAO BASE CAMP」は高尾山口駅徒歩3分、高尾山の麓にある登山者のための宿泊施設、カフェ&バー。最近は自然豊かな山の麓で仕事や散策をして過ごすライフスタイルを提案する「山小屋リモートワークプラン」も展開されています。

Mt. TAKAO BASE CAMP

所在地:東京都八王子市高尾町1799-3
TEL::0426-73-7707
URL:https://takaobc.com/
施設利用料:ロッカー利用300円/シャワー利用400円/シャワーロッカー利用600円(すべて税抜)



「SALOMON RUNNING BASE TAKAO」オープン記念キャンペーン

【キャンペーン参加条件】

  • Mt.TAKAO BASE CAMPのご利用
  • サロモントライアルシューズorバックパックのレンタル(1回100円+税)
  • 高尾マナーズのWebサイトで紹介されているマナーを守って走る
  • 走行後レジにて走行ログ(GPSデータ)を提示

高尾マナーズ推奨8コースの実装ログ(GPSデータ)を記録できるスマートウォッチ、もしくはスマホアプリをご用意ください。

※開催期間:10月17日(土)~ ※なくなり次第終了いたします。

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「2021年は代替プランを示したうえでUTMB®︎を開催」カトリーヌ・ポレッティ Catherine Polettiさんインタビュー

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大会の価値観を守りながらも、新たな工夫や取り組みでさらによい大会へと前進する。力強い言葉を聞くことができました。

このたび、DogsorCaravanではカトリーヌ・ポレッティ Catherine Polettiさんに単独でインタビューしました。カトリーヌさんは夫のミシェルさんとともにUTMB®︎を立ち上げて、今や世界的なトレイルランニング・イベントとして知られるまでに導いた人。今日ではモンブランで毎年夏に開催される大会に加えて、UTMB®︎の価値観やスタイルを共有する「by UTMB®︎」の大会を世界各地で開催しています。

今年2020年のUTMB®︎ Mont-Blancは新型コロナウィルスの感染が世界的に広がったことから中止になりましたが、代わりにインターネット上で「UTMB®︎ for the Planet」が開催されました。このインタビューではこのバーチャルイベントの手応え、開催した事情といったことをまず伺いました。気になる来年2021年のUTMB®︎の見通しについても聞きました。例年よりも遅れて年が明けてから発表するとして詳しいことは教えていただけませんでした。しかし2021年はUTMB®︎を開催するといいます。インタビューでは来年のUTMBがどんな大会になるか、いくつかヒントを聞きました。今後もしばらく新型コロナの影響が続くとみられる中で、カトリーヌさんが来年のUTMB®︎について考えていることは世界のトレイルランニング・コミュニティに一つの方向性を示すことになるかもしれません。その意味では今回は貴重なインタビューになりました。

このインタビューは2020年9月23日に行いました。この記事ではその概要を紹介しています。さらにインタビューの模様を日本語と英語の字幕付きでまとめた動画をYouTubeで下のように公開しています。

今年の大会中止を決めてから自らトレイルランニングのためのバーチャルレースのプラットフォームを開発、UTMB®︎ for the Planetを開催

DogsorCaravan(以下DC):まず、先日好評のうちに終わったUTMB®︎ for the Planetのことから伺います。1万7千人が106の国と地域から参加して、WWFへの寄付金も10万ユーロに達したと聞きました。このオンラインイベントについての感想をお話しいただけますか。

いつものようにシャモニーに多くの選手が集まって大会を開くことが難しいとわかると、すぐにこのプロジェクトについて検討を始めました。特に海外など遠隔地から参加予定の選手の皆さんのことが気がかりでした。今回の危機の中でランナーの皆さんのために何かしなくてはならないと考えたのです。

まずは何かプロジェクトをやろう。何か目標がないとみんなやる気を失ってしまうでしょう?旅行ができないのであれば、世界のどこからでも同じイベントに参加できるようにしたい。ただ、それを実現するためのバーチャル大会の既製のプラットフォームはありませんでした。いろんなサービスはありますが、距離だけでなく累積高度も一緒に目標にできるような、トレイルランニングに適したものはありませんでした。だから私たちはトレイルランニングに適したバーチャルレースのプラットフォームを作るところから始めました。

そして、世界的な危機に見舞われている今、地球全体に貢献できる何かをしたいとも考えました。100マイルや100kmのレースを走るために世界を股にかけて旅することは難しくなりました。そんな時代に必要とされるスポーツのあり方を考えたのです。以前のようなリアルなレースに対して、日頃トレーニングしている身近なところを走る。あるいは、レースに参加するだけでなく家族と一緒にそこで旅行も楽しむ、といったことも考えられるでしょう。UTMB®︎ではWWFとパートナーシップを結んでいますが、今回はサステナビリティやソリダリティといった考えに基づいた取り組みにしました。今年のUTMB®︎を中止にせざるを得ないという状況下で、パートナーの皆さんとの結束は強くなりましたね。ランナーの皆さんには困難な状況の中で走る目標、走る理由を提供できたと思います。それはきっとUTMB®︎を走ることよりもさらに大きな目標や理由だったのではないでしょうか。

今回の成功を受けて、このバーチャル大会のプロジェクトを拡げていく予定です。例えばUTWTのレースを対象にUTWTバーチャルクラブの準備を進めています。

バーチャルイベント開催で分かったUTMB®︎への関心の一層の広がり

DC:UTMB®︎ for the Planetを終えて出されたプレスリリースによれば、参加者数の上位10カ国のなかにマレーシア、ブラジル、イラン、コロンビア、インドネシアといった新しい国が入っていました。それに参加者の53%は今回初めてUTMB®︎のイベントに参加したとのこと。今回のオンラインイベントは、UTMB®︎がさらに幅広く世界から参加者を集める可能性を持っていることを示したと思います。この点についてどう思いますか?

イランやマレーシアといった国々から多数の参加があったことには驚きました。これまでこれらの国からUTMB®︎ Mont-Blancに参加した選手はほとんどいませんでしたから。トレイルランニングというスポーツがますます世界中に広がっているという証ですね。UTMB®︎ Mont-Blancを基準にしているレースが数多く開催されており、自国で挑戦しがいのある大会が開催される環境が整いつつあるのです。

トレイルランニングが新しいスポーツとして受け入れられて、ますます広がりを見せているのは素晴らしいことだと思います。自分1人でも、仲間と一緒でも楽しめる。細かいルールにこだわったり、たくさんの用具を揃えなくても楽しめる。トレイルランニングは誰にでも開かれたスポーツだといえると思います。世界中でこれからもますます多くの大会が開催されるでしょうし、そこではUTMB®︎の基準や考え方が参照されることでしょう。

トレイルランニングはただ走るというだけにとどまらず、何か目的を持って走ることもできますよね。実際に走るのは健康などの条件に恵まれた人だけかもしれませんが、その人たちは自分のために走るだけでなく、何か他に志を持って走ることもできます。それが、私たちがバーチャルレースの土台作りと世界各地に「by UTMB®︎」の大会を作ることを同時に進めている理由です。UTMB®︎の考え方や価値観を共有する大会を世界各地に作っていくということです。

確かに私たちはCOVID-19により厳しい状況に直面しています。しかしそのおかげでさらに幅広く世界中からオンライン大会に参加者が集まってくれました。リアルなUTMB®︎ Mont-Blancの大会に参加するには様々な壁があります。それは物理的に距離が遠すぎるということに限りません。

受け入れることができる参加者数にも限界があります。こうした中で、UTMB®︎と考え方や価値観を共有する大会を世界に広げていきたいと考えています。

日本からも毎年たくさんのランナーの皆さんに長旅を経てUTMB®︎に参加していただいています。そしてUTMFはUTWTの立ち上げからメンバーに加わっています。 UTMB®︎にとって日本は非常に大切な国の一つで、日本には世界有数のトレイルランナーのコミュニティがあると承知しています。

2021年は予め代替プランを公表してUTMB®︎ Mont-Blancを開催、新しい技術を活用しながらも世界から参加者が集まって経験を共有するという根本は守る

DC:新型コロナとUTMB®︎ Mont-Blancについてうかがいます。5月20日に今年のUTMB®︎を中止すると発表されましたよね。そのとき、いくつか中止の理由を挙げていました。私が注目したのは、UTMB®︎という大会で選手が経験すること、とりわけトレイルランニングの祭典といえる盛り上がりに重きをおいていることでした。2021年大会については、おそらくこれまでのような大規模なイベントや多くの人が集まるお祭りというのは難しいのではないかと思います。このことについてどうお考えですか?参加者数を減らすとか、エイドステーションを減らすといったことも想定していますか?

もちろん議論しています。UTMB®︎をどのように変更すべきか検討していますが、できるだけ変えないようにしたいですね。大会を通じて、さまざまな感情を経験して共有することは大切なことだと考えるからです。

とはいえ、何らかの代替案を考える必要があります。かつてUTMB®︎のコースについては代替案を用意していませんでしたが、5年前からは常に代替コースを予め用意し、公表しています。今年2020年のUTMB®︎を中止としたとき、代替策を用意していなかったためにエントリーしていた選手の皆さんの気持ちに応えることができませんでした。エントリーの受付を始める時点で、大会について代替案として何を想定しているか、何ができるか。それを示しておくのがベストだと思います。

いくつかのシナリオについて検討していますが、来年も中止という考えはありません。2021年はUTMB®︎を開催するつもりです。あらゆるシナリオについて検討しているので、エントリー受付は少し遅れると思います。

UTMB®︎らしさを失わない形でUTMB®︎を開催するためです。ランナーの皆さんには何を変更するか、あるいは何を変更する可能性があるか、お知らせする予定です。同時に、代替策についてもお伝えするつもりです。エントリーが始まる前から皆さんにお知らせしておきますので、ランナーの皆さんは代替プランについて予めよく理解した上でエントリーしていただけます。

DC:エントリー開始は例年の12月下旬から遅れる。1ヶ月とか2ヶ月ですか。

まだわかりません。たぶん1月にはエントリーを始めます。でもまだ検討中で、決まったら発表します。だから12月下旬にエントリーが始まらないから来年のUTMB®︎は開催されないと誤解しないでくださいね。

新型コロナウィルスの脅威によって、私たちも何かを変えなければなりません。ウィルスは自然が生み出したものです。自然の脅威には人間はかなわないのです。悪天候に見舞われるのと同じことです。人間の側で何かを変えるしかない。アウトドアスポーツでは誰もが知っている通りです。今は自然に対する畏敬の念を持つべき時なのだと思います。

もう一つ、世界中の全てのランナーについて状況は多様であるということも、私たちは尊重すべきです。世界各地から旅行ができるかどうかに応じたプランを考える必要があります。ヨーロッパだけを考えるのは不十分です。世界中のトレイルランナーが同じ考え方や価値観を共有するのが理想です。旅行についてどうすればいいか、安全のために何をすればいいか。

今回のように、世界各地から旅行してUTMB®︎に来れるかどうかを考える事態が将来もあるかどうかはわかりません。そんな中でどんな実行可能な代替プランがあるかを考えなければなりません。

DC:例えば、オンラインのイベントとか期間を区切ったタイムトライアルのイベントになる可能性もありますか?先月、Sierra-Zinalというスイスの大会ではそうしましたよね。他にもウェーブスタートとか、開会式のようなセレモニーをやらないとか。こういったことも検討していますか?

今、利用可能な手段を利用しなくてはならないと考えています。10年前、私たちはビデオ会議ができるとは考えもしていませんでした。10年前と違って、今は様々なツールを活用できます。これまでもUTMB®︎では様々な新しいツールを導入しています。例えば、あなたにも協力してもらっているUTMB®︎ LIVEもその一つです。手元のツールをフル活用して、さらに新しいツールを自分で作り出します。年月を重ねるにつれて進歩を重ねることができる。そして10年前には思いもつかなかったアイディアを実現する。今後も危機に直面するたびに、そうして克服していくでしょう。目の前の危機に対して何ができるかを考え、選んだ道を進んでいく。私たちはそんなふうにいつも行動したいと考えています。

今年、UTMB®︎の中止を決めました。それと同時に、中止としたまま立ち止まるのではなく、前進を続けることも発表しました。まずはバーチャル大会のためのプラットフォームを作ること、そして来年2021年大会に備えること。2021年の取り組みは翌年の2022年へ、さらには2025年へと繋がっていくでしょう。常に、どんな可能性があるかアンテナを広げているのです。

それぞれの大会が持つ価値観は尊重されるべき

DC:トレイルランニングの世界のリーダーとしてのカトリーヌさんに質問です。最近、フランスやスイスでは数百人規模のトレイルランニング大会が開催されていますね。ニュースによれば最近はフランスでも新型コロナの感染者数が再び急増しています。こうしたパンデミックの最中に大会が開催されるのはなぜでしょうか。お考えを聞かせていただけないでしょうか。

その質問に私からの答えはありません。トレイルランニングは1人でもたくさんの人でも同じ目標に向けて取り組むことができるスポーツです。大会には様々な形があります。今開催されているのは多くの人を集める大会ではありません。そして原則としてフランスやスイスのランナーだけで開催されています。そうした形で大会が開催されるのは選手にとってはいいことです。政府の許可を受けて開催されているので何も問題はないと思います。

現在のところ、アウトドアスポーツで新型コロナのクラスターは発生していません。問題となるのは室内です。ただ、政府に対してはなんらかのルールを定めてほしいですね。そうして決められたルールに従うことが重要です。現在は国や地域にもよりますが、1000人から1300人くらいまでにイベントの規模が制限されています。

ただUTMB®︎ Mont-Blancについてはこうした大会と同じようには考えていません。例えば「私は20kmを走るのが好きだ」というランナーがいますよね。「夜は走りたくない、ウルトラの大会には出ない」という人もいます。大会についても同じです。私たちの目標は感情に訴えるあらゆる経験を提供すること。この地球の上をまたいで何かを発見する経験を尊重したい。ただ長距離を走ればいいというわけではありません。それならいつでも近所を走ればいいだけです。

違う文化、異なる人々や国に出会って何かを見つけるような経験をするなら、国境を越えて旅することになります。それがトレイルランニングの醍醐味だというのが私たちの考えです。世界各地からモンブランに来て参加してほしいと思います。でも様々な理由からそうすることは難しい。ごく少数の人のためなら可能かもしれませんが。大会を続けること、そしてたくさんの人が一度に集まること。それが目標です。

私たちの考えはトレイルランニングの一つの目標だと思いますが、誰しも同じように考えるわけではないでしょう。主催者はそれぞれの大会がどのような姿であるべきか、選ぶことになります。エイドステーションをどうするか、移動手段をどうするか、などなど。どのようなやり方も尊重されるべきでしょう。UTMB®︎の場合は数百人が参加するだけではこれまで通りのサービスを提供することは不可能です。私たちが必要とするサービス全てを提供するにはこれまで通りの人数が必要です。

トレイルランニングに限らず、人生ってそういうものだと思いますよ。何かを選ばないといけない。その選択には責任を持たないといけない。選択をしたら自分はそこで頑張って、他人の選択も尊重する。一度決めたら責任を持って取り組むことが大事なんです。

カトリーヌさんは拡大していくUTMB®︎の事業全体の戦略に力を入れていく

DC:最後にUTMB®︎の将来について聞かせてください。昨年の閉会式では壇上で娘のイザベルさんを紹介して、娘に大会のレースディレクターを引き継いでいく、とおっしゃった。一方、夫のミシェルさんは最近ITRAの会長を退いてUTMB®︎に戻りました。今、家族の中でUTMB®︎の役割とか目標とかを改めて見直されているのかと思います。

シャモニーで開催されるUTMB®︎ Mont-Blancだけをやっていたときはミシェルと私が共同レースディレクターということでやっていました。でも今ではやることが増えています。「by UTMB®︎」の大会を展開するUTMB®︎インターナショナル、Ultra-Trail World Tour(UTWT)、それにLiveTrail。これらを統括する会社として「UTMB®︎グループ」を設立しています。UTMB®︎グループは全部で30人が働く会社です。私がUTMB®︎ Mont-Blancに完全に集中して取り組むことは難しくなりました。それにもうそんなに若くありませんからね。まだリタイアはしないにしても、もっと経営戦略について集中して取り組まなくてはいけない。だから私自身はUTMB®︎グループの社長になりました。

それで娘は昨年紹介したようにUTMB®︎ Mont-Blancを引き継ぐ。息子のダビデはLiveTrailの責任者として経営に当たります。グループには専任のCIOも迎えています。ミシェルはそれぞれのレースやコース、トレイルランニングというスポーツについてのコンサルタントという役割を担います。彼自身がトレイルランナーであり、このスポーツについて熱い思いを持っています。引き続き、グループ全体に必要不可欠なアドバイスをしてくれると期待しています。世界に展開する「by UTMB®︎」の大会やUTWTをさらによいものにしていきます。

今、紹介した体制はそのためにベストの体制です。ミシェルと私は引退はしていませんが、何でも2人でやるという体制ではなくなりました。でも手を離したからといって、何も考えなくなったとはいいませんけど。

DC: 家族が一緒に取り組むことでUTMB®︎の将来は明るいですね。きっと若い世代がUTMB®︎全体を取り仕切ることになっていきますね。私にも日本のUTMB®︎ファンの皆さんにとっても貴重なインタビューの機会でした。ありがとうございました。

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DC Weekly 2020年10月13日 –尾瀬岩鞍VK、OSJ KOUMI100

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国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・尾瀬岩鞍VKで皇帝・宮原徹を破って日本選手権チャンピオンとなった18歳の近江竜之介 Ohmi Ryunosuke。 Photo by ©計測工房)

動画でお送りするDC Weeklyはこちらから。

トレイルランニング関連ニュース

「Virtual UTMF」のエントリーページがStravaで公開開始、10月19日にスタート

ウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. FujiStravaで「Virtual UTMF」を開催することは当サイトの記事でもお伝えしました。10月19日月曜日から7日間の期間内に走った距離の合計でUTMFと同じ100マイル(160km)を目指すこのチャレンジは、Stravaの会員(無料会員でもOK)となって「チャレンジページ」からエントリーすると参加可能。本稿執筆時点では受付が始まった12日月曜日の当日に4,700人以上がエントリー済みとなっています。

いいのわたる UTMB®︎ for the Planet優勝記念インタビュー動画が公開に

今年はリアル大会としてのUTMB®︎ Mont-Blancが開催されたなかったことから、代わって開催されたバーチャルイベントのUTMB®︎ for the Planet。その中の170kmのUTMB®︎に相当するレースで昨年のUTMB®︎チャンピオン、パウ・カペルを上回って第一位となったのはいいのわたる Iino Wataruさんでした。その飯野さんに今回の挑戦と成果を振り返る56分のインタビュー動画が公開されています。

先週末開催のイベント

10月4日日曜日

Lantau 2 Peaks (23k, 15k)

香港・ランタオ島で開催。今年は10月1日から11日までの期間中にコースを各自で走ってタイムを計測するバーチャル大会として開催されました。

10月10日土曜日 – 11日日曜日

OSJ KOUMI100

八ヶ岳の東麓、松原湖高原スケートセンターを会場に、32kmの周回コースを5周する100マイルレース。新型コロナ対策で運営が大幅に見直されて開催された今年の大会は、台風接近による雨が長く続く厳しいレースとなりました。レースはレース中盤に順位を上げて4周目でトップに立った白川裕登が24時間47分で優勝。前半をリードした牧野公則が25時間20分で2位に。奥宮俊祐が26時間19分で3位となりました。女子のレースも後半の勝負を制した黒田清美が30時間8分で優勝。浅原かおりが30時間56分で2位、林絵里が31時間12分で3位でした。リザルトの速報はこちら

尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター

群馬県の尾瀬岩鞍ホワイトワールドで開催。今年のレースはスカイランニング日本選手権・ユース日本選手権、マウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権日本代表選考レースになっていました。

  • 10日土曜日はスカイスピードが尾瀬岩鞍スキー場の斜度最大40度の「ジャイアントウォール」(350m 160mD+)で行われました。女子は小林華蓮 Kobayashi Karen が6分46秒、男子は渡辺良治 Watanabe Ryoji が5分25秒で2年ぶりに開催された日本選手権・スピードのチャンピオンとなりました。リザルトはこちら
  • 11日日曜日は5km 1000mD+のバーティカルキロメーターが開催されました。男子では18歳の近江竜之介 Ohmi Ryunosuke が41分40秒で優勝。長く日本のバーティカルキロメーターの第一人者として活躍する宮原徹 Miyahara Toru (42分50秒)に70秒差で競り勝ちました。2位には宮原、3位は上正原真人 Kamishohara Masato (43分55秒)という結果に。宮原は2016年のこのレースで優勝した際に39分49秒の大会記録をマーク。一昨年は42分50秒で優勝しています。女子は吉住友里 Yoshizumi Yuri が48分42秒で後続選手に5分以上の差をつけて圧勝。この大会では4回目の優勝ですが、初めて49分を切るタイムで自己ベストを更新しています。2位は上田絢加 Ueda Ayaka (53分56秒)、3位は楠田涼葉 Kusuda Suzuha (54分53秒)でした。同じレースで行われたユース日本選手権は女子は小林華蓮 Kobayashi Karen (57分7秒)、男子は近江竜之介が勝者となりました。リザルトはこちら
今年の尾瀬岩鞍VKで優勝、日本選手権チャンピオンとなった吉住友里 Yoshizumi Yuri(写真 © 計測工房)

今年の尾瀬岩鞍VKで優勝、日本選手権チャンピオンとなった吉住友里 Yoshizumi Yuri(写真 © 計測工房)

Autumn 100

イギリス・ロンドンから西に行ったテムズ川に面したGoringとStreatleyの二つの村を拠点にした100マイルのレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

10月11日日曜日

スカイライントレイル菅平(43k、22k)

長野県菅平高原。昨年までの6月から秋に時期を移して開催されました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

常陸國トレイルラン(15.7km, 9.3km)

茨城県石岡市。今年新たに企画された大会はミドルの部とショートの部のレースが行われました。2週後の25日にも同じ形式の大会が「第二陣」として予定されています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

10月15日木曜日 – 18日日曜日

(中止)Grand Raid de la Reunion (166k, 112k, 66k, リレー)

南インド洋の島、レユニオンで行われるトレイルランニングレース。島を縦断する166km 9,611mD+のディアゴナル・デ・フゥ Diagonale des Fousのほか、112km 6,468mD+のトレイル・デ・ブルボン Trail de Bourbon、66km 3,409mD+のマスカリン La Mascareignes、183km 11,260mD+のコースを4人のリレーで走るゼンブロカル Zembrocal Trailの開催が予定されていました。大会は9月に入ってからも開催に向けて検討が続いていた模様ですが、中止という結論になりました。

(中止)Festival des Templiers (78k, 100k)

フランス南部の中央山塊に位置するミヨー Millauで開催。78.5km 3,640mD+のレース、グラントレイル・デ・トンプリエ Grand Trail des Templiers をはじめとする合計14のレースにのべ1万3千人が参加するトレイルランニング・イベントは中止となりました。10月14日から11月1日までにコースを各自が走ってデータをアップロードする形式のバーチャルイベントが開催されます。

10月16日金曜日 – 18日日曜日

Ultra-Trail Ninghai (108k, 55k, 27km, 12k)

中国浙江省寧波市寧海県。浙江の渓谷エリアや竹林をコースとする108km 5,045mD+のレースは今年からUltra-Trail World Tourのシリーズ戦に加わる予定でした。レースは今週末に開催される予定となっており、男子ではヤン・ロンフェイ Yan Longfeiデン・ゴーミン Deng Guominリャン・ジン Liang Jingチー・ミン Qi Minユウ・ペイチャン You Peiquanロー・カンファ Luo Canhuaなどがエントリー。女子は昨年のUTMF優勝のシャン・フージャオ Xiang Fuzhaoのほかシュー・メイリン Xu Meilingルー・ヤンチュン Lu Yangchuangに注目。55kmには2018年CCC®︎女子優勝のヤオ・ミャオ Yao Miao、2019年HK100男子優勝のシェン・ジアシェン Shen Jiasheng、2019年TDS®︎男子6位のユン・ヤンチャオ Yun Yanqiaoと近年の中国のトップ選手が揃う大会となっています。ライブトラッキングはLiveTrailで見ることができます。

10月17日土曜日 – 18日日曜日

OMM LITE Hakuba/Otari

長野県白馬村、小谷村。7月11-12日に予定されていた大会が延期となり、この週末に開催されます。OMM JapanのScore形式(ロゲイニング形式)で二日間にわたって開催されます。

Mt.Rokko Cannonballrun (100k, 50k)

六甲全山縦走路をコースとし、ユニークな私設エイドなどで知られるアットホームなイベント。春の大会に続いて秋も開催されます。

(中止)Salomon Cappadocia Ultra-Trail (119k, 63k, 38k)

トルコの世界遺産のカッパドキアを走る大会。玄関口となるウルギュップを起点に、ギョレメなどの主なスポットをつなぐコースとなっていてUltra-Trail World Tourのシリーズ戦にも加わっています。今年は中止となりました。

10月17日土曜日

Big Dog’s Backyard Ultra World Championships

Barkley Marathonsを主催するラザルス・レイク Lazarus Lakeがアメリカ・テネシー州で開催するバックヤード・ウルトラがBig Dog’s Backyard Ultra。今年は世界各地で開催されるバックヤードウルトラの上位選手が集まる大会となる予定でした。コロナ禍により大会は世界19カ国で同時にスタートするサテライトレースをインターネットでリアルタイムにつなぐ形式で開催されることとなりました。さらにバックヤードウルトラでは最後に残った2人のうちどちらかが走るのをやめた時点で勝者が決まってレースも終わることを考慮して、この「世界選手権」でも単純に最後まで走った選手ではなく、各地で開催されるサテライトレースで最後の2人となった状態で最後まで走り続けた選手がチャンピオンとなります。これにより、大会は各サテライト大会ごとの団体戦という要素も加わることになります。スタートは17日土曜日の午前6時35分(日本時間同日午後8時35分)。出場者一覧はこちら。大会のライブアップデートは大会のFacebookグループページから。当サイトではこの大会に出場する上野暁生 Ueno Akio選手にバックヤードウルトラの経験と魅力について今年7月にインタビューしています

(中止)Limone Extreme SkyRace (29k)

イタリア北部・ガルダ湖の湖岸の町、リモーネで開催。毎年、スカイランナー・ワールドシリーズ Skyrunner® World Seriesの終盤で熱いレースが繰り広げられてきた大会ですが、今年は中止に。

10月18日日曜日

志賀高原エクストリームトレイル(54k, 32k, 8k)

長野県・志賀高原で開催。山田琢也さんのプロデュースによる志賀高原の見どころをめぐるコースで開催される大会はロング54km、ミドル32kmがスカラインニング日本選手権のそれぞれウルトラ、スカイの各種目のレースとなっています。

  • ミドル(32km 2000mD+)の女子は昨年の日本選手権チャンピオンの楠田涼葉 Kusuda Suzuha に加え、2位の上田絢加 Ueda Ayaka 、3位の秋山穂乃果 Akiyama Honoka が揃い、そこに昨年はLimoneで開催されたSkyMasters出場のため日本選手権に出なかった高村貴子 Takamura Takako が加わります。男子は昨年のこの大会で優勝して注目を集めた上正原真人 Kamishohara Masato 、昨年の3位で先週末の尾瀬岩鞍VK(日本選手権)を制した近江竜之介 Ohmi Ryunosuke が優勝候補に挙げられます。昨年はLimoneでこの大会に出ていなかった牛田美樹 Ushida Miki は今年はこのミドルのレースにエントリー。岩井竜太 Iwai Ryuta 名取将大 Natori Masahiro 服部一輝 Hattori Kazuki といった有力選手も揃います。
  • ロング(54km 2,850mD+)は昨年を含め日本選手権ウルトラで3度、女子チャンピオンとなっている星野由香理 Hoshino Yukari 鈴木博子 Suzuki Hiroko 木下久美 Kinoshita Kumi が挑みます。男子は昨年のこの大会で日本選手権チャンピオンとなった三浦裕一 Miura Yuichi と昨年のスカイランナーワールドシリーズチャンピオン、上田瑠偉 Ueda Ruy が対決。昨年2位から5位の小川壮太 Ogawa Sota 矢嶋信 Yajima Makoto 町田知宏 Machida Tomohiro 城武雅 Shirotake Masashi が揃うほか、昨年の日本選手権スカイで準優勝の近藤敬仁 Kondo Yoshihito が今年はロングのレースにエントリーしています。

白馬国際トレイルラン(20k)

長野県白馬村で開催される人気大会は新型コロナを受けて今年はバーチャルとリアルの二つの形式で開催されます。予選にあたるバーチャル形式のレースは9月1日から10月4日に白馬村の指定されたコースを走ってそのタイムを申告する形で行われました。このバーチャルレースのタイム上位選手と抽選で選ばれた選手の計200人がリアルなレースとして開催される本戦に出場します。例年は50kmのレースが開催されますが、今年はそのコースの一部となる20km 920mD+のレースが行われます。

Skyrace des Matheysins (25.5k, 18.5k, 12k)

フランス・グルノーブルの南30kmの山岳エリア、メチエジンで開催。スカイランナー・ワールドシリーズのレースとして注目されるレースは今年5月17日に開催予定でしたが、10月のこの週末に延期して開催されます。

(中止)富士山原始林トレイルラン in 精進湖・本栖湖(20k/17k)

山梨県富士河口湖町の旧精進小学校を会場に開催。福田六花さんがプロデュースする大会で富士の樹海の中を走るコースです。

(中止)小辺路 TRAIL JOURNEY in 十津川

奈良県十津川村。熊野古道・小辺路の一部をコースとするレース。

(中止)山村都市交流の森 花背トレイルラン(25k, 16k)

京都市。鞍馬から花脊峠を越えた先の花脊の山村を会場にして開催。

(中止)市川三郷 四尾連稜線トレイルラン (35km、16km、8km)

山梨県市川三郷町で開催の35km、16km、8kmのレース。

(中止)秋吉台カルスト TRAIL RUN(39k 、20k)

山口県美祢市。カルスト台地として有名な秋吉台で開催。39kmの累積獲得高度は1,400mD+。

(中止)峨山道トレイルラン(77k)

石川県。古道「峨山道(がさんどう)」をベースに羽咋市と輪島市の總持寺祖院へを結ぶ77kmのコースで行われる大会。今年の第6回大会は来年に延期となりました。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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来年のウルトラトレイル・マウントフジは4月23-25日開催。例年と異なる点は? #UTMF

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ウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. Fuji(UTMF)は来年2021年の大会概要を発表しました。今年4月に開催予定だった大会は新型コロナウィルスの感染拡大のために中止されましたが、来年は4月23日金曜日から25日日曜日の三日間の日程で、2019年大会と同じ2400人が参加する164km 7,563mD+のコースで開催されます。ただし、招待選手を除いてはエントリーは日本国内在住者のみ可能。レース中の私的サポートは禁止に。コースについては富士山こどもの国(富士市)をスタートするのは前回と同じですが、フィニッシュ会場となるのは富士急ハイランド(富士河口湖町・富士吉田市)に変わります。

今年の2020年大会が中止となった際にアナウンスされたように、2020年大会にエントリーしていた選手は2021年か2022年大会のいずれかに優先エントリーが可能で、この場合2021年大会あるいは2022年大会についてそれぞれ資格として設定される最小限のITRAポイントを満たしていなくてもエントリーが可能とされます。ただし、2020年大会にエントリーしている選手が2021年に一般エントリーで抽選を経て出場し、2022年に優先エントリーすることは認められません(発表日に行われたライブ配信による説明で明らかにされました)。2021年大会の優先エントリーは10月25日から31日に受け付け。例年より抽選が狭き門となることが見込まれる一般エントリーは11月16日から23日に受け付け。抽選結果は12月4日金曜日に発表されます。

このほか、2021年のUTMFの前回からの主な変更点を、ライブ配信で説明された内容を交えて以下、ご紹介します。

スタートは500人単位でのウェーブスタートに

2400人の選手のスタートは500人ごとに5つのグループに分けられ、4月23日金曜日の14時30分にスタートする第一ウェーブから、15分おきに5つのウェーブに分かれてスタート。グループは各選手のITRAパフォーマンスインデックスの数値で分け、数値が高い(走力のレベルが高い)選手から先にスタートすることになります。

コースは一部変更に、ドロップバッグは2カ所におけることに

コースは富士山こどもの国をスタートしてから前半は前回から変わりませんが、杓子山から下りてA8富士吉田(149km)に向かうセクションが選手の交通安全のため一部変更されるほか、フィニッシュ地点が富士急ハイランドとなったことから、最終盤の霜山からの下りは天上山を経由するコースに。このほか、コース概要図からは前半の「A2麓」(52km)からは端足峠から竜ヶ岳に登らず本栖湖畔へと下りるコースに変更されている様子が伺えます。距離、累積獲得高度は前回の165km 7,942mD+に比べてやや小さくなります。

2021年UTMFのコース概要図(大会ウェブサイトのニュース記事より)

2021年UTMFのコース概要図(大会ウェブサイトのニュース記事より)

エイドステーションはコース前半で「W粟倉」(16km)がなくなり前回の「A3本栖湖」はウォーターエイドの「W本栖湖」(62km)に変更。前回、5カ所のエイドで認められていた私的サポートは今回は禁止に。ドロップバッグは前回は78km地点の精進湖民宿村のエイドのみでしたが、2021年は「A2麓」(52km)と「A6山中湖きらら」(123km)の2か所に置くことができます。

2021年UTMFの各エイドと進行見込み(大会ウェブサイトのニュース記事より)

2021年UTMFの各エイドと進行見込み(大会ウェブサイトのニュース記事より)

さらに「A4河口湖勝山」(91km)の先、フィニッシュ地点となる富士急ハイランドの前の約97km地点に「ハイランドライン」が設けられます。ここでリタイアした場合にはこの地点までのコースを完走した扱いとなり、ITRAポイントが付与されます。

レース前後の受付なども変更に

レース前のナンバーカード引換え、必携品チェックは大会前日のみ、完全予約制で指定された時間と場所で行われます。受付は富士急ハイランド、御殿場高原時之栖、JR新富士駅に分散して行われます。

大会スポンサーやメーカー、ショップが出展する「UTMF EXPO」はフィニッシュ地点の富士急ハイランドでスタート前日の22日木曜日と大会開催中の24日土曜日、25日日曜日に開催されます。スタート会場の富士山こどもの国での出展はありません。

このほか、現在も開催中の「UTMF富士山ぐるりラリー2020-2021」が大会最終日の4月25日日曜日まで行われます。

新型コロナウィルス感染防止のためのガイドラインにより、マスクが選手の必携品に

選手、スタッフは「UTMF2021新型コロナウイルス感染防止のための運営方針」に従って大会に参加することが求められます。内容は多岐に渡りますが、レースではマスクが選手の必携品となり、スタート前の整列時、スタート後の約500m、エイドステーション、フィニッシュ後の会場ではマスクを着用することが求められます。また感染予防のためゴミを捨てることができるのはエイドステーションの指定された箇所に限られ、そのほかの場所では選手自身が保管して持ち運ぶことになります。

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「Virtual UTMF」を前に宮﨑喜美乃、鬼塚智徳の両選手とコロナ禍の半年を振り返る

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10月19日月曜日からStravaで「Virtual UTMF」が開催されます。今年はキャンセルとなったウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. Fuji(UTMF)がStravaで開催するバーチャルイベントは、10月19日月曜日からの7日間で100マイル(160km)を走るチャレンジで誰でも参加できます(無料のStravaの会員になる必要があります)。

春先からあっという間に世界中に感染が拡大した新型コロナウィルスは私たちの暮らしに幅広く影響をもたらしました。そうした影響を前提に、広くみんなの健康を守るために生活や仕事のあり方を「ニューノーマル」に切り替えていく動きが広まっています。しかし、「ニューノーマル」を見つけたり受け入れることはしばしば苦労が伴います。

THE NORTH FACEアスリートとしてトレイルランニングに取り組む宮﨑喜美乃 Miyazaki Kimino鬼塚智徳 Onitsuka Tomonoriの両選手は、今シーズンをどんなふうに過ごしたのでしょうか。そして、大きな目標としていたUTMFに代わって来週から始まる「Virtual UTMF」にはどんな気持ちで取り組むのか。お二方にお話を聞かせていただきました。

仕事は大打撃、外出を控えて一時は眠れない日々が続いた宮﨑さん

「私の場合は在宅でできる仕事ではなく、春以降も以前と変わらず出勤しています。」と話すのは鬼塚さん。とはいえ、コロナ禍のニュースで騒がしい中で鬼塚さんにも大きな生活の変化がありました。4月に佐賀から福岡に転勤となって引っ越すことに。通勤時間はわずか5分という職住近接の環境から、電車とバスを乗り継いて1時間の通勤という変化は、アスリートとしての鬼塚さんの生活リズムを大きく変えました。「佐賀では朝の出勤前に走って、仕事から帰ってからも少し走れました。転勤してからは平日に走る時間はかなり減ってしまって。」実業団チームのエリート選手として長距離走に打ち込む生活からはすでに離れて久いとはいえ、走ることは鬼塚さんにとって大切な生活の一部であり続けています。

鬼塚智徳(おにつかとものり)さん:1980年福岡県生まれ。実業団ランナーとして1999年世界クロスカントリー日本代表、2000年全日本実業団ハーフマラソン3位(1:01:37)、2005年別府大分毎日マラソン(2:12:48)などの成績を挙げる。トレイルランニングでは2015年OSJおんたけ100k準優勝、2018年信越五岳100マイルで4位。昨年のUTMFでは安定したレース展開で7位となり表彰台に立った。

鬼塚智徳(おにつかとものり)さん:1980年福岡県生まれ。実業団ランナーとして1999年世界クロスカントリー日本代表、2000年全日本実業団ハーフマラソン3位(1:01:37)、2005年別府大分毎日マラソン(2:12:48)などの成績を挙げる。トレイルランニングでは2015年OSJおんたけ100k準優勝、2018年信越五岳100マイルで4位。昨年のUTMFでは安定したレース展開で7位となり表彰台に立った。(写真提供 Strava)

宮﨑さんの場合、新型コロナはもう少し深刻な状況をもたらしました。低酸素トレーナーの仕事の拠点としているミウラドルフィンズの低酸素室は海外の高所登山が難しくなったことから一時休業することに。コロナの後を見据えて時代に即した新しい事業を起こすために会社に籍はあるものの、目の前の仕事があっという間に消えたことで生活の不安を感じずにはいられなかったといいます。外を走る気にもなれなくなりました。「東京に緊急事態宣言が出てからは、近くの公園を走っても周りの人たちに見とがめられる気がして。アウトドアスポーツを仕事にしているのにコロナで人に迷惑をかけるようなことになったら仕事ができなくなる、とおびえて真面目に自粛してました。」今年のUTMFが中止と決まってからはモチベーションも失い、しばらくは不眠症の日々が続きました。

宮﨑喜美乃(みやざききみの)さん:1988年山口県生まれ。鹿屋体育大学大学院修士。高校、大学では駅伝部で全国駅伝に出場。登山とランニングの経験と研究を生かし、トレイルランニングでは2015年STYで女子優勝、2019年トレイル世界選手権(ポルトガル)日本代表、同年Oman by UTMB®︎で女子3位に。

宮﨑喜美乃(みやざききみの)さん:1988年山口県生まれ。鹿屋体育大学大学院修士。高校、大学では駅伝部で全国駅伝に出場。登山とランニングの経験と研究を生かし、トレイルランニングでは2015年STYで女子優勝、2019年トレイル世界選手権(ポルトガル)日本代表、同年Oman by UTMB®︎で女子3位に。(写真提供 Strava)

逗子の子どもたちと出会った宮﨑さん。鬼塚さんは初めての通勤ランを始める。

一度はネガティブな方向に振れた振り子が軌道を取り戻したきっかけは、お二人ともランニングでした。

神奈川県逗子市では小学生から高校生までの子どもたち20人が大人と一緒にカヌーで50km、ハイキングで60kmの道のりを踏破して富士山須走登山口を目指すプロジェクト「ZU SEA TO MOUNTAINS」の準備が進んでいました。逗子在住のプロスキーヤー・三浦豪太さんが隊長を務めるこのプロジェクトに宮﨑さんもサポートのために加わります。昨年11月に女子3位となったOman by UTMB®︎ のドキュメンタリー映像を見ていた子どもたちと、宮﨑さんは9月のプロジェクト本番に向けた練習として逗子の海辺や山を走り始めました。「走り方や山を登るコツを話すとすごく楽しそうに、みんないい動きで走るんです。道具なんて気にせず、登りが続いたら歩く。子どもたちと一緒に走るのは初めてでしたが、初めて山を走ったときの楽しさを思い出させてくれました。」

一方、鬼塚さんは一念発起して会社から自宅まで15kmの帰宅ランを始めました。普通の市民ランナーなら通勤ランはよく聞く話かもしれません。しかし鬼塚さんは世界選手権に日本代表として出場したり、フルマラソンで2時間12分台の記録を持つエリートアスリートでした。これまで、通勤ランをした経験はありません。「でもそうでもしないと練習ができないな、と思いました。一日の仕事の後に疲れた状態で電車で帰宅しても、疲れがたまる一方のような気がしてしまいます。今は帰宅ランをするのが楽しいですね。」と笑顔で話します。

Virtual UTMFを来シーズンに向けた再起の一歩に

今年、不惑を迎えた鬼塚さんですが、目標とするレースがない日がこれほど長く続いたことはありません。Stravaを通してランニング仲間が頑張っている様子を知ることは刺激にはなるでしょうが、どうやってモチベーションを維持しているのでしょうか。その鍵は「まだまだアスリートとしていい結果を出したい」という強い思いにあります。「今年で40歳ですが、でもまだまだアスリートとしてやっていきたい。昨年のUTMFで7位になって表彰台に立った時にたくさんの人から感動したといってもらえたんですが、そんなふうに人の気持ちを動かすアスリートでいたいと思っています。」鬼塚さんは週末に英彦山をはじめとする修験道の山々をつなぐ100km近いコースで「Virtual UTMF」を締め括ろうと計画中です。

新しい仕事につなげられたら、と最近の宮﨑さんは積極的に山や海に足を運んで、歩いたり走ったり、クライミングをしたりする時間を増やしています。「行きたい山に行って自由にアクティビティを楽しんでいます。するとクライミングをした後にトレイルランをすると股関節の動きがよくなって走りやすいことに気付いたり。走ってばかりでケガしてしまった陸上部の学生時代を思い出しました」と最近の様子を話します。宮﨑さんは「Virtual UTMF」で今年の夏に走った逗子の海と山をつなぐ周回コースを走るつもり。途中で一緒に子どもたちと走るのを楽しみにしているそうです。

10月19日月曜日にVirtual UTMFはスタート

「Virtual UTMF」に参加するにはStravaの「チャレンジページ」からエントリー。10月19日月曜日から25日日曜日までの期間中にGPSデバイスやスマートフォンのStravaアプリを使ってランニングを記録してStravaに投稿。期間中のランニングの距離の累計が160kmに達したら、「Virtual UTMF」の完走です。スタート前日の本稿執筆時点ではすでに参加者は1万1千人を超えています。

完走者全員にStravaのプロフィールにオリジナルのデジタルバッジが表示されるほか、国内の完走者には同じデザインのリアルな記念ワッペンに申し込み可能。さらにUTMFのスペシャルスポンサーであるThe North FaceおよびCitroënが提供するプレゼントの抽選に応募できます。

それにしても、7日間で100マイルを走るのはなかなかハードルが高いですよね。このことをStravaのジャパン・カントリーマネージャーの三島さん(先日当サイトのポッドキャスト Run the Worldに出ていただきました)に聞いたところ、「100マイルにこだわらず、皆さんそれぞれの目標に向けた挑戦の機会として、頑張りすぎずに頑張ってもらえたら」とのことでした。ということなので、筆者も遠慮なく自分自身の目標に向けて1週間楽しもうと思っています!

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#025 Runnin’ in the Rain: Koumi 100 <ナミネムさん、智也さん> 【ポッドキャスト・Run the World】

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10月10日土曜日、11日日曜日に八ヶ岳の麓、松原湖高原スケートセンターを会場にしてOSJ KOUMI 100が開催されました。今シーズンは新型コロナウィルスが多くの大会の中止につながる中で、数少ない100マイルのトレイルランニングレースとなりました。32kmの周回コースを5周する100マイルですが、新型コロナの感染防止策に加え、台風が近づいて大雨となる中でレースが行われました。

当サイトの取材活動でいつも協力していただいている、ナミネムさんと智也さんはそれぞれペーサーとしてOSJ KOUMI 100に参加されました。大会から1週間がすぎた週末に今回のKOUMI 100で感じたことを話していただきました。厳しいコンディションが予想される中で重苦しい雰囲気だったスタート、雨の中で選手を待つ周囲の様子を振り返ります。そしてすでに何度もペーサーを経験しているナミネムさんがペーサーを務めることの魅力、ペーサーはどのように選手を助けるべきかを話します。

このほか、前週にDogsorCaravanで紹介した来年2021年のUTMFのこと、UTMB®︎のレースディレクターであるカトリーヌ・ポレッティさんのインタビューについても話しています。

今回のエピソードはリカバリーサンダル「rig」の提供でお送りします。

今回のエピソードには次のようにチャプターをつけています。

01:30 オープニング
02:46 UTMF2021の概要が発表に
09:46 表彰数が男女で違う問題
15:30 UTMBのカトリーヌさんのインタビュー
21:14 2021年のUTMB®︎はどうなる?
27:56 今週のテーマはKOUMI 100
28:32 前進となる「八ヶ岳スーパートレイル」の記憶
32:44 雨の中、テントを張って準備する厳しさ
34:36 スタートは前途の厳しさと久々のレースでちょっと異様な雰囲気に
36:24 台風が迫る中、前日午後6時に開催決行の発表
38:52 ペーサーの役割
40:12 スタート翌日の午後にようやく雨が上がった
41:00 今回はランナーをサポートする場所の確保も大事だった
42:46 レースが進むにつれて満杯だった駐車場がスカスカに
43:28 完走率24%!
44:50 優勝は白川裕登さん、24時間47分はすごいタイム
45:08 雨でぬかるみ、林道は走りづらい状態に
45:42 膝まで埋まる泥の中を走ることに
46:58 2位になった牧野公則さんが休憩を取る間に白川さんがトップに
47:30 牧野さんのガッツ、最後までハイレベルな走りも素晴らしかった
48:30 HURT 100に周回5周と一周のタイムは似ている
49:20 KOUMI100のコースは走りやすいと思っていたが
52:02 ペーサーをする楽しさとは
53:06 自分のこれまでの経験や学びを目の前で共有できる喜びがある
55:10 よいペーサーとなるにはどうしたらいい?
57:46 海外のレースではペーサーは選手を引っ張るよりも寄り添う感じかも
59:50 岩佐のペーサーされた経験
01:04:56 今回のKOUMI100で役立ったペーサーの知恵は?
01:05:44 夜が明ければどんなトラブルも解決する!
01:06:48 走るべきセクションの前にはジェルで補給、最後はコーラでつなぐ
01:07:30 コーラだけで最後の40kmは走りきれる
01:07:52 ペーサーをしてもらった経験が生きる
01:09:42 周回コースでは1周ごとに補給のタイマーをリセット
01:11:30 ペーサーをやってKOUMIには絶対出たくないと思った
01:12:06 コース上にゴミが多かったのが残念
01:14:58 ゴミ入れのポーチを選手の必携品にした方がいいかも
01:18:06 久しぶりにレースに参加して、レースで走ることの魅力を改めて感じた
01:18:26 100マイルレースの後半は誰もが優しく
01:19:04 ゴールした瞬間の感激が自分のことのように思える
01:20:28 激走モンブラン世代はレースから消えたのか?
01:21:50 滋賀の大レジェンド、谷北勇二さんは今回も完走
01:24:08 女子優勝、黒田清美さんは表彰式でカッコよかった
01:25:50 やっぱりチーム100マイルのメンバーは強い
01:27:38 岩垂さんの奥様の献身的なサポートに心打たれた
01:28:34 パートナーに過度に期待しすぎないのが吉
01:31:00 12月にはIzu Trail Journey
01:32:38 11月29日からGolden Trail World Championship
01:34:06 ポッドキャスト「Off Trail Talk」に出演させていただきました

(2020年10月17日収録)

ポッドキャスト番組・”Run the World”の今回のエピソードはこの記事の下の再生ボタンを押すとお聞きいただけます。このほか、AnchorやSpotify、Apple Podcastなどで配信しています。チャンネル登録しておけば、新しいエピソードも既に公開済みのエピソードも見逃すことがありません。ぜひチャンネル登録してみてください。

Anchor / Spotify / Apple Podcast / Google Podcast / Breaker / Overcast / Pocket Cast / RadioPublic

  • 写真・ナミネムさん、智也さん
  • 音楽・未来向きトライアド / Audiostock、da ta 3 / Audiostock

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DC Weekly 2020年10月20日 –志賀高原、白馬国際、Big Dog’s Backyard Ultra、UT Ninghai

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国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・UTWTシリーズ戦のUltra-Trail Ninghaiを昨年に続いて連覇したシャン・フージャオ Xiang Fuzhao 向付召。 Photo courtesy of © Ultra-Trail Ninghai)

動画でお送りするDC Weeklyはこちらから。

トレイルランニング関連ニュース

キリアン、初の10kmロードレースに挑戦して29分59秒でフィニッシュ

世界トップクラスの山岳アスリートとしてレース以外にも様々なプロジェクトに取り組んでいるキリアン・ジョネット Kilian Jornetが、山ではなくロードを走るトレーニングに取り組んでいる様子は彼のSNSでも紹介されていました。例えば今年の夏には自身が「VK10K」と呼ぶバーティカルキロメーターを走った後に10kmのロードを走るというトレーニングで、それぞれを29分57秒、29分42秒で走っています。そのキリアンが先週末の17日土曜日にノルウェーの首都オスロの近郊で開催された10kmのロードレースに出場。足に軽い故障を感じながらのレースとなったものの、29分59秒で完走し18位という結果でした。レース中の写真やキリアンのコメントをイアン・コーレスがレポートしています

ハセツネCUPの公式DVDの動画を無料配信中

今年はハセツネCUPも新型コロナウィルスのため中止となりましたが、ハセツネCUPではこれまでの公式DVDを順次、YouTubeチャンネル公開しています。本稿執筆時点では2017年の上田瑠偉、高村貴子の両選手がそれぞれ2度目の優勝となった大会のDVDが公開中で、来週10月24日からは2018年のDVDが公開予定です。

Golden Trail World Championshipは予定通り10月29日に開幕、日本から吉住友里、近江竜之介の両選手が出場

サロモンがサポートする世界のトレイルランニングレースから構成されるシリーズ戦、Golden Trail Seriesが今年は開催されない代わりに、世界各国の代表選考レースまたはセグメントのタイムトライアルにより選ばれた選手を集めてGolden Trail World Championshipが開催されることは当サイトでも紹介してきました。大会は北大西洋のアソーレス諸島(ポルトガル)で10月29日から11月1日までの4日間でそれぞれ30km前後の異なるコースを走るステージレース形式で行われます。日本からはHOTAKA SKYRUNのコースをゴールデンセグメントと設定し、そのタイムトライアルの結果、吉住友里 Yoshizumi Yuri、近江竜之介 Ohmi Ryunosukeの両選手が出場権を獲得しています。当サイトでは追ってこの大会のプレビュー記事を掲載する予定です。

先週末開催のイベント

10月16日金曜日 – 18日日曜日

Ultra-Trail Ninghai (108k, 55k, 27km, 12k)

中国浙江省寧波市寧海県。リザルトはLiveTrailから。

  • 今年からUltra-Trail World Tourのシリーズ戦に108km 5,045mD+の渓谷や竹林をコースとするレースが加わりました。今回はもっぱら中国在住の選手によるレースとなり、参加者も新型コロナウィルス対策により367人に絞っての開催となりました。レースは昨年の男女それぞれの優勝者であるヤン・ロンフェイ Yan Longfei 闫龙飞(10時間5分)、シャン・フージャオ Xiang Fuzhao 向付召(12時間32分)が昨年に続いて優勝、大会記録を更新しました。ヤン・ロンフェイは今回で3年連続の優勝。レース序盤ではヤンの他、チー・ミン Qi Min、ユウ・ペイチャン You Peiquan、ロー・カンファ Luo Canhuaがレースを集団でリードする展開でしたが、ヤンがリードを守り切りました。2位には前半で先頭集団を後ろから追っていたデン・ゴーミン Deng Guomin 邓国敏。堅実なレース展開で10時間16分でフィニッシュ。同じく後半に順位をあげたリャン・ジン Liang Jing 梁晶が10時間28分で3位。リャンのチームメイトのチャン・ジァジュ Zhang Jiaju 赵家驹が僅差で続いて4位。2018年CCC®︎で2位のチー・ミン Qi Min 祁敏が5位となりました。今年のHK100優勝のユウ・ペイチャン You Peiquan 游培泉、昨年のUTMB®︎11位のロー・カンファ Luo Canhua 罗灿华はリタイアしています。女子のレースは昨年のUTMF優勝のシャン・フージャオ Xiang Fuzhaoの独壇場となり終始リードをキープして優勝。2位にチュー・シャンウェイ Qu Shangwei 瞿尚薇(13時間45分)、3位にヤン・フェイフェイ Yang Feifei 杨非非(14時間14分)。チャオ・リーウェン Zhao Liwen 赵丽文(15時間11分)、チャン・カイロン Zhang Cairong 张彩荣(15時間33分)がトップ5に入りました。UTWTのシリーズ戦では次のイベントとして10月29日にアメリカでJavelina Jundredが予定されています。
  • 55kmの男子のレースでは中盤から2019年HK100男子優勝のシェン・ジアシェン Shen Jiasheng 申加升を2019年TDS®︎男子6位のユン・ヤンチャオ Yun Yanqiao 运艳桥が追う展開に。ユン・ヤンチャオが4分差でシェン・ジアシェンを制して優勝しました。ユンは4時間38分、シェンは4時間42分、3位はファン・インビン Huang YinBin 黄印斌で5時間27分でした。女子のレースはチェン・ウェンロン Zheng Wenrong 郑文荣が6時間25分で優勝。リー・スラン Li Sulan 李素兰(6時間44分)、アン・シューリン AN ShuLing 安树林(6時間44分)が続きました。

10月17日土曜日 – 18日日曜日

OMM LITE Hakuba/Otari

長野県白馬村、小谷村。7月から延期されていたScore形式(ロゲイニング形式)大会が予定通り開催されました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Mt.Rokko Cannonballrun (100k, 50k)

六甲全山縦走路をコースとし、ユニークな私設エイドなどで知られるアットホームなイベント。今回はウェーブスタート形式で開催されました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

10月17日土曜日

Big Dog’s Backyard Ultra World Championships

Barkley Marathonsを主催するラザルス・レイク Lazarus Lakeが主催するバックヤード・ウルトラの世界の頂点を決めるBig Dog’s Backyard Ultraは、コロナ禍により世界21箇所で同時に開催されるサテライトレースをインターネットでつなぐことで開催されました。17日土曜日の午前6時35分(日本時間同日午後8時35分)にスタートしたレースは本稿執筆時点では66時間目に入っており、昨年のUTMB®︎チャンピオンのコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalterハーベイ・ルイス Harvey Lewis(アメリカ)、そしてベルギーの2人の計4人がレースを継続中。サテライトレースで最後の2人となった状態で最後まで走り続けた選手がチャンピオンとなるため、ベルギー、アメリカでそれぞれ2人のうちどちらかがリタイアすれば、残った選手もその時間の6kmを走ってレース終了となります。ドウォルターは2018年のこの大会で67時間目を完走して女子世界最長となる記録を残しています。ペアとなるルイスの自己ベストは58時間目。ちなみに男子の世界記録は68時間目でこちらも2018年のこの大会でヨハン・スティーン Johan Steeneが記録しています。日本からは今年7月のQuarantine Backyard Ultraで2位となった上野暁生 Ueno Akioが43時間目を完走、野口奨太 Noguchi Shotaが42時間目を記録して今回のレースを終えています。記録の速報はこちら。大会のライブアップデートは大会のFacebookグループページから。【追記・その後、ハーベイ・ルイスが67時間目を終えたところで棄権したことでアメリカのサテライトレースは終了、コートニー・ドウォルターは68時間目を完走して女子の世界記録を更新しました。その後もベルギーでSabbe Karel, Geerts Merijnの二選手がレースを続行しており、世界新記録となる69時間目を完走。70時間目に挑んでいます。】

10月18日日曜日

志賀高原エクストリームトレイル(54k, 32k, 8k)

長野県・志賀高原で開催。ロング54km、ミドル32kmがスカラインニング日本選手権のそれぞれウルトラ、スカイのレースでした。リザルトはこちら

  • ミドル(32km 2000mD+)の女子のレースは昨年の志賀高原で日本選手権優勝の楠田涼葉 Kusuda Suzuha と準優勝の上田絢加 Ueda Ayaka が競り合う展開となり、下りでリードした上田絢加 Ueda Ayaka が4時間7分で今年の日本選手権チャンピオンの座を勝ち取りました。10分差の2位には昨年3位の秋山穂乃果 Akiyama Honoka (4時間17分)、3位には高村貴子 Takamura Takako (4時間18分)。楠田涼葉 Kusuda Suzuha は4位でフィニッシュしています。
スカイランニング日本選手権・スカイで優勝した上田絢加 Ueda Ayaka。(Photo by © 計測工房)

スカイランニング日本選手権・スカイで優勝した上田絢加 Ueda Ayaka。(Photo by © 計測工房)

  • ミドル男子は昨年の日本選手権優勝の上正原真人 Kamishohara Masato と先週の尾瀬岩鞍VKで日本選手権・VKチャンピオンとなった近江竜之介 Ohmi Ryunosukeがレースをリード。上正原がリードを守って3時間25分で日本選手権を連覇。2位には牛田美樹 Ushida Miki (3時間32分)、3位に小田切将真 Odagiri Shoma(3時間32分)が30秒差でフィニッシュ。昨年のこの大会で3位だった近江竜之介 Ohmi Ryunosuke は4位となりました。
スカイランニング日本選手権・スカイで優勝した上正原真人 Kamishohara Masato。(Photo by © 計測工房)

スカイランニング日本選手権・スカイで優勝した上正原真人 Kamishohara Masato。(Photo by © 計測工房)

  • ロング(54km 2,850mD+)では後半に先頭に立った木下久美 Kinoshita Kumi が7時間27分で日本選手権で初優勝。大学生で昨年の四国中央スカイランで3位の若林綾 Wakabayashi Ayaは序盤をリードして7時間40分の2位でフィニッシュ。昨年の日本選手権チャンピオンの星野由香理 Hoshino Yukari が7時間45分で3位でした。
スカイランニング日本選手権・ウルトラで優勝した木下久美 Kinoshita Kumi。(Photo by © 計測工房)

スカイランニング日本選手権・ウルトラで優勝した木下久美 Kinoshita Kumi。(Photo by © 計測工房)

  • ロング男子は昨年のスカイランナーワールドシリーズチャンピオン、上田瑠偉 Ueda Ruy が5時間48分で優勝。須賀暁 Suga Satoru が6時間4分、矢嶋信 Yajima Makoto が6時間26分でトップ3に入りました。昨年のこの大会で優勝の三浦裕一 Miura Yuichiは11位でフィニッシュしています。
スカイランニング日本選手権・ウルトラで優勝した上田瑠偉 Ueda Ruy。(Photo by © 計測工房)

スカイランニング日本選手権・ウルトラで優勝した上田瑠偉 Ueda Ruy。(Photo by © 計測工房)

白馬国際トレイルラン(20k)

長野県白馬村。今年は予選にあたるバーチャル形式のレース(9月1日から10月4日)を経て、200人がリアルなレースとして先週末に開催された本戦に出場しました。20km 920mD+の女子のレースは福島舞 Fukushima Maiが1時間58分で優勝、2位に松澤加奈子 Matsuzawa Kanako(2時間3分)、3位に高久ゆう子 Kakaku Yuko(2時間13分)。男子は保倉敏樹 Hokura Toshikiが1時間34分で優勝。上村亮介 Kamimura Ryosuke(1時間38分)、傳田翁玖 Denda Toshihisa(1時間39分)が2位、3位になりました。リザルトはこちら

Skyrace des Matheysins (25.5k, 18.5k, 12k)

フランス・グルノーブルの南30kmの山岳エリア、メチエジンで開催。今年5月17日に開催予定の大会が10月に延期して開催されました。25.5kmのスカイレースでは男子はフレデリク・トランシャン Frédéric Tranchand(フランス)が2時間23分、女子はトーブ・アレクサンデルソン Tove Alexandersson(スウェーデン)が2時間42分でそれぞれ優勝。リザルトはこちら

今週末開催のイベント

10月22日木曜日 – 25日日曜日

(中止)Ultra-Trail Australia (100k、50k)

オーストラリア・シドニーの郊外にあるブルーマウンテンズ国立公園で開催。Ultra-Trail World Tourのシリーズ戦となっているこの大会は5月から10月のこの週末に開催が延期されていましたが、9月に入ってから中止とすることが発表されています。

10月23日金曜日 – 25日日曜日

Asia_Trail_MasterUltra Trail Chiang Rai (230k, 122k, 66k, 38k, 20k)

近年トレイルランニングの人気が高いタイでは北部のチェンライで今週末にUltra Trail Chiang Raiが開催されます。Asia Trail Masterのシリーズ戦となっていて、シリーズ戦は6月19日にDalat Ultra Trail(ベトナム)が開催されて以来の再開となります。

10月24日土曜日 – 25日日曜日

Asia_Trail_MasterUltimate Tsaigu (115k, 85k, 55k)

中国・浙江省臨海市。116.3km 6,410mD+をはじめとする3つのレースが行われ、中国のトップ選手が集まるハイレベルな大会として注目されます。今年の大会は4月11-12日に予定されていましたが、延期された結果、今週末に開催が予定されています。エリート選手のリストをみると、同じく浙江省で開催された前週のUltra-Trail Ninghaiに続いて参戦する選手が少ないくない模様。こちらもAsia Trail Masterのシリーズ戦となります。

(中止)Łemkowyna Ultra-Trail (150k, 103k, 70k, 48k, 30k)

ポーランド南東部の「レムコ」の地で2014年に始まったトレイルランニング レース。今年の大会は5月に予定されていたものを秋に延期して開催が模索されていましたが、先週末に中止と決まりました。

10月24日土曜日

Asia_Trail_MasterVietnam Jungle Marathon (70k, 42k, 21k)

ベトナム・ハノイの南140kmにあるプーロン自然公園で開催。観光客が訪れることはまだ少ない昔ながらの農村をつなぐコースで開催される大会は5月23日に予定されていたものが延期されていました。今週末に予定通り開催される予定です。こちらもAsia Trail Masterの大会です。

Eco Trail Funchal – Madeira Island (80k, 40k, 25k, 15k)

北大西洋のマデイラ島フンシャルで開催。80kmの累積獲得高度は5,200mD+となるコースで今年も開催されます。

MSIG HK50 Series – Hong Kong Island (24km, 50km)

Action Asia Eventsが香港で開催する50kmのトレイルランニングレースのシリーズ戦で香港島で開催される大会。先日のLantau 2 Peaksに続いてこの大会も10月24日から11月15日の間にレースのコースを個別に走ってタイムを申告するバーチャル形式で開催されます。そして、リアルのレースは現在のところ来年1月23日に予定されています。

(中止)Ultimate Trails Of Penang (100k, 60k, 40k, 20k, 12k)

マレーシア・ペナンで開催されていたPenang Eco 100が名前を改めた大会でAsia Trail Masterのシリーズ戦。しかしAsia Trail Masterによれば新型コロナウィルスのために会場の使用許可が取り消された結果、大会は中止となりました。

HOTAKA SKYRUNプレ大会(25.5k, 4.7k)

群馬県片品村、オグナ武尊スキー場で開催。22km 1,600mD+のテクニカルなコースで初開催となる予定だった大会です。新型コロナ対策の運営が難しいことから、コースを変更した25.5km 1,450mD+のレースと4.7km 800mD+のバーティカルレースがプレ大会として開催されることとなりました。

御船ジュラシックトレイル(20k, 3k)

熊本県御船町。今回が2回目となる往復部と大矢岳、地蔵峠のループ部からなる20kmのコースで開催される大会です。

10月25日日曜日

常陸國トレイルラン・第二陣 (15.7km, 9.3km)

茨城県石岡市。コロナ禍により開催中止となる大会が多い中で新たに企画された大会で、2周前の「第一陣」と同じくミドルの部とショートの部のレースが予定されています。

信州聖山天空スカイラン(23km)

長野県麻績村。トレイルと林道をつなぐ23km 1,100mD+のコースで開催される大会です。

龍馬脱藩トレイルレース (70km, 35km)

高知県須崎市、津野町。四万十川の源流点となる四国カルストをスタートして須崎市を目指します。

(中止)OSJ氷ノ山山系トレイルレース(70k)

兵庫県香美町ほか。関西のスキーファンにはおなじみの氷ノ山で開催されるOSJトレイルランニングシリーズの大会は今年は開催が見送られました。

(中止)宇都宮トレイルラン (20k, 8k)

栃木県宇都宮市。森林公園に設けられた20kmなどのトレイルランニングの大会は中止となりましたが、24、25日に「宇都宮トレランフェスタ」としてトレイルランニングの講習会などが開催されます。

(中止)美ヶ原オータムトレイルラン(長野県)

5月に開催予定で中止となった「美ヶ原トレイルラン」の代替として計画された大会でしたが、その後中止となりました。

(中止)若狭路トレイルラン(43k, 32k, 15k)

福井県若狭町、小浜市で開催。若狭湾、三方五湖を眺めることのできるコースはアップダウン豊富な走りごたえのある内容。今年の大会は中止となっています。

(中止)山村都市交流の森 花背トレイルラン(25k, 16k)

京都市。鞍馬から花脊峠を越えた先の花脊の山村を会場にして開催。

(中止)西米良スカイトレイル (38k)

宮崎県の西米良村。熊本県との県境となる市房山まで駆け上がるコースで開催される大会。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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これからもバーチャルイベントは続く!Thailand by UTMB®︎開催に合わせてUTMB®︎ for the Planetがバーチャルイベントを開催

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今年の夏、数々のトレイルランニングのバーチャルイベントが開催されたUTMB®︎ for the Planetでは引き続きさまざまなイベントが開催されます。来週開催予定のThailand by UTMB®︎の開催にあわせて、80km 4,000mD+を走るというバーチャルイベントが開催されます。

このThailand by UTMB® Challengeでは10月30日から11月1日のリアルの大会で開催されるレースの一つ「インタノン4」のコースプロファイルに相当する距離80km、累積獲得高度4,000mD+を11月2日までに走ります。走るのは全部を一度に走ることも、複数回に分けて走ることも可能。高低差のある場所を走れない場合も、「キロメーター・エフォート」と呼ぶ獲得高度の距離への換算(100mD+を1kmに換算)により、距離を長く走ることで高低差に代えることも可能。今回の場合は累積獲得高度がゼロであっても距離で120kmを走れば完走したことになります。

「Thailand by UTMB® Challenge」へのエントリーは既に始まっています。完走者は来年2021年のThailand by UTMB®へのエントリー権が得られるほか、抽選で男女1名づつに大会参加のための宿泊とチェンマイ空港からの往復手段が提供されます。

UTMB®︎ for the Planetではこのほかにもモンブランの南麓に位置するクールマイユールにちなんだ「Courmayeur Mont Blanc Challenge」(18.2km 1,611mD+、9月25日から11月1日)、アオスタ自治州にちなんだ「Valle d’Aosta Challenge, a timeless journey」(160km 6,000mD+、10月3日から10月31日)も開催されています。

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